目次

八峰キレット小屋から五竜岳登山ルート地図

  • 距離3.1 km
  • 登り589m
  • 下り254 m

八峰キレット小屋から五竜岳登山ルートの難易度

難易度  4/10

ルート八峰キレット小屋(標高2,673m)⇒口ノ沢のコル(標高2,416m)⇒北尾根ノ頭(標高2,560m)
⇒G5(標高2,645m)⇒G4⇒五竜岳(標高2,814m)
核心部北尾根ノ頭近くの赤っぽい土の出ているガレ場、G5・G4の通過

八峰キレット小屋から五竜岳登山ルートの体力

体力  1/10  (山小屋泊)

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.05リットル、体重60kgの人:1.37リットル、体重75kgの人:1.69リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.966Kcal、体重60kgの人:2.557Kcal、体重75kgの人:3.147Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.280kg、体重60kgの人:0.365kg、体重75kgの人:0.449kg

コースタイム

  • 八峰キレット小屋→五竜岳 4時間10分
  • 五竜岳→八峰キレット小屋 3時間40分

山小屋

北アルプス山小屋
八峰キレット小屋
八峰キレット小屋
北アルプス山小屋
五竜山荘
五竜山荘

登山口のアクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
白馬五竜
白馬五竜のアクセスと駐車場
北アルプス登山口-アクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場

八峰キレット小屋から五竜岳登山ルート

キレット小屋から五竜岳へ出発

キレット小屋から五竜岳へ出発
キレット小屋から五竜岳に向けて出発します。左手の斜面をトラバースする様に伸びる登山道を進みます。キレット小屋までは、鹿島槍ヶ岳からキレット小屋ルートも参照してください。

キレット小屋近くの鎖場

キレット小屋近くの鎖場
キレット小屋からすぐの所にある鎖場。谷側の傾斜は緩く登山道の幅も十分あり、特に鎖を使う必要ありません。

ハイマツ帯の中に登山道

ハイマツ帯の中に登山道
左手側のハイマツ帯の中に登山道が付いているのが見えています。右正面の岩陵は左から巻きます。登り切った所に短い梯子がかかっています。

短い梯子

短い梯子
2m~3mの短い梯子を降ります。

岩場を右上方に向かう

岩場を右上方に向かう
ハイマツ帯の中にあるゴツゴツとした岩場を右上方に向かいます。

スタンスは十分な岩場

スタンスは十分な岩場
稜線に向かいゴツゴツとした岩の壁を登って行きます。スタンスは十分にあり、傾斜の緩く鎖は付いていません。

岩場の登り中間地点

岩場の登り中間地点
やや岩がもろい部分があり、多くの登山者が入ってる場合には、落石に注意して登ります。

稜線まであと少し

稜線まであと少し
稜線に上がると左方向に進んでいきます。

稜線から見下ろす

稜線から見下ろす
今登った所の最上部から振り返る。傾斜は約30度ほどでしょうか。

稜線に上がる

稜線に上がる
稜線に上がって少し進んだ所から撮影。右手前の岩の反対側に降ります。正面奥の山頂部が丸い岩陵は左から巻きます。ハイマツ帯の中に左上方に伸びる登山道が確認出来ます。

傾斜のきつい岩場の下り

傾斜のきつい岩場の下り
かなり傾斜のきつい岩場を下ります。両脇が岩に挟まれたところを降りて行きます。スタンスは十分あり簡単に下ることが出来ます。

上方に鎖場

上方に鎖場
ハイマツ帯の中を斜めに登ってきた後に、正面の岩場にある鎖場を登り、反対側に降りてきます。

簡単な鎖場

簡単な鎖場
簡単な鎖場になっています。鎖場を登りきり反対側に降ります。反対側も鎖場になっています。

長い鎖場の下り

長い鎖場の下り
長い鎖場の下りです。二段になっています。傾斜は緩いのであまり鎖は使われていないようです。鎖場を降りていた所からハイマツ帯の中に登山道が確認出来ます。

