目次

キレット小屋から鹿島槍ヶ岳登山ルート地図

  • 距離1.5 km
  • 登り504m
  • 下り95 m

キレット小屋から鹿島槍ヶ岳登山ルートの難易度

難易度  4/10

ルート八峰キレット小屋(標高2,470m)⇒G5(標高2,645m)⇒鹿島槍ヶ岳北峰(標高2,842m)
⇒鹿島槍ヶ岳南峰(標高2,889m)
核心部八峰キレットのトラバース

キレット小屋から鹿島槍ヶ岳登山ルートの体力

体力  1/10  (山小屋泊)

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.80リットル、体重60kgの人:1.04リットル、体重75kgの人:1.29リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.501Kcal、体重60kgの人:1.953Kcal、体重75kgの人:2.403Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.214kg、体重60kgの人:0.278kg、体重75kgの人:0.343kg

コースタイム

  • キレット小屋→鹿島槍ヶ岳南峰 3時間10分
  • 鹿島槍ヶ岳南峰→キレット小屋 2時間20分

山小屋

北アルプス山小屋
八峰キレット小屋
八峰キレット小屋
北アルプス山小屋
種池山荘
種池山荘
北アルプス山小屋
冷池山荘
冷池山荘
北アルプス山小屋
五竜山荘
五竜山荘

登山口のアクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場

キレット小屋から鹿島槍ヶ岳登山ルート

キレット小屋から鹿島槍ヶ岳へ出発

キレット小屋から鹿島槍ヶ岳へ出発
キレット小屋から鹿島槍ヶ岳へ向け出発します。正面の急斜面の岩稜を登って行きます。キレット小屋から五竜岳ルートもご覧ください。

剱岳が真正面に見える

剱岳が真正面に見える
キレット小屋の前庭からは西方向に東谷を隔てて剱岳が真正面に見えます。

キレット小屋からの急登

キレット小屋からの急登
簡単な梯子、鎖場があります。

梯子の上は鎖場

梯子の上は鎖場
梯子の上は鎖場になっています。梯子は草付きの中にあり、高度感はあまりないので難しくありません。

キレット小屋を見下ろす

キレット小屋を見下ろす
梯子を登った所からキレット小屋を撮影。小屋は稜線の極めて狭い部分に建っているのが分ります。

鎖場のトラバース

鎖場のトラバース
梯子登り、その上の鎖場を登るとトラバース気味に鎖場が現れます。この先で回り込んだ所が核心部です。

核心部

核心部
ここからが核心部のトラバースになります。写真ではきわどいトラバースに見えますが、スタンスはしっかりあり鎖も付いているので難しくはありません。

高度感のあるトラバース

高度感のあるトラバース
トラバースの続きで、やや高度感があります。足場を補強する丸太が付いています。ここが八峰キレットの中で最も恐怖心を感じるところかもしれません。

トラバースを終え振り返って撮影

トラバースを終え振り返って撮影
谷側が切れ落ちているのが分ります。滑落したら、生きては帰れないでしょう。

トラバースを終了してからの鎖場

トラバースを終了してからの鎖場
トラバースを終了して鎖場を登ります。ここはスタンスもあり、高度感もないので問題なく登れます。

鎖場を登った所からトラバース区間を見下ろす

鎖場を登った所からトラバース区間を見下ろす
キレット小屋は正面の岩に隠れて見えません。五竜岳に向かって登山道が付いているのが見えます。

傾斜の緩いトラバース

傾斜の緩いトラバース
鎖場を登り切ると簡単なトラバースがあります。ここのトラバースは谷側の傾斜が緩いので高度感はありません。この先に八峰キレット中心部があります。

八峰キレット核心部

八峰キレット核心部
梯子で降り、トラバースします。上り下りとも一方向しか行けない為、大変渋滞する箇所です。この位置に渋滞を整理する指導員の方がいて、指示を出していました。

草付きのトラバース

草付きのトラバース
草付きのトラバースの先で短い鎖場を降り、さらにその下が梯子になっています。写真の様にトラバース区間の谷側の傾斜はさほどなく、草付きとなっているので、高度感はさほど感じません。

