天狗山荘から天狗尾根の登山開始です。白馬岳から白馬三山縦走ルートや猿倉か白馬鑓温泉へのルートも参照してください。
天狗の頭。天狗尾根を30分ほど登ると標高2,812メートルの天狗の頭です。山頂に登山者が見えます。
天狗の頭から下ります。三角点の設置された天狗の頭山頂部からは展望が良好です。ここからしばらく緩やかな下りが続きます。
天狗の大下りまでは、稜線の飛騨側をゆっくりと下って行きます。夏の初めの時期には高山植物が豊富に咲くところです。手前から不帰ノ嶮、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳。
両側の展望が開けた、稜線漫歩といった爽快な登山道を進みます。
小さなアップダウンを繰り返し稜線上をゆっくりと下って行きます。正面奥の小ピークから天狗の大下りです。右手側に目をやると剱岳の岩峰が天を突くように聳えています。
天狗の大下り。ここから急斜面の「天狗の大下り」が始まります。不帰キレットの最低鞍部まで標高差300mを一気に下って行きます。ガレ場で浮石が多く転倒注意です。
右下方向に少し下った所に鎖場があります。
高度感のない鎖場です。
斜度は30度ほどで岩はしっかりしています。赤色のペンキマークに沿って降ります。岩の表面がツルツルして雨の日にはスリップ注意箇所です。
最低のコルに向かい降りていきます。ガレ場で浮石が多いので転倒注意です。
不帰ノ嶮の全体を 写す。下りきった辺りが不帰キレットになります。
最低のコルに至るまでの最後の鎖場。一枚岩状で、雨天時にはスリップに注意が必要です。
最後の鎖場の中段から撮影。高度感はありません。特に鎖を使う必要はないくらいの斜面です。
ここから最低のコルまで難所はありません。
この辺りが不帰キレット。?最低のコルからの登り返しが始まります。
不帰キレットの小ピークで休む登山者。左手上方の丸いピークが不帰T峰です。右手方向に順に不帰U峰北峰、不帰U峰南峰、不帰V峰です。手前の左手側の岩が崩れている小ピークは右側から巻きます。
最低のコルからの登り返し。左手側が切れ落ちた崖になっている小ピークは右側から巻きます。ここの登りの傾斜はあまり強くなく、鎖は設置されていないものの難しくありません。
最低のコルからの登りを望遠で撮影。トラバース気味に斜め上方に上っている登山者が見えます。
小ピークを回り込むとハイマツの中の緩い登山道となり、ほどなくして正面の丸いピークが不帰T峰に到着します。右手に見えるのが不帰U峰北峰とその右に不帰U峰南峰です。
不帰一峰。不帰一峰は平坦で広いのでザック下ろして一休みします。
不帰一峰から核心部を撮影。不帰T峰から望む不帰U峰の岩壁は垂直にそそり立って見え、どこを登るのか不安になるが、実際に登ってみるとスタンスは豊富で、危険個所には鎖が付いているので慎重に登れば問題ありません。
不帰T峰から不帰U峰の鞍部に向けハイマツ帯のガレ場を降ります。
核心部を望遠で撮影。鞍部から取り付く登山者。まず真っ直ぐ上方に登ります。ほぼすべての岩に鎖が設置されています。
上方に登っている登山者の所がルートです。上部の低木の上縁まで左側の稜線に向け真直ぐに登って行きます。
左端の稜線近くにいる登山者の位置から右上方へトラバースします。ここから核心部に入ります。良く見ると鎖が確認できます。
左端の登山者のいる位置から右上方にトラバースし、途中で左に向きを変え、中央の登山者の位置に向けトラバーします。中央の登山者の左の岩の割れ目には、橋が架けられています。
右上方へのトラバースの拡大画像。右端の登山者の位置から左上方へ、岩の割れ目に向かいトラバースします。この辺りが一番高度感がある所です。
左上方へのトラバースし、岩の間に掛けられた橋を渡ります。橋が辛うじて確認出来ます。
それでは核心部を実際に登っていきます。
真っ直ぐ上方へ登ります。鎖場ですがさほどの難易度はありません。実際に登ってみると傾斜角度はさほど強くないことが分ります。
さらに上方に登ります。上部に低木が生えている所まで登ります。
