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折立から北ノ俣岳〜黒部五郎岳

折立から北ノ俣岳〜黒部五郎岳登山ルート概要

登山ツアー情報

黒部五郎岳登山ツアー

東北・関東・東海・関西・九州発
黒部五郎岳登山ツアー

登山コース案内

黒部五郎岳への最短ルートです。登山口の折立から標高1870mの三角点の少し下までが針葉樹林帯の登りで、森林限界を超えた後は、展望の開けた天空漫歩といった趣のあるトレイルです。ほぼ均等に高度を上げ、急登は黒部五郎岳山頂直下の300mほどの区間のみです。

コース全体として非常によく整備され、太郎兵衛平までの区間は約500メートルごとにベンチが設置されています。

見どころは太郎山の先の池塘。池塘の先にどっしりと構える薬師岳の眺望に圧倒され、北ノ俣岳手前ではハクサンイチゲの群落に癒され、チングルマの群落に囲まれた北ノ俣岳からは雲ノ平及び鷲羽岳・水晶岳など黒部源流の山々に堪能します。

もっとも傾斜がきついのは、黒部五郎岳西面のザレた斜面で、その100m程をジグザグに登れば、肩の分岐です。肩の分岐からは黒部五郎岳カール全体を見渡せます。

肩の分岐から5分ほどで山頂です。山頂からピストンで戻るのはもったいないので、やはり黒部五郎岳カール内を歩きたいものです。そのためには黒部五郎小舎に泊まる必要があります。小屋の収容人員は約60名と小さいため、人気の山だけあって多くの登山者が訪れています。特にハイシーズンでは小屋での宿泊は混雑を覚悟してください。





画像一覧

登山口の折立。左の建物が公衆トイレで、自動販売機があります。右手側の建物が折立休憩所で登山届ポストが置かれています。富山駅から富山地方鉄道の有峰口駅から登山バスが出ています。また期間限定で富山駅・折立間に直行バスが運行されます。

登山口近くの駐車場。約50台しかないため、路肩にずらりと駐車してある車がありました。ここから200m、300m 離れた所に3ヶ所の広い駐車場があります。手前側の草地はキャンプ指定地で約50張設営可能です。

折立登山口から入ると直ぐ左手に、愛知大学山岳部員を供養する慰霊塔(十三重之塔)が建っています。昭和38年(1963年)1月、薬師岳登頂を目指した登山隊は、猛吹雪と寒気のため13人が遭難死すると言う痛ましい事故が起きています。

太郎坂と呼ばれる樹林帯の中の急登です。針葉樹のシラビソやクロベ(ネズコ)がまばらに生え、林床にはムシカリ、楓、ナナカマドといった背の低い広葉樹が生えています。登山道には燦々と太陽の光が降り注ぎます。

標高1870mの三角点。広い広場の片隅に三角点が、広場の中央部に多くのベンチが設置されていまています。東側を望むと、灌木の先に薬師岳の西側に出来た尾根の向こうに薬師岳本峰が姿を見せています。

三角点を超えると再び樹林帯の中に入り、樹林帯を抜けた所で草原状の台地となり、その中に木道が通っています。木道を少し進んだ右手に赤・黒・黄色の縞模様に塗られた積雪量調査用のポールが目を引きます。

木道を歩き、やや下った先が1904m地点と書かれ道標が設置され、その横にベンチのある鞍部になります。

1904m地点の鞍部の広場に設置されたベンチ。ここからしばらく針葉樹林帯の中を登ります。

針葉樹林帯を登れにつれ、次第に木々の密度は薄くなり、水の流れに大きくえぐられた登山道は、笹が覆うようになってきます。そして、この少し上で森林限界を超え、大きく展望が開けてきます。

森林限界を抜けると大きく展望が開け、高原を覆う草原が広がります。ベンチが設置された脇に2011m地点と書かれた道標が立ち、太郎平まで3kmと書かれています。振り返ると、有峰湖が見えています。

2133m地点のベンチ。登山道は、石が敷き詰められ、土砂の流出を防ぐため丸太で補強されています。チシマザサとハイマツに覆われた広い尾根筋を登ります。あと2.5kmで太郎兵衛平です。

2189m地点の五光岩ベンチ。正面の台地状になった所にぽつんと太郎平小屋が建っているのが見えます。その右手に稜線を辿ると、黒部五郎岳へ向かう途中の山、北ノ俣岳が見えています。

チシマザサが広がる広い稜線の中に木道が太郎兵衛平へ向け伸びているのが見えます。写真には写っていませんが、左手方向には岩井谷を挟んで五光岩が見え、その先に薬師岳の姿が次第に大きくなっています。

約500メートルおきにベンチが設置され、休憩ポイントになっています。周辺にはニッコウキスゲがオレンジ色の花を咲かせています。

木道を登ると太郎兵衛平に建つ太郎平小屋です。木道周辺はチングルマ、キンコウカ、イワショウブなどの高山植物が咲いています。太郎平小屋は、シーズン中診療所及び富山県山岳警備隊が常駐します。

