目次

北岳・右俣コース地図

  • 距離12.0km
  • 登り1,795m
  • 下り1,795m

北岳・右俣コースの難易度

難易度  1/10

ルート広河原(標高1,529m)⇒白根御池小屋(標高2,236m)⇒二俣(標高2,209m)⇒
右俣コース⇒北岳肩の小屋(標高3,000m)⇒北岳(標高3,193m)

北岳・右俣コースの体力

体力  2/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.60リットル、体重60kgの人:3.38リットル、体重75kgの人:4.16リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:4.845Kcal、体重60kgの人:6.298Kcal、体重75kgの人:7.752Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.692kg、体重60kgの人:0.899kg、体重75kgの人:1.107kg

コースタイム

  • 登山:広河原→北岳 6時間10分
  • 下山:北岳→広河原 4時間15分

山小屋

南アルプスの山小屋
広河原山荘
広河原山荘
南アルプスの山小屋
白根御池小屋
白根御池小屋
南アルプスの山小屋
北岳肩の小屋
北岳肩の小屋

登山口のアクセス

南アルプス登山口-アクセスと駐車場
広河原のアクセスと駐車場
広河原のアクセスと駐車場

北岳・右俣コース

広河原バス停

広河原バス停

広河原。多くの会社の乗合タクシーがあります。9人集まればすぐにでも出発してくれます。広河原~芦安駐車場間の料金は1,200円です。乗合タクシーの運行時間が設定されているようですが、あまり考えなくてもよさそうです。

野呂川広河原インフォメーションセンター

野呂川広河原インフォメーションセンター

正面の建物にトイレ、休憩所、バスのチケット販売所があります。2010年7月(平成22年)に旧施設であったアルペンプラザ広河原が新築され野呂川広河原インフォメーションセンターに生まれ変わりました。

南アルプス林道の車止めゲート

南アルプス林道の車止めゲート

野呂川広河原インフォメーションセンターで南アルプス市営バスを降り、南アルプス林道の車止めゲートの脇を抜けて行き、左手の野呂川に架かる青いつり橋を渡ります。

南アルプス林道から見上げる大樺沢と北岳

南アルプス林道から見上げる大樺沢と北岳

南アルプス林道から見上げる大樺沢が北岳の東斜面を登っているのが見えています。大樺沢源頭には雪渓が残っているのが見えます。

旧広河原山荘の水場

野呂川に架かるつり橋を渡って右手側に広河原山荘が建っています。昼食可、水場、トイレ、コインシャワー完備で、山荘の右手奥が広いキャンプ指定地です。夕食にはワインが付くのが評判です。

白根御池分岐

白根御池分岐

広河原山荘の左脇から登山道へ入り、勾配はあまりないツガ林の原生林の登りになります。20分ほど登った所に休憩ポイントの白根御池分岐です。直進すれば白根御池小屋、左に進めば大樺沢を詰めて二俣に至ります。

白根御池分岐を直進

白根御池分岐を直進

白根御池分岐をそのまま直進し、白根御池小屋を目指します。白根御池小屋まではウラジロモミやコメツガなどの針葉樹林帯の中の単調な急坂を登ります。

山腹を左方向にトラバース

山腹を左方向にトラバース

針葉樹林帯の急登りが終わり、山腹を左方向にトラバース気味に進みます。小川を越えます。この周辺にはたくさんのアカバナシモツケソウ、ゴゼンタチバナなどが咲いていました。

水量豊富な水場

水量豊富な水場

小川を渡ります。水量豊富です。

白根御池小屋

白根御池小屋

白根御池小屋は建設間もなく綺麗で立派な山小屋です。登山口の広河原から白根御池小屋まで約3時間の行程です。冬季小屋は右手の階段を登った2階にあります。

草スベリルート二俣分岐

草スベリルート二俣分岐

白根御池小屋の近くに草スベリルートと二俣へ向かう分岐があります 。今回は二俣に向け左のトラバース道を進みます。

鹿の食害から防止ネット

鹿の食害から防止ネット

高径草原を鹿の食害から防止するためのネットが張られた脇を二俣を目指して進みます 。アップダウンはほとんどありません。

大樺沢二俣

大樺沢二俣

大樺沢二俣。多くの登山者が休憩するポイントです。バイオトイレが二つ設置されています。ここは、八本歯のコルへ向かう分岐でもあります。

チップ制のバイオトイレ

チップ制のバイオトイレ

チップ制のバイオトイレです。屎尿を杉のチップと攪拌し、水と炭酸ガスに分解する方式のバイオトイレです。大樺沢二俣から北岳肩の小屋までは約2時間半の行程です。

大樺沢二俣から右俣コースへ

大樺沢二俣から右俣コースへ

大樺沢二俣からスタートします。背の高い高山植物の中を登って右俣コースに入り、北岳肩の小屋を目指します。しばらく草地の間を進み、右へ方向へ進路を変え、ダケカンバの林の中を右斜め上方へと登ります。

