日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
Home北アルプス南アルプス中央アルプス八ヶ岳富士山百名山登山ガイド山小屋アルバイト

日本アルプス登山ルートガイド > 百名山と日本の山々 > 日光白根山 > 菅沼登山口

百名山百名山山小屋アクセス・交通機関高山植物きのこ温泉情報

大雪山

羊蹄山

栗駒山

吾妻山

磐梯山

安達太良山

那須岳

尾瀬

会津駒ヶ岳

燧ヶ岳

至仏山

武尊山

日光白根山

男体山

苗場山

巻機山

谷川岳

白山

妙高山

火打山

雨飾山

高妻山

四阿山

赤城山

浅間山

筑波山

妙義山

荒船山

両神山

雲取山

伊豆ヶ岳

御岳山

大岳山

高尾山

丹沢

箱根山・駒ケ岳

金時山

天城山

乾徳山

金峰山

瑞牆山

甲武信ヶ岳

西沢渓谷

大菩薩嶺



日光白根山 菅沼登山口ルート

日光白根山・菅沼登山口登山ルート概要

登山ツアー情報

日光白根山登山ツアー

関東・東海・九州発: 日光白根山登山ツアー


登山コース案内

菅沼登山口までの公共交通機関は無い為、マイカーでのアクセスが一般的ですが、湯元温泉までJR・東武日光駅から路線バスが来ているので、そこからタクシーを使うことも可能です。登山口の菅沼周辺は、菅沼や菅沼キャンプ村菅沼キャンプ場があり観光地化され、菅沼茶屋には観光客用の200台ほど停められる無料駐車場とトイレが完備されています。 菅沼茶屋横にある登山口には、登山者用の有料駐車場(1,000円/日)があります。一方、菅沼茶屋に長時間駐車は難しそうです。

菅沼登山口は北側にルートがある為、6月まで残雪がありますが、ピッケル、アイゼンの必要はありません。登山口から樹林帯の登りが約2時間続いた後展望が開けます。展望が開けた後、現れるのが弥陀ヶ池で、同時にその先のドーム状の日光白根山の山頂部が姿を現します。座禅山の東に青々とした水をたたえた弥陀ヶ池脇の木道を進み、山頂部の取り付きに向かいます。

取り付き部分のみに残雪がありましたが、ピッケル、アイゼンの必要は無く登れます。しばらく登ると完全に樹林帯を抜け、完全に展望が開けます。登山道には、ごろごろした石が多くスリップ要注意です。

岩陵のルンゼの登りが核心部です。しかし、傾斜は緩く鎖場となっていませんので、登山初心者でも簡単に登れると思います。 ルンゼを登り切って、短い岩陵区間を登ると山頂部に飛び出します。山頂部は凹凸が激しく、最高点までは一旦下り登り返します。

山頂は360度の展望で、東方には男体山、西方向には尾瀬周辺の山々が一望できます。また、山頂の少し下には、祭神が大己貴命(オオナムチノミコト)の奥白根神社の少祠が祀られています。神仏分離以前の江戸時代までは白根権現が祀られていて、その本地仏は11面観音でした。

山頂の岩峰に立つと日光連山はもちろんのこと、尾瀬の燧ケ岳至仏山会津駒ケ岳などや武尊山、錫ヶ岳、皇海山、那須岳など飽きない大展望が広がります。

山頂から五色沼避難小屋・五色沼経由で下山します。山頂部の広い平坦地を進み、砂地の斜面を一気に下ります。登山道からは赤い屋根の五色沼避難小屋が小さく見えてきます。白樺林を抜け平坦地に着くと、五色沼避難小屋はもうまじかです。五色沼避難小屋から残雪を進むと山上湖の五色沼に到着です。

五色沼から樹林帯の登りが15分ほど続く区間は、疲れた体には堪えます。弥陀ヶ池からは登山時に使用した道を菅沼登山口まで降りていきます。

※少祠-神を祀る小規模な殿舎。
※神仏分離-神仏習合の慣習を禁止し、神道と仏教、神と仏、神社と寺院とをはっきり区別させること。明治元年に発布され、廃仏毀釈と同時に多くの仏教的資料が失われた。
※本地仏-神様の本来の境地=本地は仏様と同じであり、人びとを救うために仏様が神様に姿を変えている=垂迹した、という考え方です。






