目次

天城山-万二郎岳~万三郎岳周回コース地図

  • 距離7.8km
  • 登り627m
  • 下り634m

天城山-万二郎岳~万三郎岳周回コースの難易度

難易度  1/10

ルート天城高原ゴルフ場 (標高1,045m)⇒万二郎岳(標高1299m )⇒馬の背⇒
万三郎岳 (標高1,406m)⇒涸沢分岐点⇒天城高原ゴルフ場

天城山-万二郎岳~万三郎岳周回コースの体力

体力  1/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.14リットル、体重60kgの人:1.48リットル、体重75kgの人:1.83リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.129Kcal、体重60kgの人:2.768Kcal、体重75kgの人:3.407Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.303kg、体重60kgの人:0.395kg、体重75kgの人:0.486kg

コースタイム

  • 一周:天城高原ゴルフ場⇒万二郎岳⇒万三郎岳 ⇒天城高原ゴルフ場  4時間30分

登山口のアクセス

天城山
天城山のアクセスと駐車場
天城山のアクセスと駐車場

天城山-万二郎岳~万三郎岳周回コース

天城高原ゴルフ場の手前 登山者用駐車場

天城高原ゴルフ場の手前  登山者用駐車場

天城高原ゴルフ場の手前に作られた登山者用駐車場約50台。伊豆急線伊東駅から天城高原ゴルフ場行きのバスに乗り、終点で降りて、数分戻ると登山道入口があります。

天城高原ゴルフ場手前の無料駐車場にある公衆トイレ

天城高原ゴルフ場手前の無料駐車場にある公衆トイレ

天城高原ゴルフ場手前の無料駐車場にある公衆トイレ。水道も完備されていますが冬季は閉鎖されています。ここからは富士山がよく見えます。概ね樹林帯の中を歩くルートのため、富士山の眺めがある場所は限られています。

天城高原ゴルフ場の登山者用駐車場の真ん前にある登山口

天城高原ゴルフ場の登山者用駐車場の真ん前にある登山口

天城高原ゴルフ場の登山者用駐車場の真ん前にある登山口。天城山脈縦走路入口の標柱と案内板が立っているのですぐ分ります。一周約4時間30分のコースタイムです。

ヒノキが植林された道

ヒノキが植林された道

ヒノキが植林された道を辿り、軽いアップダウンを繰り返し15分ほどでアゼビやヒメシャラなどか生い茂る万二次郎岳登山口分岐です。

四辻の万二郎岳登山口分岐

四辻の万二郎岳登山口分岐

四辻にある万二郎岳登山口分岐。今回は左手方向に進み、万二郎岳へ向かう時計回りのルートで紹介します。右手方向に向かうシャクナゲコースは、涸沢分岐点を経て万三郎岳へ向かう反時計回りのルートになります。

万二郎岳へ

万二郎岳へ

万二郎岳へは四辻分岐を南に折れ、涸れ沢の窪地を進み、アセビの自然林になると次第に傾斜が増してきます。登山道は傾斜を増すとともにジグザグになり、ドウダンツツジが見られるようになります。

丸太の階段

丸太の階段

丸太の階段が整備されています。新緑の頃ならトウゴクミツバツツジやサラサドウダンなどの美しい花々が咲いている事でしょう。

展望台

展望台

約1時間ほど登った所にある展望台。登山道から20メートルほど入った所の崩壊地で、相模湾には大島、新島、式根島などの伊豆七島が浮かび、富士山も見えます。霧氷が木について綺麗です。

展望台から太平洋を望む

展望台から太平洋を望む

展望台から太平洋を望む。霧氷が美しい。左手前方の丸い山は大室山です。大室山は4000年前に噴火した火山で、溶岩が相模灘へ流れ込み、城ヶ崎海岸の独特の景観を作り出しました。国の天然記念物に指定されています。

