日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
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西穂高岳・独標

西穂高岳・独標登山ルート概要

登山ツアー情報

穂高岳登山ツアー

東北・関東・東海・関西・九州発
穂高岳登山ツアー
(奥穂高岳・前穂高岳・西穂高岳・北穂高岳)

登山コース案内

西穂高岳

西穂高岳

独標と西穂高岳間に大小合わせて11個のピークが連なる。


西穂高岳へは上高地の田代橋から東側を登り西穂山荘へ至るルートと新穂高ロープーウェイを使った2ルートがあります。
新穂高ロープーウェイを使えば日帰りも可能です。 ここでは新穂高ロープーウェイからのルートを案内します。
深山荘前には数百台駐車可能な新穂高温泉登山者用無料駐車場があります。シーズン中は、一杯になることが多く、鍋平園地駐車場(無料)へ駐車することも出来ます。鍋平園地駐車場と新穂高ロープウェイ中間駅のしらかば平駅までは徒歩25分です。詳しくは新穂高温泉へのアクセスと駐車場のページをご覧ください。

新穂高温泉登山者用無料駐車場から3分ほど林の中の細い道を歩くと車道に出られ、そこから5分ほどで新穂高ロープーウェイの駅に着きます。
新穂高ロープーウェイは2本のロープーウェイを乗り継ぎます。
第一・第二乗り換え口の「しらかば平」にある新穂高ビジターセンター内の露天風呂に入るのもお勧めです。

第二ロープーウェイの降り口である西穂高口駅周辺は千石園地と呼ばれ、観光客用に遊歩道が整備されています。山頂駅から千石尾根を登ります。コメツガやオオシラビソが生い茂る原生林の中を1時間30分ほど登ると西穂山荘に到着します。その間時折、木々の間から左手前方に西穂高岳の稜線や南岳から伸びる主稜線の先に槍ヶ岳が望めます。

通年営業をしている西穂山荘の脇から西穂高岳に向け登山道が始まります。
西穂山荘から少しの区間は急ですが、山頂が平らな丸山までは極めてなだらかな登りです。そして丸山からは若干傾斜がきつくなるものの、ハイマツ間の緩やかな登りが西穂・独標の岩陵直下まで続きます。

独標とは独立標高点を略したもので、北アルプスにおいては槍ヶ岳の北鎌独標が有名です。

西穂高岳・独標山頂直下には鎖が設置されていますが傾斜は45〜50度ほどでステップやホールドがしっかりあり、 高度感も無いので登山初心者でもここまでは不安無く登頂出来るでしょう。

西穂高独標(11峰)から順に10峰、9峰、8峰(ピラミッドピーク)、7峰、6峰、5峰、4峰(チャンピオンピーク)、3峰、2峰、主峰西穂高岳と小さなピークが連なり、この間が核心部です。
その中でも西穂高独標(11峰)からの下り、10峰からの下り、9峰へ向けてのやせ尾根の通過、そして特に9峰からの下りが最も高度感もあり足場も悪く危険です。 ここを過ぎるとあまり難しいところは無く、8峰(ピラミッドピーク)に到着します。

次いで7峰の直下にはトラバース用の鎖が設置されていますが高度感はありません。
これ以後は4峰(チャンピオンピーク)などの小ピークを通過し、西穂高岳山頂直下のややキツイ斜面を登れば、 難なく西穂高岳へ登る事が出来ます。

山頂からは奥穂高岳から右側に続く吊尾根があり、前穂高岳そして明神岳と続いています。北側に目をや天を突くように尖った山頂は槍ヶ岳だとすぐ分ります。振り返ると右手側に笠ヶ岳、真下方面に見えるのが焼岳です。更に遠望に裾野を大きく広げた乗鞍岳が見えています。

西穂高岳から奥穂高岳にかけての稜線は北アルプスの中でも屈指の難所です。しかも距離が長い為、西穂山荘に宿泊し、早朝に出発することが必要です。西穂山荘の廊下のザック棚にはヘルメットが多数置かれているので落石も多いのでしょう。

※1967年8月1日、松本深志高校の集団登山における落雷事故。
西穂高岳から下山途中の独標あたりで落雷に直撃されて、死者11名、重軽傷者13名の大参事となった山岳事故です。森林限界を超えた登山道では落雷事故に対する備えが必要です。