すべての動画をyoutubeで見る



画像一覧

菅沼の茶屋・山小や。軽食や土産なども販売されています。 登山口には菅沼や菅沼キャンプ場などがあり観光地化されています。

菅沼茶屋の無料駐車場。観光客のためのもので、登山者による長時間の駐車はできないようです。

日光国立公園、白根山登山口の看板が建つ有料駐車場、約70台で1日1,000円。駐車場脇に小さな建物が建ち料金徴収員が常駐し、料金の徴収に当たっています。当日は、駐車料金徴収員はいませんでした。詳細は丸沼高原総合案内 TEL0278-58-2211。

標高1735mの菅沼の駐車場の中をそのまま直進し、しばらく平坦地を進みます。日光国立公園の看板が建つ二俣で右手方向に進みます。奥に見える稜線は座禅山から五色山などの外輪山の一角です。

葉を落としたダケカンバと林床に生える背の低い笹が織りなす自然美が青空とよくマッチしています。この先で樹林帯へと入ります。

樹林帯に入ると初めは雑木林の中の登りです。すぐにコメツガやシラビソの針葉樹林帯に変わり、弥陀ヶ池まで続きます。

コメツガやシラビソの針葉樹林帯になってきました。しばらくして大きく右手方向に進路を変え、急斜面が続くジグザグな登りになます。

標高2000m辺りまで登ると、残雪が出てきます。五月末の時点での残雪の状況ですが、特にアイゼン・ピッケルの必要はありません。

所々で雪が腐り、残雪の踏み抜きにはスパッツが必要です。

針葉樹林がまばらになると、次第に展望が効き始めます。まだ1mほどもある残雪を登れば完全に展望が開けます。

大きく展望が開け、座禅山の東裾をトラバース気味に進みます。この先で右手方向に回り込むと弥陀ヶ池があります。この辺りは6月上旬から下旬にかけてシラネアオイが多く群生する場所です。

シラビソの林を抜けると突然視界が開け、目の前にすばらしい景観が広がります。太陽の光が降り注ぐため残雪が消えた弥陀ヶ池です。正面は火山特有の溶岩ドームを形成した山頂部です。

弥陀ヶ池沿いに進みます。シラネアオイなどを守る高山植物保護用の柵が山側に付けられています。最近では鹿の食害でめっきりその数を減らしたと言わています。

弥陀ヶ池の西側に沿って木道が整備されています。座禅山の山腹に沿い、右手側に回り込みます。

弥陀ヶ池南端で五色沼方面の道を左手に分け、座禅山と白根山本峰の鞍部に向け残雪の中を登ります。鞍部まで登ったら左方向へ90度方向を変えます。

残雪を登り、鞍部へ向かいます。

残雪上部ではややきつい傾斜になりますが、アイゼンなどの登はん用具は必要ありません。鞍部は座禅山を経由して丸沼高原スキー場へ下る分岐点にもなっている場所です。

鞍部からの取り付き。ここより山頂部へ向かいます。ジグザグを切りながらダケカンバの林の急坂を登っていきます。

倒木などもあり、やや足元が不安定な登りです。この上で樹林帯を抜けるため、残雪の区間はこの少し上で終わりです。

ややきつい残雪の中の登りですが、滑落の危険は無く、アイゼン・ピッケルの必要はありません。

背の低い灌木帯の中に入ると僅かの区間残雪のトラバースになります。

灌木帯を抜けると森林限界を超え、太陽の光を一杯に受け残雪の区間もここで終了です。ここからザレた斜面の登りとなります。

溶岩ドームを持つ山頂部に向かいます。ハクサンシャクナゲなどが多く分布する場所です。

ガレ場の登りが山頂まで続きます。溶岩によって作られた岩稜が迫力ある素晴らしい景観を作り出しています。

登山道には大小様々な岩がゴロゴロしてスリップや転倒に要注意箇所です。この先、岩稜がいくつも突き上げた間のルンゼを登っていきます。

登りづらい所にはロープも設置されています。ここから右上方のルンゼに向かいます。

一旦左側から回り込みルンゼに向かいます。

このルンゼの登りが核心部。傾斜はあまりきつく無く、スタンスも豊富なので登山初心者でも問題なく登れると思います。

ルンゼ上部。両側に鋭く切り立った岩の間を登ります。三点支持を守って登れば危険はありません。

ルンゼ終了地点。最後は草付きの上りで稜線に上がります。

ルンゼ終了地点から振り返る。登山口の菅沼や丸沼が見えます。更に遠くに目を転ずると日本百名山の燧ケ岳が望めます。

ルンゼを抜け、広い稜線を山頂へ向かいます。

この溶岩がゴロゴロした岩場を登れば山頂が見えてきます。

正面の岩の上に山頂を示す看板が見えます。山頂へは一旦下り、登り返します。

山頂部への登り返し。

日光白根山山頂。ポーズする山ガールの左手奥に雪をまとった燧ケ岳が聳えます。更にその右手には会津駒ケ岳も見えています。山頂には奥白根神社の小祠が建ち、白根権現が祀られています。上州では荒山と呼び、恐れかしこみ修験の霊場となっていたようです。

