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ゴールデンウィーク立山・雪の大谷ウォークと雄山
黒部ダム・ゴールデンウィーク立山・雪の大谷ウォークと雄山コース案内
ゴールデンウィークに入る少し前の4月24日の平日でしたが、予想に反し、黒部アルペンルートは大混雑していました。その9割以上は中国からの観光客で、中国人パワーをまざまざと見せ付けられる思いでした。
黒部ダムは、まだこの時期氷に覆われ、黒部湖遊覧船「ガルベ」の運行や観光放水は見られず、まだ冬の装いです。
世界的にも知れ渡った「立山・雪の大谷ウォーク」は、黒部アルペンルートの開通に先駆けて20メートルを超える雪山を切り開き4月16日にオープンしました。当日は4月24日快晴の天気でしたが、雪の壁に挟まれた遊歩道の気温は0℃。十分な防寒対策をしていかれることをお薦めします。
ゴールデンウィークの雄山は、以外にも一ノ越から上部のルートには、全く雪が付いておらず、アイゼンの必要はありませんでした。一方で、室堂から一ノ越までは多くの残雪があり、早朝はアイスバーンになり、12本歯アイゼン及びピッケルまたはストックが必要です。特に浄土山の北側斜面をトラバースする箇所の谷側の傾斜がきつく、滑落の危険がああります。トラバースをクリアすると夏山ならばジグザグに切られた登山道をゆっくりと登れば良いのですが、冬場は真直ぐに登って行くために想像以上にきつい登りとなります。やはり、靴の前方に歯のあるアイゼンが必要でしょう。昼の10時を過ぎると雪が柔らかくなり、軽アイゼンでも問題無く登ることが出来るでしょう。
一ノ越山荘前に建つ公衆トイレは雪に埋もれて使用出来ません。一ノ越山荘はゴールデンウィーク少し前の土曜日から営業が開始されます。
前述の通り、一ノ越から雄山山頂までのルート上には残雪はほとんど無く、アイゼンの必要はありませんでした。もっとも年によって残雪の状態は異なりますので冬山装備(アイゼン・ピッケル携帯)で行くことをお薦めします。又、残雪が無いということは強い季節風で雪を吹き飛ばしてしまうためで、山頂に近づくにつれて強風が吹き荒れることも想定しておく必要があります。又、ゴールデンウィークのこの時期、天候が急変すると一気に冬山へ逆戻りしますので油断は禁物です。
雄山へ登る人の半数が、スキーヤーやスノーボーダーです。山頂から滑り降りるとのことです。過去に雪崩により死者も出ていますので、室堂ターミナル内の入山安全相談窓口で登山届及びビーコンの携帯は必須です。
山頂の雄山神社峰本社社務所(授与所)はすっかり雪に埋もれて閉ざされていました。山頂からの眺めは雄大で、白馬岳から針ノ木岳に至る後立山連峰、北アルプスのランドマーク槍ヶ岳、その右には穂高岳、別山方面に稜線を辿るとひときわ鋭く尖った剱岳など360度の銀世界の展望を欲しいままにします。
この年、雄山から大汝山、富士ノ折立、別山方面へ行く縦走路にも雪があまり付いていないように見えました。しかし、稜線の東側斜面にはまだ多くの残雪がありました。
雪の時期は雪崩に要注意
2016年11月29日浄土山北東斜面で起こった雪崩により1人死亡
画像一覧
立山ロープウェイ大観峰駅から黒部湖と背景に聳える右から順に針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳です。ロープウェイに乗りながら左側のタンボ平の斜面を見ると、スキーヤーやスノーボーダーが滑り降りてくるのが見えています。
立山・雪の大谷ウォーク。この日の雪の壁は、最も高い所で19メートルでした。平地では20度を超える気温でも、標高2450メートルの室堂平は、気温0度前後です。十分防寒対策をしてください。日本人とすれ違う事はあまり無く、95%以上が台湾や中国からの観光客です。
日本一高所の温泉 宿泊「みくりが池温泉」が右手のミクリガ池の湖畔に建っています。本日はここに宿泊します。二段ベット式の大部屋と個室があります。地獄谷から引かれた白い硫黄の源泉かけ流しの温泉が魅力です。
ミクリガ池は雪と氷に覆われて立山を映し出すことができません。右側から浄土山、一ノ越を挟んで雄山です。ミクリガ池周辺はライチョウの生息地として知られ、朝から望遠レンズを抱えた多くのカメラマンが冬毛の真っ白い雷鳥に狙いを付けていました。
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ゴールデンウィーク立山・雪の大谷ウォークと雄山地図
ゴールデンウィーク黒部ダムから立山・雪の大谷ウォークと雄山詳細情報
ルート | 扇沢駅⇒黒部ダム⇒黒部平⇒大観峰⇒室堂(標高2,450m)⇒ミクリガ池⇒一ノ越⇒立山・雄山
※扇沢〜室堂 往復 8,800円 |
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コースタイム | 登り:1時間50分 下り:1時間30分 |
駐車場 | 扇沢駅駐車場の詳細はこちら |
トイレ | 室堂ターミナル、みくりが池温泉、雷鳥荘 |
核心部 | 難しい所はありません |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.33リットル、体重60kgの人:108リットル、体重75kgの人:1.33リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.545Kcal、体重60kgの人:2.013Kcal、体重75kgの人:2.478Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.221kg、体重60kgの人:0.288g、体重75kgの人:0.354kg |
標高差 | 距離 2.7km 最大標高差 589m 平均斜度 全体:21.3% 上り:22.1% 下り:2% 獲得標高 上り:575m 下り:2m |
登山口までのアクセス | 扇沢までのアクセスの詳細はこちら 立山の山腹に長いトンネルを掘り、立山黒部アルペンルートが出来ています。長野県側の大糸線(信濃大町)から路線バスで扇沢まで行きます。 |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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