目次

乾徳山-徳和コース地図

  • 距離9.9km
  • 登り1,206m
  • 下り1,196m

乾徳山-徳和コースの難易度

難易度  4/10

ルート乾徳山登山口(徳和)(標高820m)⇒乾徳山(標高2,031m)
核心部:乾徳山山頂まで5分くらいの所の鎖場と山頂直下の15mほどの一枚岩。

乾徳山-徳和コースの体力

体力  3/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.52リットル、体重60kgの人:1.97リットル、体重75kgの人:2.43リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.827Kcal、体重60kgの人:3.675Kcal、体重75kgの人:4.523Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.403kg、体重60kgの人:0.525kg、体重75kgの人:0.646kg

コースタイム

  • 登山:乾徳山登山口(徳和)⇒乾徳山 3時間30分
  • 下山:乾徳山⇒乾徳山登山口(徳和) 2時間35分

登山口のアクセス

乾徳山
乾徳山のアクセスと駐車場
乾徳山のアクセスと駐車場

乾徳山-徳和コース

徳和無料駐車場

徳和無料駐車場

乾徳山登山口にある徳和の無料駐車場には20台ほどの駐車が可能です。公衆トイレが併設されています。

林道脇の駐車スペース

林道脇の駐車スペース

登山口の徳和から笛吹川の支流である徳和川に沿って乾徳山線の林道を10分ほど歩き、乾徳山大権現を左手に見送ると、林道の脇にある駐車スペース(約10台)があります。

オソバ沢出合いの乾徳山登山道入口

オソバ沢出合いの乾徳山登山道入口

乾徳山登山道入り口。オソバ沢の出合いから登山道が始まります。木の鳥居が立てられ、立派な道標があるので登山口を見落とす心配はありません。

銀晶水の水場

銀晶水の水場

水場・銀晶水。やや水量は細いです。登山道入口からオソバ沢に沿って杉の植林地を抜けると、徳和林道を横断し、少しの事所が銀晶水です。

カラマツ平の「駒止」

カラマツ平の「駒止」

銀晶水から単調な急坂が続いた後、ミズナラやカンバの生い茂る綺麗な広葉樹林帯の中を折り返しながら登ります。カラマツ平の「駒止」を過ぎ、再び徳和林道と交差し、岩がゴロゴロした登山道を登って行くと錦晶水です。

最終水場の錦晶水

最終水場の錦晶水

最終水場・錦晶水。水量は豊富で、平坦地となっているため、一休みして喉を潤すには最適な場所です。近くに簡易トイレがありますが、綺麗ではありません。

国師ガ原

国師ガ原

樹林帯を抜けるとカヤトの国師ガ原の草原が広がります。乾徳山は正面のピークよりさらに奥になります。

国師ガ原を進む

国師ガ原を進む

国師ガ原を進んで行きます。正面ピークの右の肩の部分が扇平です。初夏から夏にかけて扇平周辺は、亜高山植物のお花畑となり、ミヤマキンポウゲ、マツムシソウ、アヤメ、レンゲツツジなどが花々を咲かせる場所です。

水ノタル分岐

水ノタル分岐

水ノタル分岐。左手方向に進むと、下山道として使われる登山道へ入ります。原生林迂回路部分に傾斜の強いガレ場があるので要注意です。このすぐ近くに避難小屋の高原ヒュッテがあります。

国師ガ原から扇平へ

国師ガ原から扇平へ

国師ガ原から扇平への登りです。低木帯を過ぎると、開放的な高原となります。

扇平へ

扇平へ

扇平へ。低木帯を抜け、牧柵に沿って登って行くと、辺り一面草原となり、大きく展望が開けてきます。初夏からグンナイフウロ、コウリンカ、マツムシソウなどの亜高山植物が山花が辺り一面に咲き誇る場所です。

扇平からり振り返ると富士山

扇平からり振り返ると富士山

小岩礫帯の登山道を登り、扇平からり振り返ると富士山が雲上に浮かんでいます。そして富士山から少し目を左にやれば日本百名山の大菩薩嶺もよく見えます。

扇平の道満尾根コース分岐

道満尾根コース分岐

扇平にある月見石。ここは右手側から道満尾根コースが合流する場所です。

月見石

月見石

月見石。ここで左手方向に進路を変え、深い樹林帯の中へ入って行きます。

月見石から深い原生林の中へ

月見石から深い原生林の中へ

月見石から草原の中を歩き、深い原生林の中へ入って行きます。ここから正面ピークを越え乾徳山山頂まで1時間ほどかかります。

扇平全景

扇平全景

扇平からの登りです。扇平の月見石から少し道満尾根側に歩いた所から扇平を撮影。正面のピークに入ると、これまでとはうって変わり深い樹林帯の中に入ってきます。

コメツガやシラビソなどの針葉樹林帯の急登

コメツガやシラビソなどの針葉樹林帯の急登

コメツガやシラビソなどの針葉樹林帯の急登です。狭い岩の間を擦るように登る「ひげすり岩」や鎖が架けられた「雨乞岩」などの岩場を通過していきます。

岩稜帯へ

岩稜帯へ

ここで鬱蒼と茂った樹林帯を抜け、岩稜帯へ入って行きます。岩を左からぐるりと巻きます。登山道の幅は十分ありますが、左側が切れ落ちた高度感のある所です。

一枚岩でスリップ注意

一枚岩でスリップ注意

巻き終わる辺りで一枚岩となりスリップ注意です。右上方に登ります。

V字状の間を通過

V字状の間を通過

ぐるりと巻き終わると今度は、右方向のV字状の間を通過し、梯子を下ります。少し高度感があります。

丸太梯子を降りる

丸太梯子を降りる

岩と岩の狭い間に作られた丸太の梯子を下ります。

丸太梯子を降りた所から見上げる

丸太梯子を降りた所から見上げる

丸太梯子を降りた所から見上げる。高さ3メートルほどの梯子で、両脇が岩なので高度感はありません。

籏立岩の鎖場

籏立岩の鎖場

一回目の核心部の籏立岩の鎖場。高さ7~8m くらいの岩場で、黄色い服の登山者が立つ中段のテラスから正面と右側からの2ルートがあります。中段より上部はスリリングで高度感がありますが、スタンスは豊富です。