さらに真っ直ぐ上方へ登ります。この辺りから高度感が増していきます。上部の低木が生えている所を目指します。
ここを上がった所が右上方へのトラバース地点です。
右上方へのトラバース開始地点です。
トラバースの前半。スタンスはしっかりあり登山道の幅は十分です。まだこの辺りでは、さほどの高度感を感じません。
トラバース中間地点。やや登山道の幅が狭くなり高度感が高まります。
トラバース終了地点まであと少しです。ここからが難所です。この先でくるりと方向を左斜め上方に変えます。
トラバース終了地点。ここから左上方に向きを変えトラバースします。
左上方へのトラバース。スタンスは豊富ですが、高さが増してくる分、それに伴って高度感も上昇してきます。
岩の割れ目に架けられた橋を鎖につかまりながら渡ります。3メートルほどの橋ですが、谷側を見ないようにして慎重に渡ります。橋を渡り反対側に回り込みます。
橋を渡り、回り込んだ所に架けられた鎖。鎖が付いた簡単な岩場を登り、稜線の左側に出ると一回目核心部終了です。
ここから不帰ノ嶮の西側をトラバースします。登山道の幅は十分あり、緊張する所ではありません。
草付きのなだらかな道を進みます。
正面中央を登ります。傾斜は強くなく、スタンスは豊富です。奥の岩峰は不帰U峰の山頂部ですが、左から巻きます。
前写真の岩場を登り切ったその先に梯子が架けられています。
梯子を登ると展望が開け、正面には不帰ノ嶮が聳えています。ルートは正面の岩陵を左(西面)から巻き、裏面に出るようになっています。
不帰U峰の直下の西面を巻きます。谷側は鋭く切れ落ちていますが、登山道の幅は十分あり、危険個所には山側の岩に鎖が付いているので、特に問題はありません。
部分的にやや狭い通過です。山側の岩に付けられた鎖に掴まりトラバースします。
さらに西面を巻きます。この先でグルりと進路を変え、裏面(南東面)に出ていきます。
西面を巻き終わり、南東面に出ると景色が一変します。右上方の岩峰に向かって登って行きます。
南東面へ出てからの最初の鎖場。高度感は無く、難しくありません。
不帰ノ嶮二峰北峰がせまってきました。正面岩峰の基部で、左方向にトラバースします。
左方向へのトラバース。トラバース初めは問題ありませんが、岩場になると表面がツルツルしてスリップ注意箇所になります。
左方向へのトラバースは岩の表面が滑らかで、逆相になっている為スリップ注意箇所です。ここからが二回目の核心部です。
真っ直ぐ登ります。写真では強い傾斜に映っていますが、難易度は高くありません。
やや傾斜が弱まります。と同時に鎖もなくなります。
ここから鎖場です。斜度は35度ほどで簡単です。この岩場を登れば短い稜線に出ます。
短い稜線に上がり、岩場を左上方へ登ります。正面の岩稜が不帰U峰です。
不帰ノ嶮U峰北峰基部を左から巻きます。
巻き終わり、不帰ノ嶮二峰北峰の山頂は左上方にあります。約3〜4メートルくらいの垂直の岩登りです。高度感があり、ここが二回目の難所。
前写真の位置から少し登った所で下を撮影。ほぼ垂直な崖です。右下の岩が浮石となっています。この岩はいずれ崩落する可能性が高いので、足を置かないことが重要です。でも置きたくなる位置にあります。
前写真の位置から上を撮影。ここでカメラを構えるのはちょっと勇気がいります。不帰ノ嶮二峰北峰の看板が目に飛び込んできました。
不帰ノ嶮二峰北峰。核心部終了です。ここから唐松岳まで難所はありません。手前のピークは不帰ノ嶮二峰南峰。更にその奥に不帰ノ嶮V峰が見えます。
不帰ノ嶮二峰南峰に向かいます。ハイマツ帯の稜線で空中散歩を楽しみながら進みます。正面の奥が不帰ノ嶮V峰です。
不帰ノ嶮二峰南峰への登り。比較的緩斜面を登れば山頂に立ちます。
不帰ノ嶮二峰南峰。周りはハイマツに覆われ、10畳ほどのスペースがあります。
不帰ノ嶮二峰南峰から望む不帰ノ嶮V峰とその左奥に唐松岳、両ピークが重なって見えています。。稜線に沿って登山道が手前の岩峰の右の肩にかけて伸びているのが確認出来ます。不帰ノ嶮V峰は右側から巻いて進みます。
