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針ノ木岳(はりのきだけ)
9月18日 針ノ木雪渓ノドの雪渓崩壊の様子
9月18日 針ノ木雪渓のノドと呼ばれる部分の雪渓の崩壊。
ここは、左岸(右側)の山側を巻き、雪渓上部に出ます。アイゼンは八月までは必要でしょう。
また、針ノ木岳とスバリ岳間は、岩陵帯の通過です。特に難所はなく、黒部湖側の眺望が大変良いルートです。

針ノ木雪渓

針ノ木雪渓を上り、針ノ木峠を経由する
針ノ木雪渓を登る針ノ木岳

針ノ木岳〜スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳

展望良好な岩場とハイマツ帯の稜線を歩く
針ノ木岳〜スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳〜岩小屋沢岳

登山ツアー

針ノ木岳登山ツアー

針ノ木岳登山ルート概要

針ノ木岳は後立山連峰の最南端に位置し、日本二百名山に選ばれている標高2,821mの山です。針ノ木小屋が建つ針ノ木峠でコマクサが豊富な蓮華岳と対峙しています。梓林太郎の推理小説「針ノ木岳殺人事件」でも耳にしたことがあるかもしれません。

又、1584年(天正12年)、富山城主佐々成政が、浜松の徳川家康に救援を求めて、極寒のザラ峠から針ノ木峠を越えて信州に出て、徳川家康に直訴したという話は有名です。その際、莫大な金、銀を埋めたという伝説が残っています。詳細は五色ヶ原から立山室堂のページをご覧ください。

ルートは扇沢を登山口として、日本三大雪渓(白馬大雪渓、針ノ木雪渓、剱沢雪渓)の一つ、針ノ木雪渓を登り、針ノ木峠から山頂を目指すのが一般的です。針ノ木雪渓は、高瀬川支流の篭川の上流部に出来た雪渓で、八月までは雪渓上を直登りするためアイゼンが必要です。
9月以降になると雪渓の崩壊が進み、左岸、右岸の山側を巻いて登るように登山道が作られています。雪渓の状態は入山前に大沢小屋、針ノ木小屋に確認することが重要です。※アイゼンを大沢小屋で借りて、針ノ木小屋に返すサービスがあります。

また、後立山連峰縦走路として爺ヶ岳〜岩小屋沢岳〜鳴沢岳〜赤沢岳〜スバリ岳と稜線を南下して針ノ木岳に至るルートも大変変化に富んでいます。柏原新道を使えば、扇沢から一泊二日あるいは二泊三日の周回コースを組めるため、マイカー登山に向いています。ただし、岩小屋沢岳と鳴沢岳の鞍部に建つ新越山荘の営業期間が短いので事前確認して登山計画を立てる必要があります。


針ノ木岳慎太郎祭

慎太郎祭は、毎年6月第1週の日曜日に登山シーズン到来を告げる開山祭も兼ねて針ノ木雪渓において開催されます。祭典は午前9時30分から挙行され、記念登山として針ノ木峠へ登ります。参加費用は1人2000円(保険料・記念バッジ・山の歌集・おしるこ含む)です。

赤石沢出合付近の祭典会場・「お祭り広場」には慎太郎が晩年良く口にしたと言う 「山を想えば 人恋し 人を想えば 山恋し」の垂幕がかかり、彼の人柄が偲ばれます。

名前の由来になった百瀬慎太郎は、詩人であり、随筆家でもありました。大町市八日町の旅館対山舘を経営する傍ら、26歳の時(大正6年)日本最初の山岳案内人組合を結成、大沢小屋と針ノ木小屋を建てるなど、近代登山に多大なる影響を与えた人物です。又、彼の交友関係も広く、若山牧水、深田久弥、松方三郎、ウォルター・ウェストンなど多岐に渡っていました。


早稲田大学の針ノ木谷赤石沢の遭難

昭和2年12月26日、近藤市正氏をリーダーに早大登山部11名が冬山合宿で山スキーを付けて膝を越すラッセルで高度を稼ぐ最中に赤石沢で発生した雪崩に巻き込まれて4名が犠牲。4人の遺体は5月に発見され、家族のもとに帰りました。その惨事を追悼して、赤石沢出合いの左岸の切り立った崖に早稲田大学の遭難記念碑・梵字が彫られています。


登山届の提出

長野県のホームページで携帯やパソコンから出来ます。また、扇沢登山口にも登山ポストが設置されています。

登山地図のスマホアプリ

山と高原地図のスマホアプリが昭文社から販売されています。月額版:料金月400円、通常版:地域1エリア500円。

立山ロープウェイ山頂駅の大観峰から黒部渓谷を挟んでスバリ岳(左)と針ノ木岳

黒部渓谷を挟んで左からスバリ岳と針ノ木岳

針ノ木岳山頂周辺の気温

山頂気温
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
最高気温
-9.8
-8.9
-4.7
4.0
9.4
12.4
15.6
17.3
12.3
6.4
0.4
-6.0
平均気温
-13.9
-13.3
-10.0
-3.1
2.7
8.7
10.3
11.4
7.0
0.3
-5.5
-11.0
最低気温
-18.5
-18.6
-15.0
-9.2
-3.3
1.7
6.1
6.9
2.8
-1.5
-8.4
-13.4

針ノ木岳へ登るための装備と服装

季節により変動する登山用具/装備品
用具・装備
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ツェルト
ストック
スパッツ
手袋
サングラス
軽アイゼン
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×
×
×
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×
×
×
×
×
12本歯アイゼン
×
×
×
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×
ピッケル
×
×
×
×
×
×
テント
×
×
×
×
×
×

針ノ木峠の歴史

針ノ木峠は針ノ木岳と蓮華岳の鞍部にある標高2536メートルで、長野県と富山県の境に位置しています。南アルプスの三伏峠(標高2580m )に次いで日本第2位の高さを有している峠です。

針ノ木峠を越える道は、信州から越中・立山方面方面へ抜ける最短ルートとして古くから使われていました。

室町時代以前には信州、越中の商人が交易の為に通った道、立山信仰が盛んになり、信州の人々が「立山詣で」に裏参道として使った信仰の道、漁師や杣人が山の恵みを求めて使った道。

江戸時代になると、北アルプスのほぼ全域が加賀藩の領地で、御縮山(おしまりやま)として一般人の入山を禁じていました。しかし、針ノ木峠を越える道は、立山参詣をする信州の人々が通行していたようです。

明治時代に入ると、百瀬慎太郎による大沢小屋・針ノ木小屋などが建設され、近代登山が幕を開け、スポーツ、レジャーとしての道として役割を果たすようになります。

また、戦国時代の西暦1584年の冬、佐々成政が、富山から北アルプスを越え浜松へ行ったとする伝承があります。その時に使ったルートが針ノ木峠ではないかとする説が有力です。





針ノ木岳登山口までのアクセス(公共交通機関)

扇沢 >>関東(東京・新宿)からの扇沢までのアクセス/駐車場の詳細情報

>>関西(大阪・京都)・名古屋から扇沢までのアクセス/駐車場の詳細情報

針ノ木岳周辺の山小屋

大沢小屋、針ノ木小屋


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針ノ木岳は
「37.鹿島槍・五竜岳 北アルプス」に収録されています。
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