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立山三山縦走

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立山三山縦走ルート案内

標高3,003 m 雄山(おやま)、標高3,015 m 大汝山(おおなんじやま)、標高2,999 m 富士ノ折立(ふじのおりたて)の三つのピークを総称して立山と呼んでいます。別山、立山、浄土山の三山を合わせて立山三山と呼ばれることもあります。
立山室堂から見上げる立山を連ねる稜線は概ね平坦に見え、実際に歩いても三山間は30分ほどの行程で、さほどのアップダウンもありません。

雄山から出発します。 大汝山へは稜線の西側をトラバースします。 室堂側の斜面の傾斜は緩く、十分な幅の登山道があるため高度感はありません。 登山道からは常に室堂側の展望が開けた状態です。

左手眼下の御前沢雪渓にはスコップですくった様なおわん型の地形、山崎カールが確認出来ます。山崎カールは幅約400メートル、長さ約600メートルの圏谷で、西暦1905年(明治38年)に地質学者山崎直方博士が発見したのです。この発見により、日本に氷河時代が存在したことが証明されました。

大汝山山頂直下には大汝休憩所があり、軽食を摂ることができます。 また、バイオトイレが完備していますので女性登山者にはありがたい存在です。

大汝山から平坦な稜線を15分ほど進むと富士ノ折立です。 富士ノ折立から左方向に一気に下っていきます。
9月末でも残雪がある内蔵助カールを右下に見ながら真砂岳の鞍部まで下ります。

鞍部には室堂(雷鳥沢)方面に下る「大走り」分岐があります。今回は、別山まで足を伸ばさずに 真砂岳をピストンし、「大走り」を雷鳥沢に向け下ります。

「大走り」は、かつて立山信仰に詣でた修験道の行者達が雄山・大汝山・富士ノ折立を巡る山駆けの下山道として使用されていたようです。 昭文社の山と高原地図には「大走り」の登山道が整備不良とありますが、通行には支障はありません。 ただし、雷鳥沢付近で登山道が不明瞭の所があり、濃霧時は要注意です。

室堂から出発して立山を縦走し、雷鳥沢に下山して、室堂に戻る周回コースのコースタイムは5時間40分ほどでなので、十分日帰りが可能です。

山崎カール

山崎圏谷(カール)

山崎圏谷(カール)は、8〜7万年以降、立山西面に繰り返し発達した氷河により山体が削られて出来たものです。山崎カールには3段のモレーンがあります。下位モレーンは3万年前に鹿児島湾で起こった巨大カルデラ噴火の火山灰(姶良丹沢火山灰)に覆われています。このため、下位モレーンは3万年前よりも古い時代に立山主稜線付近から標高2500m 付近まで発達した氷河によって形成されたと考えられています。氷河は、その後、2万年前に中位モレーン、1万年前に上位モレーンを作り、やがて消滅して今の山崎カールが残りました。






画像一覧

立山(雄山)の雄山神社社務所の横から大汝山、富士ノ折立へ続く縦走路に入ります。室堂から立山(雄山)まではこちら。 室堂から浄土山経由で立山(雄山)へのルートも参考にしてください。

祈祷所の脇から階段を下って大汝山方面の縦走路に入ります。縦走路は概ね稜線の西側をトラバースします。十分な登山道の幅があり、室堂側の傾斜はきつくありません。観光で訪れた場合には、ここから引き返した方が無難です。

二つ目のピークが大汝山。ここから一旦少し下りながら登り返します。そして小さなアップダウンを繰り返し、約20分ほどで大汝山山頂です。

下り切った所から稜線の左側を徐々に登って行きます。左手の室堂平側の傾斜は緩いので高度感はありません。縦走路の稜線の先に剱岳が雲間に覗いています。

十分な登山道の幅があり、滑落の危険はありません。手前側の小ピークは室堂側の山腹を巻いて登ります。

稜線から左手方向に室堂の全景を写す。スプーンでお椀状に削り取られた谷間が山崎カールです。雷鳥平から称名川の源流部が始まり、常願寺川となり富山湾にそそいでいます。その遠景に奥大日岳、大日岳と連なります。

左手上方に見える丸いピークが大汝山です。右手前ピークに登るルートは無く、室堂側の山腹を巻きながら大汝山へ登ります。

標高3015mの大汝山。立山連峰を最高峰の山頂は登山道から5mほど登った所にあります。山頂は大岩が累々と積み重なった小さく狭い岩峰で、大勢の登山者が立つ事はできません。

大汝山山頂から別山方面の稜線を写す。大汝山直下に大汝休憩所があります。登山者の数が少なくなった山頂からは東方向に白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰の百名山が顔を並べ、西側には室堂平から大日連山の山並みの大パノラマ広がります。

大汝休憩所。名前の通り休憩のみで宿泊は現時点では行っておりません。TEL.076-482-1238、雷鳥荘が運営しています。営業期間は7月上旬から9月下旬まで。

大汝休憩所内部。玄関を入ると食堂兼談話室となっています。

大汝休憩所のバイオトイレ。設備が新しく大変綺麗です。使用料は1改100円です。

大汝休憩所メニュー。ドリップコーヒー500円、ココア500円、ラーメン定食700円、餅入り特製うどん700円、九州風焼きうどん700円、カップヌードル各種500円、ミネラルウォーター立山一番500円、麦焼酎天使のささやき2000円など販売。

