上高地帝国ホテル。一度は泊ってみたいです。上高地へ入るためには釜トンネルから一般車は入れません。バスなどのアクセスについての詳細も参照してください。
上高地帝国ホテル。上高地公園線を走るシャトルバスを帝国ホテル前で降ります。上高地バスターミナルまで約20分の所にあります。
上高地バスターミナル。昼食、トイレ、水の補給など出来ます。上高地郵便局も期間中開設されています。東京医科大学上高地診療所の開設期間:4月の開山祭から11月の閉山祭までの間。
上高地バスターミナルの土産店。上高地河童焼き、上高地おやき、アイスクリーム、肉まんなどが販売されています。2階は上高地食堂です。
上高地バスターミナルの2階の上高地食堂。各種定食が用意されています。
河童橋正面にある五千尺ホテル。レストランやカフェが併設されています。上高地ネイチャーガイド、ナショナルパークガイドなどの受付はこちらです。上高地の動植物について行われる常駐ガイドはここだけです。
河童橋正面にあるホテル白樺荘に併設されたカフェと上高地白樺自然学校です。ロビーカフェ ル・ブランでは信州牛のビーフカレー、英国紅茶、スイーツなを穂高連峰を見ながらの昼食にどうぞ。
梓川に架かる河童橋。多くの観光客で賑わっています。奥には現在も噴煙を上げる活火山の焼岳が見えています。河童橋の右手側にホテル白樺荘、左手側に五千尺ホテルがあります。
河童橋すぐ近くの五千尺ロッジが運営する売店・カフェテリア・トワサンク、ケーキや軽食などの他に「信州完熟りんごのパイ」が人気です。
上高地から見る岳沢。左側に西穂高岳、右中央が奥穂高岳です。河童橋から梓川の右岸に整備された上高地自然研究路を10分ほど歩くと前穂高岳への登山口である岳沢登山口があります。
河童橋を渡って梓川の右岸(左側)は水辺を縫うように木道が整備されています。上高地のバスターミナルから梓川の右岸を通って明神へ行けますが、左岸よりも約10分余計にかかりますが景観はこちらに軍配が上がります。
梓川の支流を泳ぐ岩魚。この辺りの河川はすべて禁漁になっています。大変綺麗な景観の場所です。
前穂高岳への岳沢登山道入り口。北アルプス南部遭難対策協議会により岳沢小屋まで4km 、2時間。前穂高岳まで8km 、6時間。天狗のコルまで7km 、5時間の道標が立てられています。
穂高・岳沢登山道の途中で、登山口から1時間ほど登った所にある岳沢名所天然クーラーの風穴。冷たい風が出ています。ツガやシラビソの原生林の中を登って行きます。
岳沢の左岸を登ると岳沢小屋(岳沢ヒュッテ後に建てられた)が見えてきます。ここからガレた河原を右岸に渡ります。
岳沢小屋は、平成22年に建てられた定員30名の小さな小屋です。左が食堂・売店棟、右奥が宿泊棟です。その後増築され定員60名になっています。以前雪崩で壊れたため、現在はプレハブ形式になっています。
岳沢小屋の横を過ぎ、少し登ると岳沢の先に吊尾根がよく見えてきます。岳沢の左岸に渡るとテント場があります。
岳沢小屋管理のテント場約30張りを振り返って撮影する。ここから重太郎新道に入ります。重太郎新道は穂高岳山荘の礎を築き「穂高の名ガイド」でもあった今田重太郎が、昭和26年に完成させたものです。
季節ごとにトリカブトやミヤマシシウドなどの高径高山植物の花が咲く、お花畑の中をジグザグに登り岳沢小屋を振り返る。
しばらく草付きの登山道が続きます。ダケカンバが多くなってくると次第に傾斜が増し、九十九折の登山道となります。
明神岳との間に出来た奥明神沢が右手に近づいてくると第1回目の核心部です。
この岩をよじ登ると梯子があります。岩の間をすり抜けるように登ります。
