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水晶岳から竹村新道で湯俣温泉ルート地図

  • 距離19.0km
  • 登り635m
  • 下り2,338 m

水晶岳から竹村新道で湯俣温泉ルートの難易度

難易度  3/10

ルート水晶岳(標高2,986m)→東沢乗越(標高2,734m)→
竹村新道分岐(標高2,800m)→南真砂岳(標高2,713m)→
湯俣岳(標高2,379m)→日陰の森(標高2,017m)→
湯俣温泉晴嵐荘(標高1,420m)→高瀬ダム(標高1,270m)

水晶岳から竹村新道で湯俣温泉ルートの体力

体力 3/10  泊

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.02リットル、体重60kgの人:2.62リットル、体重75kgの人:3.23リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.750Kcal、体重60kgの人:4.876Kcal、体重75kgの人:6.001Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.536kg、体重60kgの人:0.697kg、体重75kgの人:0.857kg

コースタイム

  • 下山:水晶岳→25分-水晶小屋→1時間22分-竹村新道分岐→1時間50分-湯俣岳→1時間47分-湯俣温泉晴嵐荘→2時間40分-高瀬ダム 合計:8時間4分

山小屋

北アルプス山小屋
水晶小屋
水晶小屋
北アルプス山小屋
湯俣温泉 晴嵐荘
湯俣温泉 晴嵐荘

登山口のアクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
七倉/高瀬ダムのアクセスと駐車場
七倉/高瀬ダムのアクセスと駐車場

参照:高瀬ダムから野口五郎岳経由で水晶岳

水晶岳
野口五郎岳から水晶岳
高瀬ダムから野口五郎岳経由で水晶岳

水晶岳から竹村新道で湯俣温泉ルート

水晶岳山頂から黒部五郎岳と雲ノ平

水晶岳山頂から黒部五郎岳と雲ノ平
水晶岳山頂からの展望。日本百名山の黒部五郎岳と雲ノ平。雲ノ平のギリシャ庭園に雲ノ平山荘も確認出来ます。眼下には黒部源流の岩苔小谷も見えます。

水晶岳山頂から薬師岳

水晶岳山頂から薬師岳
水晶岳山頂から僅かに離れた北西方向に北峰があります。標高は北峰よりも約10m 低いですが、三角点が設置されています。そして、その奥にどっしりと構えた百名山の薬師岳が大きい。

水晶岳山頂から赤牛岳

水晶岳山頂から赤牛岳
水晶岳山頂から2百名山の赤牛岳を望む。赤牛岳から読売新道が黒部湖へ向かって下っています。

水晶岳の東側はカール地形

水晶岳の東側はカール地形
水晶岳の東側の斜面は大きく崩壊し荒々し姿を見せています。ここはかつて氷河によって削り取られたカール地形です。

水晶岳山頂から水晶小屋へ向かう

水晶岳山頂から水晶小屋へ向かう
水晶岳山頂から水晶小屋へ向かいます。中央奥に鷲羽岳、右手奥に双六岳、更にその奥に笠ヶ岳、左手奥には槍ヶ岳と穂高岳が聳えています。

赤岳の左斜面に建つ水晶小屋

赤岳の左斜面に建つ水晶小屋
赤岳の左斜面に建つ水晶小屋が小さく見えています。赤岳のちょうど真上に小さく富士山が見えています。

水晶小屋は赤岳の東側斜面に建っている

水晶小屋は赤岳の東側斜面に建っている
水晶小屋が北西側からの季節風を避けるように赤岳の東側斜面に張り付くように建っています。

水晶小屋から望む野口五郎岳

水晶小屋から望む野口五郎岳
水晶小屋から望む野口五郎岳。烏帽子岳から野口五郎岳を経由して水晶岳へ登るルートも参照してください。

赤岳の東面の赤ザレの斜面を下る

赤岳の東面の赤ザレの斜面を下る
赤岳の東面の赤ザレの斜面を下ります。小さないくつもの岩峰は左手側から巻きます。遠景に常念山脈の大天井岳とその右に常念岳が見えます。

