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鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ) 
鹿島槍ヶ岳北峰と南峰とを結ぶ吊尾根は簡単な岩陵を通過します。
布引山山頂から鹿島槍ヶ岳を望む。
鹿島槍ヶ岳へ直接登り上げるルートの大谷原の標高が低い為、日帰りは困難です。
五竜岳と鹿島槍南峰間は鎖場や梯子が多く、初心者には不向きかもしれません。爺ヶ岳から鹿島槍南峰間は難所は無く、北アルプス入門コースです。

キレット小屋⇒鹿島槍ヶ岳

八峰キレット通過が核心部難易度はあまり高くない
キレット小屋から鹿島槍ヶ岳

大谷原から鹿島槍ヶ岳

赤岩尾根ルートは標高差が大きく、梯子が連続する
大谷原から鹿島槍ヶ岳

登山ツアー

鹿島槍ヶ岳登山ツアー

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鹿島槍ヶ岳登山ルート概要

鹿島槍ヶ岳は後立山連峰のほぼ中央部に聳え、盟主と呼ぶにふさわしい秀峰で、深田久弥は日本百名山に選定しています。山頂は南峰(標高2,889m)と北峰(標高2,842m)が吊尾根で結ばれた双耳峰です。 後立山連峰に特徴的な非対称山稜が顕著です。長野県側斜面は懸崖で、荒々しい姿を見せているのに対し、富山県側の斜面は柔和な表情を見せています。 

爺ヶ岳方面から望む鹿島槍ヶ岳はさほどゴツゴツした印象は無く、優美な山容といえるでしょう。多くの登山者は冷池山荘或いは種池山荘に宿泊しピストンしているようです。南峰までの登りには岩場は全くなく初心者向きといえるでしょう。南峰と北峰間は多少の岩場があるとはいえ、格段に難所とは言えません。少なくとも、北峰まで足を伸ばすことをお薦めします。

登山コース案内

爺ヶ岳山腹から撮影する。鹿島槍ヶ岳が南峰と北峰に別れた双耳峰であることがよく解ります。冷池山荘の手前鞍部の少し右手が冷乗越/赤岩尾根分岐で大谷原登山口からのルートが登り上げる所です。

鹿島槍ヶ岳全景

爺ヶ岳山腹から鹿島槍ヶ岳を撮影

鹿島槍ヶ岳南峰を境に、北と南の稜線では難易度が異なります。扇沢を登山口として柏原新道を登り爺ヶ岳を経由するルートは、岩登りの箇所は無く、北アルプス登山入門コースの一つと言えます。冷池山荘から布引山周辺の稜線は、特にお花畑が発達していて、高山植物との出会いが素晴らしい区間です。

一方、大谷原を登山口として赤岩尾根(長ザク尾根)を登るルートは、北アルプス有数の急登です。鹿島槍ヶ岳の展望地となっている高千穂平まで樹林帯の急登が続き梯子が連続します。6月下旬まで残雪があり、滑落事故が多発している様で、特に下山時は要注意です。

後立山連峰の主脈を縦走する五竜岳と鹿島槍ヶ岳南峰間は難易度の高いルートです。特に八峰キレットのトラバース、G4・G5の鎖場などは要注意箇所です。

後立山連峰特有な気象現象で、麓が晴天時でも長野県側からガスが上がることが多く、10時頃になると長野県側の眺望が全く無くなることは珍しくありません。 しかし、富山県側は晴れることが多く、コースがある稜線までガスに包まれることは稀で、立山剱岳の眺望を楽しみながらの天空漫歩が出来ます。

鹿島槍ヶ岳へ直接登り上げる登山口は無く、日帰りするためには10時間以上のコースタイムを必要とし、健脚者のみの領域となります。 コースタイムが長い為、途中にある種池山荘、冷池山荘、キレット小屋五竜山荘などの山小屋を利用する登山計画を立てる事になります。


