日本アルプス登山ルートガイド > 北アルプス > 燕岳 > 東沢乗越ルート
燕岳・東沢乗越登山ルート概要
登山コース案内
中房温泉を登山口として中房川を遡上し、東沢乗越から燕岳に至るルートは、何度も川を渡り返すため、増水時には大変危険です。
また、一部分ルートが河原の中にあり、深い濃霧時にはペンキマークを見落とし、ルートを外してしまう恐れもあります。
同様に、残雪期にはトラバース区間での滑落や、ルートファインディングが難しくなり、登山初心者向けではありません。
さらに、登山道の整備が老朽化している箇所や崩落が進んでいる所もあり十分な注意が必要です。
一方、晴天時には変化に富んでいる為、合戦尾根ルートには無い楽しさを味わえると思います。稜線に上がると展望が開け、燕岳特有の風化した花崗岩の奇岩が燕山荘まで続きます。
中房温泉の玄関前から登山道が始まります。中房川の右岸(左側)に沿って遡上します。谷側の傾斜がきつく残雪期には滑落の危険がある場所です。途中、吊り橋が掛かっていますが、老朽化が進んでいる為、一人ずつ慎重に渡ります。中房川の中州に登山道がある所は、増水時には渡れない為、天候の状況は大変重要です。
ブナ平と呼ばれる平坦地まで中房温泉から約1時間の行程です。ブナ平から少し下った所が奥馬羅尾沢です。沢に下りる斜面の崩落が進んでいて危険個所です。ロープや鎖が欲しい場所です。
奥馬羅尾沢を渡り、どうだん坂の急坂を20分ほど登ります。傾斜が緩み、少し下った所が北燕沢出合です。北燕沢出合で左手に北燕沢を見送り、右手側の沢の左岸を遡上します。北燕沢出合から西大ホラ沢出合までの区間、何度も川を渡り返してての遡上となります。そのため、増水時には大変危険です。大雨の後や雨天時には合戦尾根ルートを使うことをお勧めします。
西大ホラ沢出合からダケカンバの林の急坂を上り源流部を目指します。源流部からザレた斜面の急坂が東沢乗越まで続きます。下山時には浮石が多く転倒に要注意です。
東沢乗越は樹林帯の中にあり、餓鬼岳と燕岳との分岐点になっています。東沢乗越から50分ほど樹林帯の中を登ります。背の高い樹林帯を抜けると展望が開け、燕山荘が確認できます。ザレた崩壊地のヘリを登り上げ、高山植物の豊富な所を通過し梯子を登ると稜線に飛び出します。
稜線に上がると一気に展望が開け、北アルプスの山々が眼前に飛び込んできます。特に象徴的なのが天を突く様に聳える槍ヶ岳です。
先端の尖った多くの岩が作り出す造形美に魅了されながら北燕岳へ向け稜線をすすみます。
北燕岳山頂へは稜線上を歩いて到達することができない為、途中から北燕岳の東斜面を一旦下り、谷側の傾斜がややきついトラバースでの通過となります。トラバースを終了し、登り返すと北燕岳に立ちます。北燕岳から燕岳間はたおやかな稜線を進みます。
画像一覧
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東沢乗越ルート地図
東沢乗越ルート詳細情報
ルート | 中房温泉(標高1,450m)⇒吊り橋(標高1,559m)⇒ブナ平(標高1,650mm)⇒北燕沢出合(標高2,763mm)⇒東沢乗越(標高2,253mm)⇒北燕岳(標高2,750mm)⇒燕岳(標高2,763mm) |
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コースタイム | 登山:中房温泉⇒燕岳 6時間10分 下山:燕岳〜中房温泉 4時間50分 |
駐車場 | |
トイレ | 日帰り入浴施設「湯原の湯」の前 |
核心部 | 岩登りの箇所はありませんが、登山道の整備が老朽化している箇所があり、増水時には通行不可能になることがある |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 4 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:2.78リットル、体重60kgの人:3.61リットル、体重75kgの人:4.44リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:5.162Kcal、体重60kgの人:6.710Kcal、体重75kgの人:8.258Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.737kg、体重60kgの人:0.959kg、体重75kgの人:1.180kg |
標高差 | 距離 6.9km 最大標高差 1299m 平均斜度 全体:18.9% 上り:21.8% 下り:11.3% 獲得標高 上り:1338m 下り:62m |
山小屋 | 中房温泉 燕山荘 |
登山口までのアクセス | 中房温泉までのアクセスの詳細はこちら |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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