目次

北沢峠から双児山経由で直登りルート地図

  • 距離6.8km
  • 登り1,138m
  • 下り1,138 m

北沢峠から双児山経由で直登りルートの難易度

難易度  2/10

ルート北沢峠(標高2,032m)⇒双児山(標高2,649m)⇒駒津峰(標高2,752m)⇒
六方石⇒直登り⇒甲斐駒ケ岳(標高2,967m)

北沢峠から双児山経由で直登りルートの体力

体力  2/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.48リットル、体重60kgの人:1.90リットル、体重75kgの人:2.45リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.644Kcal、体重60kgの人:3.410Kcal、体重75kgの人:4.180Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.374kg、体重60kgの人:0.485kg、体重75kgの人:0.591kg

コースタイム

  • 登山:北沢峠→駒津峰 2時間50分 駒津峰→甲斐駒ヶ岳 1時間10分 合計:4時間
  • 下山:甲斐駒ヶ岳→駒津峰 50分 駒津峰→北沢峠 1時間50分 合計:2時間40分

山小屋

南アルプスの山小屋
南アルプス市長衛小屋(ちょうえいごや)
南アルプス市長衛小屋
南アルプスの山小屋
北沢峠 こもれび山荘
北沢峠 こもれび山荘
南アルプスの山小屋
大平山荘
大平山荘

登山口のアクセス

南アルプス登山口-アクセスと駐車場
北沢峠のアクセスと駐車場
北沢峠のアクセスと駐車場

双児山から直登りルートで甲斐駒ヶ岳

北沢峠こもれび山荘

北沢峠こもれび山荘

北沢峠に建つ北沢峠こもれび山荘(旧長衛荘)の横に登山口があります。

北沢峠こもれび山荘は昼間メニュー

北沢峠こもれび山荘は昼間メニュー

北沢峠こもれび山荘は昼間も営業しています。ランチタイムは9時~15時30分です。生ビール、 ケーキ、焼きたてのパン、ラーメン、山菜そば、山菜うどん、カレーうどんなど。

単調な樹林帯の登りが双児山まで続く

単調な樹林帯の登りが双児山まで続く

単調な樹林帯の登りが双児山まで続きます。北沢峠から駒津峰までのコースタイムは2時間50分です。

双児山頂上直下で展望が開ける

双児山頂上直下で展望が開ける

双児山の頂上直下から展望が開け、丸い山頂の駒津峰の左奥に甲斐駒ヶ岳の頂上部と右奥に摩利支天が見えてきます。ここから見る甲斐駒ヶ岳は大変美しい眺めです。

双児山

双児山

(標高2,649m)双児山の頂上。南東側の展望は開けています。北西側は樹木が生えている為展望がききません。双子山と駒津峰の標高差は約100メートルですが、一旦下る為実質標高差が増えます。

双児山から望む甲斐駒ヶ岳

双児山から望む甲斐駒ヶ岳

双児山から望む甲斐駒ケ岳は少しピンクががりピラミッドの様な端正な姿が大変美しいい 。手前のハイマツの緑に包まれた山が駒津峰で登山道が右上に伸びています。双児山山頂からハイマツ帯の中を下って行きます。

