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穂高岳・涸沢パノラマコースルート概要
登山コース案内
涸沢から上高地に降りるにはパノラマコースを選択するのもよいでしょう。
地図上では上高地への近道に見えますが、アップダウンが多くコースの険しいので、コースタイムは横尾経由よりもかかります。
屏風の耳からは、穂高連峰や槍ヶ岳のすばらしい大パノラマが展開します。
パノラマコースは、涸沢から屏風のコルの間にルンゼが2つあり、年によっては8月上旬まで雪が残ることがあり通行できません。
下山時には涸沢ヒュッテたや涸沢小屋から直接情報を入手できますが、上高地から涸沢へ向かう時には山小屋に確認を取ってからにしてください。
パノラマコースは涸沢ヒュッテの直下から始まり前穂高北尾根の稜線に出るまでにロープや鎖、丸太の橋などがあるトラバースが続きます。
左手側が砂地の草付きの谷となっていて傾斜は最大でも50度ほどで高度感はありません。
しかし足場はあまり良くなく谷側の登山道が崩落しそうな個所もありますから、出来るだけ山側を歩く様にしてください。
途中、屏風のコルから屏風の耳への往復がおすすめです。
屏風の耳までは特に危険個所はありませんが、その先の屏風の頭まではやや危険個所があります。また、屏風の耳からの展望とさほど差はありません。
屏風のコルから上高地までは危険個所は無く、南斜面となるため太陽の光を浴びながら梓川を目指して降りて行きます。慶応尾根に沿って下り、中畠新道分岐から奥又白谷に沿って下ると井上靖の小説「氷壁 (新潮文庫)
」のモデルとなった「ナイロンザイル事件」の慰霊碑が建っています。そして、梓川右岸の治山林道まで下ると新村橋はもうすぐです。
画像一覧
パノラマコースは涸沢ヒュッテの少し下にある分岐から始まります。前穂高岳の北尾根の北面をトラバースするため、残雪が8月上旬までありますので小屋の人に確認をして出発してください。上高地から横尾を経由して涸沢ヒュッテへ至るルートも参照してください。
涸沢ヒュッテからパノラマコースに入り、ミヤマハンノキなどの灌木帯を少し登った所から涸沢カールを振り返って撮影。涸沢カールのモレーン上に涸沢ヒュッテが建てられています。写真の右端に涸沢小屋が写っています。
北面のトラバースが続きます。正面に角材の桟橋が架けられています。写真で見るほど登山道の幅は狭くありません。又、谷側の斜度は写真で見るほどきつくないので、あまり高度感は感じません。積雪がなければ問題ありません。
賽の河原からの眺望。手前の緑に覆われた小ピークとの間の稜線にパノラマルートの登山道が見えます。最も低い所が最低鞍部です。遠景に左側から前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳の右側の鞍部が白出のコル、その右側に涸沢岳。
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涸沢パノラマコース地図
パノラマコース詳細情報
ルート | 涸沢(標高2,350m)⇒屏風のコル(標高2,420m)⇒屏風の耳(標高2,565m)⇒徳沢(標高1,555mm)⇒上高地バスターミナル(標高1,505m) |
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コースタイム | 登山:上高地〜涸沢 7時間00分 下山:涸沢〜上高地 5時間50分 |
駐車場 | 上高地へ入る為の駐車場の詳細 |
核心部 | 涸沢ヒュッテから屏風のコルまでの全コースがパノラマコースの核心部 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 3 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.75リットル、体重60kgの人:2.28リットル、体重75kgの人:2.80リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:3.255Kcal、体重60kgの人:4.232Kcal、体重75kgの人:5.208Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.465kg、体重60kgの人:0.605kg、体重75kgの人:0.744kg |
標高差 | 距離 4.9km 最大標高差 853m 平均斜度 全体:-14.9% 上り:11.4% 下り:23.2% 獲得標高 上り:125m 下り:846m |
山小屋 | 穂高岳山荘 北穂高小屋 涸沢ヒュッテ 涸沢小屋 横尾山荘 徳沢園 徳沢ロッジ |
登山口までのアクセス | 上高地へのアクセスの詳細 |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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