目次

遠見尾根から五竜岳登山ルート地図

  • 距離7.5km
  • 登り1,470 m
  • 下り199 m

遠見尾根から五竜岳登山ルートの難易度

難易度  2/10

ルートアルプス展望リフト終点(標高1,673m)⇒小遠見山(標高2,007m)⇒中遠見山(標高2,037m)
⇒大遠見山(標高2,106m)⇒西遠見山(標高2,268m)⇒白岳/遠見尾根分岐(標高2,451m)
⇒五竜岳(標高2,814m)

特に難しい所はありません

遠見尾根から五竜岳登山ルートの体力

体力  5/10  (日帰り)

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.58リットル、体重60kgの人:3.35リットル、体重75kgの人:4.13リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:4.803Kcal、体重60kgの人:6.244Kcal、体重75kgの人:7.685Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.686kg、体重60kgの人:0.892kg、体重75kgの人:1.097kg

コースタイム

  • 登山:アルプス展望リフト終点→五竜岳 6時間10分
  • 下山:五竜岳→アルプス展望リフト終点 4時間10分

遠見尾根から五竜岳登山ルートの山小屋

北アルプス山小屋
五竜山荘
五竜山荘

アクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
白馬五竜
白馬五竜のアクセスと駐車場

遠見尾根で五竜岳登山ルート

登山口の白馬五竜スキー場駐車場

登山口の白馬五竜スキー場駐車場
無料駐車場。お得な白馬五竜テレキャビン往復トレッキングチケット付き宿泊プランも利用可能です。

白馬五竜スキー場エスカルプラザ

白馬五竜スキー場エスカルプラザ
白馬五竜スキー場エスカルプラザ内を通ってテレキャビン乗り場へ行きます。

五竜テレキャビン乗り場

五竜テレキャビン乗り場
五竜テレキャビン乗り場。標高1,500mの白馬五竜アルプス平まで所要時間8分で一気に登ってしまいます。 営業期間6月上旬~11月上旬
営業時間 7:00~16:00  下り最終16:30  ※時期により時間は変動。 テレキャビン往復 + 展望リフト【往復】大人2,800円 小人1,400円 ※時期により料金は変動する。

地蔵ノ頭のケルン

地蔵ノ頭のケルン
アルプス平駅で五竜テレキャビンを降り、アルプス展望リフトに乗れば地蔵ノ頭は目の前です。ここからの展望も良好です。

見返り坂

見返り坂
地蔵ノ頭から少し登った所に立つ「見返り坂」の道標。ここから振り返ると白馬三山綺麗に見えるところからこの名が付けられたのでしょうか。

白馬三山の展望

白馬三山
「見返り坂」の道標の前で振り返ると八方尾根の先に白馬三山が綺麗に見えています。

一ノ背 髪

一ノ背 髪
五竜遠見遊歩道を登ると「一ノ背 髪」と名付けられたポイント。正面は五竜岳。アルプス平と小遠見山間の中間点です。それぞれ35分です。

左上が小遠見山

左上が小遠見山
ダケカンバの先に鹿島槍ヶ岳が見えてきました。

遠見尾根が五竜岳へ伸びる

遠見尾根が五竜岳へ伸びる
稜線から荒々しい姿を見せる五竜岳。遠見尾根が五竜岳方面に向かって伸びているのが分ります。

白馬村が見える

白馬村が見える
稜線を振り返る。左手は八方尾根の稜線で、白馬村が見えています。

小遠見山

小遠見山
標高 2,007m三角点の設置された小遠見山。 アルプス平駅→(20分)→地蔵の頭 →(1時間20分)→小遠見山。ここまでがトレッキングコースです。ここからは鹿島槍ヶ岳、五竜岳など北アルプス北部の山々を広く見渡せます。