画像一覧

蒲田川に沿って走る槍ヶ岳公園線475号の洞門の前に深山荘露天風呂入口と書かれた看板を左手に入ります。深山荘の手前に新穂高温泉登山者用無料駐車場約150台があります。

無料駐車場。数百台停められます。ここが一杯の場合には新穂高ロープウェイ中間駅のしらかば平駅近くの鍋平園地駐車場(無料)へ駐車することも出来ます。

駐車場から歩道を3分ほど歩くと車道に出られます。ここから新穂高ロープーウェイまで5分ほどです。

新穂高ロープーウェイ下の新穂高温泉バスターミナル。新穂高ロープーウェイを乗り継ぎ西穂高口へ。

新穂高ロープーウェイ、第一・第二乗り換え口の「しらかばたいら」にある新穂高ビジターセンターの温泉。

第二ロープーウェイの降り口・西穂高口で、登山届を出して出発します。ここから西穂山荘まで標高差200mの針葉樹林帯を約1時間30分の行程です。この辺りは千石平園地と呼ばれ観光客用の散策用遊歩道が作られています。

西穂高口から千石尾根の樹林帯を1時間30分ほど登ると西穂山荘に到着します。山小屋の大きな前庭にはベンチへテーブルが設置され、休憩の最適地でもあります。又、テント場も完備しています。

1階に喫茶店が完備しています。西穂山荘の食堂メニュー。山菜そば、カレーライス、山菜うどん、西穂ラーメン、豚汁、おでんなどの軽食やホットコーヒー、ホットミルク、甘酒などの飲み物。

西穂山荘の醤油味のラーメンを食べて出発します。

西穂山荘の前庭から登山道が始まります。ハイマツ帯の中の岩場を急登していきます。

西穂山荘を振り返る。左手にテント場が見えます。約30張と狭い設営スペースしかありません。テント場周辺は高茎草原で、マルバダケブキ、オタカラコウなどの花を咲かせます。

丸山。まじかに見える平らな所です。一番高く見えるところが独標です。丸山が作る稜線の先に前穂高岳が見えています。

丸山からハイマツ帯の斜面の先に右から明神岳、前穂高岳を望む。更に、その奥の稜線は常念山脈です。

人でにぎわう丸山。更に、ハイマツ帯の中に登山道が見えています。独標まではハイキングコースて行っても良いでしょう。

西穂・丸山山頂。「西穂丸山」と書かれた標柱の左奥に見えるのは笠ヶ岳です。山頂は文字通り丸く広い為、多くの登山者が一休みしています。

西穂・丸山からの登り。ハイマツ帯の中の緩斜面を登って行きます。

ハイマツの間の緩やかな登りです。浮石があり、下山時に転倒に注意が必要です。初夏にはコバイケイソウやニッコウキスゲなどの高山植物が花を咲かせるところです。

西穂・丸山を振り返る。奥に見える山は現在でも活火山で噴煙を上げている焼岳です。更に奥に、少し雲に隠れて山頂部は見ませんが、乗鞍岳が確認出来ます。

稜線の左斜面に作られた軽い勾配を登っています。右から1番目の岩陵が西穂・独標、最も高く見えるのがピラミッドピーク、一番左端が西穂高岳です。

左手上に見える小ピークの西穂・独標の直下までは緩やかな登りです。土砂崩れ防止用の丸太の木で登山道は階段状に整備されています。

望遠で撮影。右側から登山者が立っているのが見える西穂独標、その左手に山頂部が丸い形のピラミットピーク、そして、左端に西穂高岳が峻嶺峨々として聳えています。

西穂・丸山を振り返る。ハイマツに覆われた広い稜線の先に噴煙を上げる焼岳、さらに先に乗鞍岳が見えています。そして左手側の窪地は上高地で、真ん中を梓川が流れています。

西穂・独標の岩稜。独標山頂直下に鎖が設置されています。ここの先から岩場の急登りが始まります。

西穂・独標を近くから撮影。右側に回り込んで登っていきます。傾斜は45〜50度ほどですが、ステップやホールドはしっかりあり、高度感もありませんので初心者でもここまでは登頂出来るでしょう。