ダケカンバ帯

ダケカンバ帯

大樺沢右俣の沢から離れてダケカンバの林の中に入ります。周辺は高径草原が広がり、初夏にはミヤマハナシノブ、イブキトラノオ、ミソガワソウなどが花を咲かせ、秋には草紅葉が綺麗な所です。

林床に高径草原

林床に高径草原

林床には高径草原が広がるダケカンバの林の中の登りが続きます。

カール状の広いお花畑と北岳

カール状の広いお花畑と北岳

ダケカンバの林を抜けると展望が開け、カール状の広いお花畑が現れます。初夏にはサンヨウカなどが花を咲かせ、盛夏にはシナノキンバイ・イブキトラノオなどが咲き、初秋になるとミヤマシシウドなどが咲きます。北岳が綺麗に見えてきます。

高山植物の咲く間をジグザグに登る

高山植物の咲く間をジグザグに登る

お花畑が広範囲に広がっています。高山植物の咲く間をジグザグに登り、再びダケカンバの林を目指し右上方へ登ります。上部には小太郎尾根の稜線が紺碧の空に溶け込んでいます。

ダケカンバ帯に再び入る

ダケカンバ帯に再び入る

ダケカンバの林の中に再び入ります。ダケカンバ帯にはお花畑が点在し、シナノキンバイ・ミヤマキンポウゲ・クロユリ・ミヤマシシウドなどの花々を楽しみながら登ることが出来ます。

大樺沢の雪渓が眼下に見える

大樺沢の雪渓が眼下に見える

振り返ると、大樺沢の雪渓が見えています。写真には写っていませんが、右手上方に北岳山頂部が見えています。

マルバダケブキやミヤマシシウド

マルバダケブキやミヤマシシウド

ダケカンバの林の中はマルバダケブキやミヤマシシウドなどが咲くお花畑となっています。

ダケカンバ帯の登りが続く

ダケカンバ帯の登りが続く

ダケカンバの林の中の登りが続きます。

一旦ダケカンバ帯を抜ける

一旦ダケカンバ帯を抜ける

一旦ダケカンバの林を抜け、展望が開けた所はお花畑です。しかし、少し時期が遅かったようです。9月上旬の様子です。ほとんどの高山植物が花の終わりを迎え、ミヤマシシウドだけが、白い花を咲かせていました。

北岳バットレスの大岩壁とミヤマシシウド

北岳バットレスの大岩壁とミヤマシシウド

前写真位置より北岳を撮影。北岳バットレスの大岩壁がそそり立って見えます。ミヤマシシウドはまだ咲いています。

短い丸太梯子

短い丸太梯子

再び、ダケカンバ林に入り、短い丸太梯子を登った先で、白根御池から直登する草スベリルートと合流します。

白根御池小屋分岐

白根御池小屋分岐

白根御池小屋分岐点。ここから草スベリルートで白根尾池小屋へ下山できます。今回は、このまま北岳山頂に向け登ります。

白根御池小屋分岐からの登り

白根御池小屋分岐からの登り

白根御池小屋分岐からの登り。この草地(高山植物が咲くお花畑)の中を登れば小太郎尾根の稜線に上がります。

小太郎尾根分岐

小太郎尾根分岐

稜線まで登ってきました。小太郎尾根への分岐。ここまで登ると、それまで見えなかった甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳が姿を現します。

小太郎尾根分岐から小太郎尾根を望む

小太郎尾根分岐から小太郎尾根を望む

小太郎尾根分岐から小太郎尾根を望む。小ピークが小太郎山で、その先には登山道が無い為、ここからピストンです。遠景には甲斐駒ケ岳が聳えています。写真には写っていませんが、左手に仙丈ケ岳、右手に鳳凰三山が見えます。

小太郎尾根の右斜面をトラバース

小太郎尾根の右斜面をトラバース

小太郎尾根分岐からの登山ルートは小太郎尾根の右斜面をトラバースするようにあり、右上ピークは岩場の登りで、鎖場となっています。左斜め上方に北岳山頂があります。

鎖場

鎖場

岩稜を越えます。鎖場になっていますが、傾斜は緩く難しくありません。

小ピークを右から巻く

小ピークを右から巻く

鎖場を越え、正面小ピークを右から巻くと、北岳肩の小屋が見えてきます。小太郎尾根の稜線の西側に広がるお花畑には、7月上旬からハッサンイチゲ・イワウメ・オヤマエンドウなどが花を咲かせます。

