南アルプス山脈は登山口により概ね次の3つのエリアに分かれます。甲府盆地から直接入山できる甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山の山域、山梨県南アルプス市芦安村からシャトルバスでのみ入山できる広河原を登山口とする北岳・仙丈ケ岳・間ノ岳・農鳥岳の山域です。

南アルプス山脈の南部では、シャトルバスで入山する椹島やマイカーでも入れる易老渡・便ヶ島を登山口とする赤石岳・聖岳・悪沢岳・光岳の山域です。

塩見岳は中央部に位置しているので北部、南部からともにアクセスできる所にあります。

南アルプス北部

北岳

北岳

Kitadake

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

Kaikomagatake

鳳凰三山

鳳凰三山

Houousanzan

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳

Senjyougatake

間ノ岳

間ノ岳

Ainodake

農鳥岳

農鳥岳

Noutoridake

塩見岳

Shiomidake

早川尾根

Hayakawaone

南アルプス南部

赤石岳

赤石岳

Akaishidake

悪沢岳

Warusawadake

聖岳

Hijiridake

光岳

Tekaridake

南アルプス前衛

日向山

Hinatayama

尾白川渓谷

Ojirogawakeikoku

甘利山

甘利山

Amariyama

入笠山

Nyugasayama

精進ヶ滝

Shojigatake

一度は行きたい南アルプスの絶景ポイント

南アルプスの中でも特に印象に残る絶景をピックアップしました。

鳳凰三山薬師岳から北岳と間ノ岳

鳳凰三山の薬師岳から望む北岳と間ノ岳
鳳凰三山の薬師岳から望む北岳(右)と間ノ岳(左)

右手側の北岳山頂から下部に広がる岩壁が北岳バットレスです。
登山道は北岳バットレスを避けるように左手側(左俣コース)と右手側(右俣コース)の2ルートで山頂に向かいます。

左手奥の間ノ岳には細沢カールが確認出来ます。

北岳のトラバース道に咲くキタダケソウ

北岳トラバース道に咲くキタダケソウ
北岳トラバース道に咲くキタダケソウ

キタダケソウは6月下旬から7月上旬、梅雨の僅かな晴れ間、雪がまだ残る山稜でいち早く白く透き通った花をつける幻の高山植物です。

キタダケソウは、北岳にだけ咲く極めて珍しい高山植物で、トラバース道の岩場に多く見られます。

早川尾根から望む北岳

早川尾根から望む北岳
早川尾根から望む北岳

早川尾根は鳳凰三山と甲斐駒ケ岳を結ぶ尾根です。深く切れ込んだ野呂川を挟んで日本第2位の標高を誇る北岳がどっしりと聳えます。

農鳥岳からの間ノ岳と北岳

農鳥岳から望む間ノ岳(左)と北岳(右奥)
農鳥岳から望む間ノ岳(左)と北岳(右奥)

