日本アルプス登山ルートガイド > 北アルプス > 槍ヶ岳 > 氷河公園の天狗池ルート
氷河公園の天狗池-槍ヶ岳サブコース概要
氷河公園の天狗池-槍ヶ岳サブコース案内
槍ヶ岳へは上高地から、槍沢をそのまま直登すれば登れますが、氷河公園の天狗池を経由し槍ヶ岳・穂高連峰の主稜線に登るルートを使えば、その途中で「逆さ槍」を見ることが出来ます。天狗池は例年8月中旬頃まで雪渓で埋まってその姿を現しません。池の全容が現れ、槍ヶ岳が投影される様を見るためには9月に入ってからが確実です。又、天狗池からは氷河時代に作られた槍沢モレーン上部の通称グリーンバンドと呼ばれる地形もはっきりと確認する事が出来ます。
槍沢ルートの天狗原分岐から天狗池の往復は休憩時間も含めて約1時間30分あれば可能ですから立ち寄るのもお薦めです。
天狗池から南岳を目指す場合、横尾尾根に入り、その上部では岩稜の登りとなり、鎖場が連続する所や梯子が掛られた高度感のある場所が出てきます。天候不良など悪条件の場合には通行に支障がありますが、通常ならば登山初心者でも問題なく登る事ができるでしょう。
横尾尾根のコルまで登れば、アルペンムードを放つ峻険な北穂高岳が姿を現します。
又、振り返ると、常念岳から大天井岳、更には燕岳と続く常念山脈も登山者の目を楽しませてくれます。
登山技量に自信があれば大キレットを経由して北穂高岳へ登るルートとして活用されますし、時間的余裕のある方は南岳から日本の屋根といえる北アルプス主稜線を槍ヶ岳へ向かっても良いと思います。
※南岳小屋から新穂高温泉へのルートは南岳新道(西尾根)コースをご覧ください。
画像一覧
上高地バスターミナルから遊歩道を歩き、明神、徳澤、横尾と通過し、登山道に入り、槍沢ロッジ到着します。山小屋から約30分ほど歩くと、ババ平らのキャンプ指定地です。近年、簡易水洗トイレと水道が管備しました。ババ平までの詳細は槍ヶ岳槍沢ルートをご覧ください。
「大曲り」を過ぎるとU字谷は左右に大きく広がり、正面にはツバメ岩、その右手に大喰岳から中岳にかけての稜線が望めます。ツバメ岩の手前の小高い高まりが氷河時代に出来たモレーンで、槍沢モレーンの名が付いています。
天狗原(てんぐっぱら)分岐。左手に広がる岩がゴロゴロした所が天狗原です。別名氷河公園の名が付いています。約2万年ほど前に氷河に覆われていたところからこの名が付いたとされています。槍ヶ岳へは槍沢ルートをご覧ください。
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氷河公園の天狗池-槍ヶ岳サブコース地図
氷河公園の天狗池-槍ヶ岳サブコース詳細情報
ルート | 10月6日 ババ平(標高1999m)⇒天狗原分岐(標高2352m)⇒天狗池(標高2517m)⇒横尾尾根のコル(標高2691m)⇒天狗原稜線分岐(標高2965m)⇒南岳(標高3033m)⇒南岳小屋(標高2985m) |
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コースタイム | 登山:ババ平→1時間18分-天狗原分岐→40分-天狗池→1時間26分-天狗原稜線分岐→13分-南岳→7分-南岳小屋 3時間44分 下山:南岳小屋→9分-南岳→13分-天狗原稜線分岐→1時間40分-天狗池→30分-天狗原分岐→1時間8分-ババ平 3時間02分 |
駐車場 | 上高地へ入る駐車場はこちら |
核心部 | 横尾尾根上部の岩稜帯の鎖場と梯子が核心部 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.95リットル、体重60kgの人:2.54リットル、体重75kgの人:3.12リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:2.267Kcal、体重60kgの人:2.947Kcal、体重75kgの人:3.627Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.324kg、体重60kgの人:0.421kg、体重75kgの人:0.518kg |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 3.5 |
標高差 | 距離 5km 最大標高差 1032m 平均斜度 全体:19.7% 上り:22% 下り:16.5% 獲得標高 上り:1025m 下り:33m |
山小屋 | 槍ヶ岳山荘 南岳小屋 殺生ヒュッテ ヒュッテ大槍 槍沢ロッジ 横尾山荘 徳沢園 |
登山口へのアクセス |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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