西穂・独標の取り付き。右側に回り込んで登って行きます。傾斜はさほどきつくないので高度感はあまり感じません。

西穂・独標の中間地点。この写真の上に鎖がありますが、岩場はしっかりとしていて、スタンスも豊富で難しくありません。

独標基部から今来たところを振り返る。稜線の西側をトラバースする様に進んできました。

西穂・独標の最後の登り。昭和43年(西暦1968年)に落雷により死亡した松本深志高校の慰霊碑を過ぎれば山頂です。

西穂・独標(11峰)から順に10峰、9峰、8峰(ピラミッドピーク)、7峰、6峰、5峰、4峰(チャンピオンピーク)、3峰、2峰、主峰西穂高岳と小さなピークが連なります。遠景に笠ヶ岳が見えます。独標から西穂高岳を目指します。

西穂・独標から西穂高岳方面へ進んで、独標を振り返って撮影。ここの下りで、恐怖心を覚えるようなら西穂高岳へはやめた方が良いでしょう。

西穂・独標から見る奥穂高岳と前穂高岳。両ピーク間を吊尾根と呼んでいます。吊尾根は常時上高地側を眺めることも出来る展望の良いルートです。

西穂・独標からピラミッドピーク(左端)を望む。ここから小さなピークをいくつも越えて行きます。

 

独標からは登山上級者向けルートになりますので、改めて西穂高・独標(11峰)から西穂高岳に向けて案内していきます。ここ独標までは冬季でも、西穂山荘が営業しているので初心者でも登頂可能でしょう。

独標から西穂高岳に向けて小さなピークを含め峻険な9峰を通過します。特に前半の通過に難所があります。

西穂高・独標からの下り。左右は切れ落ちていますが降りる幅は十分あるので危険ではありません。もし、ここの下りで恐怖心が起こるようならこの先はやめとくのが無難です。

西穂高・独標の北側斜面を下り切った所から見上げる。鎖は付いていませんが、スタンスは豊富で、さほどの難しさを感じるところではありません。

更に、西穂高岳方面に進んだ所から振り返って撮影。独標を登り降りしている登山者がいます。※10峰付近から撮影。

左の岩場が10峰。これより一旦下ります。

10峰からの下り。左右切れ落ちていますが登山道の幅は十分あり危険ではありませんが、西穂高岳へ向かうルートの中ではこの辺りからが核心部と言えるでしょう。

9峰への登り返し。写真ではきわどいナイフエッジの斜面に映っていますが、傾斜は45度ほどでさほど難しくありませんが、やや高度感を感じる所です。

NO8の場所の望遠撮影。稜線の左側をトラバースするように左斜め上方に登って行きます。

トラバースを終了し、9峰への最後の登りその1。

9峰への最後の登りその2。

9峰への最後の登りその3。

9峰への最後の登りを下から撮影。

9峰のピークを越え、反対側に降ります。階段状の下りとなります。

9峰を越えて振り返って撮影。岩が階段状に折り重なった所を下ります。

更に進んだ所から9峰を振り返る。ここから先へ進んだ所が、西穂高岳ルートの最大の難所でしょう。

9峰を振り返る。右手側の正面部分をトラバースするように通過します。白丸とやじるしのペンキがされている岩辺りがこのルートの最大の難所でしょう。

登山者が通過している岩場が西穂高高へのルートの中で最も難しく感じる所です。足を置くステップがあまりしっかり無く、向かって右側は落ちたらかなりの怪我を負いそうです。雨の日などスリップしたら大変です。一番奥に登山者がいるのが独標です。