露岩帯に架かる約7〜8m、傾斜75度ほどの梯子を登ります。梯子の取り付き部分の足場が崩落していて、少し危険を感じます。梯子はしっかり作られているので安心です。
梯子上部から下を見下ろす。右下の眼下には岳沢の隣に赤い屋根の岳沢小屋が見えています。
梯子の架かっている基部が狭く崩壊しているので、写真のように丸太で補強されワイヤーで安全確保されています。
長い梯子を登ると、しばらく傾斜40度ほどの岩の斜面を登ります。周りは木や草がある為高度感はありません。
カモシカ立場。灌木帯の岩場を登り上げると尾根上に出来たテラス状の展望台に飛び出します。20人ほどが休めるスペースがあります。
カモシカ立場からは西穂高の峰々、扇沢の滝沢岩璧、コブ尾根、奥穂高岳南陵などのすばらしい展望が望めます。
カモシカ立場からオンタデやオタカラコウなどの高径草原を横切り、右に斜上すると2段の梯子が出てきます。
ダケカンバの中に2連で架けられた梯子を登ります。共に高度感はありません。
一段目の梯子を近くから撮影。ダケカンバの林の中で高度感が無く簡単に登れます。
一段目の梯子から下を見下ろすと赤い屋根の岳沢小屋が小さく見えています。右方向には高径草原の中を登山道が伸びているのが見えます。
上の梯子を上がった所から撮影。一段目の梯子に登山者が上っています。
2連で架けられた梯子を登るとすぐに現れる鎖場。スラブ状の岩場の上部の傾斜は45度くらいあります。雨の日のスリップには注意が必要ですが高度感はありません。
上部の鎖場を近くから撮影。スタンスは豊富で傾斜は緩いので、さほど難しい鎖場ではありません。
鎖場最上部から下を見下ろす。岳沢小屋が小さく見えます。やや浮石があるので落石に注意です。
ダケカンバの中のジグザグな登山道がしばらく続きます。
短い梯子や鎖場が数か所にあります。周りはハイマツなどの灌木帯に覆われて高度感はありません。この上に簡単な鎖場があります。
鎖場を上から見下ろす。傾斜は緩く高度感はありません。
大きな岩がゴツゴツした所を越えると岳沢パノラマです。
岳沢パノラマはハイマツに覆われた稜線上の一部で、前穂高岳が見えてきます。岳沢パノラマから少しの区間、稜線上の緩斜面が続きます。
岳沢パノラマから吊尾根方面を撮影。上高地側を振り返ると上高地帝国ホテルの赤い屋根や青く輝いた大正池が鮮やかに見えています。
岳沢パノラマから西穂高岳から奥穂高岳へ通じる稜線を写す。右手側は奥穂高岳と前穂高岳を結ぶ吊尾根です。
岳沢パノラマから雷鳥広場を通り越し、稜線上のハイマツ帯の中を進むと、正面に岩場が見えてきます。岩場の傾斜は45度ほどで、きつくありません。ステップもしっかりあり問題なしです。
前の写真の拡大。5mほどの岩の壁ですがスタンスがしっかりあり難なく通過可能です。
草付きの緩めの岩登りです。高度感はありません。ここからしばらく緩斜面の登りが続きます。
重太郎新道を見下ろす。尾根に沿って登山道が付いているのが見えます。手前が雷鳥広場、その先の小ピーク上のポイントが岳沢パノラマです。
奥明神沢枝沢の源頭部をトラバース気味に登って行きます。前穂高岳山頂部がはっきりと見えてきました。
再び稜線上に上り、しばらくハイマツ帯の比較的緩やかな登りです。
稜線上からは極めて展望がよく、西方向に西穂高岳方面がよく見えます。奥穂高岳と西穂高岳間は日本の一般登山道の中で極めて難易度の高いルートです。
再び、稜線から外れ奥明神沢枝沢の源頭部をトラバース気味に登っています。前穂高岳が目前に迫って来ました。正面小ピークの裏側が紀美子平です。
この辺りからは岩登りが続きますが傾斜はきつくありませんし、ステップもしっかりあるので問題ありません。
