日本アルプス登山ルートガイド > 北アルプス > 焼岳 > 上高地〜焼岳ルート
上高地〜焼岳登山ルート概要
登山コース案内
焼岳へは
上高地バスターミナルから梓川に沿って下流に進み、田代橋を渡り西穂高岳(西穂山荘)へ向かう指導標を右に見送って、車道を10分ほど行くと
焼岳登山口に至ります。※上高地帝国ホテル前でバスを降りるのが最短です。
焼岳登山口に立つと、爆発と土石流に対する注意喚起を促す看板が目に入り、焼岳が活火山であることを再認識させられます。
登り始めは樹林帯の中のなだらかでよく整備された登山道です。登山口から10分ほどの下湯沢が本コース唯一の水場です。水場を過ぎ、峠沢の押し出しが左手に見える辺りから次第に傾斜がきつくなり橋や梯子が掛けられている所が数個所出てきます。
峠沢の左岸に沿って登って行き、谷側が切れ落ちた痩せた登山道になる辺りから、ようやく左手方向に焼岳の姿が現れます。
樹林帯を抜けると展望が開け、背の高い草が生い茂る先に岩壁が見えてきます。
岩壁には高さ8m、斜度80度ほどのアルミ製の梯子が架かっています。さすがに、梯子の上部まで登ると高度感を感じる所で、ここが上高地ルートの核心部と言えるでしょう。
梯子を登りきった所には、スラブ状の岩場に鎖が設置されていますが、傾斜は35度ほどできつくなく、鎖は雨の日などのスリップ防止用に設置されているものと思われます。
核心部を越え、さらに上がると山腹から噴煙を上げている焼岳がまじかに見えてきます。
笹の斜面をジグザグに上り詰めると焼岳小屋に到着します。
焼岳小屋から数分で展望台に着きます。
展望台の周囲からは蒸気が立ち上り、この辺り一帯が活火山であることを実感させられます。
展望台から一旦わずかに下った所が中尾峠で、そこに立つ中尾温泉方面(新穂高温泉)の指導標を右に見送り、焼岳の山腹から立ち上る噴煙を目指して登ります。途中振り返ると、北アルプス南部の主稜線を形成する穂高岳が北に延びているのが良く見えます。また、その左手方向に目をやると、奥飛騨温泉郷を挟んで、まさに笠の形をした笠ヶ岳が裾野を広げています。
活火山特有のザレた斜面を登り、噴煙を上げ硫黄の臭いがする脇を上り詰めると、焼岳北峰の鞍部に到着します。
鞍部から焼岳の溶岩ドームの脇から盛んに噴煙を上げているのが見えます。
山頂直下の噴気孔の右にある急傾斜の岩場を登ると焼岳山頂です。
焼岳北峰の山頂は30名ほど休めるスペースがあり、北峰と南峰の間にある新火口(インキョ穴)や旧火口湖の正賀池がよく見えます。
(現在焼岳南峰への登山は禁止となっています。)
※11月上旬から5月中旬までの冬季は、上高地から焼岳小屋間は通行止めになります。登山道にかかる橋を撤去します。
画像一覧
梓川の左岸を南下し田代橋・穂高橋を渡ります。焼岳は渡ってすぐに左側に向かいます。また、右手に向かうと日本アルプスの父と称されれるReverend Walter Weston ウォルター・ウェストン碑が清水屋ホテルの北に設置されています。
西穂高岳登山口から未舗装の林道を歩き、上高地浄化センターの前を通り抜けると焼岳登山口です。上高地から中尾峠を越えて中尾温泉へ下る道は、飛騨新道と言う古道で、江戸時代に信州と飛騨を結ぶ為に開削されたものです。
梓川から次第に離れ、登り始めはなだらかなカラマツ、白樺、ツガ、シナノキ、ホウノキなどが茂る樹林帯の中の良く整備された登山道を進みます。上湯沢の小さな沢を渡り、下湯沢の涸れた沢を渡ると次第に傾斜が増してきます。
新中尾峠に建つ焼岳小屋は収容人員20名の小さな山小屋です。営業期間は6月初旬から10月中旬、宿泊料金:2食付き:8,000円/素泊まり:5,500円。予約は不要ですが、10名以上の団体の場合には予約が必要です。
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上高地ルート地図
上高地ルート詳細情報
ルート | 上高地バスターミナル(標高1,505m)⇒焼岳小屋(標高2,100m)⇒焼岳(標高2,455m) |
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コースタイム | 登山:上高地⇒焼岳 4時間20分 下山:焼岳⇒上高地 3時間10分 |
駐車場 | 上高地には一般車は乗り入れできません。 沢渡駐車場とあかんだな駐車場の詳細はこちら |
トイレ | 上高地バスターミナル |
核心部 | 高さ10m、斜度80度ほどの梯子とその上の鎖場 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 3 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.89リットル、体重60kgの人:2.46リットル、体重75kgの人:3.03リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:3.524Kcal、体重60kgの人:4.582Kcal、体重75kgの人:5.639Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.503kg、体重60kgの人:0.654kg、体重75kgの人:0.805kg |
標高差 | 距離 4.9km 最大標高差 952m 平均斜度 全体:19.4% 上り:23.8% 下り:13.5% 獲得標高 上り:989m 下り:74m |
山小屋 | 焼岳小屋 |
登山口へのアクセス | 上高地へのアクセスの詳細はこちら |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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