トラバース区間中間地点から振り返る

トラバース区間中間地点から振り返る
狭いので渋滞します。右上に座っているのが渋滞を整理する指導員の方です。

鎖に掴まり少し降り、その下の梯子を降ります

鎖に掴まり少し降り、その下の梯子を降ります
鎖を頼りに少し降り、その下の梯子を降ります。ここの鎖場はやや高度感があります。上りとして(鹿島槍ヶ岳⇒八峰キレット小屋)ここの鎖場を通過する方が簡単でしょう。

八峰キレット最深部

八峰キレット最深部
鎖場の上部からその先のトラバースを写す。中間点に橋が架かっています。ここが八峰キレット最深部になります。山側の岩には鎖が設置され、登山道の幅は十分あるので問題なく通過出来ます。

梯子の上は鎖場

梯子の上は鎖場
トラバース中間点から振り返る。梯子の上は鎖場になっているのが見えます。奥のピーク部分に整備員の方が見えています。

橋を渡り切った所から振り返る

橋を渡り切った所から振り返る
橋を渡り切った所から振り返る。奥に登山者が見えます。

核心部終了

核心部終了
八峰キレットの中心部を通過すると、核心部は終了です。あとは山頂まで簡単な鎖場がありますが、概ね問題なく登れます。

八峰キレットの中心部を振り返る

八峰キレットの中心部を振り返る
奥に聳えるの五竜岳です。

簡単な鎖場の通過

簡単な鎖場の通過
スタンスが豊富で、傾斜も緩いので問題なく登って行きます。

振り返り五竜岳を望む

振り返り五竜岳を望む
八峰キレットの核心部は岩稜に隠れて見えません。

ハイマツ帯の登り

ハイマツ帯の登り
奥に鹿島槍ヶ岳南北峰が見えています。後立山連峰の長野県側(左手側)からは午前10時頃になると決まってガスが沸いてきます。

長野県側(東側)から雲が湧きやすい

長野県側(東側)から雲が湧きやすい
鹿島槍ヶ岳は、長野県側(東側)から雲が湧きやすいが、稜線を越えてこないのがありがたいところです。

一番深い所が八峰キレットの中心部

一番深い所が八峰キレットの中心部
少し登って振り返る。一番深い所が八峰キレットの中心部。奥には五竜岳。

鹿島槍ヶ岳北峰が近づく

鹿島槍ヶ岳北峰が近づく
稜線の右手側のハイマツ帯の中に登山道が付いているのが見えます。

切り立った崖が美しい

切り立った崖が美しい
左手上方に鹿島槍ヶ岳北峰が見えています。

正面の小ピークは右から巻く

正面の小ピークは右から巻く
比較的登りが緩くなってきました。

鹿島槍ヶ岳北峰と右に南峰

鹿島槍ヶ岳北峰と右に南峰
双耳峰の鹿島槍ヶ岳が近づいて来ました。あと少しで北峰です。

鹿島槍ヶ岳北峰の基部を回り込む

鹿島槍ヶ岳北峰の基部を回り込む
鹿島槍ヶ岳北峰の基部を右手側から回り込む

トラバースの先にある北峰分岐

トラバースの先にある北峰分岐
鹿島槍ヶ岳北峰の基部を回り込むようにトラバースします。トラバースの先に北峰に登る分岐があります。

鹿島槍ヶ岳北峰分岐から北峰をピストン

鹿島槍ヶ岳北峰分岐から北峰をピストン
トラバースを終えると、南峰から吊尾根で結ばれた登山道が合流します。鹿島槍ヶ岳北峰への分岐から北峰をピストンします。北峰に登山者が立っているのが見えます。