長い鎖場中間点の一枚岩

長い鎖場中間点の一枚岩
更に、ここにも鎖が架けられています。岩場の初めがややきつい斜面です。後半は特に鎖を使う必要はありませんが、浮石が多く、転倒に注意です。

鎖場の中間地点から下を見る

鎖場の中間地点から下を見る
鎖場の中間地点から下を撮影。登山道が見えます。

長い鎖場の後半

長い鎖場の後半
鎖場の後半から下を撮影。鎖場の傾斜はややきつくなります。

鎖場を下り切った所から見上げる

鎖場を下り切った所から見上げる
鎖場を下り切った所から振り返って撮影。 長い鎖場でしたが、傾斜は弱く簡単に下れました。 右上方から下ってきました。

なだらかな稜線

なだらかな稜線
しばらくなだらかな稜線をすすみます。正面の小ピークから反対側に下って行きます。奥は五竜岳。後立山連峰は昼頃になると長野県側からガスが上がってくる事がしばしばあります。

浮石が多く転倒注意

浮石が多く転倒注意
ザレた登山道を下ります。浮石が多く、転倒注意です。ハイマツ帯の中の稜線上に登山道が付いているのが見えます。

ザレ場の中間点

ザレ場の中間点
ザレ場の中間点を下ります。次第に五竜岳が近づいて来ました。

たおやかな稜線歩き

たおやかな稜線歩き
ガレ場を降りた所から再び、たおやかな稜線歩きがしばらく続きます。登山道は概ね稜線の富山県側に付いています。

岩陵の左をトラバース

岩陵の左をトラバース
小さな岩陵の左をトラバース気味に進みます。谷側の傾斜は緩く問題なく通過出来ます。

口ノ沢のコル

口ノ沢のコル
登山者が休んでいる所を越えた鞍部が口ノ沢のコルです。これから小さな小ピークをいくつも越えて進んでいきます。

標高2416m地点の口ノ沢のコル

標高2416m地点の口ノ沢のコル
標高2416m地点にある口ノ沢のコル。キレット小屋を出発してちょうど1時間経過しました。

富山県側の緩い坂道

富山県側の緩い坂道
口ノ沢のコルから出発します。稜線の富山県側に作られた緩い坂道を30分ほど登れば北尾根ノ頭です。

ピラミッド型の小ピークは左から巻く

ピラミッド型の小ピークは左から巻く
正面ピラミッド型の小ピークは左から巻き、その先に北尾根ノ頭があります。

少し上が北尾根ノ頭

少し上が北尾根ノ頭
右上にピラミッド型の小ピークがあり、そこを巻いています。この上に小さく登山者が見える所が北尾根ノ頭。

標高2560mの北尾根ノ頭

標高2560mの北尾根ノ頭
標高2560メートルの北尾根ノ頭から五竜岳まで約2時間30分です。ここから難易度は格段に上がってきます。登山者が立っている先のガレ場の下りに高度感のある梯子があります。その先のピークがG5です。

赤ザレの斜面をトラバース

赤ザレの斜面をトラバース
ガレ場を梯子も使って下り、赤ザレの斜面をトラバースします。

ガレ場に架かる梯子

ガレ場に架かる梯子
ガレ場に架かる梯子を振り返って撮影。この梯子は高度感があります。

ガレ場全体を振り返って撮影

ガレ場全体を振り返って撮影
赤っぽい土の出ているガレ場全体を振り返って撮影。岩陵右手に架かる梯子を下りトラバースしてきました。

手前のピークはG5

G5
手前ピークの岩峰がG5です。G4はG5の陰になり見えません。最も高い所が五竜岳です。ハイマツ帯の中を左から回り込んで G5取り付きに向かいます。

G5への登り

G5への登り
ハイマツ帯を回り込んだ所から撮影。G5への登り。ザレ場の急登り。

G5取り付き

G5取り付き
ザレ場の急登りが続きます。下山道して使う場合には浮石があり、転倒注意です。

G5へ少し登った所から振り返って撮影

G5へ少し登った所から振り返って撮影
正面の岩峰は右側から巻いて来ました。奥に双耳峰の鹿島槍ヶ岳が聳えています。

G5の中間地点

G5の中間地点
稜線の左側、ハイマツの右側を登って行きます。長野県側は切れ落ちた断崖になっています。

G5直下の岩場を右から巻く

G5直下の岩場を右から巻く
スタンスは豊富で簡単に通過出来ます。

巻き終わるとG5ピークが見える

巻き終わるとG5ピークが見える
巻き終わるとG5ピークが見えます。G5直下の急斜面のところに鎖が設置されています。ここが最もきつい斜面になります。

ザレた登山道を振り返る

ザレた登山道を振り返る
前写真の位置からザレた登山道を振り返る。岩陵の稜線沿いに登山道が確認出来ます。

傾斜が最もきつい50度の鎖場

傾斜が最もきつい50度の鎖場
鎖場の登り。ここの傾斜が最もきつく50度はあるでしょうか。ガレ場を左から回り込んで登ることも出来ます。

左上方にG5ピーク

左上方にG5ピーク
鎖場を登り切り、左斜め上方に登ればG5のピークです。

左上にG5ピーク

左上にG5ピーク
左上にG5ピークがあります。G5に飛び出す直前に短い鎖場があります。

G5ピークに立ちG4へ至るやせ尾根を望む

G5ピークに立ちG4へ至るやせ尾根を望む
G5・G4間が、このルートの核心部です。G4ピークは不明瞭で、ここからは確認出来ません。左側は切れ落ちた崖になっているので慎重に通過します。

