目次

栂池から白馬乗鞍岳・白馬大池ルート地図

  • 距離5.2 km
  • 登り656 m
  • 下り122 m

白馬大池から小蓮華山~白馬岳ルートの難易度

難易度  1/10

ルート白馬大池(標高2,380m)⇒船越ノ頭(標高2,512m)⇒小蓮華山(標高2,766m)
⇒三国境(標高2,751m)⇒馬ノ背(標高2,810m)⇒白馬岳(標高2,932m)

難所はありません。

白馬大池から小蓮華山~白馬岳ルートの体力

体力  1/10(1泊)

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.55リットル、体重60kgの人:2.02リットル、体重75kgの人:2.48リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.883Kcal、体重60kgの人:3.748Kcal、体重75kgの人:4.613Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.412kg、体重60kgの人:0.535kg、体重75kgの人:0.659kg

コースタイム

  • 登山:白馬大池→白馬岳 3時間30分
  • 下山:白馬岳→白馬大池 2時間40分

白馬大池から小蓮華山~白馬岳ルートの山小屋

北アルプス山小屋
白馬岳蓮華温泉ロッジ
白馬岳蓮華温泉ロッジ
北アルプス山小屋
白馬大池山荘
白馬大池山荘
北アルプス山小屋
白馬岳頂上宿舎
白馬岳頂上宿舎
北アルプス山小屋
白馬山荘
白馬山荘

アクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
白馬岳蓮華温泉ロッジのアクセスと駐車場
白馬岳蓮華温泉ロッジのアクセスと駐車場
北アルプス登山口-アクセスと駐車場
栂池高原のアクセスと駐車場
栂池高原のアクセスと駐車場

白馬大池から小蓮華山~白馬岳ルート

白馬岳蓮華温泉ロッジ分岐

白馬岳蓮華温泉ロッジ分岐
白馬大池から白馬岳蓮華温泉ロッジの分岐を右に見送り、雷鳥坂のなだらかな登りが始まります。ここから山頂まで3時間30分のコースタイムです。※栂池から白馬大池までは白馬乗鞍岳をご覧ください。

雷鳥坂

雷鳥坂
ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマなどのお花畑の中を登り、広い尾根に出ます。この辺りにはコマクサも花を咲かせます。そしてハイマツで覆われる雷鳥坂を登って行きます。右手に見えるのが船越ノ頭。

雷鳥坂はライチョウが生息している

雷鳥坂はライチョウが生息している
ハイマツの間をジグザグに登ります。写真には写っていませんが、右手方向を望むと雪倉岳、朝日岳の展望が広がっています。雷鳥坂はライチョウの姿をよく見かける場所です。

白馬大池は火山湖

白馬大池は火山湖
雷鳥坂から白馬大池を振り返る。湖畔に白馬大池山荘が建っているのが見えます。湖の右手には白馬乗鞍岳の山頂に立つケルンがちょこんと見えます。白馬大池は火山によって噴出した土砂によって塞き止められた湖です。

正面ピークは船越ノ頭

正面ピークは船越ノ頭
雷鳥坂を登り切って稜線に上がります。左下を望むと栂池自然園が庭園の様に見えています。なだらかな稜線が続きます。正面ピークは船越ノ頭。

白馬三山、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳の眺望

白馬三山、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳の眺望
白馬岳山頂から白馬三山、さらにその先に唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳と見えています。正面ピークは船越ノ頭です。

船越ノ頭

船越ノ頭
船越ノ頭。標柱が立っているだけの場所です。名前の由来は、栂池自然から見ると船縁の様なアーチ型に見えるところからだそうです。

船越ノ頭から小蓮華山を目指す

船越ノ頭から小蓮華山を目指す
左手前方に後立山連峰の峰々、右手に雪倉岳や朝日岳などの豪快な景観を楽しみながらの稜線漫歩が続きます。周辺にはシナノキンバイやハクサンイチゲなどが咲くお花畑が広がります。

