尾白川渓谷ルート地図

  • 距離6.0km
  • 登り593m
  • 下り601m

尾白川渓谷ルートの難易度

難易度  3/10

ルート尾白川渓谷駐車場(標高774m)⇒竹宇駒ケ岳神社⇒渓谷道⇒不動滝(標高1115m)

【危険個所】
渓谷道は尾白川に沿って上がっていくため、全体的にトラバースといったルートになっています。
ところどころ垂直に近い所もあり高度感があります。

尾白川渓谷ルートの体力

体力  1/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.90リットル、体重60kgの人:1.17リットル、体重75kgの人:1.44リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.697Kcal、体重60kgの人:2.206Kcal、体重75kgの人:2.7150Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.242kg、体重60kgの人:0.315kg、体重75kgの人:0.387kg

コースタイム

  • 登山:2時間00分
  • 下山:1時間30分

尾白川渓谷のアクセス

南アルプス登山口-アクセスと駐車場
尾白川渓谷のアクセスと駐車場
尾白川渓谷のアクセスと駐車場

尾白川渓谷ルートの概要

尾白川渓谷へのアクセスは 国道20号沿いにある道の駅白州(はくしゅう)を入ります。山梨県白州・尾白の森名水公園「べるが」を左に見ながら車を走らせれば約5分ほどで駐車場に着きます。

「べるが」は日帰り温泉を併設したキャンプ場になっています。バンガロー、研修施設、オートキャンプサイトなどもあり、大変充実した施設と言えるでしょう。塩分が大変強い温泉で、温泉水を煮詰めて天然塩・「信玄の涙」を販売しています。ミネラルを多く含んだ健康に良い塩なので、お土産にいかがでしょうか。

尾白川渓谷駐車場は夏のシーズン中の土日になると100台の駐車場は一杯となり、下流の道路には路上駐車の列が長く伸びる事もしばしばあります。

南アルプスの東面に刻まれた尾白川渓谷は、甲斐駒ケ岳の東斜面を流れ落ち、上流に向かって右手側の日向山と左手側の甲斐駒ケ岳・黒戸尾根との間に出来た深青緑色の水と滝が連なる美しい渓谷です。
上級者には、さらに上流の本谷や黄蓮谷などへ登り上げる、滝登りバリエーションルートがあります。

駐車場から林道を5分ほど歩いた所で左手に白州観光尾白キャンプ場を見送ります。この場所で右手方向に日向山へ向かう登山道が分岐します。竹宇駒ヶ岳神社(ちくうこまがたけじんじゃ)の参道を進みます。公衆トイレと手水があります。

尾白川渓谷にかかる吊り橋を渡り、「甲斐駒ケ岳・黒度尾根登山道」と書かれた指導標を左に見送ると、最初の滝である千ヶ淵(せんがふち)に出ます。
ここまでは軽装で来ることができるため、多くの観光客が川遊びを楽しんでいます。

途中から渓谷道と尾根道に分かれ上流で合流しています。
尾白川渓谷のトレッキングでは渓谷道を登るのがおすすめです。

千ヶ淵を過ぎ、旭滝を越えると次第に高度を上げ、尾白川の清流まで100mを越えるほどの断崖の斜面に作られた道幅の狭い登山道を、鎖につかまり通過します。 この辺りが、このコースの核心部とでもいえる所で、ハイキング感覚で行くには、いささか危険なルートです。

百合ヶ淵を過ぎ、遠くに3段になって流れ落ちる神蛇滝(じんじゃだき)が眺められる所で尾根道と合流します。 ここから不動滝までは比較的なだらかな登りで、危険個所にはすべて鉄製の橋が掛けられています。

このコース最後の不動滝の前には立派なつり橋が架けられ、対岸に渡ると不動滝の滝壺まで行くことができます。

渓谷道は例年12月中旬から4月下旬まで閉鎖しています。詳しくは北杜市役所:0551-42-1111へお問い合わせください。

尾白川渓谷ルート

尾白川渓谷駐車場

国道20号線の「道の駅はくしゅう」の交差点を入ります。北杜市営無料駐車場 100台駐車可能。公衆トイレがあります。 竹宇神社の境内に向かいます。

国道20号線の「道の駅はくしゅう」の交差点を入ります。北杜市営尾白川渓谷駐車場は100台駐車可能で公衆トイレがあります。 竹宇神社の境内に向かいます。

竹宇神社境内の清めの水と公衆トイレ

竹宇神社の境内にあるお清めの水と公衆トイレ 。

竹宇神社の境内にあるお清めの水と公衆トイレ 。

竹宇神社本殿

竹宇神社本殿。甲斐駒ヶ岳の修験道と関わりのある神社です。右手の建物は神楽殿で、毎年4月10日から16日の間の日曜日に太々神楽が奉納されます。

竹宇神社本殿。甲斐駒ヶ岳の修験道と関わりのある神社です。右手の建物は神楽殿で、毎年4月10日から16日の間の日曜日に太々神楽が奉納されます。

尾白川渓谷に架かる吊り橋

竹宇神社本殿から左手に入ると名水百選に選ばれた尾白川渓谷に架かる吊り橋を渡ります。この先で甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根登山道が左手に分岐します。