ここからピラミッドピーク(8峰)までは簡単な登りです。

振り返って稜線を写す。一番奥が西穂高・独標、その手前のピークが平らな所が10峰、その手前のピークが9峰です。

平坦で比較的広い山頂のピラミッドピーク(8峰)。最も高く見える所が西穂高岳です。

ピラミッドピーク(8峰)から7峰の鎖場を望遠で撮影その1。7峰ピークを左から巻きます。

ピラミッドピーク(8峰)から7峰の鎖場を望遠で撮影その2。登山者がいる所から斜め右下へ登山道が付いています。

ピラミッドピーク(8峰)から7峰の鎖場を望遠で撮影その3。鎖場の中間点に登山者がいます。

7峰の鎖場を近くから撮影。

7峰直下の鎖場その1。斜め上方に登って行きます。さほど斜面の傾斜はきつくなく、高度感はあまりありません。

7峰直下の鎖場その2。十分な登山道の幅が確保されています。

7峰直下の鎖場を振り返る。足場はしっかりしていて問題ありません。ピラミッドピーク(8峰)に道標が立っているのが見えます。

7峰で核心部が終了します。ここから西穂高岳までは高度感のある登りはありません。手前正面のピークは左から巻きます。

正面のピークは左を巻きます。緩斜面の登りが続きます。

石がゴロゴロした所を登ればチャンピオンピーク(4峰)です。

チャンピオンピーク(4峰)は尖がったピークではありません。うっかりすると気がつかずに通過してしまいそうな小ピークです。

正面が西穂高岳山頂です。正面の小さいピークは左から巻きます。

ここから山頂直下までは簡単な登りです。左側を巻いて進みます。

ハイマツ帯の中のなだらかな登りが続きます。

振り返る。一番左のピークが独標です。狭い稜線を通過してきたのはよく分ります。

西穂高岳山頂直下はややキツイ傾斜となっています。山頂部直下は浅い樋のところを登って行きます。

西穂高岳山頂直下基部から振り返って撮影。トラバース気味に登ってきた事が分ります。

山頂直下の基部から西穂高岳山頂までの区間はやや傾斜がきつくなり、三点支持を守って登ります。

NO7の中間地点から下を撮影。蒲田川側のルンゼ状の斜面を登ってきました。

山頂直下の岩場を近くから撮影。所々一枚岩で滑りやすい場所があります。

西穂高山頂直下から独標方面を振り返る。奥には焼岳が低く見えています。そしてその奥には、乗鞍岳が聳えています。

標高2909メートルの西穂高岳山頂。文字通り360度の大パノラマが広がります。ここまでも上級者のレベルでしたが、更にこの先はエキスパートの世界になりますので経験を積んでチャレンジしてみてください。

西穂高岳山頂から奥穂方面を撮影。ここから間ノ岳、間天のコル、天狗の頭、畳岩尾根の頭、ジャンダルム、奥穂高岳と続く北アルプス屈指の難ルートが始まります。(ザイルなどの登攀用具は必要としません。)

西穂高岳山頂から奥穂方面を撮影。奥穂高岳から右に吊尾根、前穂高岳です。写真には写っていませんが、奥穂高岳の左手奥には、槍ヶ岳が聳えています。

NO12の望遠撮影。間ノ岳向かう登山者が休憩しているのが見えます。

西穂高岳山頂から槍ヶ岳を写す。南岳から大喰岳と続く北アルプス主稜線の先に槍ヶ岳が天を突いてそびえています。

西穂高岳山頂から振り返る。奥には焼岳、その奥には乗鞍岳・御嶽山が見えています。左眼下には上高地があり、その中央を梓川が蛇行して流れているのが確認出来ます。

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西穂高岳・独標ルート地図

西穂高岳・独標ルート詳細情報

ルート 新穂高ロープーウェイ西穂高口駅(標高2,156m )⇒西穂高山荘(標高2,385m)⇒西穂丸山(標高約2,350m)⇒西穂高独標(標高2,701m )⇒ピラミッドピーク(標高2,760mm)⇒西穂高岳(標高2,908mm)
コースタイム 日帰り登山可能
登山:新穂高ロープーウェイ西穂高口⇒西穂高岳 4時間30分
下山:西穂高岳⇒新穂高ロープーウェイ西穂高口 3時間10分
駐車場 新穂高温泉登山者用駐車場の詳細はこちら
核心部 西穂高独標から西穂高岳までが核心部
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 5
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.92リットル、体重60kgの人:2.49リットル、体重75kgの人:3.07リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.562Kcal、体重60kgの人:4.630Kcal、体重75kgの人:5.700Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.509kg、体重60kgの人:0.661kg、体重75kgの人:0.814kg
標高差 距離 3.6km 最大標高差 769m 平均斜度 全体:21% 上り:25.3% 下り:2% 獲得標高 上り:746m 下り:11m
山小屋 西穂高山荘
登山口までのアクセス
新穂高温泉へのアクセスの詳細はこちら

新穂高ロープウェイ公式サイト



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西穂高岳は
「37.槍ヶ岳・穂高岳 上高地 北アルプス」に収録されています。
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