日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
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北穂高岳

北穂高岳登山ルート概要

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(奥穂高岳・前穂高岳・西穂高岳・北穂高岳)

登山コース案内

前穂高岳から北穂高岳、その奥に槍ヶ岳

前穂高岳から北穂高岳と槍ヶ岳

前穂高岳から北穂高岳を写す。涸沢から登山道が稜線に沿ってジグザグに付いているのが確認できます。


北穂高岳への登山口は上高地です。 そこから梓川に沿って上がり、横尾山荘前で横尾谷に入ります。
屏風ノ頭の東壁にある屏風岩を左手に見ながら進むと本谷橋に到着します。
ここから登山道は左に大きくカーブするとともに正面に北穂高岳山頂が東稜越しに見えてきます。

涸沢まで登ると正面には右から北穂高岳、中央に奥穂高岳、左に前穂高岳と日本屈指の山容である穂高連峰が眼前に現れます。
涸沢まではなだらかな登りで、ハイキング感覚で登ることができます。

涸沢小屋の右手に北穂高岳への取り付きがあり、ここからが本格的な登りとなります。 登り始めは低い草の間に登山道はあり、夏の間は色とりどりの高山植物が咲き乱れる所です。
ハイマツ帯に入ると登山道はジグザグになり、大岩がゴロゴロしたごーろ帯を通過すると南稜の取り付きで核心部の鎖場となります。
傾斜40度ほどの一枚岩に鎖が設置されていますが高度感は無く難しくありませんが、雨の日などは滑るため注意が必要です。
鎖場を登りきると斜度60度ほどの梯子が設置されています。 この梯子を登ると南稜の稜線に飛び出します。

南稜の稜線上にあるザレタ登山道は少し登ると見えてくる岩陵までは比較的なだらかです。

岩陵には鎖が架かっていますがステップもしっかりあり、傾斜は緩いため高度感はありません。
鎖場を登りきった直後に右にトラバースします。
ここにも鎖が設置されていてやや高度感があり、難しくはありませんが滑落すれば怪我では済まないかもしれないため2回目の核心部といえます。

少し登ると2つ目の鎖場です。最初は直登り、次にトラバースです。
前回同様に直登りの鎖場は高度感は無く難しくありませんが、次のトラバースする場所はやや高度感があり、難しくはありませんが滑落すれば怪我では済まないかもしれません。

ゴロゴロした岩を登りきると左手に北穂高岳南峰と右手に北峰が見えてきます。そこは 南陵テラスと呼ばれるや平坦な地形でキャンプ指定地があり、7月から8月上旬にかけてお花畑が広がります。

北穂高岳南峰直下では涸沢岳を経由して奥穂高へ通じる登山道を示す指導標を左に見送り、北穂高小屋が立つ北穂高岳北峰へ向かいます。

松濤岩の基部を回り込むようにして松濤岩のコルに出ます。松濤岩の名前は、登山家であった松濤明に由来します。松濤明は登山中に遭難し、その間に書き記した日記などから後に「風雪のビバーク (特選山岳名著シリーズ) 」という書物となって出版されました。

北穂高岳山頂からは深く切れ落ちた大キレットの先に槍ヶ岳がくっきりとその雄姿を見せていました。

※奥穂高岳から北穂高岳へのルートは北穂〜奥穂(涸沢岳) をご覧ください。





画像一覧

上高地の大正池と紅葉の焼岳。大正池は西暦1915年に焼岳が噴火したことで梓川が塞き止められ出来たものです。釜トンネルから一般車は登山口である上高地入れません。バスかタクシーによって入山します。

上高地バスターミナルから歩いて数分の所のにぎわいを見せる上高地の河童橋。奥には穂高連峰の奥穂高岳と吊尾根。周辺には宿泊施設や土産店などが集まっています。

梓川に沿ってなだらかな登山道を上がります。奥には左から穂高連峰の西穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳と連なります。上高地から北穂高岳まで約8時間10分のコースタイムです。

梓川に沿って進むと明神岳が左手に近づいてきます。その先に見えるのは西穂高岳です。稜線の左側から最初に尖ったピークが独標です。

登山道沿いのもみじの紅葉。10月18日時点です。

白沢出合。 急峻な明神岳を左手に見ながら進みます。白沢出合の橋のたもとから徳本峠へのルートが分岐しています。徳本峠からは霞沢岳へのルートが分岐します。

梓川の広い河原の先に左から明神岳、前穂高岳が見えて来ました。本州において梓川河畔にのみ生息するのがケショウヤナギです。毎年の様に氾濫する場所に適した樹木です。

井上靖が書いた小説「氷壁の宿」に登場する徳沢園前の芝生の広場。テントを張ることができます。トイレ、水の補給ができます。この右手側に徳澤ロッジがあります。徳沢園の裏手から長塀山を経由して蝶ヶ岳へ登るルートが分岐する。