左方向に小太郎尾根と 遠景に鳳凰三山

左方向に小太郎尾根と 遠景に鳳凰三山

振り返って撮影。左方向に伸びているのが小太郎尾根です。 遠景は鳳凰三山から左に連なる早川尾根です。

北岳肩の小屋のテント場が見えて来る

北岳肩の小屋のテント場が見えて来る

北岳肩の小屋のテント場が見えて来ました。正面のピークは北岳山頂ではなく、更に奥にあります。

北岳肩の小屋

北岳肩の小屋

標高3000メートルに建つ北岳肩の小屋。オリジナル Tシャツ、バンダナ、靴下、手ぬぐいなどの土産品の販売や昼食にはラーメン、カレーライス、うどんなどが食べられます。TEL :055288-2421、090-4606-0068。

新築の北岳肩の小屋

2022年秋に改装が完了して設備が充実しました。

北岳肩の小屋の東側にキャンプ指定地

北岳肩の小屋の東側にキャンプ指定地

北岳肩の小屋の東側にキャンプ指定地があります。テント場からの眺めは良く、左手側に早川尾根から連なる鳳凰三山、真正面には池山吊尾根の先に富士山が望めます。

水場へ

水場へ

北岳肩の小屋から約15分下った所に水場があります。しかし、水量は細い。

お花畑の先に水場

お花畑の先に水場

北岳肩の小屋から少し下った所からお花畑が広がる先に水場があります。数名が水を汲んでいます。

水場

水場

水場。天候により水量が変わると思います。水量の確認は山小屋で出来ると思います。

水は細い

水は細い

水場ですがあまり出ていません。おそらく1L溜めるのに5分ほどかかりそうです。北岳肩の小屋では水1Lを100円で売っています。

北岳肩の小屋から北岳へ

北岳肩の小屋から北岳へ

北岳肩の小屋から出発です。北岳山頂へは約50分のコースタイムで、正面ピークのさらに奥にあります。

ガレ場の登り

ガレ場の登り

岩稜のピークを目指します。ガレ場の登りですが傾斜はきつくありません。

傾斜は緩い

傾斜は緩い

傾斜は緩くジグザグに登って行きます。

北岳肩の小屋を見下ろす

北岳肩の小屋を見下ろす

北岳肩の小屋を見下ろす。小太郎尾根の遠景に鳳凰三山が見えます。

ガレ場の登りが続く

ガレ場の登りが続く

ガレ場の登りはさらに続きます。

小太郎尾根がはっきり確認できる

小太郎尾根がはっきり確認できる

さらに登った所から北岳肩の小屋を見下ろす。小太郎尾根が伸びています。

ハイマツ帯と岩場

ハイマツ帯と岩場

ハイマツに覆われた稜線の小ピークの右手に両俣小屋への分岐があります。

両俣小屋分岐

両俣小屋分岐

両俣小屋への分岐。(注意)多雨時、左俣沢コース(両俣小屋~北岳)は通行不可の時があります。また、野呂川出合から両俣小屋間も増水時には入山不可となります。

中白峰沢ノ頭を経由して両俣小屋へ

中白峰沢ノ頭を経由して両俣小屋へ

中白峰沢ノ頭を経由して両俣小屋方面(左俣沢コース)への登山道がある尾根を見下ろす。

岩場の登りが続く

岩場の登りが続く

岩場の登りが続きます。上のピークを右から巻くと北岳山頂が見えてきます。

遠景に仙丈ヶ岳

遠景に仙丈ケ岳

振り返って撮影。遠景に仙丈ケ岳が聳えています。右奥の雲に隠れているのが甲斐駒ケ岳です。

小ピークを右から巻く

小ピークを右から巻く

左上の小ピークを右から巻くと北岳山頂が見えてきます。

北岳山頂に立つ登山者

北岳山頂に立つ登山者

北岳山頂に立つ登山者が見えてきました。岩場にはイワベンケイ・シコタンソウ・タカネマンテマなどの背の低い高山植物が小さな花畑を作っています。

北岳山頂

北岳山頂

北岳山頂。標高3,193mは富士山に次いで日本第二位の高さです。山頂の東側は北岳バットレスの断崖絶壁になっているので、あまり覗き込まない様にします。南アルプスの山々もちろん北アルプス、中央アルプス、富士山などの大パノラマが展開します。

北岳の他の登山ルート

北岳
北岳・八本歯ノコル(左俣コース)ルート
北岳・八本歯ノコル(左俣)コース
北岳
北岳・草スベリコース
北岳・草スベリコース
北岳
北岳山荘からトラバース道
北岳山荘からトラバース道
北岳
北岳山荘から池山吊尾根分岐
北岳山荘から池山吊尾根分岐

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