農鳥岳と西農鳥岳間の稜線から望む 間ノ岳(左手前)と北岳(右手奥) 。ここから見る北岳は尖って見えますね。

北岳大樺沢の雪渓

北岳大樺沢の雪渓
北岳大樺沢の雪渓

大樺沢の雪渓は8月上旬まで残るため軽アイゼンが必要になることもあります。 登り上げた先に八本歯のコルがあります。

北岳バットレス

北岳バットレス
北岳バットレス

北岳バットレスは約600メートルの高さで北岳山頂まで続いています。クライミング初心者向きと言われる第4尾根でも確実なロープワークが必要な大壁璧です。

アサヨ峰と甲斐駒ヶ岳

アサヨ峰の奥にそびえる甲斐駒ヶ岳
早川尾根の主峰アサヨ峰の奥にそびえる甲斐駒ヶ岳

ハイマツ混じりの岩陵が続く早川尾根の右手方向には花崗岩がむき出しになった山頂を持つ甲斐駒ヶ岳が雄大にそびえます 。

甲斐駒ヶ岳の山頂部

駒津峰の先から望む甲斐駒ヶ岳の山頂部
駒津峰の先から望む甲斐駒ヶ岳の山頂部 

北沢峠を登山口として駒津峰を過ぎたところからの甲斐駒ヶ岳の雄姿。花崗岩が白からピンク色に輝き大変美しい光景です。

桜と甲斐駒ケ岳のコラボ

山梨県北杜市長坂町の牛池の桜と甲斐駒ケ岳のコラボ
山梨県北杜市長坂町の牛池の桜と甲斐駒ケ岳のコラボ

個人的にはJr中央線長坂駅周辺から見る甲斐駒ヶ岳が最も好きです。 甲斐駒ヶ岳の左肩にある摩利支天が存在感を主張しているからです。

千枚岳からの赤石岳

千枚岳からの赤石岳と聖岳
千枚岳からの赤石岳と聖岳 

小赤石岳の左奥に本峰である赤石岳が重なるように見えています。更にその左手奥に聖岳の山頂部が覗いています。

百間平からの赤石岳

百間平からの赤石岳
百間平からの赤石岳と荒川三山

百間洞山の家から登った所に広がる平坦地は百間平です。右手前方に赤石岳とその左手裏に荒川三山が姿を現します。

ダマシ平から 荒川三山

赤石岳山腹のダマシ平から 荒川三山
赤石岳山腹のダマシ平から 荒川三山を望む

右手の尖った山が荒川三山の一つ悪沢岳、別名東岳です。荒川三山残りの二つは 左手側に前岳、その右奥に重なるように見えるのは中岳です。

聖兎のコルの赤色チャート

聖岳と赤石岳間のラジオリヤチャート岩盤 

赤い石は聖岳と赤石岳間の聖兎のコルにあるラジオリヤチャート岩盤(赤色チャート)で、荒川岳にも多く見られます。 ラジオリヤチャート岩盤は、雨に濡れると更に赤色が美しく発色し、「赤石」の名前の由来になりました。

北岳山腹から望む間ノ岳

北岳山腹から望む間ノ岳と北岳山荘 

北岳山腹から望む間ノ岳です。コルの部分に北岳山荘の赤い屋根が見えます。

鳳凰三山と甲斐駒ケ岳

鳳凰三山のオベリスクと甲斐駒ケ岳

鳳凰三山の一つ地蔵岳の山頂にそそり立つ岩峰オベリスク。 雲間に甲斐駒ケ岳が浮かび上がります。 

 鳳凰三山のオベリスク

鳳凰三山(地蔵岳)のオベリスク
 鳳凰三山(地蔵岳)のオベリスク

 鳳凰三山(地蔵岳)のオベリスクは高さ20メートルほどの岩峰です。 先端部の岩は二つに分かれ、真ん中にロープが垂れ下がっています。 明治時代にウォルター・ウェストンが登攀したことでも知られています。

南アルプス林道からの鋸岳

南アルプス林道から見る鋸岳の鹿窓

仙流荘と北沢峠を結ぶ南アルプス林道を走るシャトルバスから望む鋸岳。南アルプスにおいて鋸岳は、岩が脆く絶えず岩が崩れる最も急峻な地形で知られています。

第1高点と第2高点間が核心部です。写真の中央の最も高く見える所が第2高点です。赤矢印のところに鹿窓と呼ばれるトンネルがあります。

鹿窓

鹿窓の拡大

鋸岳の核心部は第1高点から稜線に沿って小ギャップに降ります。小ギャップは10m程の垂壁で、鎖が付いているとは言え逆相で足場は悪い。

小ギャップから登り返して反対側(山梨県側)に出ると高さ3m程の楕円形の岩窓があります。これを鹿窓と呼んでいます。

鹿窓をくぐり長野県側(手前)に出てルンゼを下降します。このルンゼを鹿窓ルンゼと言い、60m程の長い鎖が付けられています。

南アルプスの初心者向けトレッキングコース

精進ヶ滝

ハイキング・トレッキングコース

南アルプス周囲の初心者向けハイキング・トレッキングコースです。

渓谷沿いを歩き滝を見るコースやレンゲツツジを見るコース、歴史探訪のコースなどです。

南アルプス周辺のおすすめ観光スポット

実相寺の水仙と桜と甲斐駒ヶ岳

南アルプス東麓・南麓の観光スポット

南アルプス東麓・武川村エリア白州町エリア韮崎市エリア南アルプス市エリア南アルプス南麓身延町エリアなどの観光スポットを紹介。

南アルプスとは

登山初心者向けルートが多い

南アルプスは名称の通り、日本アルプスの南端に位置し、天竜川と富士川に挟まれ南北120km、東西40kmにおよぶ山脈で、別名赤石山脈とも呼ばれています。日本国内の3000m峰21座の内9座がここ南アルプスにあり、10座が日本百名山に選定されている国内最大級の山脈です。

南アルプスは浸食が進んでいないため甲斐駒ケ岳、鋸岳などの一部を除き全体として穏やかな山容を成しています。そのため岩場や鎖場などが少なく登山初心者向けのルートが多いと言えます。反面、コースタイムは長いところが多く、体力を必要とします。 