前写真の岩場を近くから撮影。ペンキマークに従って岩場を登って行きます。傾斜は緩く簡単な岩登りです。
あと少しで紀美子平です。左上小ピークの右手側に長い鎖場があります。この先の小ピークを乗り超す為に反対側に梯子が掛けられています。
写真左手側から登って来ました。壊れかけた様に見える梯子を降りた所から撮影。梯子はしっかりと固定され、高度感はありませんので心配不要です。
紀美子平直下のスラブ状の約30メートルの長い鎖場です。ここの少し上からが核心部といってよいでしょう。
中間地点から鎖場を見下ろす。この辺りはまだ傾斜が緩いです。
鎖場中間地点からスラブ状の岩場の傾斜が増し、右側は切れ落ちています。ここからが核心部。スラブ状のため雨の日のスリップには注意が必要です。
傾斜は40度ほどでさほどきつくはありませんが滑りやすいです。山側の岩壁に鎖が設置されていますから、できるだけ山側を登るようにしてください。
鎖場最上部から撮影。登山道の幅は十分あり、危険箇所に壁に鎖が設置されています。鎖場自体の難易度は低いのですが、すれ違いには要注意です。滑落事故も起こっている場所なので気を抜けません。
鎖場を登りきると紀美子平に飛び出します。
紀美子平の指導標。3方向への分岐点で、奥穂高へ抜ける吊尾根が分岐します。
紀美子平から前穂高への取り付き。ほとんどの人がザックをデポして空身で登っています。※前穂高岳山頂から吊尾根に抜けるルートはありません。
紀美子平。50名ほど休めるスペースがあります。紀美子平から前穂高岳山頂まで約30分、往復50分の行程です。
紀美子平から前穂高岳への取り付き。山頂までは岩場の登りですが、傾斜はあまり強くなく高度感もありません。
紀美子平から少し上がった所で、岩壁が立ちはだかりますが、急傾斜の場所はありませんし高度感もありません。
岩場が続きます。岩に塗られたペンキマークに従って登って行きます。
紀美子平方面をを見下ろすとこんな感じです。傾斜は緩いのが分かります。
更に山頂へ向け登った所から西側を撮影。左上のピークが奥穂高岳、手前に吊尾根、奥穂高岳から右側に涸沢岳、北穂高岳、その右端に槍ヶ岳が見えています。
紀美子平から前穂高岳山頂間で、この岩場だけが手も使う必要があります。とはいえ、決して難しい岩場ではありません。
前穂高岳の山頂が見えてきました。傾斜の緩いガレ場を登って行きます。
前穂高岳の山頂に人が立っているのが見えます。白いペンキマークに沿って登ればあとわずかです。
下を振り返る。登山道はこんな感じで、大変歩きやすいです。
もう少し山頂に登った所から振り返る。ガレ場はこんな感じです。下山時は浮石に注意して降りる必要があります。
前穂高岳の山頂への最後の登りです。やや傾斜はきついですが、難しい登攀ではありません。
前穂高岳山頂から振り返る。凹状のガレ場を登って来ました。
前穂高岳は南北に細長い山頂です。槍ヶ岳・穂高連峰周辺では唯一の一等三角点が設置されています。山頂の北側の端に立つと穂高岳から槍ヶ岳へ続く北アルプス主稜線がくっきり見えています。
前穂高岳の山頂からの絶景。中央の最も高いところが奥穂高岳。右側に涸沢岳、北穂高岳。ここから見ると、吊尾根が急傾斜に見えます。
涸沢カールの底の部分に涸沢小屋や涸沢ヒュッテの赤い屋根が見えています。槍ヶ岳のとがった先端が天を突く様に聳えています。更に彼方には水晶岳、鷲羽岳、野口五郎岳などの峰々が雲上に見えます。
前穂高山頂から明神岳へ続くバリエーションルートを写す。左手側から雲が上がってきている所が東壁で、前穂高岳東壁は井上靖の長編小説「氷壁」の舞台になった場所です。紀美子平から吊尾根を経由して奥穂高岳へ至るルートもご覧ください。