小さなアップダウン

小さなアップダウン
小さなアップダウンを繰り返し、白馬岳へ通じる稜線を登って行きます。展望が開けた稜線は快適です。

展望が開けた稜線

展望が開けた稜線
山歩きの醍醐味が十分味わえる展望が開けた稜線です。稜線上の小さなコブをいくつか越えて行きます。

白馬岳から連なる杓子岳、白馬鑓ヶ岳

白馬岳から連なる杓子岳、白馬鑓ヶ岳
白馬岳から連なる杓子岳、白馬鑓ヶ岳がはっきりと見えて来ました。さらにその先に唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳と連なる後立山連峰も顔を覗かせています。

小蓮華山はあと少し

小蓮華山はあと少し
ガレ気味の稜線を進むと小蓮華山が見えてきました。かつて越後側では小蓮華山と呼び信州側では大日岳と呼んでいました。このことからも山岳信仰の対象になっていたことがうかがえます。

コブを越えると小蓮華山

コブを越えると小蓮華山
ハイマツに覆われたほぼ平坦な稜線上のあと一つのコブを越えると小蓮華山(右手側のピーク)です。

小蓮華山は山頂崩壊で3m低くなる

小蓮華山は山頂崩壊で3m低くなる
小さなコブを越えた先に小蓮華山のピークがあります。小蓮華山は新潟県の最高峰です。2007年(平成19年)夏に山頂部分が崩壊して標高が2,769mから2,766mへと3m低くなりました。

山岳信仰の痕跡がある小蓮華岳

山岳信仰の痕跡がある小蓮華岳
白馬岳周辺では山岳信仰や修験道はあまり発展しませんでした。その中で数少ない山岳信仰の痕跡が小蓮華岳山頂にありました。大日岳と呼ばれていたのもその名残です。

小蓮華山山頂

小蓮華山山頂
小蓮華山山頂。白馬岳周辺では山岳信仰や修験道はあまり発展しませんでした。その中で数少ない山岳信仰の痕跡が小蓮華岳山頂にありました。大日岳と呼ばれていたのもその名残です。

小蓮華山から白馬岳へ向かう

小蓮華山から白馬岳へ向かう
小蓮華山から白馬岳へ向かう稜線をゆっくりと下って行きます。稜線の左側が崩壊しているのが見えます。白馬岳の東側(左手側)は荒々しい岩稜のため、男性的でダイナミックなイメージを強く感じます。

小蓮華山と白馬岳間は大変美しい

小蓮華山と白馬岳間は大変美しい
小蓮華山から白馬岳へ向かう稜線は、言葉に言い表せないほど大変美しい所です。岩礫の穏やかな道がしばらく続き、登り返して小ピークを右側から巻くと三国境の分岐です。

小蓮華山の崩壊

小蓮華山の崩壊
小蓮華山を振り返る。山頂の右側が崩壊しているのがわかります。

右手奥の稜線は雪倉岳へ

右手奥の稜線は雪倉岳へ
広く穏やかな稜線をゆっくりと下ります。右手奥は雪倉岳へ向かう稜線です。

白馬岳と飛行機雲

白馬岳と飛行機雲
白馬岳の上空に一筋の飛行機雲が青空とマッチして大変美しい光景を作り出しています。

雪田が点々と残る

雪田が点々と残る
さらにゆっくりと岩礫の道を下ります。右手側の斜面には雪田が点々と残っています。

小蓮華山を振り返る

小蓮華山を振り返る
小ピークの西側の山腹を巻く様に降りて来ました。

鞍部に向け下る

鞍部に向け下る
鞍部に向け下ります。正面の岩礫の斜面に右上方に向かって伸びる登山道が確認出来ます。右上方に登り切って少し進んだ所が三国境です。

登山道がラインに見える

ラインが登山道
右上方に走るラインが登山道です。

砂礫の斜面を右から巻くように登り返す

砂礫の斜面を右から巻くように登り返す
鞍部まで下って来ました。ここからは砂礫の斜面を右から巻くように登り返します。周辺には視界を遮る木々が全く無く、大変展望の良い稜線です。

