目次

入笠山ルート地図

  • 距離8.3km
  • 登り344m
  • 下り340m

入笠山ルートの難易度

難易度  1/10

ルート富士見パノラマスキー場山頂駅(標高1,770m)⇒入笠湿原⇒入笠山(標高1,955m)⇒
大阿原湿原⇒富士見パノラマスキー場山頂駅

【危険個所なし】

入笠山ルートの体力

体力  1/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.81リットル、体重60kgの人:1.056リットル、体重75kgの人:1.30リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.487Kcal、体重60kgの人:3.233Kcal、体重75kgの人:3.979Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.354kg、体重60kgの人:0.466kg、体重75kgの人:0.567kg

コースタイム

  • 一周2時間35分

冬季-入笠山ルートの概要

入笠山は、長野県伊那市、諏訪郡富士見町に跨る標高1955mの低山です。冬の入笠山へは富士見パノラマスキー場のゴンドラ(往復2,000円)を使って登ると便利です。 車で登ることもできますが沢入登山口に駐車することをお勧めします。
沢入登山口から入笠湿原までは徒歩で1時間ほどの行程です。 ここより先は車道の幅が狭くなり大型車は進入禁止となり、傾斜が増しますので4WDでも雪のため滑りますので注意が必要です。

富士見パノラマスキー場山頂駅でゴンドラを降りると正面には八ヶ岳の裾野が広がっています。 富士見パノラマスキー場山頂駅にある入笠山ハイキングコース入り口の看板の脇を通り針葉樹林帯の中を進み10分ほどで入笠湿原です。

冬の間湿原は雪で覆われ、登山者やスノーシューを着けたハイカーでにぎわいます。 入笠湿原には木道が整備され、入笠湿原の正面に建つ山彦荘まで続きます。 山彦荘の隣にあるトイレは冬でも暖房が入り使用できます。

通年営業しているマナスル山荘まえから入笠山への登山道(表登山道コース)がはじまります。 途中コースは二つに分かれ左に行くと岩場回避コース、右に行くと岩場コースです。 岩場コースといっても特に難しい所はありません。

360度の展望がある入笠山山頂からは特に雪で覆われた八ヶ岳の全容が近くに見渡せ、北アルプス、中央アルプスがそれぞれ長い峰を連ね、南アルプスの中でも特に甲斐駒ケ岳が間近に迫って見えます。さらにその左手奥に富士山の秀麗な姿が際立ちます。

山頂に立つ指導票に従い首切清水、大阿原湿原方面(裏登山道コース)へ下ります。 途中、花畑・入笠湿原方面の分岐を左に見送り首切清水まで下ります。 首切清水から大阿原湿原までは20分ほど車道を歩くと着きます。

大阿原湿原前には駐車場がありますが冬の間はほとんど車は止まっていません。

大阿原湿原のハイキングコースには木道が整備され40分ほどで一周することができます。

入笠山ルート

富士見パノラマスキー場のゴンドラ

冬季入笠山へは富士見パノラマスキー場のゴンドラを使って登ると便利です。

冬季入笠山へは富士見パノラマスキー場のゴンドラを使って登ると便利です。

沢入登山口駐車場

50台ほど駐車可能な沢入登山口駐車場です。右手の登山道から入り、アカノラ山の南面を巻くようにして登ると約1時間ほどで入笠小屋前(入笠湿原)の林道に出ます。冬季でも車で大阿原湿原、仏平峠、マナスル山荘まで林道を登ることができますが、入山規制時間があります。

50台ほど駐車可能な沢入登山口駐車場です。右手の登山道から入り、アカノラ山の南面を巻くようにして登ると約1時間ほどで入笠小屋前(入笠湿原)の林道に出ます。冬季でも車で大阿原湿原、仏平峠、マナスル山荘まで林道を登ることができますが、入山規制時間があります。

