栂池自然園(つがいけしぜんえん)の地図

  • 距離5.6  km
  • 登り207 m
  • 下り175 m

栂池自然園ハイキングルートの難易度

難易度  1/10

ルート栂池自然園入り口(標高1,850m)⇒展望湿原(標高2,015m)⇒栂池自然園入り口(標高1,850m)

難所はありません。

栂池自然園ハイキングルートの体力

体力  1/10  

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.89リットル、体重60kgの人:1.164リットル、体重75kgの人:1.43リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.664Kcal、体重60kgの人:2.164Kcal、体重75kgの人:2.663Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.237kg、体重60kgの人:0.309kg、体重75kgの人:0.380kg

コースタイム

  • 一周3時間30分

アクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
栂池高原のアクセスと駐車場
栂池高原のアクセスと駐車場

栂池自然園ハイキングルート

栂池ゴンドラリフト「イブ」

栂池ゴンドラリフト「イブ」
栂池高原駅で栂池ゴンドラリフト「イブ」に乗車し栂の森駅まで向かいます。高低差625メートルを20分で結んでいます。始発時間は季節により異なり、7月中旬から8月上旬の期間が最も早くAM6時30分です。

栂池ロープウェイの栂大門駅

栂池ロープウェイの栂大門駅
栂の森駅で栂池ゴンドラリフト「イブ」を降りて平坦な道を250mほど進むと栂池ロープウェイの栂大門駅です。

栂池ロープウェイ

栂池ロープウェイ
栂池ロープウェイは、栂大門駅から自然園駅まで全長1200m、高低差285mを約5分で結んでいます。

栂池ヒュッテ

栂池ヒュッテ
自然園駅で栂池ロープウェイを降り、舗装された車道を400メートルほど歩くと栂池自然園の入り口に建つ栂池ヒュッテ、栂池山荘、栂池自然園ビジターセンターなどの施設がある標高1900mの場所に着きます。

銀嶺水

栂池山荘
4月中旬から10月下旬までの営業です。お風呂、ウォシュレット付きトイレなどの設備があり、通常の山小屋のように混雑時に詰め込まれることはありません。一階は売店で、前庭のテーブルでアイスクリームやビールなど軽食が食べられます。

栂池ビジターセンター

栂池ビジターセンター
右手に公衆トイレ。左手の栂池ビジターセンター内には栂池自然園に入る改札があります。入園料は、大人300円、子供250円です。同所に栂池自然園ガイドクラブがあり、ガイドを手配することが出来ます。15人ほどが対象で、4時間コースならガイド1名がついて2万円です。

栂池ビジターセンターの室内

栂池ビジターセンターの室内
栂池自然園内で見られる動植物や地形、気象の特徴をわかりやすく紹介したパネルや展示物があります。

栂池ビジターセンター内部の視聴覚教室

栂池ビジターセンター内部の視聴覚教室
庭園を思わせる天狗原の湿原の中に木道が整備されています。ナナカマドが多く、秋には赤く色づくと綺麗になることでしょう。

栂池自然園の入り口

栂池自然園の入り口
栂池ビジターセンターのゲートを抜けると、高層湿原が広がります。初めは木道が良く整備されたバリヤフリー区間で、足腰の悪い方でもここなら約30分で一周出来ます。栂池自然園の標高は、1860mから最高地点で2020mです。広さは約100ヘクタールに及びます。

ミズバショウ湿原

ミズバショウ湿原
ミズバショウ湿原に入りました。 6月中旬~下旬にミズバショウが開花します。リュウキンカもその傍らに黄色い花を付けます。晴れていれば正面に白馬三山(右側から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)が眺望できるはずです。

ミズバショウ湿原を進む

ミズバショウ湿原を進む
高層湿原とは、低層湿原と呼ばれる状態では水分が多いため微生物によって植物が分解されず、植物遺体が堆積した泥炭地が徐々に周囲よりも高くなっていきます。その後、周囲から流入する水が届かない高さまで高くなり、地下水の供給も受けず、雨水のみで泥炭表面が維持されるようになった湿原を高層湿原といます。

ワタスゲ湿原

ワタスゲ湿原
太古の火山活動の名残と言われる風穴の先でワタスゲ湿原になります。高層湿原のできるスピードは、泥炭の堆積する速さによって決まり、おおよそ1年に0.1mm 程度とごく僅かです。従って、1メートル堆積にするのに約1万年の歳月を要します。

楠川(くすかわ)

楠川(くすかわ)
ワタスゲ湿原からワタスゲ、チングルマ、コバイケイソウなどの花を見ながら階段を下ると楠川(くすかわ)です。木で出来た狭い橋を渡り、楠川の右岸(川の左手側)に降ります。

楠川の河原

楠川の河原
雪解け水がせせらぐ楠川の河原は休憩の最適地です。川の上流に白馬三山が雲間から覗いています。ここまで栂池自然園入口から約25分です。

公衆トイレ

公衆トイレ
楠川脇に建つ期間限定の公衆トイレ。山中にあるにしてはかなり立派なものが三つです。

水場

水場
楠川のトイレに脇にある水場。飲料水と書いてありませんでしたが、飲みましたが問題ありませんでした。

楠川から浮島湿原に向け進む

楠川から浮島湿原に向け進む
楠川から浮島湿原に向け進みます。今までとは違って、少しだけきついアップダウンが出てきます。

浮島湿原入口

浮島湿原入口
樹林帯を登って浮島湿原入口に着きます。 7月26日時点で周辺を覆っているミヤマキンポウゲやモミジカラマツの群生が開花しています。

浮島湿原

浮島湿原
浮島湿原の中に付けられた左手側の木道を進みます。浮島湿原はぐるりと一周できるようになっていますが、今回は、ヤセ尾根を登り、栂池自然園の最高地点・展望湿原をぐるりと回るコースを歩きます。