大汝休憩所前は広い平坦地になっているのでお弁当を広げ休憩する登山者が多いです。稜線に沿って手前ピークの富士ノ折立に向かいます。15分ほどの軽いアップダウンで到着です。

大汝山から少し下ってゆっくりと登り返します。正面の丸いピークの右手側を巻く様に進むと富士ノ折立が見えてきます。

左手側の丸いピークを巻くと正面に富士ノ折立の岩峰が姿を現します。登山道は富士ノ折立の基部を左手側に向かうように下ります。

富士ノ折立の肩に立ち標高2999mの富士ノ折立を写す。山頂へ登ることも可能ですが、踏み跡は薄いです。登山道は富士ノ折立山頂を通らずに、ここで鋭角的に左方向に向かいます。

富士ノ折立の肩から室堂側のガレ場を小さなジグザグを刻んで真砂岳とのコルに下ります。浮石の多い岩ザレの道を約20分ほど急降下します。

標高差約200メートルの浮石の多い不安定な道なのでストックを使うと降りやすいです。左手方向には室堂から大日岳にかけての展望が広がります。正面の砂礫のなだらかなピークが真砂岳です。奥に剱岳が聳えています。

平坦で細長い山頂の真砂岳。平坦な稜線を少し進むと雷鳥沢へ下る大走りが左手に分岐します。右手は豊富な雪渓が残る内蔵助カール。雪氷現象研究が行われている場所です。

真砂岳への稜線。右手側が内蔵助カールです。登山者がいる所から左手方向に大走りが分岐します。今回は、真砂岳まで上り、分岐まで戻って立山三山縦走路のショートコースとして利用される大走りを降ります。

左方向に伸びる登山道が「大走り」で、別山までいかない場合のエスケープルートになっています。エスケープルート分岐から約10分で真砂岳です。

雷鳥沢に下るエスケープルート分岐から左下に内蔵助カールを望み、富士ノ折立をを振り返る。富士ノ折立山頂直下はかなり傾斜がきついことが分ります。

真砂岳山頂。奥は剱岳。立山三山は浄土山、雄山、別山を指していますが、室堂から立山三山を周回するコースは6時間30分ほどかかる為、室堂に宿泊しない場合に立山黒部アルペンルートの始発に乗ることをお薦めします。

真砂岳山頂から少し戻り、エスケープルート分岐から真砂岳の南斜面に作られた「大走り」をトラバースする様に下り、その後、雷鳥沢まで標高差約570m、2.5km を一気に下って行きます。

「大走り」途中から撮影。登山道はややザレて浮石が多く、スリップしやすいですが、慎重に下れば問題ありません。室堂平の先に奥大日岳・中大日岳・大日岳が見えます。

さらに大走りを下ります。眼下に雷鳥沢キャンプ場の広場が見え、その奥にロッジ立山連峰の建物が確認出来ます。灰色に見える所が天然記念物に指定されている地獄谷です。称名川が深い渓谷を作り出しています。

真砂岳を振り返る。ハイマツと白ザレの砂礫の道を下って来ました。登山者があまり多くないこともあり、この辺りで雷鳥を見かけることもあります。

さらに下ります。この辺りまで下ると夏場の初めには雪渓が残る場所なので、悪天候時には注意が必要な所です。

さらに下ります。夏の初めには雪渓があり、周囲はコバイケイソウやチングルマなどが咲くお花畑になっています。

雷鳥沢キャンプ場に向け称名川源頭部(水は流れていません)の左岸を進みます。雷鳥沢の少し奥から噴煙が上がっているのが見えます。右手に別山乗越たら続く稜線が奥大日岳へ伸びています。

あと少しで雷鳥沢キャンプ場です。雷鳥沢から室堂ターミナルので約1時間のコースタイムです。室堂散策のページもご覧ください。雷鳥沢から雷鳥坂を別山乗越に至るルートは剱岳のページに記載してあります。

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立山三山縦走ルート地図

立山三山縦走ルート詳細情報

ルート 室堂⇒雄山(標高3,003m)⇒大汝山(標高3,015m)⇒富士ノ折立(標高2,999m)⇒真砂岳(標高2,861m)⇒雷鳥沢キャンプ場(標高2,280m)
コースタイム 雄山⇒雷鳥沢キャンプ場 2時間40分
雷鳥沢キャンプ場⇒雄山 3時間50分
参考:室堂〜立山三山縦走〜雷鳥沢〜室堂 5時間40分
駐車場 扇沢駅駐車場の詳細はこちら
トイレ 室堂ターミナル、一ノ越、大汝休憩所、雷鳥沢キャンプ場
核心部

難しい所はありません。

難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.43リットル、体重60kgの人:1.85リットル、体重75kgの人:2.27リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.633Kcal、体重60kgの人:3.422Kcal、体重75kgの人:4.212Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.377kg、体重60kgの人:0.490kg、体重75kgの人:0.603kg
標高差 距離 3.9km 最大標高差 739m 平均斜度 全体:-18.6% 上り:9.2% 下り:27.4% 獲得標高 上り:69m 下り:782m
山小屋 一ノ越山荘
登山口までのアクセス 扇沢までのアクセスの詳細はこちら


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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