蓼科山とは

標高2,530mの蓼科山は、日本百名山に数えられ、八ヶ岳のほぼ最北端に位置する成層火山(二重式火山)で、諏訪地方から見上げると独立峰の様に見えますが、北八ケ岳の山塊と繋がっています。

別名を女ノ神山、高井山、飯盛山などと呼び名がありました。現在は、円錐形の美しい姿から諏訪富士(すわふじ)とも呼ばれています。

山頂は直径100メートルほどの平坦地で、ゴロゴロした溶岩の岩塊に覆われ、中心部が少し凹み、火口跡が見られます。コニーデ火山の上にトロイデ火山が重なるように噴出したもので、複合火山と言えます。

蓼科山登山のポイント

八ケ岳の中でもアプローチが短く、登山初心者にお薦めです。最短ルートは7合目登山口からで、白樺高原国際スキー場のゴンドラリフトを使っても良し、タクシー・マイカーでもアクセスが出来ます。

冬季は、難易度の低い冬山登山入門コースとして人気があります。蓼科山登山口(女乃神茶屋)からのルートが季節風の影響を受けにくくお勧めです。

蓼科山の地図

蓼科山の山小屋

八ヶ岳の山小屋
蓼科山頂ヒュッテ
蓼科山頂ヒュッテ
八ヶ岳の山小屋
蓼科山荘
蓼科山荘

蓼科山のアクセス

八ヶ岳登山口-アクセスと駐車場
蓼科牧場のアクセスと駐車場
蓼科牧場・七合目登山口のアクセスと駐車場
八ヶ岳登山口-アクセスと駐車場
女乃神茶屋登山口/蓼科山登山口のアクセスと駐車場
女乃神茶屋登山口/蓼科山登山口のアクセスと駐車場

蓼科山の登山コース概要

登山口のアクセス要約

蓼科山は、ビーナスラインにある女乃神茶屋(蓼科山登山口)ルート(駐車30台可能)、天祥寺平を経由する竜源橋(駐車12台可能)ルート、蓼科牧場の白樺高原国際スキー場のゴンドラリフトを使い御泉水(ごせんすい)自然園駅(山頂駅)を登山口とするルートなどが一般的です。

これらの登山口にはバス便があるので周回するコース設定をするに便利です。 また、さらに足を延ばして北八ヶ岳の双子山や前掛山を周遊するコースを設定しても楽しいと思います。

マイカー利用の場合、蓼科牧場から蓼科スカイラインで7合目登山口に車を駐車(約50台)して登る蓼科牧場(七合目登山口)ルートも便利です。

さらに蓼科スカイラインを車を走らせ大河原峠に駐車(約50台)すると双子山、双子池などを周遊するコースも設定できます。

蓼科牧場(七合目登山口)ルート

将軍平上部の鎖場
将軍平上部の鎖場

蓼科牧場の白樺高原国際スキー場のゴンドラリフト・シャトルビーナスを使い御泉水自然園駅(山頂駅)で降ります。山頂駅からカラマツ林の中を20分ほど歩くと7合目登山口です。

マイカー利用の場合、蓼科牧場から蓼科スカイラインで7合目登山口に車を駐車(約50台)して出発します。

七合目登山口からは、山頂にある蓼科神社の奥宮を祀る一の鳥居をくぐって登山道が始まります。

針葉樹林帯を登り詰めると4方向から登山道が合流する将軍平に着きます。将軍平に建つ蓼科山荘の前には長椅子が置かれた広い庭があり、休憩ポイントとして最適地です。

将軍平からは蓼科山が望め、山頂まで約30分の行程です。登山道にはゴロゴロした大きい岩が山頂まで続き、途中には鎖が設置されている所があります。

鎖場の傾斜は25度ほどで鎖を設置する意味はほとんどないくらいの所ですが、鎖場初心者の方にはよい体験となるでしょう。

樹林帯を抜け大岩を急登すると蓼科山山頂に建つ蓼科山頂ヒュッテ前の頂上火口縁に飛び出します。

蓼科山山頂の火口の直径は約150メートルほどあり、中心が少しくぼんで、堤のように少し盛り上がった火口縁に囲まれています。

山頂は黒い溶岩の大きな岩がゴロゴロした広い所で、その中心に蓼科神社奥宮が祀られています。

また、山頂標柱と三角点がある場所からは南八ケ岳の峰々が眼前に迫り、南アルプスの展望も抜群です。方位盤の置かれた南西端からは、御嶽山・中央アルプスの峰々が遠くに見え、霧ヶ峰・美ヶ原の先に北アルプスの稜線が雲の上に浮かんでいます。