ニッコウキスゲとワタスゲ

ニッコウキスゲとワタスゲ
7月26日時点で浮島湿原に咲く ニッコウキスゲが満開です。池糖が点在し、その周辺で白いワタスゲの果穂がふわりふわりと揺れています。

ニッコウキスゲの咲く中を進む

ニッコウキスゲの咲く中を進む
ニッコウキスゲの咲く中を進みます。

浮島湿原の全体

浮島湿原の全体
浮島湿原の全体を振り返る。

浮島湿原をさらに進む

浮島湿原をさらに進む
ニッコウキスゲの咲く浮島湿原をさらに進む

やせ尾根に取り付く

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自然園内最高地点の展望台へ向かうやせ尾根に取り付きます。ここから傾斜が一気に増してきます。

栂池自然園内最高地点の展望台

栂池自然園内最高地点の展望台
栂池自然園内最高地点の展望台からの白馬大雪渓の眺望。白馬岳へ登る登山道が白馬大雪渓の中に付けられています。見た目ほど急斜面ではないので、軽アイゼンがあれば安全に登れます。

展望湿原へ向かう

展望湿原へ向かう
最高地点から僅かに下りながら展望湿原へ向かいます。

展望湿原の休憩場所

展望湿原の休憩場所
展望湿原の一角に、板敷の休憩場所が作られベンチも設置されています。快晴ならば白馬大雪渓が正面にその全景を見せるのですが、本日は白馬三山全体に雲がかかり残念です。

木階段の道を下る

木階段の道を下る
展望湿原を後にして、木階段の道を栂池自然園入り口へ向け下ります。周辺はナナカマドやダケカンバが多く、紅葉の季節には、赤く染まります。

モウセン池

モウセン池
モウセン池辺りまで下って来ました。木道の周辺は高径草原が広がっています。

ミズバショウ

ミズバショウ
7月26日、ミズバショウが最後の花を咲かせていました。ミズバショウの白く見える部分は花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞で、葉が変形したものです。花は中心にある円柱状の花序に多数密生して付いています。このような花序を肉穂(にくすい)花序と言います。

ミヤマキンポウゲとカラマツソウ

ミヤマキンポウゲとカラマツソウ
小さな黄色い花を付けるミヤマキンポウゲと白い花が特徴のカラマツソウの群生地が広がっています。

ミヤマキンポウゲの大群落

ミヤマキンポウゲの大群落
ミヤマキンポウゲが大群落を作っています。浮島湿原を経由して栂池自然園入口へ戻ります。

ハイキングコース要約

栂池高原スキー場の栂池高原駅(標高839m)から

栂池ゴンドラリフト「イブ」に乗り、栂の森駅(標高1,560m)までは20分の乗車です。
栂の森駅から平坦な道を250mほど進むと栂池ロープウェイの栂大門駅です。 終点の自然園駅(標高1,829m)とは5分で結ばれ、20分間隔の運転です。 自然園駅でロープウェイを降り、舗装された坂道を400m登ると栂池自然園の入り口です。

入り口に建つ栂池ヒュッテTEL:0261-83-3136、栂池山荘TEL:0261-83-3113では昼食、軽食のサービスがあり、お土産品などが売られています。
栂池ビジターセンターでは園内で見られる動植物や地形の特徴をわかりやすく紹介した展示物があり、ガイドを申し込むもことも可能です。

ミズバショウ湿原では6月中旬~下旬にミズバショウ、7月下旬にヒオウギアヤメ、ショウジョウバカマ、ミヤマキンポウゲ、ニッコウキスゲ 、コバイケイソウなどが咲き、8月中旬になるとクロバナロウゲ、イワショウブ、トリカブトなどの花に変わります。 ワタスゲ湿原・浮島湿原では7月下旬~8月上旬にニッコウキスゲ、ワタスゲの白い花穂、チングルマなどの花を楽しむことができます。

浮島湿原の先の急なやせ尾根を登り上げた所が自然園内最高地点の展望湿原展望台で、ベンチが設置された白馬三山や白馬大雪渓を望む絶好のビューポイントになっています。

展望台から20分ほどで展望湿原です。ここからも白馬三山や白馬大雪渓の絶景が望めます。

「栂池」の名前の由来は、一説によると、オオシラビソの木を地元では「ツガ」と呼び、栂池自然園の高層湿原全体を「池」と見立てた事により、「栂池」の名が付いたと言います。

栂池自然園の気温

最高気温平均気温最低気温
1月-4.7-9.9-15.0
2月-3.7-9.3-14.8
3月-0.9-5.3-10.8
4月7.91.3-5.1
5月12.96.40.6
6月15.810.45.8
7月19.713.410.0
8月19.615.010.7
9月16.310.86.7
10月10.34.3-0.6
11月4.7-1.6-6.6
12月-1.3-6.8-12.7

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