沢入登山口から大阿原湿原の林道は大型車は進入禁止

沢入登山口から大阿原湿原へ至る林道は大型車は進入禁止です。ここからは4WDの車でも雪のため滑りますので注意が必要です。日によりアイスバーンになっていますから車でのアクセスはあまりお薦めできません。林道入笠線は「沢入登山口」から「御所平峠」までの約7km区間が時間規制(午前8時から午後3時)がありますが、年により通年通行止めになることがあります。

アカノラ山から八ヶ岳

今回は、富士見パノラマスキー場のゴンドラ流星に乗ってアカノラ山まで来ました。振り返ると八ケ岳の全景が手に取るようです。

今回は、富士見パノラマスキー場のゴンドラ流星(往復2,000円)に乗ってアカノラ山まで来ました。振り返ると八ヶ岳の全景が手に取るようです。

富士見パノラマスキー場山頂駅の入笠山ハイキングコース入口

富士見パノラマスキー場山頂駅にある入笠山ハイキングコース入り口。入笠湿原まで10分、入笠山山頂まで40分です。

富士見パノラマスキー場山頂駅にある入笠山ハイキングコース入り口。入笠湿原まで10分、入笠山山頂まで40分です。

針葉樹林帯を進む

針葉樹林帯の中を進みます。1月8日で、多くのハイカーが入山し、トレースはしっかり出来ています。

針葉樹林帯の中を進みます。1月8日で、多くのハイカーが入山し、トレースはしっかり出来ています。

入笠湿原

富士見パノラマスキーリゾートの山頂駅から10分ほどで入笠湿原です。

富士見パノラマスキーリゾートの山頂駅から10分ほどで入笠湿原です。

ソリ遊び

入笠湿原脇の斜面でソリ遊びをして遊ぶ人々や犬連れの観光客もいます。

入笠湿原脇の斜面でソリ遊びをして遊ぶ人々や犬連れの観光客もいます。

入笠湿原の6月はスズランが咲く

入笠湿原には木道が整備されています。6月ならスズランの群生地が広がって白い釣り鐘状の花を観察出来ます。正面の建物が山彦荘です。

入笠湿原には木道が整備されています。6月ならスズランの群生地が広がって白い釣り鐘状の花を観察出来ます。正面の建物が山彦荘です。

山彦荘

入笠湿原の正面に建つ山彦荘。近くにキャンプ場があります。

入笠湿原の正面に建つ山彦荘。近くにキャンプ場があります。

山彦荘隣の水洗式公衆トイレ

山彦荘の隣にある水洗式公衆トイレ。冬でも暖房が入り使用できます。林道を御所平峠方面へ向かいます。

山彦荘の隣にある水洗式公衆トイレ。冬でも暖房が入り使用できます。林道を御所平峠方面へ向かいます。

マナスル山荘

御所平峠に建つマナスル山荘。通年営業しています。三元豚のソースカツ丼・カレー、ビーフシチュー、鍋焼きうどんなどの昼食メニューがあります。スノーシューのレンタルがあります。また、スノーシューガイドツアーもあるので雪山初心者には最適です。

御所平峠に建つマナスル山荘。通年営業しています。三元豚のソースカツ丼・カレー、ビーフシチュー、鍋焼きうどんなどの昼食メニューがあります。スノーシューのレンタルがあります。また、スノーシューガイドツアーもあるので雪山初心者には最適です。

マナスルはネパールヒマラヤの8000m峰の一つ。8163メートルで世界第8位の標高を持つ山です。1956年5月6日、日本山岳会隊により、初登頂されたものです。 マナスル山荘が建てられたのは1955年です。日本の登山ブームを作るマナスル登山隊が出発したのも1955年です。入笠山の標高も1955m です。この三つの「1955」が山荘の名前の由来となったようです。
マナスル山荘のホームページより

