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立山(たてやま)
立山

ミクリガ池など立山室堂散策


10月3日 ミクリガ池に映った立山連峰(右手は浄土山、左手の右端が雄山)。

2011年10月2日の初冠雪は、昨年より24日早いとのことです。 紅葉の赤と雪の白のコントラストが大変美しい風景となっています。
立山は日本百名山の一つでもあり大汝山(標高3015m)が最高峰ですが、立山というと雄山を指す場合もあります。
立山

五色ヶ原と立山間のルート


獅子岳から立山(雄山 右手奥)を撮影。ハイマツ帯の中を伸びる登山道が、鬼岳(左手側) へ伸びています。
五色ヶ原と立山間のルートは超お薦めです。

室堂から雄山(立山)

標高差553m簡単な岩場のある登山初心者向き
立山(雄山)

立山三山縦走

雄山、大汝山、富士ノ折立の立山三山縦走路 
立山三山

五色ヶ原から立山室堂

五色ヶ原から歴史ロマンのザラ峠の古道で立山 
五色ヶ原からザラ峠を超え立山室堂

浄土山・龍王岳

薬師岳方面の眺望が素晴らしい
浄土山・龍王岳

黒部ダム・立山室堂散策

黒部アルペンルートで黒部ダム、池巡り、地獄谷
立山室堂

大日岳

立山室堂から奥大日岳〜大日岳〜大日平〜称名滝
立山から大日岳

ゴールデンウィーク立山・雪の大谷ウォークと雄山

雪の壁が見物。一ノ越から山頂の残雪は無し
ゴールデンウィーク立山・雪の大谷ウォークと雄山

2012年立山紅葉情報

9月末から10月上旬の紅葉は雷鳥沢からがお薦め
立山紅葉2012

立山

飛騨山脈の北部に位置する立山は、雄山(おやま)、大汝山(おおなんじやま)、富士の折立(ふじのおりたて)の三峰の総称で、その最高峰は標高3.015mの大汝山です。立山三山と言えば、別山、雄山、浄土山を指しています。立山という山名は、越中平野に立ちはだかる様に峻立することから付いたとされています。

登山ルート概要

立山ホテルから望む立山(右手ピークが雄山)

立山ホテルから望む立山

立山は、現在でも地獄谷から噴煙を上げる活火山で、氷河によって削り取られた複雑な地形がより魅力的な山容を作り出しています。
これらの山々と真砂岳、別山(べつざん)を縦走し、室堂へ戻るルートは鎖場などの危険個所は無く登山初心者でも安心して歩くことが出来るコースといえます。

室堂から浄土山・龍王岳を経由し立山を縦走し、真砂岳、別山まで足を伸ばし、雷鳥沢に下山するコース設定でも、室堂に戻るまでのコースタイムは、 7時間40分程ですから十分日帰りが可能です。 ただし、室堂からの最終便が16:30〜17:40(時期により変動)のため、早立ちが必要です。

雄山神社峰本社が建つ雄山山頂には室堂ターミナルから一ノ越(いちのこし)を経由して約2時間余りで登頂することが出来るため登山者ばかりではなく、一般の観光客もスニーカーで登れてしまうような山なのですが、そういった人々が装備不十分や体力不足などの理由により事故を起こすケースが増えているようです。
体力的に自信がないなければ、無理せず往路を戻ることをおすすめします。

室堂から室堂山の先にある展望台へ行くルートもハイキングコースとして人気があります。 展望台からは五色ヶ原が近くに見え、さらにその先に薬師岳、水晶岳、黒部五郎岳などの黒部源流の山々とともに北アルプスの南部の山々の眺望が 広がっています。

また、室堂周辺には散策ポイントが複数あり、そこを歩くだけでも十分楽しめます。特に3つある池(ミクリガ池、ミドリガ池、血の池)と噴煙が立ちこめる地獄谷、立山信仰の玉殿岩屋などはぜひ回ってみたい所です。
室堂ホテルに隣接し、立山自然保護センターが建っています。室堂平周辺の動植物の展示・解説がなされ、フィールド情報をゲットすることができます。また、ナチュラリストによる自然解説ツアーを行っています。

地獄谷周辺は有毒ガスの発生がある為、通行禁止となることもあります。詳しくは長野自然環境事務所へお問い合わせください。

地獄谷から山小屋に引かれる温泉は、乳白色の硫黄の温泉です。日帰り入浴が出来ますから、時間が許せば立ち寄ってみる価値はあります。私のお勧めは、雷鳥沢ヒュッテの露天風呂です。立山三山の雄大な景色を眺めながらの入浴は、思い出として残ること請け合いです。


立山 雪の大谷ウォーク

立山 雪の大谷ウォーク

GW中の雪の大谷ウォーク。この日の雪の壁は、最も高い所で19メートル。平地では20度を超える気温でも、標高2450メートルの室堂平は、気温0度前後です。十分な防寒対策が必要です。日本人とすれ違う事はあまり無く、95%以上が台湾や中国、韓国からの観光客です。国際的な観光地ということですね。