コースタイム

  • 登山:七合目登山口→蓼科山 1時間30分
  • 下山:蓼科山→七合目登山口 1時間10分

難易度 1/10

体力  1/10

女乃神茶屋(蓼科山登山口)ルート

山頂直下の鎖場
山頂直下の鎖場

蓼科山登山口は ビーナスライン沿いに建つ女乃神茶屋の前から登山道がスタートするため、女乃神茶屋登山口とも言われています。 ビーナスラインを挟んで女乃神茶屋の向かいに30台ほどの駐車場があります。

登山口から10分ほどなだらかな笹原の中を進み、ミズナラ林になると急坂になります。

カラマツ林の中を緩急を繰り返しながら登って行くと標高2,120mの標識のある地点に到着します。 ここは南方向の展望がある20名ほどが休憩できる平坦地です。

小休憩後、10分弱の穏やかな地形が続いた後、蓼科山山頂まで一直線の急登が始まります。 ここから山頂までの区間は概ね南方面を見渡すことが出来るため南八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、富士山などの眺望が見事です。

縞枯れ帯を抜けると、大きな岩で覆われた山頂の一角が見えてきます。 大岩の中に設置された鎖に従って北側へ進みます。ここの鎖場は緩斜面の岩に設置されたもので、特に使用する必要が無いと思います。

次いで赤いポールに導かれ、山頂を右から巻きながら進むと蓼科山頂ヒュッテが見えてきます。 蓼科山頂ヒュッテまでは行かず、左上50mほどの所に山頂を示す標識に向かい進みます。

特に冬季の蓼科山は独立峰のため、森林限界を超えた山頂付近で季節風が吹き荒れるのが普通です。

コースタイム

  • 登山:女乃神茶屋(蓼科山登山口)→蓼科山 2時間35分
  • 下山:蓼科山→女乃神茶屋(蓼科山登山口) 1時間50分

難易度 1/10

体力  1/10

竜源橋ルート

天祥寺原から蓼科山
天祥寺原から蓼科山

竜源橋ルートを使う場合、登山時に使う方が南八ヶ岳、南アルプスの展望を楽しめるということを念頭に置いて登山計画を立てるとよいでしょう。つまり、女乃神茶屋(蓼科山登山口)に下山する周回ルートにするわけです。女乃神茶屋(蓼科山登山口)からビーナスラインを歩き竜源橋に戻ります。

竜源橋には約7台の駐車場とビーナスラインを挟んではす向かいに約5台分の駐車スペースがあります。

バス亭もあり公共交通機関でのアクセスも可能です。その他の登山口からのコースタイムに比べれば長くなりますが、景観は優とも劣らないと思います。

駐車スペースにある登山口から滝ノ湯川に沿ってなだらかの登りが天祥寺原まで続きます。

天祥寺原の将軍平分岐で90度左方向に折れると蓼科山山頂部が正面に見えてきます。天祥寺原から望む蓼科山は、お椀を伏せた形で大変美しく見えます。

天祥寺原は北横岳と蓼科山間にできた笹原が広がる平原で、このコース最大の景勝ポイントです。ここから大河原峠に向かう場合、平坦な登山道なのでハイキングルートと言えます。

将軍平分岐から蓼科山を正面に見ながら平坦な草原を少し進んだ後、樹林帯に入っていきます。

150mほどの区間、干上がった沢を詰めた後、再び樹林帯の中へと入っていきます。 この辺りから斜度が一気に増し、登山道は将軍平まで直線的に伸びています。

将軍平に建つ蓼科山荘で小休止を取り、正面に見える蓼科山まで約30分の急登りです。 途中にある簡単な鎖場をやり過ごし、大きなごろごろした岩を登り上げると蓼科山山頂です。