真正面に五竜

真正面に五竜
小遠見山から緩い傾斜の登山道を下り、広い稜線を進みます。真正面に五竜岳の山頂が見えています。

小遠見山を振り返る

小遠見山を振り返る
小遠見山山頂は木々に覆われ、なだらかな曲線を描いています。

中遠見山まであと少し

中遠見山まであと少し
展望が開けた路線を進むと、間もなく中遠見山です。遠見尾根は、後立山連峰の眺望が大変美しい稜線です。

中遠見山

中遠見山
正面は五竜岳。この遠見尾根から望む五竜岳が最も綺麗に見えるかもしれません。

正面小ピークが大遠見山

正面小ピークが大遠見山
中遠見山から少し下ります。低木帯の稜線を小さなアップダウンを繰り返し進みます。正面小ピークが大遠見山。

下りが続く

下りが続く
もう少し下りは続きます。低木の間から時折展望が開ける場所があります。

大遠見山への登り

大遠見山への登り
下り切るとしばらく平坦稜線を進みます。木々の高さも低くなり、展望は全開となってきます。この先で大遠見山へ向けなだらかな登りとなります。

正面の小さなピークが大遠見山

正面の小さなピークが大遠見山
この辺りでハイマツ帯が現れました。

大遠見山はこの先です

大遠見山はこの先です
大遠見山はこの先です

大遠見山直下の木製階段

大遠見山直下の木製階段
樹林帯を抜け、大遠見山直下の木製階段を登って行きます。

大遠見山山頂

大遠見山山頂
この辺りが大遠見山山頂と思われます。右手は唐松岳(ピークは見えていません)。

大遠見

大遠見
大遠見山から下ると平坦地となり、小さな池塘があります。この辺りを大遠見と呼びます。正面は岩峰を連ねた五竜岳で、左に稜線をたどると、鹿島槍ヶ岳が見えてきます。

鹿島槍ヶ岳のカクネ里雪渓

鹿島槍ヶ岳のカクネ里雪渓
大遠見から小さい池の向こうに鹿島槍ヶ岳を写す(左側の尖った双耳峰)。「カクネ里雪渓」が氷河の可能性があると指摘されています。そして、八峰キレットのある稜線が見えています。

西遠見山に向け進む

西遠見山に向け進む
西遠見山に向けゆっくりと高度を上げます。右手前方にある小ピークが白岳で、その左手の稜線鞍部に五竜山荘が建っています。

紅葉に染まる登山道

紅葉に染まる登山道
遠見尾根はダケカンバやナナカマドが多く、9月下旬から紅葉のピークを迎えます。

平坦な稜線を進む

平坦な稜線を進む
平坦な稜線を進んでいきます。長野県側から見る五竜岳は一際険しく尖った山容を見せています。

五竜山荘が確認出来る

五竜山荘が確認出来る
紅葉の登山道を進みます。右上方の鞍部に五竜山荘が辛うじて確認出来ます。

紅葉の遠見尾根

紅葉の遠見尾根
紅葉の遠見尾根

紅葉の遠見尾根2

紅葉の遠見尾根2
紅葉の遠見尾根2

西遠見ノ池

西遠見ノ池
西遠見と呼ばれる場所。小さな西遠見ノ池があります。

西遠見山への登り

西遠見山への登り
狭い稜線を登って行きます。ダケカンバの巨木とナナカマドの紅葉が絶妙なコントラストを描いています。

シラタケ沢

シラタケ沢
紅葉に包まれたシラタケ沢を写す。笹の間を染める紅葉と10月でも残る雪渓で錦繍の世界に変わっています。

シラタケ沢から五竜岳頂稜までせり上がる岩壁

シラタケ沢から五竜岳頂稜までせり上がる岩壁
シラタケ沢から五竜岳頂稜までせり上がる岩壁を彩る紅葉を写す。

西遠見山

西遠見山
西遠見山山頂。「ザレ場・鎖場 よそ見 踏み外し 足元注意」の看板。中央奥の丸いピークが白岳(しらたけ)。白岳から稜線を左に辿った所の鞍部に五竜山荘が建っています。

西遠見山からの痩せ尾根

西遠見山からの痩せ尾根
西遠見山から下ります。痩せ尾根ですが、特に難所ではありません。

やせ尾根を進む

やせ尾根を進む
更に下った所から撮影。やせ尾根を進んだ先の小ピークからさらに一段下ります。

白岳への登り

白岳への登り
前の写真のやせ尾根の先端から撮影。中央ピークの白岳へ向け登山道か見えます。その左の鞍部に五竜山荘が建っています。

白岳への緩斜面を登り

白岳への緩斜面を登り
下り切った所から撮影。しばらくは緩斜面を登りますが、途中から簡単な岩場になり、鎖が掛けられています。

シラタケ沢源頭部

シラタケ沢源頭部
シラタケ沢源頭部を辿った先の鞍部に五竜山荘が見えています。五竜岳は左方向です。

岩峰を突き出した五竜岳

岩峰を突き出した五竜岳
いくつもの岩峰を突き出した五竜岳が登山者を魅了する申し分のない山岳美で迫ってきます。

簡単な鎖場

簡単な鎖場
正面に鎖場。高度感は無く簡単です。

鎖場を上から撮影

鎖場を上から撮影
シラタケ沢に残る雪渓が見えています。

白岳

白岳
白岳に登ります。この先に三箇所の鎖場があります。白岳の左の鞍部に五竜山荘がはっきり見えています。

斜度20度ほどの鎖場

鎖場
二回目の鎖場。傾斜は20度ほどで簡単です。

スリップしやすい一枚岩に鎖

スリップしやすい一枚岩に鎖
三回目の鎖場。スリップしやすい一枚岩ですが斜度は緩いので問題ありません。

白岳山頂下からの五竜岳

白岳山頂下からの五竜岳
白岳山頂下から五竜岳を写す。2014年7月21日、白岳山頂近くで山梨県の4人のパーティーの1人が滑落死亡事故起こした場所です。当日は悪天候だったといいます。