徳沢から梓川にそって1時間ほど歩くと横尾山荘です。横尾山荘から梓川に架かった横尾大橋を渡り、横尾谷を進むと左手側に屏風岩が見えてきます。

横尾本谷の河原沿いに緩斜面を登っています。登山道は紅葉で染まっています。

横尾本谷お隔てて仰ぎ見る紅葉で染まる屏風岩。屏風岩は、氷河により削られたU字谷の側壁で、ロッククライミングのゲレンデとして人気が高い。

屏風岩の紅葉を望遠で撮影。ダケカンバが黄色く色づいています。10月18日時点の様子です。

横尾本谷の左岸をゆっくりと登って行きます。本谷橋まであと少しの地点です。

正面には東稜の先に北穂高岳の山頂部分が顔を出しています。

屏風岩の紅葉を振り返る。屏風岩は北アルプス中でもロッテクライミングのゲレンデとして有名です。

本谷橋。開けた平坦地になので休憩のスポットになっています。上高地からここまではなだらかな登りです。ここから涸沢までやや登りがきつくなります。

本谷橋から傾斜が一気に増してきます。本谷出合で登山道は90度南側に方向を変えます。本谷出合近くから紅葉の横尾尾根を望む。

横尾谷を振り返る。本谷出合で横尾谷は涸沢と名前を変え南方向に進みます。

涸沢の左岸に沿って登っていきます。右手方向に紅葉の横尾尾根を望みます。

正面に北穂高岳が見えてきました。標高2000メートル近くになるとナナカマドは次第に落葉を始めています。

涸沢下流部の紅葉。10月18日時点ですと紅葉はほぼ終わりに近づいています。涸沢上流に涸沢カールが確認出来ます。

奥穂高岳が見えてきまました。涸沢のSガレ近くになると10月18日時点でナナカマドの紅葉がもう既に終わっています。

Sガレ。右手には北穂高岳東稜の下部が名残惜しそうに赤や黄色の色を止めています。左奥は涸沢岳です。

Sガレの上部を登って行きます。正面奥は右から涸沢槍、涸沢岳です。

石畳の登山道の先に涸沢カールのモレーンに建つ涸沢ヒュッテが見えています。ナナカマドの紅葉も終わりが近づいています。涸沢の紅葉の最盛期は奥穂高岳のページをご覧ください。

横尾谷方面を振り返る。横尾尾根と屏風岩で挟まれた横尾谷は正面の本谷出合で右に90度方向を変え、横尾に至っているのが分ります。

北穂高岳。正面の一番高く見える所から下方に伸びているのが南陵で、ここに登山道が付いています。右奥に山頂があります。

葉が落ち実だけとなったナナカマドに冬山の気配を感じます。正面奥には北穂高岳、左手奥に涸沢槍、涸沢岳です。

涸沢ヒュッテ前に広がるテント場の中に作られた石畳状の登山道を涸沢小屋へ向け歩きます。北穂高岳へは涸沢小屋(正面)の右側の北穂沢を登ります。テントサイトの中央に山岳警備隊の詰所があります。

涸沢小屋の右手に北穂高への登山口があります。営業期間:4月下旬のゴールデンウィーク初めから11月初旬まで。基本的に予約制で、予約の無い方は詰め込まれる可能性があります。山小屋直通電話 090-2204-1300

涸沢小屋の右手から入り、北穂沢のザレた登山道を詰めます。夏の早い時期ですと、この辺り雪渓で埋まっている事があります。必ずしもアイゼンは必要ありません。

少し登り左方向へ進みます。

更に、北穂沢右岸沿いを登って行きます。右の尾根は北穂高岳・東稜です。

正面の尾根は北穂高岳・南稜です。南稜に登山道が付いています。初夏には高山植物で彩られるところです。ミヤマシシウド、コバイケイソウ、トリカブトなどの高径草原が草紅葉になっています。

写真中央を左下から右上に向けてある支稜線が奥穂高岳に登るザイテングラートで、穂高岳山荘が建つ白出のコルに向け突き上げるように伸びています。涸沢岳から裾野を広げる斜面を横切るように登山道が確認出来ます

正面の岩をよじ登ります。灌木帯の中の岩場なので高度感はありません。

ハイマツ帯をジグザグに登ります。

ハイマツ帯を抜け、ゴーロ帯(岩のゴロゴロした所)を登り左方向に進むと南稜の取り付きです。

ゴーロ帯の上部で左方向に進路を変えます。南稜の取り付き部の鎖場が見えて来ました。

一回目の核心部:南稜の取り付き部の最初の鎖場。斜度は40度程度で高度感はありません。上部には梯子が二段で架けられています。夏のシーズン初めには、この辺りにまだ雪渓が残っている事もあります。

一枚岩なので雨の日の下りは滑りそうです。滑りそうな所には足場が切られています。鎖は二段に分けられて付けられています。上部に金属製の梯子が二段で架けられているのが見えます。