入笠山表登山道コース

御所平峠のマナスル山荘前から入笠山への表登山道コースがはじまります。約20分ほどで山頂に立ってます。夏季限定でJR富士見駅からここまでバスが一日3往復あります。

御所平峠のマナスル山荘前から入笠山への表登山道コースがはじまります。約20分ほどで山頂に立ってます。夏季限定でJR富士見駅からここまでバスが一日3往復あります。

岩場回避コース・岩場コース分岐

左は岩場回避コース。右は岩場コースです。どちらのコースを通っても特に難しい所はありません。

左は岩場回避コース。右は岩場コースです。どちらのコースを通っても特に難しい所はありません。

岩場コースで山頂へ

岩場コースで山頂に向け登ります。傾斜がきついので軽アイゼンは必要です。

岩場コースで山頂に向け登ります。傾斜がきついので軽アイゼンは必要です。

富士見高原の先に八ヶ岳

山頂近くから富士見高原の先に聳える八ヶ岳を撮影。カラマツ林の左先に富士見パノラマリゾート山頂駅の建物が見えています。

山頂近くから富士見高原の先に聳える八ヶ岳を撮影。カラマツ林の左先に富士見パノラマリゾート山頂駅の建物が見えています。

入笠山山頂

入笠山山頂。展望を楽しむハイカーで賑わっています。

入笠山山頂。展望を楽しむハイカーで賑わっています。

入笠山山頂にはほぼ雪がない

山頂にはほとんど雪がありませんでした。入笠山山頂から八ヶ岳方面を撮影。360度の展望があり北アルプス、中央アルプス、南アルプス、富士山などが大変美しい大パノラマです。

山頂にはほとんど雪がありませんでした。入笠山山頂から八ヶ岳方面を撮影。360度の展望があり北アルプス、中央アルプス、南アルプス、富士山などが大変美しい大パノラマです。

入笠山から八ヶ岳を望遠撮影

入笠山山頂から見る八ヶ岳の望遠撮影。右手から編笠山、西岳、雪で真っ白な権現岳、キレットを隔てて赤岳が聳え、その左手に阿弥陀岳、さらに峰を連ねた横岳、硫黄岳と見えています。

入笠山山頂から見る八ヶ岳の望遠撮影。右手から編笠山、西岳、雪で真っ白な権現岳、キレットを隔てて赤岳が聳え、その左手に阿弥陀岳、さらに峰を連ねた横岳、硫黄岳と見えています。

仏平峠方面(裏登山道コース)へ

山頂に立つ指導標に従い仏平峠方面(裏登山道コース)へ向かいます。切清水を経由して大阿原湿原を一周するコースに向かいます。

山頂に立つ指導標に従い仏平峠方面(裏登山道コース)へ向かいます。首切清水を経由して大阿原湿原を一周するコースに向かいます。

花畑・入笠湿原、首切清水・大阿原湿原分岐

左は花畑・入笠湿原、右が首切清水、大阿原湿原方面です。

左は花畑・入笠湿原、右が首切清水、大阿原湿原方面です。

ツボ足でもOK

林床にクマザサの生えるカラマツ林を下っていきます。多くのトレースが付いています。このあたりはツボ足でも問題がありません。

林床にクマザサの生えるカラマツ林を下っていきます。多くのトレースが付いています。このあたりはツボ足でも問題がありません。

首切清水

首切清水で車道に出て、20分ほど車道を歩くと大阿原湿原に着きます。

首切清水で車道に出て、20分ほど車道を歩くと大阿原湿原に着きます。

大阿原湿原入口

大阿原湿原入口。20台ほど停められる駐車場があります。

大阿原湿原入口。20台ほど停められる駐車場があります。

大阿原湿原前の駐車場

大阿原湿原前の駐車場。冬季の車の駐車はありませんでした。年により車両規制が行われ、ここまで一般車は入れなくなることがあります。ただし、マナスル山荘や山彦荘などに宿泊する場合は例外として認められる場合があります。

大阿原湿原前の駐車場。冬季の車の駐車はありませんでした。年により車両規制が行われ、ここまで一般車は入れなくなることがあります。ただし、マナスル山荘や山彦荘などに宿泊する場合は例外として認められる場合があります。

