日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
Home北アルプス南アルプス中央アルプス八ヶ岳富士山百名山登山ガイド山小屋アルバイト

日本アルプス登山ルートガイド > 北アルプス > 燕岳 > ゴールデンウィークの燕岳/合戦尾根ルート

北アルプス山小屋情報アクセス・交通機関高山植物きのこ温泉情報
ルート

白馬岳

唐松岳

五竜岳

鹿島槍ヶ岳

爺ヶ岳

針ノ木岳

烏帽子岳

栂池自然園

剱岳

立山

薬師岳

黒部五郎岳

上高地

水晶岳(黒岳)

槍ヶ岳

南岳

穂高岳

霞沢岳

焼岳

笠ヶ岳

燕岳

蝶ヶ岳

常念岳

乗鞍岳

御嶽山



ゴールデンウィークの燕岳・合戦尾根ルート

ゴールデンウィークの燕岳・合戦尾根登山ルート概要

登山コース案内

多くの登山者が訪れるゴールデンウィークの燕岳。中房温泉から200m下の第1、第2駐車場は早朝から一杯となり、路上駐車の列が出来ます。更にそこから500メートル下った有明荘の脇ら入る第3駐車場は、少しのゆとりがありました。

2015年のゴールデンウィークの燕岳山頂の早朝の気温は、例年なら氷点下7度あるところが、今年の早朝の気温は2度と大変が暖かく、この様な暖かい天候が長く続いたため、残雪量が極めて少ないのが今年の特徴です。 例年なら早朝はアイスバーンになり、12本歯のアイゼンとピッケルは必携ですが、今年は、雪が緩んでピッケルが必要な所はどこにもありませんでした。

好天に恵まれると風も穏やかで日向ぼっこが出来るほど暖かい稜線も、低気圧により天候が崩れると一気に冬に逆戻りし、吹雪になることもあります。6人の死者を出した2012年の白馬岳の遭難事故を思い起こします。

中房温泉登山口と燕山荘との中間地点にあたる第3ベンチ付近から残雪が多く、アイゼンを装着して登りました。合戦小屋からのルートは、夏道とは異なり、一直線に合戦沢の頭へ登り上げます。スキー場の中級者コースくらいの斜度です。 合戦沢の頭から展望の効いた稜線を真直ぐに登って行きます。燕山荘直下のトラバース道は、積雪期には使われず、直登りして燕山荘の裏側へ出るようなルートになっています。

燕山荘から燕岳山頂にかけての稜線には雪はほとんど付いていません。これは今年に限った事ではなく、白砂の所には北西からの季節風が強く吹き付け雪を吹き飛ばしてしまうため、1年を通して着雪しないようです。一方で、稜線の東側(長野県側)には雪庇(セッピ)が長く伸び、残雪も豊富です。

同様に、大天井岳に通ずる常念山脈の稜線上にも残雪は、あまり多く無く、ルートがはっきり見えていました。

常念岳方面へ縦走する場合には、大天井岳の東側斜面のトラバース道は使わずにそのまま直上りするルートが出来ています。又、中房温泉から東沢乗越経由で燕岳へ至るルートは、ゴールデンウイークの時期はトラバースする箇所が危険なため、通行禁止になっています。

無雪期の合戦尾根から燕岳も参照してください。また、天候が許すならば燕山荘から常念山脈を南下し、常念岳に至るルート(表銀座縦走コース)に足を進めてみてはいかがでしょうか。


画像一覧

中房温泉の登山口。ゴールデンウィークの登山口の様子です。右手の建物は日帰り立ち寄り湯「湯原の湯」入浴料700円、チキンカレー、山菜そば・うどん、地熱蒸卵、枝豆、おでん、生ビールなどの軽食販売。左手は公衆トイレ。

登山口の公衆トイレ。綺麗な水洗式です。手洗いの水が出ません。道を挟んで反対側に水場があります。

中房温泉の日帰り入浴施設「湯原の湯」の道を挟んで水場があります。手洗いと水の補給に使います。

日帰り入浴施設「湯原の湯」。中房温泉の建物の裏側にある薬師の湯1号泉を引いています。源泉温度94.6度、湧出量約32.8リットル/分。加水・加温・循環・入浴剤の使用は無し。泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)。

中房温泉登山口からいきなりの急登です。林床に背の高い笹が生え、ブナの林から真直ぐに伸びたカラマツの林に樹相が変わっていきます。

第一ベンチ。約40分で最初の休憩ポイントである第1ベンチに到着です。複数のベンチが設置され、近くに水場があります。

第1ベンチから30秒ほど下った所に水場があります。ゴールデンウィークには、積雪はなく、十分な量の湧き水がこんこんと流れ出ていました。

第1ベンチを過ぎて20分ほど登ると、北側の日が差ささない所には残雪が出て来ました。この後、雪のある所と無い所が交互に現れる登山道になります。雪は柔らかく、上りにアイゼンは必要ありません。