一段目の鎖場を登った所から振り返って撮影。一枚岩には足場が切られているのでスタンスとしては十分です。

二段目の鎖場。やや滑りやすい一枚岩の通過です。磨り減った登山靴ではスリップしやすいでしょう。通過するスペースが狭いので、すれ違いには注意が必要です。

二段目の鎖場を登った所から下を撮影。上部の鎖場はスタンスが豊富なことが分ります。

小さな梯子を一つ登り、斜度60度ほどの長い梯子を登ると南稜の取り付きの稜線に飛び出します。

上部の長い梯子を登り切った所から見下ろす。落石注意の看板が架けられています。

長い梯子を登って南稜取り付きに出ました。ちょうどこの辺りで中間地点です。腰を下ろして座れる適当な岩を探して一休みします。しばらく比較的なだらかな登山道が続きます。

南陵の取り付き部から少し登って振り返て撮影。涸沢カールのモレーン部に涸沢ヒュッテが見えています。ここまで上がると、それまで見えなかった奥穂高岳や涸沢岳が見えてきます。前穂高岳の北尾根が峻嶺峨々として聳えています。

北穂高岳南稜の取り付きからザレタ登山道が続きます。傾斜は比較的緩いが、浮石があるので転倒には注意です。南稜は穂高連峰の主稜線に突き上げている岩稜です。

正面の岩に鎖が架かっています。鎖場の傾斜は緩く、高度感は無いので登山初心者でも問題無く登って行けます。登りきると右にトラバースします。

近くから鎖場を撮影。傾斜が緩くスタンスが豊富なことがよく分ります。

鎖場の中間地点。鎖が岩に掛けられているのが見えます。ステップがしっかりあり高度感もありません。

鎖場を登り切った所から見下ろす。工業用アンカーが岩に打ち込まれているところもあります。

鎖場を登ると直ぐに右にトラバースします。山側の岩にガイドロープが付けられています。ここはやや高度感があり2回目の核心部という事が出来ます。とはいえ、慎重に通過すれば何の問題もありません。

岩場のトラバースを終えると、山頂までは岩登りの個所はありません。ハイマツ帯の間をジグザグに登って行きます。やや浮石が多いので下山時は転倒に要注意です。

ゴロゴロした岩のを登りきると北穂高岳南峰と北峰が見えてきます。

中央が南峰、右が北峰。この大小様々な岩を越えると、傾斜が緩み岩塊斜面が広がっています。そこが南稜テラスと呼ばれる場所です。

南稜テラス。この周辺が北穂高岳のキャンプ指定地です。水場やトイレはありません。トイレは約20分歩いて北穂高小屋のトイレを使用する必要があります。中央が南稜で、右の北峰に北穂高小屋があります。

南峰直下にある指導標。北穂高南峰を経由して涸沢岳、奥穂高岳への登山道が分岐します。北穂高岳北峰はここから右手方向に進みます。

右のピークが北穂高岳北峰です。松濤岩の基部を回り込むように進みます。右下側のザレタ斜面の傾斜はきつくなく高度感はありません。夏の初めには残雪のトラバースになります。

松濤岩の基部のトラバース地点から東稜と北穂高沢を見下ろす。その先に見えるのはパノラマルートから登れる屏風の耳です。

北穂高岳山頂から南峰を撮影。登山者がいるあたりが松濤岩のコルです。その奥に奥穂高岳(左のピーク)が見えます。奥穂高岳の稜線を右にたどるとジャンダルムが見えています。

広く平坦な北穂高岳山頂。槍ヶ岳が見えています。山頂からの眺めは文字通り360度の大パノラマが広がります。大キレットを隔てての槍ヶ岳、飛騨側に切れ落ちた滝谷はロッククライマーの憧れの岩場です。

山頂直下に立つ北穂高小屋。営業期間は4月末の天皇誕生日から11月上旬の文化の日までです。水は、天水を使用しているので大変貴重です。北穂高岳から涸沢岳を経由して奥穂高岳へ至るルートもご覧ください。

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北穂高岳ルート地図

北穂高岳ルート詳細情報

ルート 上高地バスターミナル(標高1,505m)⇒横尾(標高1,620m)⇒
涸沢(標高約2,350m)⇒北穂高岳(標高3,106m)
コースタイム 登山:上高地〜北穂高岳 8時間10分
下山:北穂高岳〜上高地 7時間00分
駐車場 上高地へ入る為の駐車場の詳細
核心部 スラブ状の鎖場とトラバースのための鎖場が北穂高岳の核心部
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 4
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.75リットル、体重60kgの人:4.88リットル、体重75kgの人:6.00リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:6.975Kcal、体重60kgの人:9.068Kcal、体重75kgの人:11.160Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.996kg、体重60kgの人:1.295kg、体重75kgの人:1.594kg
標高差 距離 15.9km 最大標高差 1597m 平均斜度 全体:10% 上り:12.6% 下り:3% 獲得標高 上り:1578m 下り:36m
山小屋 穂高岳山荘 北穂高小屋 涸沢ヒュッテ 涸沢小屋  横尾山荘 徳沢園 徳沢ロッジ
登山口までのアクセス 上高地へのアクセスの詳細


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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北穂高岳は
「37.槍ヶ岳・穂高岳 上高地 北アルプス」に収録されています。
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