コースタイム

  • 登山:竜源橋→蓼科山 3時間30分
  • 下山:蓼科山→蓼科山登山口(女乃神茶屋)→竜源橋 2時間10分

難易度 1/10

体力  2/10

④ 冬季-女乃神茶屋(蓼科山登山口)ルート

冬季蓼科山
冬季蓼科山

蓼科山は冬季登山も滑落の危険のある鎖場などは無く、雪山入門コースとして最適です。 特に、蓼科山登山口は南面にルートがあり、季節風の影響をほとんど受けなため登りやすく、途中から南八ヶ岳の白銀の素晴らしい展望が続く好ルートなので、冬季でも多くの登山者を集めています。

ビーナスライン沿いの女乃神茶屋向かいのすずらん峠園地無料駐車場は、冬季の人気コースの為、朝から一杯です。

冬季はここまでバスが来ていないので、公共交通機関を使う場合には蓼科高原の蓼科温泉プール平まで茅野駅から路線バスがあります。蓼科親湯温泉の横を通り伊藤左千夫歌碑を左に見送り、信玄棒道を1時間30分ほど歩くと蓼科山登山口です。

蓼科山登山口ルートは、南面にあるため季節風の影響を受けにくく、多くの登山者で賑わいます。その為、トレースはしっかり付いていて雪山登山初心者の入門コースとして最適です。

傾斜が一気に増し、大岩がゴロゴロした所を登った辺りから、次第に樹木はまばらになり木々の間から南八ヶ岳の展望が開けてきます。 大岩を越えると、標高2,120m地点の平坦地で、20名ほど休憩できる休憩ポイントに到着です。

休憩ポイントからしばらく平坦な道を進むと蓼科山山頂が見えてきます。 山頂へ一直線に伸びる登山道は、帰りに尻ゼートをする絶好のコースです。

再び傾斜が増し、縞枯れ帯を抜けると山頂直下に広がる岩群が見えてきます。ここまでは風が弱く暖かい山行でしたが、この先は強風が吹き荒れる別世界です。

ここで冬山装備を完全に整えて出発です。山頂へは、岩に付けられた黄色いマークに沿って右から巻く様に登ります。 岩には鎖が設置されていますが傾斜は15度ほどと緩い為、鎖を使う必要はありません。

赤いポールに導かれながら山頂を目指します。蓼科山頂ヒュッテが見て来ると、蓼科山頂はもうすぐです。

山頂部は独立峰のため強風にさらされることがあるので顔を覆う防寒対策は欠かせません。この日の蓼科山の山頂は、風速20mほどの強風が吹き荒れ雪煙りが上がっていました。

コースタイム

  • 登山:女乃神茶屋(蓼科山登山口)→蓼科山 2時間30分
  • 下山:蓼科山→女乃神茶屋(蓼科山登山口) 1時間35分

難易度 1/10

体力  1/10

蓼科山の日帰り登山は出来る?

蓼科山は、どのルートを使っても森林限界を超えていないので山頂近くまで針葉樹林帯に覆われています。

竜源橋コースを除いてコースタイムは概ね少なく、すべてのルートに難所はありません。

蓼科牧場(七合目登山口)からが最短ルートで、僅か1時間30分足らずで山頂に立てるため登山初心者にはうってつけの日帰り登山が出来ます。

その反面、コースタイムが短すぎるので物足りなさもあり、追加で双子山から双子池をめぐる周遊コースや北横岳、縞枯山、茶臼山など北八ヶ岳を縦走するコースを設定しても面白いです。

竜源橋ルートは山頂まで5時間ほどかかるため、竜源橋へピストンするのではなく、女乃神茶屋登山口(蓼科山登山口)へ下山することをお勧めします。そうすればゆとりをもって日帰りが可能です。

蓼科山の登山口近くの温泉

蓼科山南麓には古くから開けた蓼科温泉郷の親湯や滝ノ湯などがあり、表玄関として登られてきました。近年、白樺湖や女神湖周辺の開発が著しく交通の便も良くなったことで、ビーナスライン沿いの登山口が一般的となりました。