双児山から50mほど下り駒津峰に登り返す

双児山から50mほど下り駒津峰に登り返す

双児山から50mほど下り、駒津峰に登り返します。双児山 と駒津峰の鞍部には短い区間樹林帯があります。

双児山と駒津峰の鞍部の樹林

双児山と駒津峰の鞍部の樹林

双児山と駒津峰の鞍部の樹林の中を5分ほど進み登り返します。

ハイマツ帯

ハイマツ帯

樹林帯を抜けると、森林限界を超え完全に展望が開けてきます。周辺はハイマツ帯が広がっています。

駒津峰中腹から双児山を振り返る

駒津峰中腹から双児山を振り返る

駒津峰中腹から双児山を振り返る。双児山は概ね樹林帯に覆われているのが分ります。

あと少しで駒津峰

あと少しで駒津峰

背の低いハイマツ帯の中を進めばあと少しで駒津峰山頂です。

駒津峰中腹から望む甲斐駒ヶ岳

駒津峰中腹から望む甲斐駒ヶ岳

駒津峰中腹から望む甲斐駒ケ岳へは右手側からから左に向かって伸びる稜線を登ります。

駒津峰から甲斐駒ヶ岳と摩利支天

駒津峰から甲斐駒ヶ岳と摩利支天

駒津峰山頂から見る甲斐駒ケ岳と摩利支天(右手側の小ピーク)。山頂部は雪で覆われているように白い。

駒津峰山頂を示す道標

駒津峰山頂を示す道標

駒津峰山頂を示す道標。駒津峰には仙水峠を経由して北沢峠から登るルートもあります。

駒津峰から甲斐駒ヶ岳へ

駒津峰から甲斐駒ヶ岳へ

駒津峰から甲斐駒ケ岳には正面のやせ尾根を進みます。花崗岩と白砂の白さから別名「白崩山」とも呼ばれました。

ハイマツ帯の稜線

ハイマツ帯の稜線

駒津峰から甲斐駒ケ岳へはハイマツ帯の中の稜線を進みます。特に危険な箇所はありません。

やせた岩稜の尾根を進む

やせた岩稜の尾根を進みます。左右はそれほど切れ落ちていないため高度感はありません。白く輝いている花崗岩の岩肌が美しい。

甲斐駒ヶ岳の白く輝く花崗岩の岩肌が美しい

甲斐駒ヶ岳の白く輝く花崗岩の岩肌が美しい

甲斐駒ヶ岳の白く輝いている花崗岩の岩肌が美しい。正面のやせた岩尾根を登り、尾根が終了した所から右斜め上方へ登山道が付いています。

小ピークから下る

小ピークから下る

小ピークから下ります。高度感はありません。

稜線から外れ右方向へ下る

稜線から外れ右方向へ下る

ここで一旦稜線から外れ右方向へ下り、樹林帯の中に入ります。

3mほどの岩下り

3mほどの岩下り

樹林帯の中に入ると3mほどの岩下りです。ホールドやステップはしっかりあり簡単に降りられます。

ホールドはしっかりある

ホールドはしっかりある

前の写真の岩を降りたところから撮影。ホールドはしっかりあり簡単に降りられます。

傾斜40度ほどの岩場

傾斜40度ほどの岩場

さらに下ります。傾斜は40度ほどですが難しくありません。

再び稜線に上がり振り返る

稜線に再び上がり振り返る

稜線に再び上がり振り返って駒津峰方面を撮影する。

正面の小ピークは右から巻く

正面の小ピークは右から巻く

展望が開け稜線に沿って登ります。正面の小ピークは右から巻きます。その先に六方石と呼ばれる大岩が現れます。

六方石

六方石

正面の六方石を右から巻きます。

巻き道、直登り分岐

巻き道、直登り分岐

巻き道、直登りルート分岐。 右は巻き道、直進は直登りルートです。今回は直上りルートを登って行きます。

六方石を振り返る

六方石を振り返る

直登りルートを少し登った所から六方石を振り返る。その先に駒津峰から続く小ピークが見えています。

核心部

核心部

ここから核心部に入ります。この岩をよじ登った所から左にトラバースする所がやや高度感がある所です。

右方向にトラバース

右方向にトラバース

高度感のある場所を登り上げ右方向にトラバース気味に登って行きます。谷側の傾斜は弱く高度感はありません。

巻き道ルートを見る

巻き道ルートを見る

巻き道ルートを登る登山者達を撮影。巻き道ルートは甲斐駒ケ岳の山頂をぐるりと右側から巻くように登って行きます。

甲斐駒ヶ岳を見上げる

甲斐駒ヶ岳を見上げる

甲斐駒ヶ岳の頂上方向を見上げる。頂上に直上りするわけではなく、正面の中間地点から右上方に登ります。

左上方に登る

左上方に登る

ダケカンバの木の前を左上方に登ります。

岩を乗り越えて

岩を乗り越えて

この岩を乗り越えて。

駒津峰方面の稜線

駒津峰方面の稜線

振り返って撮影。雲が沸き立つ右に駒津峰方面の稜線が見えています。稜線にくっきりと登山道が見えています。

前方の小ピークは右から巻く

前方の小ピークは右から巻く

前方の小ピークは右から巻き越えます。

なだらかな場所を通過

なだらかな場所を通過

前写真の小ピークを右から巻いている所です。なだらかな場所を通過し左上方に向かいます。

岩壁を登る

岩壁を登る

この岩壁を登ります。あまり傾斜は強くありません。

登りきった所から下を撮影

登りきった所から下を撮影

前写真の登りきった所から下を撮影。平たい岩の斜面ですが、岩の表面はザラザラしてスリップしづらいです。

核心部の終了まであと少し

核心部の終了まであと少し

この岩を登れば直登りルート核心部は終了です。

直登りルート核心部終了

直登りルート核心部終了

この岩を登れば直登りルート核心部は終了です。

黒い大きい岩の手前を右斜め上方へ