また、北アルプスより南に位置していることから森林限界が北アルプスより300mほど高いことなどが特徴です。

甲斐駒山脈

北端には鋸岳があり、甲斐駒ヶ岳、早川尾根、鳳凰三山へと連なる甲斐駒山脈を形成しています。
さらに甲斐駒山脈から野呂川渓谷と北沢峠で隔てた南側では、南北に連なる白峰山脈、赤石山脈とが並走しています。

白峰山脈と赤石山脈

東側の白峰山脈は白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)と白峰南嶺(広河内岳・黒河内岳・笊ヶ岳など)などの山々が連なり、西側の赤石山脈は北端の仙丈ヶ岳から長大な仙塩尾根が塩見岳へと伸び、さらに荒川三山、赤石岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳、光岳へと連なる連峰です。

南アルプスのアクセス

南アルプスは日本一標高の高い三伏峠を境に北部と南部に分かれています。
北部へのアクセスは良く、北沢峠などの登山口へは南アルプス林道バスの便が多く、鳳凰三山や甲斐駒ケ岳へは山梨県側からのアクセスも良好です。
一方、南部はアクセスが大変な分、登山者の数も少なく手つかずの自然が残されています。

南アルプスの植生

高山植物は浸食が進んでいない分、土壌が肥よくで北アルプスに比べると豊富です。
梅雨明けの7月下旬から8月上旬が高山植物の最盛期となり、北岳・仙丈ヶ岳・悪沢岳・赤石岳などには広範囲にお花畑が発達していることで知られています。
北岳固有種であるキタダケソウは6月半ばに咲き始め、北岳山荘→吊尾根分岐に向かう稜線上に多く見られます。

10月になるとナナカマドやダケカンバ、ウラシマツツジなどの紅葉が始まり、初雪もこのころで、11月上旬にはほとんどの山小屋がその年の営業を終え、山は次第に白銀の世界へと変わり冬山シーズンとなって行きます。

南アルプスユネスコパーク

2014年6月、ユネスコエコパーク登録が決定しました。地域の人々が南アルプスの豊かな自然を守り続け、歴史・文化を発展させてきたことが登録の理由です。南アルプスユネスコパークは、人と自然の関係を「高い山、深い谷が育む生物と文化の多様性」と言い表すことが出来ます。

ユネスコエコパークのゾーニング
核心地域

甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、鳳凰三山、間ノ岳、農鳥岳、荒川岳、赤石岳、茶臼岳、光岳などの山頂周辺。これらの地域は法律や制度によって保護された自然をしっかりと守って行く場所。

緩衝地域

核心地域の周辺で、教育や調査研究、エコツーリズムなどに活かされる場所。

移行地域

緩衝地域の更にその周辺の市町村で、豊かな心を育みながら、人も社会も発展していく場所。

南アルプスの登山難易度

南アルプスの登山ルートの中で一番難しいのが鋸岳です。 第一高点から第二高点までが核心部です。
近年、鹿窓ルンゼと小ギャップには鎖が掛けられ、ルートにはペンキマークがしっかりとつけられ難易度が下がったとは言え、一般道扱いではなくエキスパートオンリーのルートであることには変わりありません。

次に難しいのが甲斐駒ケ岳の黒戸尾根ルートです。
五合目から七合目まで梯子・鎖が連続し、七丈小屋すぐ下の高度感のある鎖場が核心部です。

黒戸尾根ルートに匹敵するのが、氷河地形のカールが残る悪沢岳(荒川岳)と赤石岳の赤石山系主峰群を踏破するルートです。その中でも千枚岳の通過が核心部です。核心部の区間は短いのですが、高さ5メートルほどの岩壁は登山初心者にはてこずるかもしれません。せめて鎖が付いていれば安全に登攀出来るのですが、「鎖無し」というのが絶妙なバランスともいえます。

次は北岳の八本歯のコルと塩見岳でしょう。
共に鎖が設置されるほどの難易度はありませんが、八本歯のコルに上がる稜線上の丸太梯子で稀に滑落事故があります。
この二つのコースは全体として穏やかで特に難しい所はありませんので登山初心者でも問題なく登れるでしょう。

登山届提出先や観光協会・観光案内所

登山届提出

長野県長野県警察本部地域部山岳安全対策課 電話:026-233-0110
長野県のホームページ
山梨県山梨県警察本部地域課 電話番号:055-221-0110
山梨県警察
静岡県静岡県葵区追手町9番6号 静岡県警察本部地域課
静岡県警察

登山地図のスマホアプリ

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