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栂池自然園(つがいけしぜんえん)

栂池自然園・トレッキングコース概要

登山ツアー情報

栂池自然園登山ツアー

東北・関東・名古屋・関西・九州発:
栂池自然園トレッキングツアー

栂池高原スキー場の栂池高原駅(標高839m)から栂池ゴンドラリフト「イブ」に乗り、栂の森駅(標高1,560m)までは20分の乗車です。
栂の森駅から平坦な道を250mほど進むと栂池ロープウェイの栂大門駅です。 終点の自然園駅(標高1,829m)とは5分で結ばれ、20分間隔の運転です。 自然園駅でロープウェイを降り、舗装された坂道を400m登ると栂池自然園の入り口です。

入り口に建つ栂池ヒュッテTEL:0261-83-3136、栂池山荘TEL:0261-83-3113では昼食、軽食のサービスがあり、お土産品などが売られています。
栂池ビジターセンターでは園内で見られる動植物や地形の特徴をわかりやすく紹介した展示物があり、ガイドを申し込むもことも可能です。

栂池自然園の開園期間は6月初旬から11月初旬までの約5か月間で、冬の間は積雪量約6mの深い雪に閉ざされます。 入園料は大人300円、子供250円です。 ゴンドラリフト+ロープウェイ+自然園入園料セット料金は大人3,300円、小人1,750円です。

栂池自然園は3時間30分で周遊出来、中間地点にはトイレが設置され、また北アルプスの湧水「銀名水」が流れ、水の補給が可能です。
見どころは四つの高層湿原に咲く高山植物で、花情報が常時更新されたリーフレット(200円で購入)を片手に高山植物を鑑賞するのは楽しいものです。

ミズバショウ湿原では6月中旬〜下旬にミズバショウ、7月下旬にヒオウギアヤメ、ショウジョウバカマ、ミヤマキンポウゲ、ニッコウキスゲ 、コバイケイソウなどが咲き、8月中旬になるとクロバナロウゲ、イワショウブ、トリカブトなどの花に変わります。 ワタスゲ湿原・浮島湿原では7月下旬〜8月上旬にニッコウキスゲ、ワタスゲの白い花穂、チングルマなどの花を楽しむことができます。

浮島湿原の先の急なやせ尾根を登り上げた所が自然園内最高地点の展望湿原展望台で、ベンチが設置された白馬三山白馬大雪渓を望む絶好のビューポイントになっています。

展望台から20分ほどで展望湿原です。ここからも白馬三山や白馬大雪渓の絶景が望めます。

「栂池」の名前の由来は、一説によると、オオシラビソの木を地元では「ツガ」と呼び、栂池自然園の高層湿原全体を「池」と見立てた事により、「栂池」の名が付いたと言います。



登山届の提出

長野県警察のホームページからパソコンや携帯で提出出来ます。また、栂池ゴンドラ乗り場などに設置されています。


問い合わせ

小谷村観光連盟


登山地図のスマホアプリ

山と高原地図のスマホアプリが昭文社から販売されています。月額版:料金月400円、通常版:地域1エリア500円。


栂池自然園周辺の気温

山頂気温
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
最高気温
-4.7
-3.7
0.9
7.9
12.9
15.8
19.7
19.6
16.3
10.3
4.7
-1.25
平均気温
-9.9
-9,3
-5.3
1.3
6.4
10.4
13.4
15.0
10.8
4.3
-1.6
-6.8
最低気温
-15.0
-14.8
-10.8
-5.0
0.6
5.8
10.0
10.7
6.7
-0.6
-6.6
-12.7

栂池自然園を散策するための装備と服装

季節により変動する登山用具/装備品
用具・装備
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ツェルト
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ストック
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スパッツ
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手袋
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サングラス
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軽アイゼン
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12本歯アイゼン
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ピッケル
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スノーシュー
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×
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服装/装備品
 