蓼科親湯温泉

蓼科親湯温泉

滝の湯川を臨む場所に露天風呂があります。広い女性専用露天風呂もあります。宿泊すれば絶景貸切露天風呂にも入れます。

日帰り営業期間
通年 ※週1回~2回(不定期)はメンテナンスのため定休

日帰り入浴利用料
[大人]1,200円 [子ども]600円

入浴営業時間 
11:00〜16:00

蓼科親湯温泉から女乃神茶屋(蓼科山登山口)まで徒歩1時間20分です。

無料送迎
宿泊者は無料送迎あり。

蓼科グランドホテル滝の湯

蓼科グランドホテル滝の湯

滝を眺められるゆったりした庭園大浴場、滝ノ湯川を眼下に臨む渓流露天と、3つの貸切風呂があります。

日帰り営業期間
通年 ※混雑状況により、入場制限または営業時間変更を行う場合

日帰り入浴利用料
[大人]1,500円 [子ども]800円

入浴営業時間 
13:00~21:00(最終受付 20:00)

蓼科グランドホテル滝の湯から女乃神茶屋(蓼科山登山口)まで徒歩1時間30分です。

無料送迎
宿泊者は無料送迎あり。

横谷温泉旅館

横谷温泉旅館

渓流を臨む2つの露天風呂、渓谷を眺められる2つの内湯、2つの貸切露天風呂があります。鉄分と炭酸ガスを多く含んだ自家源泉は温度が18℃と冷泉のため加温しています。

日帰り営業期間
通年 

日帰り入浴利用料
[大人]1,500円 [子ども]750円

入浴営業時間 
13:00~20:30    ※受付は20:00まで

蓼科山の天気の特徴

将軍平から蓼科山
将軍平から蓼科山

蓼科山は晴天の確率は比較的高い

八ヶ岳の中央部に位置する蓼科山の山域は、日本海側特有の冬型気候の影響を受けにくいため積雪量はさほど多くありません。

夏場は晴れていても午後になるとガスが湧き出る傾向にあります。

6月から7月の梅雨明けまでは晴天率は低いですが、梅雨開けと共に晴天がしばらく続きます。また、秋や春も比較的晴天に恵まれます。しかし、10月上旬で初冠雪を見る年もあり、雨天だけではなく、強風などにも天候には十分な注意が必要です。

冬季の八ケ岳は西高東低の冬型の気圧配置が強まれば、諏訪盆地や甲府盆地はよく晴れ上がりますが、八ケ岳の山頂部にはガスがかかりやすくなります。

冬型の気圧配置が緩み、南北に走る等圧線の間隔が広がってくると山頂部は完全に晴れ上がることが多いです。もちろん、移動性高気圧に覆われれば申し分ない無風の状態で登山が出来ます。

山の天気予報は難しい
山の天気予報は難しい

お薦めの天気予報

テレビで流れる天気予報やネットで得られる無料の天気予報は、一般的に平地を対象としたものです。 そのため、晴れの天気予報が出ていても、山ではガスってしまうことはよくあることです。 

そこで、おすすめなのがtenki.jpの有料バージョン(+more)です。これは、月間100円と安いですが、高層天気の予報のため精度が高いです。また、山の天気予報(月額300円)を併用すると更に精度が高まります。

縞枯れ現象

縞枯れ現象
縞枯れ現象

縞枯れ現象はシラビソ、オオシラビソが山全体を覆う中の一部に発生します。特に南斜面で発生が多く見られ、森林限界直下の部分に集中しています。

蓼科山でもシラビソなどの針葉樹林帯の一部が縞状に枯れる「縞枯れ現象」が起きています。 北八ヶ岳では広範囲にこの現象が起きており、「縞枯れ山」と山名になった山さえあります。

中山の縞枯れ現象

北八ヶ岳の中山に縞枯れ現象が起きています。複数の筋状になっているのが分かります。遠景は蓼科山です。

各種情報

蓼科山登山ツアー

  • 蓼科山|登山・トレッキングツアー

観光協会・観光案内所

登山届提出

長野県長野県警察本部地域部山岳安全対策課 電話:026-233-0110
長野県のホームページ
山梨県山梨県警察 
山梨県警察本部地域課 住所:〒400-8586 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(221)0110(代表)郵送、電子メール、
ファックスなので提出可能です。