ゴールデンウィークの立山・雄山は、一ノ越までが残雪が多く、アイゼンが必要です。一方、一ノ越から山頂までは雪がほとんど付いていませんでした。もちろん、年により雪の状態は異なるので冬山装備で臨むのが賢明です。


各種問い合わせ

立山町役場 電話:076−463−1121


登山届の提出

富山県警察 電子申請が可能です。


登山地図のスマホアプリ

山と高原地図のスマホアプリが昭文社から販売されています。月額版:料金月400円、通常版:地域1エリア500円。


噴火速報アプリ

日本気象株式会社が提供
お天気ナビゲータ(スマートフォン、形態、PC、メール) 噴火速報アラート(スマートフォンアプリ)

Yahoo!Japan が提供
Yahoo!防災速報 


山岳信仰の山としての立山

越中の立山は駿河の富士山、加賀の白山とともに「日本三霊山」の一つです。 立山についての文献で最初の記録は、奈良時代に大伴家持が万葉集の中で、立山連峰を「太刀山」と形容し、「太刀山に降りおける雪を常夏に見れども飽かずかむからならし」という歌を詠んでいます。「かむからならし」とは「神様がお住まいになる」という意味です。


立山の開山は、名もなき狩人(修験者達)によって開かれたとするのが正しいようです。その時期は、8世紀に泰澄大師により開かれた白山の50年後に当ります。その後、平安時代の歌謡集の中に立山が第1の霊山として記述されています。

立山信仰が盛んになったのは、地獄・極楽信仰が広まったからで、人々は来世の世界として立山権現の本地仏、阿弥陀如来を極楽浄土として、極楽往生を願いう一方で、地獄へ落ちる事を恐れる気持ちが、地獄谷周辺の荒涼とした地形から連想され、多くの人々の好奇心を抱かせたものと言われています。

信仰登山ルートは、現在の富山地方鉄道岩峅寺駅近くにある岩峅寺を起点とし、立山博物館近くの芦峅寺を経由し、弥陀ヶ原(みだがはら)を遡る登杯路が出来ていました。 「立山仲語」と呼ばれる地元のガイドに案内されて苦行に耐え、立山を目指しました。しかし、明治時代になると神仏分離、廃仏毀釈によって立山信仰は次第に衰えて行くという歴史があります。 

参考文献:名山の日本史 より

江戸時代になると信仰登山者ばかりではなく観光目的の登山者や文人も多く訪れたようです。
江戸時代後期には岩峅寺・芦峅寺の御師たちが「立山曼荼羅」を持ち歩き諸国をめぐり、衆徒を前に、立山に登れば堕地獄の罪も許されると説き、信仰を広めていきました。

「立山曼荼羅」に描かれた景色は架空のものではなく、立山に現実に存在したところが衆徒の心を強く動かしたのでしょう。
屏風図の右手の浄土山の上に日輪、左手の剱岳の上に月輪、中央に立山が配置されています。

※御師(おし/おんし)とは- 特定の寺社に所属して、その社寺へ参詣者を案内し、参拝・宿泊などの世話をした僧または神職のこと
※衆徒(しゅと)とは- 大きな寺院で、警備や雑用などをする下級の僧。又は多数の僧を指すこともあります。 


日本最古の山小屋・立山室堂

室堂山荘の隣に「室堂小屋」或いは「立山室堂」と呼ばれていた日本最古の山小屋があります。切妻造りの屋根で、柱はタテヤマスギの太い角材が使われ、頑丈な造りになっています。建物は北屋と南屋の2棟に分かれ、1992年から1994年の解体調査後に復元されたものです。

立山は修験道の聖地とされ、多くの修験者が宿泊したのでしょう。現在の建物は享保11年(西暦1,726年)に加賀藩により建てられたものですが、最初のものは14世紀に建てられたと考えられています。現在、国の重要文化財に指定され資料館となって、解体調査で出土した陶器などが展示され、有料で一般公開されています。

左側の木造の建物が立山室堂

日本最古の山小屋・立山室堂

立山・雄山神社にウェストンの記帳

1914年8月3日 神奈川県座間市の日本山岳会資料委員の田畑真一さんの調査により、日本アルプスの父とたたえられるイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンが雄山山頂にある雄山神社で記帳し、名刺を残していたことがわかりました。と当時の読売新聞が報じています。知られざるW・ウエストンより


立山雄山山頂周辺の気温

山頂気温
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
最高気温
-11.3
-10.4
-5.8
2.1
7.5
10.9
14.2
15.9
10.8
4.6
-1.7
-8.1
平均気温
-15.3
-15.1
-11.2
-4.9
0.3
4.3
7.6
9.1
4.9
-1.6
-7.3
-12.6
最低気温
-19.2
-19.2
-16.0
-10.8
-5.8
0.8
3.3
4.2
0.4
-6.4
-11.8
-16.2