籏立岩上部は右ルートを登る

籏立岩上部は右ルートを登る

籏立岩上部は右側からのルートを登ります。左側の鎖は正面のルートで、スタンスは浅く、斜度はほぼ垂直に近いため、右側のルートを登ることをお薦めします。高度感があり雨の日などスリップに注意が必要です。

籏立岩中段から取り付きを見下ろす

籏立岩中段から取り付きを見下ろす

籏立岩の岩壁中段から取り付きを撮影。中段までの斜度は緩く、ここまでは簡単に登れます。

籏立岩取り付きの登り

籏立岩取り付きの登り

籏立岩取り付きの登り。斜度は緩いものの、岩の表面がツルツルしてスリップしやすいので慎重に鎖を頼りに登ります。

籏立岩鎖場終了点辺りが最も高度感あり

籏立岩鎖場終了点辺りが最も高度感あり

籏立岩鎖場終了点辺りが最も高度感を覚える場所です。

鎖場の最上部から下を見下ろす

鎖場の最上部から下を見下ろす

鎖場の最上部から下を撮影。中段のテラス部分が確認出来ます。垂れてる鎖は正面のルートです。

垂直に切り立った岩の基部を右側から巻く

垂直に切り立った岩の基部を右側から巻く

1回目の核心部が終了し、正面の垂直に切り立った岩の基部を右側から巻いて進みます。短い区間樹林帯の中に入ります。

杖棄岩

杖棄岩

樹林帯を抜けると正面に乾徳山頂直下の高さ20メートルの岩壁・杖棄岩が姿を現します。

杖棄岩の鎖場

杖棄岩の鎖場

杖棄岩(つえすていわ)の鎖場を近くから撮影。この鎖場を登る自信の無い登山者は、右手側に巻き道が付いています。

杖棄岩は20mほどの一枚岩

杖棄岩は20mほどの一枚岩

杖棄岩は20mほどの一枚岩の登りです。鎖があり、高度感はさほど無いのでチャレンジしてみてください。登れない人は右手に巻き道があります。

杖棄岩鎖場の中間

杖棄岩鎖場の中間

鎖場の中間。斜度は50度から60度ぐらいでしょうか。岩と岩の間にわずかな隙間があるのでそこに足を突っ込むようにすると上手く登れます。

杖棄岩は鎖場の練習に最適

杖棄岩は鎖場の練習に最適

鎖場の中ほどを取り付きから撮影。乾徳山は首都圏からのアクセスが良く、鎖場の練習にはもってこいの山です。槍ヶ岳や穂高岳など北アルプスへ登る前の自信づけにお薦めです。

岩登りをする時には手袋を忘れずに

岩登りをする時には手袋を忘れずに

鎖場取り付きを山頂から望遠撮影。余裕たっぷりの山ガール。岩登りをする時には手袋を忘れずに持参してください。皮の手袋が理想的ですが、我々はよく軍手を使っています。

岩の亀裂が足場

岩の亀裂が足場

天気が良い日なので、山ガール達も果敢に挑戦しています。岩の亀裂を足場にしてよじ登ります。

杖棄岩上部は足場が豊富

杖棄岩上部は足場が豊富

杖棄岩上部になると鎖場の足場が豊富になり比較的楽に登れます。スリル満点の岩登りが終われば山頂に飛び出します

杖棄岩には巻き道あり

杖棄岩には巻き道あり

杖棄岩の鎖場には巻き道もあります。自信が無い方は樹木の中を右側から回り込みます。

巻き道に短い鉄梯子が2か所

巻き道に短い鉄梯子が2か所

巻き道には、短い鉄梯子が2か所にあります。

巻き道の最初の梯子

巻き道の最初の梯子

巻き道最初の梯子。梯子は短く、斜度も緩いので登山初心者でも安心して登れます。

乾徳山

乾徳山

標高2031mの乾徳山山頂に祀られる名刹・恵林寺の奥宮である石祠。恵林寺は戦国武将・武田信玄の菩提寺となる古刹です。夢窓国師が、乾徳山で修行し開山したとされる修験道の山です。

乾徳山の大パノラマ

乾徳山の大パノラマ

天気の良い休日の山頂は、登山者でにぎわっています。山頂の南西側には甲斐駒ヶ岳から聖岳へ連なる南アルプス、南に富士山、東に雲取山、南東方向に大菩薩嶺、その先に丹沢の山々などの大パノラマが広がります。

乾徳山から雲取山・甲武信ヶ岳・金峰山

乾徳山から雲取山・甲武信ヶ岳・金峰山

乾徳山山頂から北側を望むと奥秩父の主脈(雲取山から甲武信ヶ岳・金峰山)などの大観を楽しめます。

乾徳山の富士山

乾徳山の富士山

富士山が眼下に広がる甲府盆地(塩山・勝沼あたり)を隔てて雲の上に浮かんでいます。

乾徳山は鎖場初心者の入門コース

乾徳山は鎖場初心者の入門コース

登山初心者でも無事登頂。乾徳山は、鎖場初心者の入門コースとしておすすめです。

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