四回目の鎖場

四回目の鎖場
ここを登ると白岳山頂近くの遠見尾根分岐に出ます。

遠見尾根分岐から五竜山荘と五竜岳

遠見尾根分岐から五竜山荘と五竜岳
五竜山荘から五竜岳までのコースタイムは約1時間です。

白馬岳頂上宿舎から白馬山荘を望遠で撮影

五竜山荘から緩斜面を登って行きます。五竜山荘と五竜岳間には、一箇所鎖場がありますが、高度感のない簡単な通過です。

眼下に五竜山荘

眼下に五竜山荘
20分ほど登ったところから五竜山荘を振り返る。

非対称山稜

非対称山稜
さらに20分ほど登った岩場から振り返る。 五竜岳の東側(右手側)は鋭く切れ落ちていますが西側はなだらかです。後立山連峰特有の非対称山稜です。

五竜岳

五竜岳
五竜岳山頂です。五竜山荘と五竜岳間の詳細は唐松岳から五竜岳ルートをご覧ください。 八峰キレット小屋から五竜岳ルートも参照してください。

登山コース要約

白馬五竜スキー場エスカルプラザ前の無料駐車場に車を停め出発です。

公共交通機関を使う場合には、JR神城駅から徒歩15分です。 また、各主要都市から高速バスが運行されています。詳しくは白馬五竜をご覧ください。

八方尾根から唐松岳と五竜岳を周回するコースを設定するのが面白いと思います。両登山口のスキー場前にはタクシー乗り場があるので便利です。遠見尾根を下山に使う場合にはテレキャビンの最終時刻は事前に確認しておく必要があります。

白馬五竜テレキャビンの終点駅であるアルプス平で降り、アルプス展望リフトに乗り継げば、地蔵ケルンの立つ地蔵ノ頭はすぐそこです。時間的な余裕がある場合には、テレキャビンのアルプス平駅で降りたら白馬五竜高山植物園を巡るのも楽しいと思います。6月から10月にかけて白馬連山で咲く300種類以上の高山植物を、生育地に近い環境で見られるのが特徴です。

地蔵ケルンの内部はくり抜かれ、二段になった上部に鐘が釣り下げられています。又、下部には風切地蔵が祀られています。

アルプス平駅周辺は、高山植物園として遊歩道が整備されているので、登山者に限らず、観光客でも散策が楽しめます。

地蔵ノ頭から遊歩道を少し歩くと「見返り坂」と標識にある場所に着きます。そこで振り返ると八方尾根の先に白馬三山が姿を現しています。
見返り坂から展望の効く稜線上の遊歩道を1時間ほど歩くと小遠見山です。山頂からは、五竜岳から南側に続く稜線の先に鋭く尖った鹿島槍ヶ岳が望めます。
しかし、この山頂からは鹿島槍ヶ岳が双耳峰であることは確認できません。 ここまではトレッキングエリアで、この先へ登る場合は、登山エリアとなり十分な装備が必要です。

小遠見山からは展望の効く稜線を小さなアップダウンを繰り返し、中遠見山、大遠見山へと進みます。大遠見山からは鹿島槍ヶ岳の山腹に残るカクネ里雪渓の眺めが美しい。山岳写真家の間では、北アルプスの代表的な撮影ポイントとして知られています。

大遠見山から下りた所が小さな池のある「大遠見」と呼ばれる場所で、休憩の最適地となっていてザック下ろして休憩する登山者の笑い声が響きます。又、この場所からは鹿島槍ヶ岳の山頂が双耳峰となっているのが確認できます。

大遠見から少しづつ高度を上げて行き、池のある「西遠見」と呼ばれる場所を通過し、少し登った所が西遠見山です。
山頂には「ここから細尾根 荒れ道、ザレ場・鎖場、よそ見・踏み外し、足元注意」と書かれた注意を促す看板があります。
西遠見山からは白岳(しらたけ)と五竜岳との鞍部に建つ五竜山荘がはっきり見て取れます。 ここから白岳まで四ヶ所の鎖場がありますが、すべて難易度は低く、登山初心者でも無難に登れる程度です。

白岳の遠見尾根分岐まで来ると、すぐ下に赤い屋根の五竜山荘が見え、その先にはが五竜岳が雄大に聳えています。

五竜岳の他の登山ルート

五竜岳
唐松岳から五竜岳
唐松岳から五竜岳
五竜岳
キレット小屋から五竜岳
八峰キレット小屋から五竜岳

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