太郎兵衛平に建つ太郎平小屋。黒部五郎岳方面へ少し行った所から振り返って太郎平小屋を写す。背景に、どっしりと構えた薬師岳が美しく聳えます。ここからは薬師岳のピストンは5時間もあれば可能です。

太郎平小屋の庭に設置されたベンチでしばらく休憩したら出発です。右手の小高い山が三角点の設置された太郎山です。写真の右端に水場が写っています。

太郎兵衛平公衆トイレ。簡易水洗式(バイオ)の綺麗なトイレです。木道がトイレの建物の横を通り太郎山へ伸びています。

太郎山から大きく左方向にカーブして木道が伸びています。少し下った所では点在する池塘を眺め、左手上方に向け、広くなだらかな尾根を登り返して行きます。右上のピークが北ノ俣岳です。

池塘が点在する場所から北東側を望むと、どっしりと構えた薬師岳の姿が美しく見えています。

標高2338メートル地点に立と、右手に見える北ノ俣岳から南東方面に伸びる稜線の先に、目指す黒部五郎岳が視界に入ってきます。黒部五郎岳の右肩に見える山は笠ケ岳です。

広い草原をハクサンイチゲの群落が埋め尽くすその先で、トレイルは大きく左手にカーブを切り、北ノ俣岳に伸びています。そして、神岡新道を右手から合わせ、ひと登りすれば北ノ俣岳山頂です。

標高2661メートルの北ノ俣岳山頂。東側を望むと鷲羽岳・水晶岳・赤牛岳などの山々が連なり、その手前に日本最後の秘境と呼ばれる台地状の地形の雲ノ平が見えています。

北ノ俣岳からは砂礫の道をなだらかに下ります。さながら稜線漫歩といった趣で、チングルマ、ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウなどの花も多く咲いています。

赤木岳へ向かって背の低いハイマツ帯の中をゆっくりと下って行きます。黒部五郎岳が稜線の先に聳え、その左手に槍の穂先が見えています。

赤木岳山頂は、東側(左手側)の大きな岩がゴロゴロ転がるゴーロ帯を巻いて通過します。

赤木岳山頂を巻いた所から黒部五郎岳方面を撮影。正面の2578メートル地点の丸いピークを越えて下れば、中俣乗越の鞍部です。黒部五郎岳から南西に伸びる稜線の先に笠ヶ岳が見えています。

2578メートル地点の丸いピークから幅の広いハイマツ帯の尾根を緩やかに下って行きます。下り切った鞍部が中俣乗越です。中俣乗越から正面の小ピーク2578mに登り返して行きます。

2578メートル小ピークから小さなアップダウンを繰り返すと黒部五郎岳の西面の一枚斜面の取り付きです。

ハイマツ帯の中を約200m登り、斜面上部の約100メートル区間は、ハイマツ帯の中からザレた斜面に入り、九十九折を繰り返しての急登です。そして、肩の分岐を右に進むと山頂です。

ザレた斜面を九十九折に肩の分岐まで登って来ました。そして、振り返って北ノ俣岳方面を撮影。右端に薬師岳が見えています。

肩ノ分岐から黒部五郎岳山頂を写す。山頂からの展望や黒部五郎カールの様子は双六岳・三俣蓮華岳から黒部五郎岳のページをご覧ください。

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折立から太郎平小屋〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳ルート地図

折立から太郎平小屋〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳ルート詳細情報

ルート 折立(標高1,350m)⇒太郎平小屋(標高2,330m)⇒北ノ俣岳(標高2,661m)⇒赤木岳(標高2,622m)⇒黒部五郎岳(標高2,840m)
コースタイム 登山:折立⇒太郎平小屋 3時間55分 太郎平小屋⇒黒部五郎岳 3時間45分 合計7時間40分
下山:黒部五郎岳⇒太郎平小屋 3時間25分 太郎平小屋⇒折立 2時間30分 合計5時間55分
駐車場 折立登山口 無料駐車場約100台 登山口から200m 及び300m ほど離れた所にも3ヶ所の駐車場(舗装されていない)があります。
核心部 難しい所はありません。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.39リットル、体重60kgの人:4.41リットル、体重75kgの人:5.43リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:6.314Kcal、体重60kgの人:7.577Kcal、体重75kgの人:9.326Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.832kg、体重60kgの人:1.082kg、体重75kgの人:1.332kg
標高差距離 14.8km 最大標高差 1481m 平均斜度 全体:10% 上り:16.3% 下り:9.5% 獲得標高 上り:1788m 下り:324m
山小屋 双六小屋 黒部五郎小舎 三俣山荘 太郎平小屋 
登山口までのアクセス
詳細はこちら 外部サイト


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黒部五郎岳は
「37.槍ヶ岳・穂高岳・上高地 北アルプス」「36.剱・立山 北アルプス」に収録されています。
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