立山へ登るための装備と服装

季節により変動する登山用具/装備品
用具・装備
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ツェルト
×
×
×
×
×
×
×
×
ストック
スパッツ
手袋
×
×
×
サングラス
軽アイゼン
×
×
×
×
×
12本歯アイゼン
×
×
×
×
×
×
ピッケル
×
×
×
×
×
×
テント
×
×
×
×
×
×
スノーシュー
×
×
×
×
×
* 黒部アルペンルートの開通期間は4月〜11月です。

装備 チェック ワンポイントアドバイス
ザック 雄山ピストンならば10L。室堂一泊で立山三山周回なら20L。
ザックカバー 雨が降った時に備えてザックが雨に濡れ無い様にするためにカバーするものです。ザックカバーもレインウェアーと同様に防水性が衰えてきます。時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。
登山靴 雄山ピストンなら軽登山用の靴で問題ありません。立山三山周回なら靴底の多少硬いものをお薦めします。
レインウェア セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。防寒着としても使えます。
帽子 立山室堂では森林限界を超えているため、草木などの日差しを遮るものが何もありません。夏山のハイシーズンでは日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。
ストック 折り畳み式を購入すること。持ち手がTの字のタイプが最もお薦め。特に、下山時に使うと膝への負担が軽減されます。
アイゼン 4月末から5月上旬のゴールデンウィーク辺りで登山する場合、まだ多くの残雪があるため12本歯のアイゼンが必要です。年により一ノ越から雄山までに雪が付いていない場合もあります。
ピッケル 残雪期に立山三山を周回する場合には12本歯アイゼンと併用すると更に安全は高まります。
手袋 雄山の岩場で、三点支持で登る時に使います。革製の手袋がベストですが、軍手でもOKです。
日焼け止めクリーム 森林限界を超えている立山では、直接日光がダイレクトに降り注ぐため紫外線が強いので必帯です。
ビニール袋 ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして4〜5個あると便利です。
耳栓 室堂の山小屋では混雑時には大部屋になることがあります。(立山ホテルは個室のみです。)就寝時に いびきをかく人が必ずいます。耳栓の効果は絶大です。
ヘッドランプ 雄山で御来光を迎えるために、暗いうちから登るために必要です。
登山地図・コンパス 登山地図は必帯です。昭文社の山と高原地図があすすめです。
飲料水必要量 例)室堂から雄山ピストン
体重60キロの人の場合:1.41リットル 室堂ターミナルを出ると「立山玉殿の湧水」が湧き出しています。
保険証 事故や遭難時に必要です。
救急薬品 擦り傷などに絆創膏、虫刺され薬品、トクホンのような筋肉痛に効く貼り薬。
上着(シャツ) ポリエステル等の吸汗速乾性素材(ダクロンQDなど)の新素材のもの。綿はなかなか乾か無いため不可。
ズボン 速乾性で伸縮性のある化繊、ウールまたは両者混紡の長ズボンかニッカーズボン。ジーパンは伸縮性が不足することと、なかなか乾か無いため不可。
下着 撥水性があり、速乾性のものでダクロンQDなど保温性のあるもの。綿はなかなか乾か無いため不可。
防寒着 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。雄山頂では、7〜8月でも最低気温が4度ほどに下がることがあります。軽くて保温性の高いものを選びます。ゴアテックスのレインウェアをその上に着ると更に保温性が高まります。

あると便利なもの

装備 チェック ワンポイントアドバイス
カメラ 室堂や地獄谷、雄山山頂からの大展望などを撮影スポットが満載です。
サングラス 雄山では紫外線が強いので目を守るためにあると快適です。



立山周辺の宿泊施設

室堂平の宿泊施設
施設名
電話
営業期間
ホテル立山 076-463-3345 4月中旬から11月下旬
立山室堂山荘 076-463-1228 4月中旬から11月23日前後
みくりがいけ池温泉 076-463-1441 4月中旬から11月24日前後
雷鳥荘 076-463-1664 4月中旬から11月24日前後
雷鳥沢ヒュッテ 076-463-1753 山小屋に直接お問い合わせください。
ロッジ立山連峰 076-463-6004 山小屋に直接お問い合わせください。

一ノ越の宿泊施設・山小屋
施設名
電話
営業期間
一ノ越山荘 090-1632-4629 4月下旬から10月中旬

天狗平の宿泊施設
施設名
電話
営業期間
立山高原ホテル 076-463-1014 4月下旬から11月上旬
天狗平山荘 076-411-4380 4月中旬から11月上旬

弥陀ケ原の宿泊施設
施設名
電話
営業期間
弥陀ケ原ホテル 076-442-2222 4月10日前から11月上旬
国民宿舎天望立山荘 076-442-3535 4月中旬から11月上旬






高山植物

立山には約800種類の高山植物が生息するとされています。深く積もった雪が解け始める7月上旬から辺り一面にお花畑が出現し、登山者や観光客の目を楽しませてくれます。特にコバイケイソウ、チングルマ、シナノキンバイ、シナノナデシコ、ハクサンフウロ、クルマユリなどの群落が見事です。

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扇沢 扇沢までのアクセスの詳細はこちら

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