小さな岩峰を左側から巻く

小さな岩峰を左側から巻く
小さな岩峰を左側から巻く所にロープが設置されています。慎重に通過すれば問題ありません。

小さな岩峰を左から巻く

小さな岩峰を左から巻く
小さな岩峰をやはり左から巻きます。

赤ザレ斜面をさらに下る

赤ザレ斜面をさらに下る
更に下って、登り返します。

登り返しの岩場

登り返しの岩場
登り返す斜面は、かなり急斜面ですがスタンスが豊富で、鎖などの補助設備は設置されていません。ここを登れば、東沢乗越へ向けての下りです。

鞍部が東沢乗越

鞍部が東沢乗越
鞍部が東沢乗越で、真砂岳から右手側に派生する尾根に竹村新道があります。その尾根のピークが標高2713mの南真砂岳です。

東沢乗越から砂ザレた斜面を登る

東沢乗越から砂ザレた斜面を登る
東沢乗越から砂ザレた斜面を登ります。

二重山稜を進む

二重山稜を進む
砂ザレた斜面を登り上げると、二重山稜を覆い尽くすように大岩がゴロゴロしたゴーロ帯が広がります。

竹村新道分岐

竹村新道分岐
ゴーロ帯を抜けると真砂岳の稜線途中から右方向に分岐する竹村新道まであと少しです。

真砂岳の東面をトラバース

真砂岳の東面をトラバース
竹村新道分岐から真砂岳の東面をトラバースします。

奥に南真砂岳

奥に南真砂岳
トラバースが終わると広い平原状の稜線を進みます。広い稜線の先は大きく崩壊した所で、左手側から巻いて進みます。左手前方の稜線の先に南真砂岳が見えています。更に右奥には赤茶けた赤岳と槍ヶ岳が聳えています。

高径草原の高山植物

高径草原の高山植物
灌木帯の中を下ります。高径草原の高山植物も辺りに見られます。

階段状の急斜面

階段状の急斜面
階段状の急斜面を下ります。補助的にロープが付けられています。下り切った所で右手側に回り込みます。

斜面をトラバースし狭い稜線に入る

斜面をトラバースし狭い稜線に入る
斜面をトラバースし、狭い稜線に入ります。左手前方が南真砂岳です。

狭い稜線から振り返って大きな崩壊地を撮影

狭い稜線から振り返って大きな崩壊地を撮影
狭い稜線から振り返って大きな崩壊地を撮影。登山道はこの崩壊した所を右手側から巻いてきました。

南真砂岳への登り返し

南真砂岳への登り返し
狭い稜線を少し下った所で危険地帯は終了し、ハイマツ帯の中に作られたなだらかな登山道を下って行きます。最も下った鞍部から南真砂岳への登り返しが約100m近くの高低差があります。

真砂岳を振り返って撮影

真砂岳を振り返って撮影
鞍部近くから中央のピーク・真砂岳を振り返って撮影。真砂岳の左下の赤っぽい崩壊地は右手側を巻いて降りて来ました。

南真砂岳

南真砂岳
南真砂岳の山頂近くで90度左手方向に折れ、大きく下降して行きます。

二つ目のピークが湯俣岳

二つ目のピークが湯俣岳
ハイマツ帯の中をぐんぐん下ります。二つ目のピークが湯俣岳で、山頂は延長方向にかなり長い平坦地を作っています。

階段状の梯子

階段状の梯子
階段状の梯子が設置された急斜面を下ります。補助的にロープも付けられています。

湯俣岳が近づいて来る

湯俣岳が近づいて来る
湯俣岳が近づいて来ました。湯俣岳の山頂部分はここから見ると反対側に鋭く落ちている様に見えますが、実際は5分ほど平坦地が続きます。

右手側が大きく崩壊したスレスレを通過

右手側が大きく崩壊したスレスレを通過
下りの途中で、右手側が大きく崩壊したスレスレの場所を通過します。谷側の足場の悪いところに踏み込まないことが滑落防止につながります。