ギア
チェック
登山地図 栂池自然園ガイドクラブ(ビジターセンター内)で無料でゲット
軽登山靴でOK、天候が安定していればスニーカーでもOK
上着(シャツ)
ズボン
アンダーウェア
靴下
上下セパレートタイプのレインウェア 入口から近くの散策ノミなら折り畳み傘でも可
帽子
防寒着 気温に合わせてフリーズやダウンジャケットなどを選択
日焼け止め
耳栓 山小屋泊ので混雑している場合
飲料水 無料の水場が各所にあり
カメラ
ティッシュペーパー 
救急薬品
ビニール袋 ゴミ入れなどに重宝
保険証(コピー)
×
ヘッドランプ 
バックパック
パックカバー
行動食 入口に食べるところあり


画像一覧

栂池高原駅で栂池ゴンドラリフト「イブ」に乗車し栂の森駅まで向かいます。高低差625メートルを20分で結んでいます。始発時間は季節により異なり、7月中旬から8月上旬の期間が最も早くAM6時30分です。

栂の森駅で栂池ゴンドラリフト「イブ」を降りて平坦な道を250mほど進むと栂池ロープウェイの栂大門駅です。

栂池ロープウェイは、栂大門駅から自然園駅まで全長1200m、高低差285mを約5分で結んでいます。

自然園駅で栂池ロープウェイを降り、舗装された車道を400メートルほど歩くと栂池自然園の入り口に建つ栂池ヒュッテ、栂池山荘、栂池自然園ビジターセンターなどの施設がある標高1900mの場所に着きます。

栂池山荘。4月中旬から10月下旬までの営業です。お風呂、ウォシュレット付きトイレなどの設備があり、通常の山小屋のように混雑時に詰め込まれることはありません。一階は売店で、前庭のテーブルでアイスクリームやビールなど軽食が食べられます。

右手に公衆トイレ。左手の栂池ビジターセンター内には栂池自然園に入る改札があります。入園料は、大人300円、子供250円です。同所に栂池自然園ガイドクラブがあり、ガイドを手配することが出来ます。15人ほどが対象で、4時間コースならガイド1名がついて2万円です。

ビジターセンター内部。栂池自然園内で見られる動植物や地形、気象の特徴をわかりやすく紹介したパネルや展示物があります。

栂池ビジターセンター内部の視聴覚教室。ビデオを流して栂池自然園を学習できるようになっています。

栂池ビジターセンターのゲートを抜けると、高層湿原が広がります。初めは木道が良く整備されたバリヤフリー区間で、足腰の悪い方でもここなら約30分で一周出来ます。栂池自然園の標高は、1860mから最高地点で2020mです。広さは約100ヘクタールに及びます。

ミズバショウ湿原に入りました。 6月中旬〜下旬にミズバショウが開花します。リュウキンカもその傍らに黄色い花を付けます。晴れていれば正面に白馬三山(右側から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)が眺望できるはずです。

ミズバショウ湿原を進みます。高層湿原とは、低層湿原と呼ばれる状態では水分が多いため微生物によって植物が分解されず、植物遺体が堆積した泥炭地が徐々に周囲よりも高くなっていきます。その後、周囲から流入する水が届かない高さまで高くなり、地下水の供給も受けず、雨水のみで泥炭表面が維持されるようになった湿原を高層湿原といます。

太古の火山活動の名残と言われる風穴の先でワタスゲ湿原になります。高層湿原のできるスピードは、泥炭の堆積する速さによって決まり、おおよそ1年に0.1mm 程度とごく僅かです。従って、1メートル堆積にするのに約1万年の歳月を要します。

ワタスゲ湿原からワタスゲ、チングルマ、コバイケイソウなどの花を見ながら階段を下ると楠川(くすかわ)です。木で出来た狭い橋を渡り、楠川の右岸(川の左手側)に降ります。