万二郎岳山頂

万二郎岳山頂

展望台を過ぎると5分ほどで万二郎岳山頂です。山頂は樹林に覆われて展望はありません。山頂を示す標識がなければ気づかずに通過してしまうような箇所です。

万二郎岳山頂から望む万三郎岳

万二郎岳山頂から望む万三郎岳

万二郎岳山頂から望む万三郎岳。葉がすっかり落ちた山頂の一角には僅かに展望が開けている場所があります。

万二郎岳から急坂を下る

万二郎岳から急坂を下る

万二郎岳から大きな石がゴロゴロ転がる急坂を数分下ると、左手に万三郎岳を見渡せる展望台があります。

露岩

露岩

下りの途中にある露岩は絶好のビューポイントです。僅かに万三郎岳の山頂部が覗いています。正面の稜線が天城山縦走路の稜線です。ここからは南アルプスや富士山、東伊豆から南伊豆にかけの大海原が展望出来ます。

馬の背

馬の背

このルート随一とも言える展望所から樹林帯を下降すれば、すぐに最低鞍部に到着します。この辺りを馬の背と呼んで、比較的平坦な登山道は枝葉を広げたアセビのトンネルが作られています。

丸太梯子を登る

丸太梯子を登る

アセビに囲まれた比較的平坦な登山道がしばらく続きますが、岩場に掛けられた丸太の梯子を少しだけ登ります。

「馬の背」の道標 休憩スポット

「馬の背」の道標 休憩スポット

馬の背の道標が立っている場所は休憩スポットになっています。霧氷が美しい。ここから少しの区間、登り返して行きます。

えぐられた登山道を登る

えぐられた登山道を登る

雨の流れによって大きくえぐられた登山道を登り返します。

アセビのトンネル

アセビのトンネル

登り上げた小ピークから緩い下り坂にアセビの群生によるトンネルが出現します。アセビは宮城県以南の本州、四国、九州に分布する常緑低木で、早春から枝先に小さな花を咲かせます。

ゆっくりと下る

ゆっくりと下る

アセビのトンネルの中をゆっくりと下ります。アセビは毒を持っている有毒植物でもあり、馬が食べると酔った状態の様に苦しむ事から漢字では「馬酔木」と書きます。

万三郎岳山頂が見える

万三郎岳山頂が見える

アセビのトンネルを抜けると万三郎岳の山頂が木々の間から頭を出しているのが見えてきます。

天城山 (万三郎岳) 山頂を望む

天城山 (万三郎岳) 山頂を望む

馬の背の平坦な道からアセビのトンネルを抜け、急勾配の傾斜にさしかかると天城山(万三郎岳)山頂がはっきりと確認出来ます。

丸太梯子を降りる

丸太梯子を降りる

急な斜面に架かる丸太の梯子を降ります。岩の表面が少し凍ってスリップするので注意して降ります。下り切った鞍部が石楠立(はなだて)です。

石楠立(はなだて)

石楠立(はなだて)

石楠立(はなだて)と呼ばれる鞍部は、平坦地で丸太がベンチの様に作られ休憩スポットになっています。案内板が立ち、万三郎岳まで0.9km、35分とあります。

石楠立(はなだて) ➡ 天城山(万三郎岳)

石楠立(はなだて) ➡ 天城山(万三郎岳)

石楠立(はなだて)から天城山(万三郎岳)への登り返し。この辺りからアセビに混じって少しずつアマギシャクナゲが見られるようになります。

急坂を登る

急坂を登る

南国とは思えない見事なブナの大樹の根っこがあたり一面に伸びた急坂を登ります。

アセビが多く茂る森

アセビが多く茂る森

ブナの原生林を抜けるとしばらく平坦地となります。再び、アセビが多く茂る森です。少しずつアマギシャクナゲの株が目立ち始めます。

アマギシャクナゲの群落

アマギシャクナゲの群落

登山道の両脇はアマギシャクナゲの群落で覆い尽くされます。例年5月中旬から下旬になると、ピンク色の華麗な花に包まれます。

アマギシャクナゲについて

アマギシャクナゲについて

アマギシャクナゲは、万三郎岳、長九朗山など天城連山一帯の岩場に分布する、伊豆半島固有の常緑の低木です。樹高は2~3メートルになり、葉は革質で表面に光沢があります。花期の5月中旬から6月上旬に薄桃色の花を咲かせます。

アマギシャクナゲのトンネル

アマギシャクナゲのトンネル

アマギシャクナゲのトンネルを抜け、ブナの巨木が混じる平坦地を進んだ先のピークが天城山(万三郎岳)山頂です。

天城山(万三郎岳)山頂

天城山(万三郎岳)山頂

大きな案内板のある標高1,406m天城山(万三郎岳)山頂。日本百名山に選定された山頂ではありますが、ほとんど樹林に覆われています。北側の一角だけ視界が開け、富士山の展望があります。