黒い大きい岩の手前を右斜め上方へ

転がって落ちてきそうな黒い大きい岩の手前を右斜め上方に向かいます。

ミヤマダイコンソウ

ミヤマダイコンソウ

花崗岩の岩肌に咲くミヤマダイコンソウ。ここは甲斐駒ヶ岳の岩稜が大変美しく見える所です。

黒い大きい岩の右側を登る

黒い大きい岩の右側を登る

正面の黒い大きい岩の右側を登ります。この辺りから傾斜は緩くなり、山頂までハイキング気分で登れます。

登って来た所を振り返る

登って来た所を振り返る

今登って来た所を振り返る。ゴジラの背の様な岩の稜線は左側を巻いて登って来ました。駒津峰へ伸びる稜線上に登山道がくっきり見えています。

黒い大きな岩の右側の斜面を登る

黒い大きな岩の右側の斜面を登る

黒い大きな岩の右側の斜面を登ります。傾斜は40度くらいです。岩の表面は滑りにくく登りやすいです。

砂地の緩やかな登り

砂地の緩やかな登り

ここからは砂地の緩やかな登りとなります。右斜め上方に向かいます。

稜線まであと少し

稜線まであと少し

右斜め上方に登ると稜線に出て、そこで90度左方向に折れます。

稜線から巻き道ルートを見る

稜線から巻き道ルートを見る

稜線から巻き道を見る。白砂の道を下っている登山者が見えます。

摩利支天

 摩利支天

稜線から 摩利支天を望む。下山時に立ち寄って行きます。山梨県の日野春辺りから見ると峻険なピークに見えますが、こちら側からはなだらかな斜面です。

今登って来た所を振り返る

今登って来た所を振り返る

稜線に上がった所から今登って来た所を振り返る。左手側に駒津峰へ通じる稜線に登山道が見えています。

花崗岩の中を登る

花崗岩の中を登る

花崗岩の中を登れば甲斐駒ヶ岳山頂に到着です。

鋸岳分岐

鋸岳分岐

甲斐駒ヶ岳山頂に立つ鋸岳まで5時間40分の指導標。鋸岳は南アルプス屈指も難ルートです。近年、核心部の鹿窓や小ギャップに立派な鎖が付いたようです。

甲斐駒ヶ岳山頂

甲斐駒ヶ岳山頂

甲斐駒ヶ岳山頂。 駒ヶ岳神社の奥宮には大己貴大神と共に駒室大神が祭られています。山頂に三角点設置の工事の際、縄文時代の土器が発掘されます。

登山ルート概要

北沢峠からは双児山と仙水峠を経由する2つのルートがあります。登山時には甲斐駒ケ岳の眺望が素晴らしい双児山経由ルートがおすすめです。

注意点として双児山経由ルートには水場がないため多めの水を持って行くことをお忘れなく。 駒津峰で両ルートが合流し、稜線を進んだ後、直登りルートと巻き道ルートに分かれます。

駒津峰から分岐する直登りルートも難易度は低く登山初心者でもOKです。

双児山へは北沢峠にある北沢峠こもれび山荘の脇を通って登山道がスタートします。 原生林の中をジグザグにひたすら高度を上げる事に専念します。
2時間ほど単調な登りが続いた後、双児山頂上の下で一気に展望が開けます。目の前の駒津峰に隠され甲斐駒ヶ岳の全容は見えませんが、山頂だけが姿を見せています。

双児山山頂へ上がるにつれ、ピラミダルな山容の甲斐駒ヶ岳が大きく視界に入ってきます。白い花崗岩の岩肌は、日の光に照らされ少しピンクがかり、ひときは印象的で、日本百名山の中でも際立つ存在と言えるでしょう。花崗岩と白砂で覆われる山頂部の白さにより「白崩山」とも呼ばれました。

双児山からハイマツ帯を下り、登り返して樹林帯を抜けると、背丈の低いハイマツ帯の中の登りが駒津峰まで続きます。

駒津峰から ハイマツ帯の稜線上を進むと、次第に稜線は狭くなり、岩稜のやせ尾根となっていきます 。
やせ尾根の両側はさほど切り立ってはおらず、高度感は感じません。 やせ尾根で小さなアップダウンを繰り返し、小ピークに立つと甲斐駒ヶ岳の全容が姿を現します。

一旦小ピークから下り、登り返すと巨大な岩石の六方石の前に出ます。 六方石を右から巻き、少し登った所が直登りルートと巻き道ルートの分岐です。

直登りルートは分岐をそのまま直進し、岩稜の登りが始まります。分岐から15分ほどの区間が急傾斜の岩登りで核心部と言うことが出来ると思います。
核心部にはやや高度感のあるトラバースが一か所ありますが、それ以外の岩場にはステップやホールドがしっかりあり難しくありません。

また、直登りルートには、しっかり赤ペンキマークがされ、ルートを見失う心配はありません。 鎖場はありませんので登山初心者でも十分登頂可能なルートです。
それでも不安の方は巻き道ルートをお勧めしますが、直登りの方が遙に楽しいルートであることは間違いありません。

核心部を過ぎれば一気に傾斜は緩くなり、甲斐駒ヶ岳山頂までハイキング感覚の登山となります。

巻き道ルートと組み合わせて登るのが甲斐駒ケ岳を満喫する秘訣です。下山時は巻き道ルートを使い、摩利支天に立ち寄ってみてください。

甲斐駒ヶ岳の他の登山ルート

甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根
甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根ルート
甲斐駒ヶ岳
仙水峠経由で巻き道ルートで甲斐駒ヶ岳
仙水峠経由で巻き道ルートで甲斐駒ヶ岳

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