雪解け水がせせらぐ楠川の河原は休憩の最適地です。川の上流に白馬三山が雲間から覗いています。ここまで栂池自然園入口から約25分です。

楠川脇に建つ期間限定の公衆トイレ。山中にあるにしてはかなり立派なものが三つです。

楠川のトイレに脇にある水場。飲料水と書いてありませんでしたが、飲みましたが問題ありませんでした。

楠川から浮島湿原に向け進みます。今までとは違って、少しだけきついアップダウンが出てきます。

樹林帯を登って浮島湿原入口に着きます。 7月26日時点で周辺を覆っているミヤマキンポウゲやモミジカラマツの群生が開花しています。

浮島湿原の中に付けられた左手側の木道を進みます。浮島湿原はぐるりと一周できるようになっていますが、今回は、ヤセ尾根を登り、栂池自然園の最高地点・展望湿原をぐるりと回るコースを歩きます。

7月26日時点の浮島湿原に咲く ニッコウキスゲが満開です。池糖が点在し、その周辺で白いワタスゲの果穂がふわりふわりと揺れています。

ニッコウキスゲの咲く中を進みます。

浮島湿原の全体像を振り返る。

浮島湿原を進みます。

自然園内最高地点の展望台へ向かうやせ尾根に取り付きます。ここから傾斜が一気に増してきます。

栂池自然園内最高地点の展望台からの白馬大雪渓の眺望。白馬岳へ登る登山道が白馬大雪渓の中に付けられています。見た目ほど急斜面ではないので、軽アイゼンがあれば安全に登れます。

最高地点から僅かに下りながら展望湿原へ向かいます。

展望湿原の一角に、板敷の休憩場所が作られベンチも設置されています。快晴ならば白馬大雪渓が正面にその全景を見せるのですが、本日は白馬三山全体に雲がかかり残念です。

展望湿原を後にして、木階段の道を栂池自然園入り口へ向け下ります。周辺はナナカマドやダケカンバが多く、紅葉の季節には、赤く染まります。

モウセン池辺りまで下って来ました。木道の周辺は高径草原が広がっています。

7月26日、ミズバショウが最後の花を咲かせていました。ミズバショウの白く見える部分は花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞で、葉が変形したものです。花は中心にある円柱状の花序に多数密生して付いています。このような花序を肉穂(にくすい)花序と言います。

小さな黄色い花を付けるミヤマキンポウゲと白い花が特徴のカラマツソウの群生地が広がっています。

ミヤマキンポウゲが大群落を作っています。浮島湿原を経由して栂池自然園入口へ戻ります。

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栂池自然園・トレッキングコース地図

栂池自然園・トレッキングコース詳細情報

ルート 7月26日
栂池自然園入り口(標高1,850m)⇒展望湿原(標高2,015m)⇒栂池自然園入り口(標高1,850m)
コースタイム 一周3時間30分 歩行距離約5.8km
駐車場 栂池高原駐車場 300円
トイレ 栂池自然園入り口 中間地点の楠川
核心部 危険個所なし
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.89リットル、体重60kgの人:1.164リットル、体重75kgの人:1.43リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.664Kcal、体重60kgの人:2.164Kcal、体重75kgの人:2.663Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.237kg、体重60kgの人:0.309kg、体重75kgの人:0.380kg
標高差距離 4.1km 最大標高差 196m 平均斜度 全体:2.1% 上り:8.7% 下り:9.4% 獲得標高 上り:205m 下り:122m
山小屋 栂池ヒュッテTEL:0261-83-3136 栂池山荘TEL:0261-83-3113
登山口までのアクセス 栂池高原までのアクセスの詳細はこちら


栂池自然園・トレッキングコースの「高山植物」


ゴゼンタチバナ

カラマツソウ

コイワカガミ

ミヤマキンポウゲ

ミヤマゼンゴ

シナノキンバイ

タテヤマリンドウ

オオバミゾホウズキ

ニッコウキスゲ

アカモノ(イワハゼ)

キヌガサソウ

サンカヨウ

次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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栂池自然園 トレッキング 地図

栂池自然園は
「34.白馬岳 北アルプス」に収録されています。
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