核心部の中間地点

核心部の中間地点
狭い稜線の中間地点。この先が小ギャップになっています。このまま稜線をすんなり歩くことが出来ず、その先の岩を鎖に掴まり小鞍部へ降ります。

小ギャップに下る鎖

小ギャップに下る鎖
鎖で鞍部まで下り、正面の岩を赤マークに従って登り返します。正面の岩場には鎖はありません。

小ギャップの鞍部から振り返って撮影

小ギャップの鞍部から振り返って撮影
トラバースし、鎖場を降り切って小ギャップの鞍部に立って振り返って撮影。

小ギャップ鞍部からの登り返し

小ギャップ鞍部からの登り返し
岩が逆相になってるように見えますが、スタンスは豊富です。特に鎖無しでも登る事は可能です。

G4へ向かう

G4へ向かう
G4ピークはやや不明瞭です。そしてG4のピークは通過せずに、左側を巻きます。

G5を振り返る

G5を振り返る
G5は稜線を通過してきました。

G4へ

G4へ
G4への岩陵は左から巻きます。

右上のピークがG4

右上のピークがG4
右上のピークがG4と思われます。岩の間を通過すると、その先が小ギャップになっています。

小ギャップの鞍部から鎖場の登り返し

小ギャップの鞍部から鎖場の登り返し
小ギャップの鞍部に下り、正面の鎖が設置された岩を登り返します。ここから見ると垂直の壁に見えますが、実際はさほど難しくありません。

小ギャップの鞍部からの鎖場

小ギャップの鞍部からの鎖場
小ギャップの鞍部からから鎖場を見あげる。写真で見るよりもスタンスは豊富です

鎖場を登り切る

鎖場を登り切る
鎖場を登り切り、手前の岩を鎖を使って下降します。ハイマツ帯の中を登山道が真直ぐに伸びています。五竜岳が近づいてきました。

3mほどの鎖場を降りる

3mほどの鎖場を降りる
3メートルほどの鎖場を上から撮影。ここを下ります。高度感は無いので問題ありません。

核心部終了

核心部終了
G4を通過したところから振り返る。ここで核心部終了です。

さらに進んだ所からG4を振り返る

さらに進んだ所からG4を振り返る
さらに進んだ所からG4を振り返る

G4から五竜岳への登り

G4から五竜岳への登り
ジグザグな急坂を上ります。途中の岩場には鎖場が連続します。

鎖場が連続

鎖場が連続
この上から鎖場が連続しますが、傾斜は緩く難しくありません。ペンキマークに従って登って行きます。

斜度35度の鎖場

斜度35度の鎖場
この上部は鎖場が続きます。斜度は35度ほどで難しくありません。

更に鎖場が続く

更に鎖場が続く
ここの鎖場も同様にスタンスは豊富で、斜度も緩い為簡単に通過していきます。

岩の表面がツルツル

岩の表面がツルツル
更に鎖場は続きます。特に高度感も無く問題ありません。ただ、雨天時は岩の表面がツルツルしてる場所がありスリップ注意です。

3mほどの鎖場

3mほどの鎖場
ここも難なく登っていきます。

ここで鎖場終了

ここで鎖場終了
更に鎖場は続きます。ここの鎖場を乗り越えれば鎖場は終了です。

五竜岳山頂を見上げる

五竜岳山頂を見上げる
鎖場終了地点から五竜岳山頂方面を写す。ガスが晴れて左手上方の山頂が見えだします。

五竜岳の核心部G4、G5

五竜岳の核心部G4、G5
鎖場終了時点から振り返って撮影。五竜岳の核心部G4、G5は重なって見えています。ここから見ても長野県側(左手)は切れ落ちた断崖絶壁になっているのが分ります。