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

蓼科山山頂周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月-6.6-11.3-18.4
2月-6.1-11.0-18.0
3月-1.8-7.3-13.3
4月5.4-0.9-7.1
5月10.04.1-1.8
6月13.08.03.4
7月16.611.98.0
8月17.712.78.7
9月13.38.74.7
10月7.52.3-2.7
11月2.5-3.0-8.6
12月-2.4-8.5-14.6

蓼科山へ登るための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラスツェルト
1月×
2月×
3月×
4月
5月×××
6月×××××
7月×××××
8月×××××
9月×××××
10月×××××
11月××××
12月
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

服装や装備品のチェックリスト

登山地図必須 蓼科山の山頂は広いため登山地図を忘れると道迷いの原因に!周回コースをたどる場合多くの箇所に分岐があります。 登山地図を持って行かないのは命取りと言えます。
レインウェア必須 山の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても
レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。
セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。
帽子あったら良い 山頂では森林限界を超えているため直射日光が強烈に降り注ぎます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。
日焼け止め必須 蓼科山は標高2,530mで、 山頂部では日光を遮る木々が一切ありません。森林限界を超えると紫外線が強いので必帯です。
飲料水必須 蓼科山荘や蓼科山頂ヒュッテで水が有料ですが、登山道途中に水場はありません。天気の良い日は少し多めに持って行きましょう。登山行程に合わせて水の量を調整するとよいでしょう。
ヘッドランプ必須 山小屋に宿泊する場合、夜になると電気を落としてしまう山小屋もあります。そんな時トイレに行くのが不自由です。また、暗い内から山頂まで登り、御来光を拝むためにも必要です。暗くなってからの行動を余儀なくされた時は絶対必要です。
行動食必須 コースタイムが短いので少し持っていくと良いでしょう。パン・ナッツ類・野菜ジュース、飲むヨーグルトなど立ち休憩で食べられるものがお薦めです。
パックカバー必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。
救急薬品必須 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。
ティッシュペーパー必須 止血用などの万が一の時のために必帯です。山小屋泊にはポケットティッシュを水で濡らし耳栓として使う場合にも有効です。
防寒着必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。
蓼科山山頂では、7月~8月でも最低気温が8度近くまで下がることがあります。
軽くて保温性の高いものを選びます。ゴアテックスのレインウェアを
その上に着ると更に保温性が高まります。
手袋あったら良い 革製の手袋がベストですが、軍手でもOKです。
耳栓あったら良い 蓼科山周辺の山小屋では大部屋が基本です。就寝時に いびきをかく人が必ずいます。耳栓の効果は絶大です。
カメラあったら良い 大パノラマの撮影や山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。
ビニール袋あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして3~4個あると便利です。
保険証(コピー)あったら良い 事故や遭難時に必要です。
サブザックあったら良い 蓼科山荘にザックを置いて、サブザックで身軽な状態で蓼科山山頂をピストンが出来ます。水、カッパなど必要最低限が入る軽いコンパクトなものを使用すること。
シュラフカバーあったら良い 遭難時や混雑している山小屋(一つの布団に2人)で役に立ちます。毛布2枚を床に敷きゴアテックス製のシュラフカバーに入ります。

蓼科神社の由来

蓼科神社奥宮

蓼科山山頂の一角に小さな鳥居が立ち、石祠が置かれています。蓼科神社奥宮です。

祭神として高皇産霊神・倉稲魂神・木花佐久夜毘売を祀る蓼科神社の里宮は、立科町古町に鎮座し、山岳信仰をそのまま伝えています。

明治8年(西暦1873年)に高井大明神が改称されて、蓼科神社となります。古くから高井大明神は、蓼科山の遥拝所となって、子宝の神として崇敬されてきたことがうかがえます。

創建は不明だが、平安時代の書物「日本三代実録」の元慶2年(西暦878年)9月16日の記述の中に蓼科神の文字があり、記録に残る最古となっています。

※遥拝所-遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所。

参考:名山の文化史

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