登山届の提出

長野県のホームページで携帯やパソコンから出来ます。また、各登山口(扇沢、大谷原)などの現地にも登山ポストが設置されています。

登山地図のスマホアプリ

山と高原地図のスマホアプリが昭文社から販売されています。月額版:料金月400円、通常版:地域1エリア500円。


鹿島槍ヶ岳北壁の「カクネ里雪渓」は氷河の可能性あり

北アルプスの鹿島槍ヶ岳北壁に刻まれたU字谷は「カクネ里雪渓」と呼ばれています。「カクネ里」の名は、平家の落人が住んでいた「隠れ里」があったという伝説があり、そこから転じたといいます。

【氷河の可能性が指摘される「カクネ里雪渓」を五竜岳遠見尾根から望む】

カクネ里雪渓

五竜岳遠見尾根から望む「カクネ里雪渓」

「カクネ里雪渓」は、標高1795〜2160メートルにあり、氷河である可能性が以前から指摘されていました。2011年と2012年に立山カルデラ砂防博物館による調査が行われました。その結果、雪渓の下に長さ700メートル、幅250メートル、厚さ40メートルの氷体が存在していることが確認されました。

氷河の認定要件は、「氷体が重力で継続的に下方に移動していること」とされ、氷体の動きを確認するため、2015年に市立大町山岳博物館や信州大などでつくる学術調査団(団長=小坂共栄・信州大山岳科学研究所特任教授)が直接現地に赴き、ボーリング及び全地球測位システム(GPS)での調査に入りました。

2018年1月17日、氷河と確認され、富山県の立山連峰の3か所に続き国内4例目となり、日本地理学会が発行する地理学評論に論文が掲載されました。


鹿島槍ヶ岳の名前の由来

鹿島槍ヶ岳は古く、越中地方では「後立山(ごりゅうざん)」、信州側では双耳峰であることで「背比べ岳」、あるいは、大冷沢の源頭部に出現する雪形が鶴の形に見えることから「鶴ヶ岳」などの各別名で呼ばれていました。

「鹿島」という名は、天文年間に麓で大地震が起こり、地震の神様である常陸の国の鹿島明神を勧請したことに由来していると言います。そして鹿島の地名が鹿島槍ケ岳の東麓に残こります。 大正初期に陸地測量部により、北アルプス南部の槍ヶ岳に対して鹿島槍ヶ岳と呼ばれるようになったのが始まりです。


鹿島槍ヶ岳山頂周辺の気温

山頂気温
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
最高気温
-10.2
-9.4
-5.1
3.3
8.7
11.8
14.9
16.6
11.6
5.7
-0.3
-6.7
平均気温
-14.6
-14.0
-10.7
-3.8
2.0
6.0
9.6
10.7
6.3
-0.4
-6.2
-11.7
最低気温
-19.2
-19.3
-15.7
-9.9
-5.0
1.2
5.4
6.2
2.1
-10.9
-11.5
-16.1

鹿島槍ヶ岳へ登るための装備と服装

季節により変動する登山用具/装備品
用具・装備
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ツェルト
×
×
×
×
×
ストック
スパッツ
×
×
×
手袋
サングラス
軽アイゼン
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
12本歯アイゼン
×
×
×
×
×
ピッケル
×
×
×
×
×
×
テント
×
×
×
×
×
×



鹿島槍ヶ岳の登山情報を共有しましょう

鹿島槍ヶ岳登山口までのアクセス(公共交通機関)

白馬五竜 白馬五竜へのアクセス/駐車場の詳細情報  
扇沢 扇沢へのアクセス/駐車場の詳細情報
大谷原 JR信濃大町駅からタクシー 30分 約5,500円
【タクシー会社】
アルプス第一交通 TEL:0261-22-2121
信州名鉄交通株式会社 大町支社 TEL:0261-23-2323

【駐車場】
大谷原登山口に約20台駐車可能です。

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鹿島槍ヶ岳は
「35.鹿島槍・五竜岳 北アルプス」に収録されています。
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