大阿原湿原を時計回りで一周

大阿原湿原を駐車場から時計回りで一周します。

大阿原湿原を駐車場から時計回りで一周します。

大阿原湿原南側の木道

大阿原湿原の南側に沿って針葉樹林帯の中に木道が整備されています。木道は滑りやすいので軽アイゼンくらいは装着した方が無難です。

大阿原湿原の南側に沿って針葉樹林帯の中に木道が整備されています。木道は滑りやすいので軽アイゼンくらいは装着した方が無難です。

大阿原湿原の端

樹林帯を抜け、大阿原湿原の端まで来ました。ここから流れ出るテイ沢の流水は小黒川に注いでいます。ここでくるりと向きを変え、大阿原湿原の北西沿いに駐車場方向に進みます。

樹林帯を抜け、大阿原湿原の端まで来ました。ここから流れ出るテイ沢の流水は小黒川に注いでいます。ここでくるりと向きを変え、大阿原湿原の北西沿いに駐車場方向に進みます。

スノーシューは不要

大阿原湿原の北側に沿って歩いていきます。今日の積雪量ではスノーシューは必要ありません。

大阿原湿原の北側に沿って歩いていきます。今日の積雪量ではスノーシューは必要ありません。

大阿原湿原内の木道

大阿原湿原の中の木道を進みます。真っ青な青空を背景に、葉を落としたダケカンバがアクセントとなって美しい景観を作り出しています。

大阿原湿原の中の木道を進みます。真っ青な青空を背景に、葉を落としたダケカンバがアクセントとなって美しい景観を作り出しています。

大阿原湿原入口

大阿原湿原の入口に戻りました。6月始め頃ならバラ科リンゴ属のズミの白い花が一面に咲く所です。ここから、富士見パノラマスキー場山頂駅へ戻ります。

大阿原湿原の入口に戻りました。6月始め頃ならバラ科リンゴ属のズミの白い花が一面に咲く所です。ここから、富士見パノラマスキー場山頂駅へ戻ります。

各種情報

入笠山登山ツアー

  • 入笠山|登山・トレッキングツアー

観光協会・観光案内所

登山届提出

山梨県長野県のホームページ
携帯やパソコンから出来ます。

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

入笠山山頂周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月-3.2-8.5-12.6
2月-2.0-7.3-12.2
3月2.5-3.3-8.2
4月9.43.2-2.5
5月14.48.53.1
6月17.612.18.1
7月21.116.012.3
8月22.717.113.3
9月17.712.89.2
10月11.56.21.9
11月5.80.2-4.4
12月0.2-5.0-9.5

入笠山へ登るための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラスツェルト
1月××
2月××
3月××
4月×××××
5月×××××
6月×××××
7月×××××
8月×××××
9月×××××
10月×××××
11月×××××
12月××
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

服装や装備品のチェックリスト

登山地図あったら良い 入笠山ピストンなら必ずしも登山地図は必要ありませんが、 念のため持って行くことをお勧めします。
レインウェア必須 入笠山の天候は急変することもあります。天気予報が晴でも
レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。
セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。
帽子あったら良い 入笠山山頂や入笠湿原では直射日光が強烈に降り注ぎます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。
日焼け止めあったら良い 入笠山は標高1,955mmで、コースタイムも短いので必ずしも必要ではありませんが、 真夏であれば持って行くことをお勧めします。
飲料水必須 登山口及び登山道沿いには水場がありません。コースタイムが短いので1リットル程度あれば十分でしょう。 
ヘッドランプあったら良い アクシデントがあり夜間の歩行を余儀なくされた場合には必要です。
行動食あったら良い コースタイムがやや短いのでお好みで持っていくと良いでしょう。
パックカバー必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。
救急薬品あったら良い 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。
ティッシュペーパー必須 止血用などの万が一の時のために必帯です。
防寒着必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。
入笠山山頂では、7~8月の最低気温が12度程度です。
ゴアテックスのレインウェアをその上に着ると更に保温性が高まります。
手袋あったら良い 革製の手袋がベストですが、軍手でもOKです。
耳栓不要 日帰り
カメラあったら良い 八ヶ岳や北アルプスの大パノラマや山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。
ビニール袋あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして1~2個あると便利です。
保険証(コピー)あったら良い 事故や遭難時に必要です。
サブザック不要
シュラフカバー不要

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