不帰ノ嶮二峰南峰から不帰ノ嶮V峰との鞍部に向け下ります。唐松岳を不帰ノ嶮側から見ると険しい山に見えます。一方、八方尾根から望む唐松岳は、丸く優美な姿をしています。
鞍部から稜線に沿って登り返して行きます。正面の小さな岩稜を右から巻きます。
岩稜を右から巻きます。ちょうど登山者が巻いているのが見えます。
岩陵を右から巻き終えると、ハイマツ帯の緩い登りです。
不帰ノ嶮V峰基部のハイマツ帯の緩い登りが続きます。
左上のピークは右から巻きます。
不帰ノ嶮V峰を巻き終えると正面に唐松岳が見えてきます。唐松岳山頂に登山者が立っているのが小さく見えます。不帰ノ嶮V峰と唐松岳との鞍部に向け下ります。
鞍部から登り返します。簡単な岩場を通過します。
この岩を登れば山頂はもう少しです。
急な岩場を登り上げると正面に唐松岳山頂が見えてきます。ここからは緩斜面を登って行きます。
唐松岳山頂。360度の展望が開けます。堂々とした五竜岳、雪と岩の殿堂剱岳がダイナミックに眺められます。
唐松岳山頂から見る唐松岳頂上山荘。小屋の右手にある小ピークは牛首です。八方尾根を登り唐松岳へ至るルートと唐松岳から五竜岳へ向かうルートもご覧ください。
唐松岳から北進し、不帰キレットを案内していきます。不帰ノ嶮V峰の西側斜面をトラバースする様に登山道が伸びているのが見えます。
不帰ノ嶮V峰基部のハイマツ帯の中を斜め左下に下り、左から巻きます。
不帰ノ嶮V峰を巻き終わると不帰ノ嶮二峰南峰が見えてきます。九十九折の登山道がハイマツ帯の中に見えています。
不帰ノ嶮二峰南峰。
不帰ノ嶮二峰南峰から望む不帰ノ嶮二峰北峰。比較的なだらかな稜線を進みます。
不帰ノ嶮二峰北峰からの下りが核心部です。
不帰ノ嶮二峰北峰。この少し上から右下側に下降していきます。
不帰ノ嶮二峰北峰からの下りの短い部分(3〜4メートルの区間)が核心部。山頂からほぼ垂直の崖を降ります。
核心部を下りきると、鎖場が連続するものの難易度は高くありません。傾斜30度ほどの鎖場を下ります。
さらにその下の鎖場 高度感はありません。
左にトラバースします。岩が逆相で、表面がやや滑るので注意箇所です。
さらに下ります。簡単です。この先で左側(西側)にぐるっと回り込みます。
反対側に回り込むと右手側に天狗ノ大下りが見えてきます。西側のトラバース。危険個所ではありません。
西側のトラバース。やや登山道が狭く鎖が付いています。慎重に通過すれば問題ありません。
西側のトラバースが続きます。やや登山道が狭く鎖が付いています。
奥のピーク、天狗の大下りを写す。その手前のハイマツに覆われた小ピークが不帰T峰です。 登山者が立っているその先から急斜面の下りです。
スタンスのしっかりした下りです。高度感はありません。
急斜面を降り切り、不帰U峰基部を草付きのトラバース。
この先から二回目の難所。右手のハイマツに覆われた小ピークが不帰T峰です。更にその奥に「天狗ノ大下り」が見えます。
下ります。高度感があります。下って左手側に出ます。
左手側に出ると核心部の始まりです。岩の割れ目に架かった橋を渡ります。その先から斜め下方にトラバースします。
向きを変えトラバースします。
トラバース中間地点。この辺りまで来るとスタンスも豊富で、高度感も下がってきます。
トラバース終了地点。ここからは真っ直ぐ下って行きます。
鞍部に向け真っ直ぐに下ります。スタンスは豊富で、傾斜も緩く鎖も付いているので問題なく下れます。
下り途中から不帰一峰を写す。ハイマツ帯の中に登山道がジグザグに付いているのが見えます。
不帰一峰への登り。あまりきつい登りではありません。
不帰一峰から「天狗ノ大下り」を写す。ハイマツ帯の稜線上をゆっくりと下って行きます。
不帰一峰からさらに下ります。「天狗ノ大下り」に登山道が見えています。
天狗の大下りを下から見上げる。しばらくはガレ場のジグザグ上りです。
天狗の大下りの鎖場。高度感はありません。
さらに上方の鎖場。ここも高度感はありません。ここで核心部終了