山頂北側から望む天城高原ゴルフ場

山頂の北側から望む天城高原ゴルフ場

山頂の北側の一角から見る天城高原ゴルフ場とその先の大室山と太平洋。大室山の山頂には直径300メートルの噴火口があり、伊豆の観光地となっていて、山頂までリフトがあります。

山頂からの展望

山頂からの展望

山頂からは、わずかに木々の間から展望があります。雲に隠れて見えませんが、好天ならば富士山が見えているはずです。

天城山(万三郎岳)から天城縦走路を西進

天城山(万三郎岳)から天城縦走路を西進

天城山(万三郎岳)から天城縦走路を西進します。約5分ほど稜線を歩いたところで、戸塚峠、白田峠、八丁池そして天城峠へ下る佐賀野歩道を左に分ける万三郎岳下分岐点です。

小さなアップダウン

小さなアップダウン

稜線上に小さなアップダウンがあり、少した行った所が万三郎岳下分岐点です。

万三郎岳下分岐点

万三郎岳下分岐点

万三郎岳下分岐点。ブナの原生林が広がる開けた場所に案内板が立っています。ここから天城峠方面に向かう天城山脈縦走路への入り口を左に分け、北側に向かう急坂を下って行きます。

万三郎岳下分岐点の指導標

万三郎岳下分岐点の指導標

万三郎岳下分岐点の指導標。ここから涸沢分岐点を経由してシャクナゲコースを下り、登山口の天城高原ゴルフ場まで戻ります。

万三郎岳下分岐点から天城峠(旧天城トンネル)方面への入口

万三郎岳下分岐点から見る八丁池・戸塚峠・天城峠(旧天城トンネル)方面への入口

万三郎岳下分岐点から見る八丁池・戸塚峠・天城峠(旧天城トンネル)方面への入口。

急坂を下る

急坂を下る

万三郎岳下分岐点からはアマギシャクナゲの群落が広がり、つづら折れの急坂を下って行きます。

整備された木道を下る

整備された木道を下る

万三郎岳下分岐点から一気に高度を下げていきます。登山道には木道が整備され、歩きやすくなっています。

登山道から大室山を望む

登山道から大室山を望む

登山道からは時折、樹木が途切れ、登山口である天城高原ゴルフ場方面の先に大室山がよく見えます。

アマギシャクナゲ・アセビの中を下る ➡ 涸沢分岐点へ

アマギシャクナゲ・アセビの中を下る ➡ 涸沢分岐点へ

アマギシャクナゲやアセビなどの緑が増えてきました。あと少し下ると涸沢分岐点ですが、南東方向に急角度で進路を変えるので、気づかずにそのまま真直ぐ行ってしまうとルートを外してしまいます。

涸沢分岐点を過ぎると暗いルート

涸沢分岐点を過ぎると暗いルート

涸沢分岐点を過ぎると暗いルート

大岩の下を通過して進む

大岩の下を通過して進む

樹林帯の中にある大岩の下を通過して進みます。

シャクナゲコース ロープ設置個所①

シャクナゲコース ロープ設置個所①

シャクナゲコースには三か所にロープが設置された通過があります。谷側の傾斜は緩いため高度感はありません。

シャクナゲコースはこの辺りの崩壊で一時通行止めに

シャクナゲコース この辺りの崩壊で一時通行止めに

シャクナゲコースはこの辺りが崩壊したため、一時通行止めになりました。登山道が復旧し、山側にロープが設置され、安全に通行出来るようになっています。

岩場 ロープ設置②

岩場 ロープ設置②

岩場に設置されたロープ。谷側の傾斜は緩いため高度感はありませんが、積雪などがあると岩がスリップして転倒しやすいので注意が必要です。

ヒノキが植林された登山道

ヒノキが植林された登山道

ヒノキが植林された登山道を西に進むと、あと少しで万二郎岳登山口の四辻です。

万二郎岳登山口の四辻に戻る

万二郎岳登山口の四辻に戻る

アセビやヒメシャラなどが目立ってくると万二郎岳登山口の四辻に戻りました。

天城山の他の登山ルート

天城山
天城山-天城峠から縦走路コース
天城峠から天城山縦走路コース

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