白い岩屑の斜面

白い岩屑の斜面を登る
前写真の右上方に走るラインをゆっくりと登ります。この白い岩屑の斜面を登り上げると三国境の分岐が見えてきます。

三国境分岐は目の前

三国境分岐は目の前
三国境の分岐が見えてきました。この周辺は二重山稜が形成されている所で、白馬岳へもう少し登り振り返るとその地形がはっきりと確認出来ます。

三国境

右方向に向かうと鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳と続き、栂海新道(つがみしんどう)を下ると、日本海に至ります。又、途中の分岐で右方向に向かえば蓮華温泉に下りる鉱山道へと至ります。

三国境に立つ指導標

三国境に立つ指導標
長野県、富山県、新潟県の県境が接している場所です。三国境の黒部側(右側)には、流紋岩が作る斜面にコマクサの群落地が広がっています。

三国境から鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳への縦走路

三国境から鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳への縦走路
三国境から鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳への縦走路を撮影。雲がなければ日本海が見えているはずです。

流紋岩の岩場

流紋岩の岩場
三国境からハイマツの中を進み、ややきつい岩場の登りが始まります。山頂までは約1時間の行程です。流紋岩で出来た右斜面(黒部側)にはコマクサの大群生地が広がります。

岩礫帯のきつい登り

岩礫帯のきつい登り
岩礫帯をジグザグに登ります。約15分ほどのややきつい登りです。

三国境周辺は二重山稜(線状凹地)

三国境周辺は二重山稜(線状凹地)
小蓮華山を振り返る。三国境周辺では、二つの稜線が平行に走る二重山稜(線状凹地)を確認することが出来ます。中間に凹地を発達させ,時に沼沢地をもつ地形となります。北アルプスの蝶ヶ岳や南アルプスの赤石岳でも見られます。

小ピークへの登り

小ピークへの登り
正面の小ピークまで登れば、馬の背と呼ばれる平坦な稜線になり、より展望が開けてきます。

馬ノ背

馬ノ背
尾根が細くなり正面の痩せた岩場が馬ノ背と呼ばれる場所です。右手側(飛騨側)の風衝地にはイネ科の植物を中心に多種の花がカーペット状の草原を作ります。白馬岳は馬ノ背の先にあり、ここからは見えません

馬ノ背の最後の露岩帯

馬ノ背の最後の露岩帯
馬ノ背と呼ばれる痩せ尾根の最後の露岩帯を登ります。露岩帯を乗り越えれば、白馬岳山頂部が目に飛び込んできます。

旭岳、小旭岳、清水岳へと続く稜線

旭岳、小旭岳、清水岳へと続く稜線
露岩帯から右手方向(飛騨側)を望む。旭岳、小旭岳、清水岳へと続く稜線です。清水岳を通り清水尾根を下れば、黒部渓谷鉄道の最終駅である欅平へ至ります。

転倒注意

転倒注意
この露岩の斜面を登れば山頂が見えてきます。浮石が多いので下山に使う場合には転倒注意です。

浮石が多い

浮石が多い
登山道はザレていますが問題なく登れます。ただ浮石が多いので下山時に使う場合には転倒やスリップには注意が必要です。

白馬岳山頂が見える

白馬岳山頂が見える
露岩の岩場を乗り越えると正面に白馬岳山頂が見えてきました。

剱岳

剱岳
黒部渓谷を挟んで剱岳を望遠で撮影。写真には写っていませんが、剱岳の左手に立山連峰も確認出来ます。

白馬岳へのスロープ

白馬岳へのスロープ
正面ピークが山頂です。右手(黒部)側は穏やかなスロープの斜面ですが、左手(信州)側は鋭く切れ落ちた非対称山稜の地形であることがはっきりと分ります。黒部側の風衝草原には6月中旬になると白馬岳特産種のツクモグサが咲きます。右奥の彼方に剱岳が見えます。

標高2932メートルの白馬岳

標高2932メートルの白馬岳
展望盤の置かれた山頂からは北アルプスのランドマーク槍ヶ岳、穂高連峰、能登半島など360度の大パノラマを楽しめます。新田次郎著「強力伝」で、強力が方向指示盤の台座部分(100貫/375kg )を背負い上けたと言われています。

