日本アルプス登山ルートガイド > 北アルプス > 槍ヶ岳 > 飛騨沢ルート
飛騨沢(新穂高温泉から槍平→槍ヶ岳)登山ルート概要
飛騨沢登山コース案内
新穂高温泉から登る槍ヶ岳飛騨沢ルートは、 槍ヶ岳への最短ルートです。
ここでは槍ヶ岳から下山道として使う場合のルートを紹介します。
上高地を登山口とする槍沢ルートが定番ですが、上高地にはシャトルバスで入る必要があり、やや不便を感じます。
一方、
新穂高温泉からはマイカーを無料駐車場に入れれば、すぐに登山道へ入れる為、時間に融通がききます。新穂高温泉へは東京や大阪から定期バスが乗り入れてますので、公共交通機関で来る場合でも大変便利です。
槍沢ルートと同様に危険個所は全くありませんが、景色という点では槍沢ルートに軍配が上がるでしょう。
槍ヶ岳山頂から下り、槍ヶ岳山荘前を通過し、テント場を過ぎると、下方に大喰岳と槍ヶ岳との鞍部にある飛騨乗越に立つ指導標が見えます。さらに飛騨乗越から登山口の新穂高温泉方面へ下る登山道が飛騨沢に沿ってジグザグに刻まれているのが確認出来ます。
飛騨乗越の指導標の前に立って槍平方面を見ると、飛騨沢が大きく左の方にカーブしているのが見えます。
ザレた道をジグザグに降りて行き、樹林帯に入る直前で千丈沢乗越分岐に到着します。千丈沢乗越分岐から登れば西鎌尾根の千丈乗越へと至ります。
千丈分岐には山小屋の御好意により救急箱が置かれています。
千丈沢乗越分岐から少し下った所から正面に目をやると丸いお碗を伏せたような笠ケ岳がくっきりと見えています。樹林帯の中へ入って行くとしばらく単調な登山道が続きます。
最終水場を左手に見送り、少し下ると槍平小屋へと至ります。
※槍平小屋と新穂高温泉間は南岳新道をご覧ください。
飛騨沢遭難事故
2014年8月16日、槍ヶ岳を下山途中、大雨で増水した沢(北アルプス右俣林道滝谷出合)を渡ろうとして3人が流され死亡するという遭難事故が起こりました。
沢に架かる高さ1.5mの橋は、増水すると流されてしまうといます。
2人の登山者は、沢の両岸にロープを渡し、1人の登山者を渡そうとするが、渡っている途中で流されてしまい、2人は助けようとして更に流されてしまいました。
それぞれ現場から500mから4km下流で遺体となって発見されました。流された現場は、周辺の斜面200ヘクタールにわたって降った雨が集まる場所で、ロープを過信せず増水時は水が引くのを待つというのが鉄則です。
画像一覧
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飛騨沢ルート地図
飛騨沢ルート詳細情報
ルート | 新穂高温泉駐車場(標高1,105m)⇒滝谷避難小屋(標高約1,700m)⇒槍平小屋(標高1,980m)⇒槍ヶ岳山荘(標高3,060m)⇒槍ヶ岳(標高3,180m) |
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コースタイム | 登山:新穂高温泉⇒槍ヶ岳 9時間30分 下山:槍ヶ岳⇒新穂高温泉 6時間20分 |
駐車場 | 新穂高温泉登山口周辺の駐車場はこちら |
核心部 | 難しい所はありません |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:3.95リットル、体重60kgの人:5.14リットル、体重75kgの人:6.32リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:7.347Kcal、体重60kgの人:9.551Kcal、体重75kgの人:11.755Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:1.050kg、体重60kgの人:1.364kg、体重75kgの人:1.679kg |
標高差 | 距離 12.9km 最大標高差 2064m 平均斜度 全体:16% 上り:16.2% 下り:7% 獲得標高 上り:2004m 下り:7m |
山小屋 | 槍平小屋 槍ヶ岳山荘 |
登山口へのアクセス | 新穂高温泉までのアクセスはこちら |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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