目次

火打山-笹ヶ峰コース地図

  • 距離16.3km
  • 登り1,219m
  • 下り1,216m

火打山-笹ヶ峰コースの難易度

難易度  1/10

ルート
笹ヶ峰登山口(標高1,300m)⇒笹ヶ峰歩道分岐(標高1,389m)⇒黒沢(標高1,580m)⇒
十二曲り(標高1,684m)⇒富士見平(標高2,059m)⇒高谷池ヒュッテ(標高2,113m)⇒
天狗ノ庭(標高2,114m)⇒雷鳥平(標高2,277m)⇒火打山(標高2,462m)

火打山-笹ヶ峰コースの体力

体力  4/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.13リットル、体重60kgの人:2.76リットル、体重75kgの人:3.40リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.13リットル、体重60kgの人:2.76リットル、体重75kgの人:3.40リットル
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.565kg、体重60kgの人:0.704kg、体重75kgの人:0.903kg

コースタイム

  • 登山:笹ヶ峰登山口⇒火打山 5時間
  • 下山:火打山⇒笹ヶ峰登山口 3時間30分

登山口のアクセス(妙高山に掲載)

妙高山
妙高山のアクセスと駐車場
妙高山のアクセスと駐車場

山小屋

妙高山
黒沢池ヒュッテ
黒沢池ヒュッテ
火打山
高谷池ヒュッテ
高谷池ヒュッテ

火打山-笹ヶ峰コース

笹ヶ峰登山者用無料駐車場

笹ヶ峰登山者用無料駐車場

笹ヶ峰登山者用無料駐車場。約30台駐車可能です。駐車場が一杯の場合には50mほど離れた場所の妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場駐車場に止めることが出来ます。

妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場無料駐車場

妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場無料駐車場

妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場無料駐車場。約150台駐車可能で、水洗トイレが併設されています。

飲料水の自動販売機と公衆電話

飲料水の自動販売機と公衆電話

妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場無料駐車場にある飲料水の自動販売機と公衆電話。ここ笹ヶ峰では携帯はauのみしか通じません。

妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場の公衆電話

妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場の公衆電話

公衆電話。ソフトバンク、ドコモは通じません。高谷池ヒュッテや黒沢池ヒュッテは事前予約が必要ですが、予約変更に便利です。また、下山時のタクシー予約にも役立ちます。

明星荘

明星荘

前夜泊に便利な笹ヶ峰の明星荘。風呂はありません。朝食が6時なので、早立ちの登山者にはおにぎりなどに朝食を変更してもらえます。下山後に軽食などが食べられます。

火打山と妙高山の笹ヶ峰登山口

火打山と妙高山の笹ヶ峰登山口

火打山と妙高山の笹ヶ峰登山口にある立派な門。登山届があります。天狗ノ庭、火打山山頂下、火打山と影火打山間などで熊の目撃情報が多くなっています。鈴など音の出るものを携帯することをお薦めします。

火打山まで多くの木道が整備

火打山まで多くの木道が整備

火打山山頂に至る登山道は多くの区間で木道が整備されています。高山植物盗掘禁止の標識が立てられています。笹ヶ峰登山口から火打山までのコースタイムは4時間50分です。

笹ヶ峰一周歩道分岐

笹ヶ峰一周歩道分岐

小さな小川を超えて遊歩道を登ると笹ヶ峰一周歩道分岐に着きます。ここまで約15分のコースタイムです。

ブナとダケカンバの混成林

ブナとダケカンバの混成林

ブナとダケカンバの混成林の中の緩斜面を登ります。やや傾斜がきつくなると木道にはゴム製の滑り止めが横に渡されています。下山の雨天時にはスリップ防止に大変役立ちます。

黒沢橋

黒沢橋

黒沢橋。橋を渡った所から河原に降りることが出来ます。

黒沢の水場

黒沢の水場

黒沢橋から見る黒沢。水場であり、飲料可能です。多くの水量があり、枯れることはまずないでしょう。しかし、大雨の後での飲料は水が濁らないか疑問が残るところです。

十二曲り

十二曲り

黒沢橋からブナとミズナラの原生林を20分ほど登れば小刻みにジグザグを繰り返す十二曲りです。10~30メートル間隔でカーブごとに5/12などの立て札が立っています。