白馬大雪渓

白馬大雪渓
白馬岳山頂から鋭く切れ落ちた白馬大雪渓を望む。白馬大雪渓を登り白馬岳ルートも参照してください。

小蓮華山

小蓮華山
白馬岳山頂から湧き上がる雲の先に見る小蓮華山。小蓮華山の彼方に頸城三山(火打山・妙高山・焼山)が望めます。

白馬岳山頂からの鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳

白馬岳山頂からの鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳
白馬岳山頂から見る鉢ヶ岳、雪倉岳から続く北アルプス最北端に位置する朝日岳。朝日岳から左手方向にイブリ尾根が伸び、小川温泉湯元へ下っています。

白馬岳山頂の眼下の白馬山荘

白馬岳山頂の眼下の白馬山荘
白馬岳山頂の眼下に見る白馬山荘と丸山を背にした白馬岳頂上宿舎も小さく見えています。彼方には剱岳、立山が聳え、左手側の雲に隠れているのが杓子岳と白馬鑓ヶ岳です。猿倉から白馬大雪渓ルートも参照してください。

登山コース要約

白馬大池は標高2,380m地点にある綺麗な水をたたえた山上湖で、

栂池からと蓮華温泉からの合流地点でもあるため、湖畔脇に建つ白馬大池山荘は大変な賑わいを見せます。
白馬大池山荘脇のテント場は30張りほど設営可能で、白馬大池からくみ上げた水を浄水して大きなタンクにためた水を宿泊者以外でも無料で使うことができるようになっています。
白馬大池周辺は高山植物が豊富なところで、チングルマ、ハクサンコザクラの群生は大変見事です。

白馬大池から白馬岳への道は、白馬蓮華温泉分岐を右に見送り、雷鳥坂と呼ばれるハイマツ帯の中をゆっくりと登ります。広い稜線に上がるとコマクサの群落が広がります。 そして右手上方に見える小ピークの船越ノ頭をめざします。

船越ノ頭に立つと白馬岳から杓子岳、白馬鑓ヶ岳、さらにその先に唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳と連なる後立山連峰が飛び込んできます。 船越ノ頭から小蓮華山を目指し展望の開けた稜線を小さなアップダウンを繰り返し進みます。

小蓮華山の南側は山頂崩壊の危険があるため立ち入り禁止となっています。山頂の鉄剣と三角点は倒れてしまい、大日如来石像が祀られているそうだが確認出来ません。
小蓮華山から白馬岳へ向かう白ザレの稜線は大変美しい所で、白馬岳の絶好の撮影ポイントです。小蓮華山周辺は雷が落ちやすい場所なので午前中に通過する事をお薦めします。

小蓮華山から三国境(さんごくざかい)に向け、ゆっくりと下ります。
三国境は長野、新潟、富山の県境にあり、分岐点になっていて北方向に向えば雪倉岳、蓮華温泉に下りる鉱山道へと至ります。この辺りの流紋岩が作る白い砂礫地にはコマクサの大群落が広がっているので踏みつけないように注意して進みたい。

三国境から白馬岳へ少し登った所から振り返ると、二つの稜線が平行に走る二重山稜(線状凹地)が観察できます。北アルプスにおいては、蝶ヶ岳から常念岳へ到る稜線上でも確認する事が出来ます。又、南アルプスでは赤石岳の山頂部に於いてそれと分る地形があります。

三国境からややきつい登りを通過し、ヤセ尾根の馬ノ背を登ると白馬岳山頂が見えてきます。稜線の左手側(信州)は鋭く切れ落ちている一方、右手側(飛騨)はなだらかなスロープを描く風衝草原になっています。白馬岳が非対称山稜になっていることがよく分る所です。この風衝草原には6月中旬になると白馬岳特産種のツクモグサが白い花を咲かせます。ここからは山頂までなだらかな登りが続きます。

白馬岳の他の登山ルート

白馬岳
白馬大雪渓
白馬岳
白馬鑓温泉小屋ルートの杓子沢
猿倉から白馬鑓温泉小屋ルート
白馬岳
白馬三山縦走
白馬三山縦走(白馬鑓ヶ岳~杓子岳~白馬岳)
白馬岳
白馬乗鞍岳
栂池から白馬乗鞍岳・白馬大池ルート
白馬岳
栂池自然園
栂池自然園のハイキング

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