G4・G5の拡大

G4・G5の拡大
G4・G5が重なって見えます。手前がG4で、奥がG5です。ゴジラの背の様な所を小さなアップダウンを繰り返し通過してきたことが分ります。

ザレた斜面を登り

ザレた斜面を登り
傾斜の緩い岩場を登ると五竜岳山頂への分岐です。

この岩場を登れば山頂

この岩場を登れば山頂
岩場の登り。逆相の岩の様に見えますがスタンスは豊富で、高度感は無く難しくありません。ここを登れば山頂です。

左手上方が五竜岳山頂

左手上方が五竜岳山頂
登り上げた所に登山者がいますが、五竜岳山荘方面と五竜岳山頂との分岐です。

五竜岳山頂

五竜岳山頂
唐松岳へ向かう(五竜岳山荘へ向かう) 分岐から五竜岳山頂を見る。

五竜岳から唐松岳、白馬山方面

五竜岳から唐松岳、白馬山方面
標高2814メートルの五竜岳山頂。唐松岳の稜線の先に白馬山が見えます。

五竜岳から剱岳と立山

五竜岳から剱岳と立山
五竜岳山頂から剱岳と左に連なる立山三山を望む。

五竜岳山頂から鹿島槍ヶ岳

五竜岳山頂から鹿島槍ヶ岳
五竜岳山頂から八峰キレット越に、二つのピークを持つ鹿島槍ヶ岳を望む。更にその奥に、うねるように後立山連峰が続いています。

五竜岳山頂から赤い屋根の五竜山荘

五竜岳山頂から赤い屋根の五竜山荘
五竜岳山頂から赤い屋根の五竜山荘が、鞍部に建っているのが見えます。更に、稜線の先に牛首があり、その左手にやや丸い形をした山頂の唐松岳が見えています。

五竜岳山頂から五竜山荘への稜線

五竜岳山頂から五竜山荘への稜線
五竜岳山頂から五竜山荘への稜線の望遠撮影。右前方の岩峰は通過せずに左側を巻きます。五竜山荘の奥の小高い丸山は白岳です。唐松岳から五竜岳ルートも参照してください。

五竜岳と鹿島槍ヶ岳の稜線

登山コース要約

八峰キレット小屋と五竜岳間の後立山連峰縦走路を案内します。

八峰キレット小屋から出ると直ぐ、岩峰を西から回り込む位置に簡単な鎖場があります。そして、4mほどの梯子を降ります。再び、岩峰を西から回り込み、稜線に向 け岩場を登ります。稜線まで登るとすぐに下降が始まり、二段の長い鎖場を下ります。そしてゆっくりと登り返し、再び三段登りと呼ばれる岩場を降りると「口ノ沢の コル」と呼ばれる鞍部です。

口ノ沢のコルから緩い坂を上り、休憩に良い北尾根ノ頭に立ちます。北尾根ノ頭からやせ尾根を進んだ先にある高度感のある梯子を下りた所は、赤っぽい土の出ているガレ場となっていて、滑落注意箇所です。

ガレ場を通過すれば、G5の取り付きまでなだらかな登りが続きます。そして、G5の取り付きからザレ場の急登りが始まります。ここのザレ場は、特に下山時に浮石 による転倒が起こりやしい場所で、要注意箇所です。G5ピークの少し下部で、ザレ場から岩場に変わり、やや傾斜のきつい鎖場を登り切るとG5です。

G5からG4へ向けやせ尾根を進みます。やせ尾根の途中にある鎖が掛かった岩場をトラバースし、小さなコルへ降ります。コルから短い岩場を登り返えすとG5の通 過は終了します。

G4の岩峰を左から巻き、小さな鞍部に鎖を頼りに降り立ちます。鞍部から鎖場の登り返しですが、見た目にはこのルート最大の難所と映ります。しかし、実際に登っ てみればスタンスがしっかりあり、さほど難しくないことがわかります。

G4の通過が終了し、五竜岳への登りが始まります。始めは急な坂道をジグザグに登り、途中から岩場になると鎖場が連続します。しかし、どの鎖場も傾斜は弱く、簡単に登れます。

鎖場を登り切ると五竜岳山頂に立ち、360度の展望を楽しめます。北には唐松岳から北側に連なる白馬岳、西には剱岳から左に連なる立山三山、南には八峰キレット越に聳える双耳峰の鹿島槍ヶ岳などが望めます。

五竜岳の他の登山ルート

五竜岳
五竜岳
遠見尾根から五竜岳
五竜岳
唐松岳から五竜岳
唐松岳から五竜岳

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