山頂から五色沼へ向かいます。山頂から少し下り、荒涼とした平坦な所を進みます。左手遠景には丸沼が見えています。

山頂部の平坦地を進みます。道標の建っている先から急坂の下りです。この辺りの砂礫地には愛好者が育てたコマクサがピンク色の花を咲かせます。又、シラネニンジン、ツガザクラ、イワヒゲ、トウヤクリンドウなどの花も自生しています。

この先できつい下りになります。右手奥に男体山が見えます。左手奥は女峰山。

砂地の斜面を一気に下ります。前白根山から五色山へ続く稜線の先にお椀を伏せたような男体山が聳え、その右下に中禅寺湖が紺碧の輝きを放っています。

砂礫の道を下っていくと左手眼下に五色沼が見えてきました。五色山と座禅山に取り囲まれた五色沼です。その遠景に金精山、温泉ヶ岳なども確認出来ます。初夏にはヤマオダマキ、ミヤマシシウド、ヤマハタザオなどの種類の高山植物が咲きます。

更に高度を落としダケカンバの林の中に入っていきます。前白根山との鞍部まで下り左手方向に進みます。夏になるとオレンジ色の大きな花が特徴のマルバダケブキが山腹を彩ります。

鞍部まで下り、広い登山道を進むと赤い屋根の五色沼避難小屋が見えてきました。6月末には沢山のミネザクラが周辺をかわいいピンク色の花で埋め尽くします。

五色沼避難小屋内部。寝具などが干され、いつでも使えるようになっています。詰めれば10人くらいが宿泊出来る広さです。

五色沼避難小屋を過ぎ、五色沼へ向かいます。

五色沼。もう少し雪解けが進むと周辺はヤマオダマキ、ハクサンフウロウ、ウスユキソウ、シラネアオイ、イワカガミなどの高山植物が豊富に咲く場所です。

五色沼から望む日光白根山本峰。五色沼からややきつい登りの樹林帯を抜けると、弥陀ヶ池です。

樹林帯を抜け、平坦地を進むと弥陀ヶ池へ戻ります。弥陀ヶ池からピストンで菅沼登山口へ戻ります。

日光白根山の登山情報を共有しましょう

日光白根山・菅沼登山口登山ルート地図

日光白根山・菅沼登山口登山ルート詳細情報

ルート 5月31日
菅沼登山口(標高1,735m)⇒弥陀ヶ池(標高2,250m)⇒日光白根山(標高2,578m)⇒五色沼(標高2,174m)⇒弥陀ヶ池(標高2,250m)⇒菅沼登山口(標高1,735m)
コースタイム 登山:3時間00分
下山:2時間30分
駐車場 登山者用菅沼駐車場約70台 有料1,000円/日  茶屋の駐車場は無料 100台以上 公衆トイレあり
核心部 難しい所はありません
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 2 山頂部のルンゼの登り
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.37リットル、体重60kgの人:1.787リットル、体重75kgの人:2.20リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.557Kcal、体重60kgの人:3.324Kcal、体重75kgの人:4.092Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.365kg、体重60kgの人:0.474kg、体重75kgの人:0.584kg
標高差 距離 6.1km 最大標高差 839m 平均斜度 全体:8.6% 上り:25.8% 下り:20.9% 獲得標高 上り:956m 下り:417m
山小屋 五色沼避難小屋、 登山口に菅沼茶屋 
登山口へのアクセス 菅沼へのアクセスの詳細はこちら


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

日本アルプス登山ルートガイド さんの Pinterest プロフィールにアクセスしましょう。

facebookもチェック

google+ページもチェック

Translate
百名山ライブカメラ

百名山ライブカメラ

更新情報を配信
広告

日光白根山の天気

日本百名山の天気

日光白根山地図

日光白根山 地図

日光白根山は
「13.日光 白根山・日光白根山 」に収録されています。
山岳保険
登山装備