千畳敷駅から濃ヶ池ルート地図

  • 距離5.3km
  • 登り492m
  • 下り485 m

千畳敷駅から濃ヶ池ルートの難易度

難易度  2/10 残雪期

ルート中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅(標高2,612m)⇒乗越浄土(標高2,870m)⇒
駒飼ノ池(標高2,717m)⇒濃ヶ池(標高2,657m)

千畳敷駅から濃ヶ池ルートの体力

体力  1/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.92リットル、体重60kgの人:1.19リットル、体重75kgの人:1.46リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.707Kcal、体重60kgの人:2.216Kcal、体重75kgの人:2.725Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.252kg、体重60kgの人:0.325kg、体重75kgの人:0.397kg

コースタイム

  • 登山:中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅→濃ヶ池 1時間35分
  • 下山:濃ヶ池→中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅 1時間35分

山小屋

中央アルプスの山小屋
西駒山荘
西駒山荘

登山口アクセス

中央アルプス登山口-アクセスと駐車場
中央アルプス駒ヶ根ロープーウェイのアクセスと駐車場
中央アルプス駒ヶ根ロープーウェイのアクセスと駐車場

千畳敷駅から濃ヶ池ルート

千畳敷カールを登る

千畳敷カールを登る

7月12日。中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅から乗越浄土を目指し千畳敷カールを登ります。7月上旬の千畳敷カールはシナノキンバイやハクサンイチゲなどの高山植物に覆われます。

乗越浄土

乗越浄土

乗越浄土。濃ヶ池は右下に下ります。赤い屋根が天狗荘、青い屋根が宝剣山荘です。宝剣山荘の所から目指す濃ヶ池へ下る登山道がジグザグに切られているのが見えます。

駒飼ノ池カールを下る

駒飼ノ池カールを下る

宝剣山荘前から伊那前岳への道を右手に分け、駒飼ノ池カール内の砂礫の穏やかな斜面を下り、7月上旬まで雪渓が残る所を小さくトラバースをして駒飼ノ池まで降ります。氷河によって削られた中岳南面のカール壁の岩の割れ目に染み込んだ水が凍結融解を繰り返し、岩の断片が落下して堆積物を作ります。それを崖錐(がいすい)と呼びます。

駒飼ノ池

駒飼ノ池

駒飼ノ池。池は、ほとんど土砂で埋まり小さな流れを作るだけです。上部に広がる崖錐帯には高山植物が広く分布しています。右手の沢は黒川の源頭部に当たるところです。

駒飼ノ池カールの壁面

駒飼ノ池カールの壁面

駒飼ノ池カールの壁面が正面に見えます。駒飼ノ池を過ぎるとすぐに急斜面の下りになります。梯子が二段で架けられたハイマツ帯を下り、その後、雪渓のトラバースを5ヶ所行います。

3mほどの木製の橋

3mほどの木製の橋

3メートルほどの木製の橋が渡され、その後、二蓮で架けられた梯子を下って行きます。しっかりとした梯子なので慎重に下れば問題ありません。

黒川源流部のU字谷は雪渓で覆われる

黒川源流部のU字谷は雪渓で覆われる

木製の橋から谷方向を望むと黒川の源流部はU字谷を作り雪渓が覆っています。6万年前の氷河期、黒川谷を埋めていた氷河は最大で伊勢滝付近まで達していたとされています。

下段は11段、上段は八段の梯子

下段は11段、上段は八段の梯子

二段の梯子を下り切った所から振り返って撮影。下段は11段、上段は八段の梯子です。梯子下り切るとすぐに雪渓のトラバースです。

雪渓のトラバース

雪渓のトラバース

7月12日時点の雪渓の様子です。雪渓は7月下旬まで残るでしょう。中岳から馬の背の稜線が作る南東斜面に残る雪渓のトラバースが5ヶ所あります。雪渓の最大斜度は30度ほどあり、ツボ足での通過はやや危険です。

雪渓のトラバースを振り返る

雪渓のトラバースを振り返る

2ヶ所目、3ヶ所目の雪渓のトラバースを振り返る。

4ヶ所目の雪渓

4ヶ所目の雪渓

4ヶ所目の雪渓の様子です。この日は先行者が多く入っていためステップがしっかりと刻まれ、登山靴だけでの通過に問題はありませんでした。しかし、先行者がいない場合には、自分自身でステップを刻まないといけないので、アイゼンの装着が必須です。

濃ヶ池からの水が登山道を覆っている

濃ヶ池からの水が登山道を覆っている

雪渓を抜けると危険箇所は無くなりますが、濃ヶ池から流れ出す水が登山道を覆っているため、岩と岩の間を飛び跳ねるようにして進みます。

濃ヶ池からの水が川になる

濃ヶ池からの水が川になる

濃ヶ池から流れ出す水が川になっています。川に落ちないように周りの木に掴まりながら慎重に進みます。

濃ヶ池の南側の一角

濃ヶ池の南側の一角

濃ヶ池の南側の一角に出ました。ここから馬ノ背の八合目まではダケカンバの灌木帯を抜けて行きます。駒ヶ岳ロープーウェイを使う場合、宝剣山荘~馬の背八合目~木曽駒山頂の周回コースを取ることもお薦めです。

黒體黒竜王像

黒體黒竜王像

伊那市小出集落の「お濃さん」が長い日照のため、作物が実らず困り果てた集落の人々のために、雨乞いを行い、自ら濃ヶ池に身を投げ龍に化身して雨を降らせた。という言い伝えが語り継がれています。1907年に、辰野小横川宮木新町の講中が南側の湖畔の岩の上に青銅製の黒體黒竜王像を祀りました。

濃ヶ池に投影される宝剣岳

濃ヶ池に投影される宝剣岳

馬の背の東斜面に形成された濃ヶ池カール。カールの底に形成された濃ヶ池に投影される宝剣岳の穂先と伊那前岳の稜線が神秘的な景観を作り出しています。近年、馬の背の斜面から崩れ落ちる岩石によって次第に池が狭くなっている様です。

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