竹宇神社本殿から左手に入ると名水百選に選ばれた尾白川渓谷に架かる吊り橋を渡ります。この先で甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根登山道が左手に分岐します。

尾白川渓谷、甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根入口

尾白川渓谷、甲斐駒ケ岳・黒戸尾根の入り口。尾白川渓谷道は、しばしば崩落して通行止めになることがあります。その場合、山側の迂回路を通行してください。

尾白川渓谷、甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根の入口。尾白川渓谷道は、しばしば崩落して通行止めになることがあります。その場合、山側の迂回路を通行してください。

千ヶ淵

竹宇神社から10分の所にある千ヶ淵。大物の岩魚、ヤマメがこの淵に生息しています。ここまでは観光客が軽装で来ています。

竹宇神社から10分の所にある千ヶ淵。大物の岩魚、ヤマメがこの淵に生息しています。ここまでは観光客でも軽装で来ています。

千ヶ淵を右下に急傾斜の階段

千ヶ淵を右下に見ながらの急傾斜の階段を登ります。この先、ハイキングルートとは呼べないようなかなり険しい登山道が続きます。軽装での登山は控えてください。

千ヶ淵を右下に見ながらの急傾斜の階段を登ります。この先、ハイキングルートとは呼べないようなかなり険しい登山道が続きます。軽装での登山は控えてください。

やせ尾根を登る

やせ尾根を登ります。木の根が張り出した歩きにくい場所です。濡れている場合には大変滑りやすいですから要注意です。

やせ尾根を登ります。木の根が張り出した歩きにくい場所です。濡れている場合には大変滑りやすいですから要注意です。

尾根道・渓谷道分岐

尾根道・渓谷道の分岐。二つのルートは上流で合流します。渓谷道は滝を巡りながらの行程ですがやや危険なため、下山は尾根道を帰るのが無難です。

尾根道・渓谷道の分岐。二つのルートは上流で合流します。渓谷道は滝を巡りながらの行程ですがやや危険なため、下山は尾根道を帰るのが無難です。

渓谷道

渓谷道を進みます。深い渓谷なのでやや光が差しにくく濡れている場合もあります。鎖が設置されていますが、渓谷側に滑落しないように注意してください。

渓谷道を進みます。深い渓谷なのでやや光が差しにくく濡れている場合もあります。鎖が設置されていますが、渓谷側に滑落しないように注意してください。

三の滝

三の滝。高さ5mほどの滝でやや迫力に欠けます。

三の滝。高さ5mほどの滝でやや迫力に欠けます。

右下に尾白川

右下に尾白川が流れています。比較的緩めな登りです。

右下に尾白川が流れています。比較的緩めな登りです。

旭滝

旭滝。川に降りて岩を回り込むようにしないと滝の全容が見えません。川スレスレを進むため水量が多い時は不可能です。

旭滝。川に降りて岩を回り込むようにしないと滝の全容が見えません。川スレスレを進むため水量が多い時は不可能です。

大きな岩壁に沿って登る

一旦尾白川渓谷から離れ、大きな岩壁に沿って登ります。上まで登って回り込むと再び尾白川渓谷の右岸に出ます。

一旦尾白川渓谷から離れ、大きな岩壁に沿って登ります。上まで登って回り込むと再び尾白川渓谷の右岸に出ます。

渓谷道の危険個所

右岸に出ると鎖が設置されているトラバースです 。ここが渓谷道の危険個所です。谷側は鋭く切れ落ちて足を踏み外すと尾白川の川底までまっさかさまです。

右岸に出ると鎖が設置されているトラバースです 。ここが渓谷道の危険個所です。谷側は鋭く切れ落ちて足を踏み外すと尾白川の川底までまっさかさまです。

登山道の幅が狭く部分的に崩落

前の写真の位置を近くから撮影 。登山道の幅が狭く、部分的に崩落している箇所があります。できるだけ山側を通行する様にしましょう。尾白川渓谷側は切れ落ちていますから、雨で登山道が滑ると滑落の危険がある所です。

前の写真の位置を近くから撮影 。登山道の幅が狭く、部分的に崩落している箇所があります。できるだけ山側を通行する様にしましょう。尾白川渓谷側は切れ落ちていますから、雨で登山道が滑ると滑落の危険がある所です。