鹿島槍ヶ岳北峰までは分岐から5分

鹿島槍ヶ岳北峰までは分岐から5分
鹿島槍ヶ岳北峰山頂までは分岐から5分ほどです。ザレた登山道をジグザグに登ります。

鹿島槍ヶ岳北峰

鹿島槍ヶ岳北峰
標高2842mの鹿島槍ヶ岳北峰山頂から五竜岳を望む。

鹿島槍ヶ岳北峰から吊尾根を隔てた南峰

鹿島槍ヶ岳北峰から吊尾根を隔てた南峰
三角点が設置された南峰(標高2889.1m )の方が北峰より46m 標高が高いです。右手遠望は剱岳です。

鹿島槍ヶ岳北峰から八峰キレットの中心部

鹿島槍ヶ岳北峰から八峰キレットの中心部
鹿島槍ヶ岳北峰から八峰キレットの中心部を見下ろす。稜線の奥にどっしり構えた五竜岳が見えます。

キレット小屋を望遠で撮影

キレット小屋を望遠で撮影
鹿島槍ヶ岳北峰から八峰キレットの中心部を望遠で写す。赤い屋根のキレット小屋が見えます。

吊尾根の最低鞍部を進み南峰を目指す

吊尾根の最低鞍部を進み南峰を目指す
左手の白馬村側には雪田が残ります。

吊尾根を進む

吊尾根を進む
この先で岩稜帯になりますが、比較的傾斜の緩い登りです。

ごつごつした岩稜

ごつごつした岩稜
ごつごつした岩稜を越えます。難所ではありません。

鹿島槍ヶ岳南峰

鹿島槍ヶ岳南峰全景
正面の岩稜は右から巻きます。

岩峰を右から巻く

岩峰を右から巻く
手前右の尖った岩峰は右から巻く。

岩稜を右から巻くと山頂はすぐ

岩稜を右から巻くと山頂はすぐ
正面の岩稜は右から巻きます。山頂までもう少し。

ガレ場を登る

ガレ場を登る
鹿島槍ヶ岳南峰へ向けガレ場を登って行きます。

鹿島槍ヶ岳南峰山頂に登山者が見える

鹿島槍ヶ岳南峰山頂に登山者が見える
大小様々な岩が折り重なるように転がっている登山道を登ります。

鹿島槍ヶ岳南峰からの展望

鹿島槍ヶ岳南峰からの展望
鹿島槍ヶ岳南峰から牛首尾根の先に聳える剱岳・立山を写す。正面の深く落ち込んだ谷は黒部渓谷の下ノ廊下です。大谷原から鹿島槍ヶ岳ルートも参照してください。

八峰キレット核心部

登山コース要約

キレット小屋から鹿島槍ヶ岳までのコースガイドです。

五竜岳へはキレット小屋から五竜岳のページをご覧ください。

八峰キレットは、北アルプス3大キレットの一つですが、他の2つ(不帰キレット、大キレット)に比べれば格段に難易度が下がります。鹿島槍ヶ岳と五竜岳の最低鞍部に建てられたキレット小屋から20分ほどの区間が核心部です。

キレット小屋からいきなりの急登りです。梯子を登り、次いで鎖場を登ると岩峰の東面をトラバースする区間があります。ここは、やや高度感のある足場の狭い通過です。一部に足場を補強するための木製の角材が固定されています。トラバースを終えると再び鎖場の登りとなり、草付きの緩めの斜面をトラバースすると八峰キレット中心部に入ります。

八峰キレット中心部は、谷底をトラバースする短い区間です。梯子が二箇所にかけられ、トラバースには足場を補完する橋が架けられています。その中でもやや高度感がある所は、中間地点にある鎖場です。鎖を頼りに少し下り、梯子に取り付く所が要注意箇所です。 また、ハイシーズンには登山者が多い為、渋滞や事故を防ぐためにも登・下山者の譲り合いが必要でしょう。

八峰キレットの中心部を通過すると、鹿島槍ヶ岳北峰まで、稜線の東側を登ります。概ねハイマツ帯の登りで、途中、簡単な岩陵の通過がありますが問題なく登れます。

後立山連峰の特徴で、麓が晴れていても東側からガスが上がりやすく、午前10時を過ぎると長野県側の景色がまったく見えなくなる事が多いのは残念です。一方、富山県側は良く晴れ、剱岳・立山の眺望は概ね良好です。

鹿島槍ヶ岳北峰は登山道から少し外れた所にあり、分岐から山頂まで5分ほどです。北峰山頂から覗き込むと八峰キレット中心部やキレット小屋が良く見えます。

北峰と南峰は吊尾根で結ばれ、岩陵の通過です。さほど傾斜は強く無く、鎖場も無いので、冷池山荘から南峰を越え北峰まで足を伸ばす登山者もいます。

鹿島槍ヶ岳の他の登山ルート

鹿島槍ヶ岳
赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳
大谷原から赤岩尾根で鹿島槍ヶ岳

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