針葉樹林帯の中に入る

針葉樹林帯の中に入る
ハイマツ帯の稜線上を進んだ先で、一気に下降し、針葉樹林帯の中に入って行きます。

湯俣岳への登り返し

湯俣岳への登り返し
針葉樹林帯の鞍部から湯俣岳への登り返しです。約100mの標高差があります。

湯俣岳山頂

湯俣岳山頂
標高2379mの湯俣岳山頂。樹林帯の中で展望はありません。左手方向に5m程入った所に三角点が設置されています。

針葉樹林帯の急坂

針葉樹林帯の急坂
針葉樹林帯の急坂を一気に下って行きます。1時間弱、同じ様な樹林帯の下りが続きます。

日陰の森

日陰の森
1時間弱下ると日陰の森と呼ばれるクマザサが林床を覆うカラマツ林になります。

右手側が鋭く切れ落ちた稜線

右手側が鋭く切れ落ちた稜線
更に下り、湯俣川の音が聞こえるようになると、更に傾斜が増し、右手側が鋭く切れ落ちた稜線のを左手側を巻きます。

展望台から湯俣川を眼下に見る

展望台から湯俣川を眼下に見る
前写真の左手側から巻いたところが細い稜線となり、少し進んだ先が展望台になっています。湯俣川を眼下に展望出来ます。

滑落しかねない危険箇所

滑落しかねない危険箇所
松林の狭い稜線を更に降ります。疲れで足にきていると、ふとした弾みで滑落しかねない危険箇所です。

シャクナゲが混じる急坂

シャクナゲが混じる急坂
松林にシャクナゲが混じる急坂を更にジグザグに下ります。

湯俣川を眼下に望む

湯俣川を眼下に望む
湯俣川を眼下に望む。この写真の少し下流辺りに噴湯丘があります。

東電の取水口

東電の取水口が眼下に見えれば晴嵐荘はもう少しです。

晴嵐荘

晴嵐荘
晴嵐荘。内湯しかありませんが、源泉かけ流しの天然温泉です。人が立っている場所はテント場です。

湯俣温泉・晴嵐荘から高瀬ダムへ

湯俣温泉・晴嵐荘から高瀬ダムへ
湯俣温泉・晴嵐荘から高瀬ダムへ向け歩きます。登山道は高瀬川の右岸に作られ、やや崩壊しかけた所もあるので谷側に滑落しないように注意して進みます。この辺りは湯俣川と水俣川が合わさり高瀬川の呼び名に変わります。

無名避難小屋

無名避難小屋
無名避難小屋。ドアに鍵は架けられておらず、常時使用できるようになっています。室内は、土間と寝ることが出来る板の間があります。

桟橋が崩壊

桟橋が崩壊
桟橋が崩壊した所は、急ごしらえで山側に道が付け替えられています。

林道

林道
湯俣温泉から1時間30分ほど歩くと車も走れる林道になります。ここまで入れる車は東電や晴嵐荘などの許可車のみです。ここから約1時間で高瀬ダムです。

高瀬ダムの公衆電話

高瀬ダムの公衆電話
高瀬ダムの脇にある建物の前に公衆電話があります。この電話を使い、七倉に待機しているタクシーと連絡が取れます。電話後、直ぐに迎えに来てくれます。この電話の使用は10円硬貨のみに限られます。

高瀬ダムから望む烏帽子岳

高瀬ダムから望む烏帽子岳
高瀬ダムから望む烏帽子岳。タクシーの運転手曰く「稜線上に小さく尖がって見えているのは前烏帽子岳ではないか」とのこと。ハイシーズンには高瀬ダムの堰堤にタクシーが既に待機しています。

噴湯丘(ふんとうきゅう)

高瀬渓谷の湯俣川にある噴湯丘

噴湯丘(ふんとうきゅう)は、湯俣温泉の晴嵐荘から高瀬川を遡上し、水俣川と湯俣川が合流する場所から湯俣川を約200m進んだ所にあります。晴嵐荘からは徒歩で約15分です。

湯俣川の 左右から湯気か沸き立っているのが見えます。大きな噴湯丘は湯俣側の左岸(右手側)にあります。

また、湯気が立っている場所は、天然の温泉が湧き出している所で、湯船を掘って入浴することも可能です。

川の水位によって靴のまま行ける場合もありますが、今日の様に水量が多い場合には靴を脱いでジャブジャブと水の中を歩いていかなければなりません。

高さ2m程の噴湯丘

白く輝く岩が噴湯丘。噴湯丘は湯の成分が結晶し成長したものです。川の流れによって、出きては壊れの繰り返しです。

写真の噴湯丘は高さ2m程に成長したものです。「じょうご」を伏せた様な形で、筒の先端から湯が溢れています。白色に黄色のクリーム色が混ざり、縞模様になっています。高瀬渓谷湯俣川の噴湯丘は国指定の天然記念物です。

噴湯丘が出来るメカニズム

噴湯丘が形づくられるのは鍾乳洞と逆。鍾乳洞は上から下に向かって洞窟の中で成長するのに対し、噴湯丘は下から上に伸びます。ここの温泉は、炭酸カルシウムと硫化水素の成分が多く含まれています。加えて「丘」のできるところは、水に流されないなど、地盤の安定性が条件になると言います。

噴出した温泉が、四方八方に流れ落ちる。その途中で、温泉に含まれる白い炭酸カルシウムの結晶と黄色い硫黄が、長い時間をかけて河原の石に付着して層状の「丘」を作ります。

この「丘」の上部からは球状石灰岩(あられ石)が産出されます。大きさは1mm~1cmほどで大きい石は真珠の様にに見えます。

水晶岳の他の登山ルート

水晶岳
野口五郎岳から水晶岳
高瀬ダムから野口五郎岳経由で水晶岳

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