鎖場

更に進んだ所にも鎖がありますが、足元はしっかりして特に危険ではありません。

更に進んだ所にも鎖がありますが、足元はしっかりして特に危険ではありません。

百合ヶ淵

百合ヶ淵へは下りることができません。覗き込むだけです。

百合ヶ淵へは下りることができません。覗き込むだけです。

神蛇滝

尾根道と渓谷道が合流する場所に展望台があります。数段で流れ落ちる神蛇滝の滝壺には下りることができません。秋には紅葉が綺麗な所です。

尾根道と渓谷道が合流する場所に展望台があります。数段で流れ落ちる神蛇滝の滝壺には下りることができません。秋には紅葉が綺麗な所です。

尾白川渓谷探勝路の案内板

展望台の位置にある尾白川渓谷探勝路の案内板。ここから不動滝まで徒歩70分の行程です。ここからは比較的危険個所の無い緩やかな登りです。不動滝の先に錦滝への登山道がありますが、崩落して通行止めになることがしばしばあります。案内板の指示に従って行動してください。

展望台の位置にある尾白川渓谷探勝路の案内板。ここから不動滝まで徒歩70分の行程です。ここからは比較的危険個所の無い緩やかな登りです。不動滝の先に錦滝への登山道がありますが、崩落して通行止めになることがしばしばあります。案内板の指示に従って行動してください。

右下はほぼ垂直な崖

しっかりした橋が架けられています。右下はほぼ垂直な崖で、尾白川渓谷に数百mの高さで落ち込んでいます。

しっかりした橋が架けられています。右下はほぼ垂直な崖で、尾白川渓谷に数百mの高さで落ち込んでいます。

岩に滑り止め用の鉄杭

岩に滑り止め用の鉄杭が打ち込まれています。右側は切れ落ちています。さらに橋がかけられています。

岩に滑り止め用の鉄杭が打ち込まれています。右側は切れ落ちています。この先、さらに橋がかけられています。

不動滝が見えてくる

尾白川渓谷の山旅の終点となる不動滝が見えてきました。

尾白川渓谷の山旅の終点となる不動滝が見えてきました。

立派な吊り橋を渡る

立派な吊り橋を渡って対岸(左岸)に向かいます。

立派な吊り橋を渡って対岸(左岸)に向かいます。

不動滝

不動滝。正面の岩に架けられたロープを使えば滝壺まで行くことが出来ます。

不動滝。正面の岩に架けられたロープを使えば滝壺まで行くことが出来ます。

岩に架けられたロープ

岩に架けられたロープを使い、岩をよじ登れば不動滝の滝壺です。

岩に架けられたロープを使い、岩をよじ登れば不動滝の滝壺です。

各種情報

尾白川渓谷登山ツアー

  • 尾白川渓谷|登山・トレッキングツアー

観光協会・観光案内所

登山届提出

山梨県山梨県警察 
山梨県警察本部地域課 住所:〒400-8586 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(221)0110(代表)郵送、電子メール、
ファックスなので提出可能です。

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

尾白川渓谷周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月1.5-3.8-7.9
2月2.7-2.6-7.5
3月7.21.4-3.5
4月14.17.92.2
5月19.113.27.8
6月22.316.812.8
7月25.820.717.0
8月27.421.818.0
9月22.417.513.9
10月16.210.96.6
11月10.54.90.3
12月4.9-0.3-4.8

尾白川渓谷へ登るための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラスツェルト
1月×
2月×
3月××
4月×××××
5月×××××
6月×××××
7月×××××
8月×××××
9月×××××
10月×××××
11月×××××
12月××
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

服装や装備品のチェックリスト

登山地図あったら良い 尾白川渓谷の不動滝ピストンなら必ずしも登山地図は必要ありませんが、 念のため持って行くことをお勧めします。
レインウェア必須 尾白川渓谷の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても
レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。
セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。
帽子あったら良い 尾白川渓谷はところどころで直射日光が強烈に降り注ぎます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。
日焼け止めあったら良い 尾白川渓谷は標高774m~標高1115mで、コースタイムも短いので必ずしも必要ではありませんが、 真夏であれば持って行くことをお勧めします。
飲料水必須 登山口及び登山道沿いには水場がありません。コースタイムが短いので1リットル程度あれば十分でしょう。 
ヘッドランプあったら良い アクシデントがあり夜間の歩行を余儀なくされた場合には必要です。
行動食あったら良い コースタイムがやや短いのでお好みで持っていくと良いでしょう。
パックカバー必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。
救急薬品あったら良い 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。
ティッシュペーパー必須 止血用などの万が一の時のために必帯です。
防寒着必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。
尾白川渓谷では、7~8月の最低気温が17度程度です。
ゴアテックスのレインウェアをその上に着ると更に保温性が高まります。
手袋あったら良い 革製の手袋がベストですが、軍手でもOKです。
耳栓不要 日帰り
カメラあったら良い 千ヶ淵、三の滝、旭滝、不動滝など大小さまざまな滝が連続します。山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。
ビニール袋あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして1~2個あると便利です。
保険証(コピー)あったら良い 事故や遭難時に必要です。
サブザック不要
シュラフカバー不要

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