ブナの原生林

ブナの原生林

十二曲りの中間地点。直径1メートルを優に超えるブナの原生林の中を登っていきます。傾斜のきつい箇所には必ずといっていいほど階段が作られています。

オオシラビソの原生林

オオシラビソの原生林

十二曲りを越えるとオオシラビソの原生林に樹相が変わります。全般的に針葉樹林を欠く山岳の多い日本海側としては、貴重な群落であり、新潟県では、他に苗場山、平ヶ岳、巻機山などで見ることが出来ます。

富士見平分岐

富士見平分岐

富士見平分岐。振り返れば黒姫山の上に富士山が見えるはずです。このまま直進すれば黒沢池ヒュッテを経由して妙高山に登るルートは下記を参照してください。火打山は左手方向に入って行きます。

妙高山
妙高山-笹ヶ峰登山口コース
妙高山-笹ヶ峰登山口コース

黒沢岳

黒沢岳

富士見平分岐から少し進むと右手前方に黒沢岳が見えます。黒沢岳の西側をトラバースする様に進みます。

三田原山

三田原山

前写真の位置から東方向に目をやると、妙高外輪山の三田原山の丸い頂きが見えます。三田原山に隠されて見えませんが、その奥に本峰の妙高山が聳えます。

左手前方に火打山

左手前方に火打山

黒沢岳の西面をトラバースしていくと、左手前方に火打山が見えてきます。残念ながらガスのため山頂部は見えません。明日のお楽しみです。

高谷池ヒュッテへ

高谷池ヒュッテへ

黒沢岳の西側を進むと、高谷池ヒュッテが左手前方に見えてきます。この付近の樹木は、冬季季節風の影響を強く受け、オオシラビソが矮小化し、ダケカンバ、ウラジロナナカマドなどの落葉広葉樹を主とした風衝林が、成立しています。

平坦地で左に90度折れる

平坦地で左に90度折れる

トラバースが終わると、周りに樹木がなくなった平坦地に出ます。ここから左手方向に90度進路を変えて進みます。あと5分ほどで高谷池ヒュッテです。

北アルプス展望台

北アルプス展望台

この先に北アルプス展望台がありましたが、ガスのため見えませんでした。

高谷池ヒュッテ

高谷池ヒュッテ

高谷池ヒュッテ。営業期間4月下旬~10月下旬。冬季避難小屋は11月上旬~4月下旬まで3階が使用可能です。水場はありますが、高谷池の水なので、煮沸消毒が必要です。また、宿泊者に限り消毒済みの水を無料でもらえます。

高谷池ヒュッテから高谷池と火打山

高谷池ヒュッテから高谷池と火打山

高谷池ヒュッテの2階から眺める高谷池と火打山。右手の一番高い所が火打山でその左が影火打山です。7月の雪解けと共に、高谷池の右手側にハクサンコザクラの大群落が花を咲かせます。

高谷池ヒュッテから焼山

高谷池ヒュッテから焼山

高谷池ヒュッテの二階から望む焼山。焼山は登山規制が解除されました。(2022年7月21日更新)。左手前にテント場があります。約30張設営可能です。高谷池の右手側からぐるりと回るように進んでいきます。

高谷池と高谷池ヒュッテ

高谷池と高谷池ヒュッテ

高谷池の反対側から高谷池ヒュッテを望む。大小様々な池塘が点在しています。

高谷池から火打山へ

高谷池から火打山へ

高谷池を後にして、火打山を目指します。火打山の山頂部が見えてきました。木道の周辺には7月からコイワカガミ、ヒメウメバチソウ、イワイチョウ、アオノツガザクラ、チングルマ、イワショウブなどの高山植物が花を咲かせます。