右手のピークに合戦小屋があります。燕山荘姉妹店の有明温泉から合戦小屋へ荷揚げ用ケーブルが伸びています。近くに見えるようですが、この位置約1時間30分かかります。

第2ベンチ。ここまで登山口から約1時間30分の工程です。所々に残雪はあるものの、壺足で登って行く方が楽に上がることが出来ます。

第2ベンチから少し登ると、左手方向に常念岳から伸びる稜線が目の高さより少し上に見えてくる辺りで、豊富な残雪量となってきます。

第3ベンチ。ちょうど良い休憩ポイントで登山者はここでアイゼンの装着をし、下山者はアイゼンを脱ぎます。気温が上がって雪はヤクザクの状態です。

少しずつ木々がまばらになった針葉樹林帯の中を登ります。竹竿の先に赤布が付けられ、登山者が迷わ無い様に配慮されています。

大きく展望が開けてきます。赤布の付いた竹竿があるので、スキーのシュプールが描かれている様に見えます。振り返ると、燕岳から大天井岳へ連なる稜線の先に常念岳が長いすそ野を前常念岳へ伸ばしています。

燕山荘の荷揚げ用のケーブルの音が遠くの方からかすかに聞こえてきます。あとひと登りすれば合戦小屋です。

標高2350Mの合戦小屋。小屋の正面に公衆トイレ(くみ取り式)があります。小屋番の人がドリップコーヒーを作って、いい香りが漂っています。豚汁、ホットミルク、カップヌードル、スーパードライなどが販売されています。

合戦小屋からは夏道と異なり、合戦沢の頭へ向け直線的に上がっています。斜度はちょうどスキー場の中級コースくらいです。アイスバーンになる早朝にはピッケルを携帯する事が望ましいと思います。

合戦沢の頭へ登る途中から北中川谷を挟んで左手方向の山並みを撮影。燕岳から大天井岳へ連なる稜線の向こうに槍ヶ岳が姿を現しました。左端は常念岳です。

合戦沢の頭に飛び出すと、燕岳が右手前方に見えてきます。ここから燕山荘までは比較的なだらかな稜線を進んで行きます。写真には写っていませんが、右手方向に餓鬼岳の左手奥に針ノ木岳が見えています。

燕岳へ向かう稜線の谷側の傾斜は、あまりきつく無いので登山初心者でも安心して通過出来ます。前方に見える斜面が夏道なら鎖場となっている所です。

夏道なら鎖場の所を登り上げると雪の付いていない露岩帯になります。アイゼンを外すのは煩わしいので、そのまま登っていきます。

登って来た所を振り返る。奥には有明山が見えています。

こんなところを登って。

燕山荘が近づいて来ました。

目の前には合戦尾根ルート唯一の鎖場があります。

ゴールデンウィークの燕岳がまじかに見えてきました。

鎖場。登山者が通過している所に鎖が設置されています。

鎖場を近くから撮影。高度感は無く鎖の使用は不必要でしょう。

鎖場を上から撮影。

燕山荘がさらに近づいて来ました。

燕山荘を望遠で撮影。西洋の建物を連想される小屋です。

あと少しで燕山荘です。

ゴールデンウィークの燕岳の登山情報を共有しましょう

合戦尾根ルート地図

合戦尾根ルート詳細情報

ルート 中房温泉(標高1,450m)⇒合戦小屋(標高2,380m)⇒燕山荘(標高2,680mm)⇒燕岳(標高2,763mm)
コースタイム 登山:中房温泉⇒燕岳 4時間30分
下山:燕岳〜中房温泉 3時間10分
登山口への道路状況 中房温泉に至る一般県道 槍ヶ岳矢村線(通称 中房線)は例年11月29日前後から翌年の4月18日前後まで通行止めになります。
詳細は長野県安曇野建設事務所
駐車場

中房温泉駐車場の詳細はこちら

トイレ 日帰り入浴施設「湯原の湯」の前
核心部 難しい所はありません。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 雪の傾斜や谷側のトラバース等] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.98リットル、体重60kgの人:2.57リットル、体重75kgの人:3.16リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.674Kcal、体重60kgの人:4.776Kcal、体重75kgの人:5.878Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.525g、体重60kgの人:0.682kg、体重75kgの人:0.840kg
標高差 距離 4.6km 最大標高差 1306m 平均斜度 全体:28.7% 上り:30% 下り:6.7% 獲得標高 上り:1306m 下り:10m
山小屋 中房温泉 燕山荘
登山口までのアクセス 中房温泉までのアクセスの詳細はこちら


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

日本アルプス登山ルートガイド さんの Pinterest プロフィールにアクセスしましょう。

facebookもチェック

google+ページもチェック

Translate
北ア・ライブカメラ

山のライブカメラ

燕岳の天気

山の天気予報
有料月300円

tenki.jp+more
有料月100円

更新情報を配信
燕岳 地図

登山 地図

燕岳は 「37.槍ヶ岳・穂高岳 上高地 北アルプス」に収録されています。
山岳保険
登山装備
広告