火打山の全景

火打山の全景

木道を進むと火打山の全景が見えて来ました。左手奥に焼山がわずかに頭を覗かせています。あと少し進んだ所が天狗ノ庭です。

天狗ノ庭

天狗ノ庭

東京ドーム1個半ほどの広さの天狗ノ庭です。天狗ノ庭を右手側からぐるりと回り込んで進んでいきます。右手上の赤茶けた岩壁は雷菱です。

逆さ火打

逆さ火打

標高2100m にある高層湿原の天狗ノ庭の池塘に写る「逆さ火打山」は趣があります。10月初旬には、色づいたヒツジグサが水面に浮かび、山腹を真紅に染めた逆さ火打山が見られます。

雷菱

雷菱

天狗ノ庭を後にして、火打山へ登って行きます。正面奥に見えるのは鬼ヶ城から続く雷菱の大断崖絶壁です。

背の高い草木や灌木

背の高い草木や灌木

稜線に出て、背の高い草木や灌木が繁る登山道を緩やかに登って行きます。

ダケカンバが規則正しく並んでいる

ダケカンバが規則正しく並んでいる

見上げるとダケカンバが規則正しく並んでいます。初夏にはマルバダケブキ、ヒメシャジン、コケモモ、ミヤマコウゾリナなどの高山植物が花を咲かせる場所です。

ミョウコウトリカブト

ミョウコウトリカブト

風雪に耐え、規則正しく同じ方向に傾斜したダケカンバの手前にはミョウコウトリカブトの紫色の群落が広がります。

天狗ノ庭と妙高山

天狗ノ庭と妙高山

振り返ると天狗ノ庭の池塘が青く輝いています。その奥には中心がへこんだ帽子の様な形の妙高山が見えます。

雷鳥平

雷鳥平

雷鳥平。右手方向に雲に隠れて新健尾根の稜線が見えています。雷鳥平から少し上がると、起伏の少ない稜線上の登山道が続きます。

ナンブアザミ

ナンブアザミ

雷鳥平から少し登って振り返って撮影。雷鳥平で休憩する登山者とその奥に雷菱の絶壁が見えています。ナンブアザミが紫色の花を咲かせています。遠景に日本海が見えています。

ハイマツなどの低木帯

ハイマツなどの低木帯

しばらく、ハイマツなどの低木帯の稜線上をゆっくりと登って行きます。今は火打山の山頂部はガスに包まれて見えません。登るに従って少しずつガスがなくなってきています。

天狗ノ庭の先に妙高山

天狗ノ庭の先に妙高山

更に登った所から振り返って撮影。雷鳥平からの起伏の少ない稜線が確認出来ます。右下には天狗ノ庭が見え、その先に妙高山が聳えています。

ハイマツ帯

ハイマツ帯

ハイマツ帯の中を登れば火打山山頂まであと少しです。

植生復元中

植生復元中

「植生復元中です。立入らないでください。」の看板が立ち、木道が山頂方面にぐるりと伸びています。

新潟県上越市の先に日本海

新潟県上越市の先に日本海

木道を少し登った所から振り返って撮影。遠景に新潟県上越市辺りが見え、その先に日本海が広がっています。

背の高い草木

背の高い草木

背の高い草木の中をゆっくりと登って行くと火打山山頂に飛び出します。

火打山

火打山

日本百名山の標高2,462メートルの火打山山頂。広々とした山頂は360度の展望があります。白馬岳から鹿島槍ヶ岳へ連なる後立山連峰や槍ヶ岳まで見えています。更に雲上に浮かぶ富士山まで確認する事が出来ます。

焼山

焼山

山頂から影火打山の先に噴煙あげる焼山を望む。焼山は2022年時点で登山規制が解除されていますが、登山道の整備はあまり行われておらず、上級者向きルートと言えます。左手奥に雨飾山が雲に隠れ、その奥に後立山連峰です。

日本海

日本海

日本海を写す。右手眼下の山頂がギザギザした山は鉾ヶ岳と権現岳で、そのルート上に白山権現の小祠があることから、白山修験の霊場だったのでしょう。また、鎌倉時代から鉾ヶ岳右手の能生谷から火打山への登拝路があったようです。

焼山

焼山

焼山を望遠で撮影。影火打山と焼山間には胴抜切戸があり、標高差400メールの急斜面があります。すぐ近くに見えるのですが、火打山と焼山を往復するのに約6時間を要します。下山はピストンで笹ヶ峰に戻ります。

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