日本アルプス登山ルートガイド > 北アルプス > 烏帽子岳
烏帽子岳登山ルート概要
標高2628mの烏帽子岳は、二百名山で、裏銀座縦走コースの最初の山になります。烏帽子岳と名前の付く山は日本に約70座あります。その最高峰がこの烏帽子岳です。
名前の由来は、改めて言及するまでもありませんが、山頂部の花崗岩の岩峰が烏帽子に似ているからという事は想像に難くありません。古くは折岳、或いは信州の盗伐者・杣三吉の名から三吉岳と呼ばれることもありました。
標高1270m地点にある登山口の高瀬ダムへは、公共交通機関(路線バス)がないものの、七倉ダムには広い駐車場があり、七倉ダムと高瀬ダム間は特定タクシーが走っています。下山後に高瀬ダムのえん堤の建物に設置されている公衆電話(10円硬貨のみ使用可)でタクシーを呼ぶことができます。又、東京からは毎日アルペン号が走っているので、アクセスは良好です。獲得標高は、上り1378m・下り67mと十分日帰り可能な距離にあります。
テント泊の登山者にとっても利便性が高く、高瀬ダムを渡り、トンネルを抜けて立派な吊り橋を渡った対岸はキャンプ指定地になっています。又、烏帽子小屋近くもテント場があります。
登山コース案内
高瀬ダムを登山口としてブナ立尾根を登るコースは、裏銀座縦走コースの始発地点となります。ブナ立尾根は北アルプス三大急坂(剱岳の早月尾根、燕岳の合戦尾根)の一つ。確かに急坂が続くものの、入山者が多く、よく整備されているので大変歩きやすいルートになっています。特に危険箇所は無く登山初心者向きと言えます。
山頂ピストンにとどまらず、南沢岳方面へ20分ほど歩けば、二重山稜となっている窪地に四十八池と呼ばれる池塘が散在しています。実際には数個の池塘があるだけですが、ハイシーズンでもあまり登山者が入らず、静かで伸びやかな別天地を満喫できるはずです。
ちなみに、裏銀座縦走コースとは、烏帽子岳を烏帽子岳小屋分岐からピストン→野口五郎岳へ南下→水晶小屋分岐で水晶岳をピストン→鷲羽岳→三俣蓮華岳→双六岳から西鎌尾根を登り槍ヶ岳至るルートです。北アルプスの最深部を行くロングコースとなるため体力と時間とが必要です。
船窪新道を登り船窪岳→不動岳→南沢岳へ縦走するルートは、アップダウンがきつく、危険箇所もあり、コースタイムが長いので登山初心者向きとは言えません。
水場
濁沢を渉り、ブナ立尾根取り付き地点で水が取れます。烏帽子岳小屋では天水の為、消毒されているので美味しいとは言い難いです。
登山届の提出
長野県のホームページで携帯やパソコンから出来ます。また、七倉の登山相談所にも登山ポストが設置されています。
登山地図のスマホアプリ
山と高原地図のスマホアプリが昭文社から販売されています。月額版:料金月400円、通常版:地域1エリア500円。
烏帽子岳山頂周辺の気温
山頂気温 | 1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高気温 | -8.6 |
-7.8 |
-3.5 |
4.9 |
10.3 |
13.3 |
16.5 |
18.2 |
13.2 |
7.3 |
1.3 |
-5.1 |
平均気温 | -13.0 |
-12.4 |
-9.1 |
-2.2 |
3.6 |
7.6 |
11.2 |
12.3 |
7.9 |
1.2 |
-4.6 |
-10.1 |
最低気温 | -17.6 |
-17.7 |
-14.1 |
-8.3 |
-2.4 |
2.8 |
7.0 |
7.8 |
3.7 |
-2.4 |
-9.5 |
-14.5 |
烏帽子岳へ登るための装備と服装
用具・装備 | 1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ツェルト | ◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
○ |
△ |
△ |
△ |
○ |
◎ |
◎ | ストック | △ |
△ |
△ |
△ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
△ |
スパッツ | ◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
○ |
手袋 | ◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
△ |
△ |
○ |
○ |
◎ |
◎ |
サングラス | ◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
◎ |
軽アイゼン | × |
× |
× |
× |
× |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
△ |
12本歯アイゼン | ◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
◎ |
ピッケル | ◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
テント | ○ |
○ |
○ |
○ |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
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烏帽子岳登山口までのアクセス(公共交通機関)
七倉ダム・高瀬ダム | 七倉の登山口から特定タクシーで高瀬ダムへ
(通行時間5:30〜18:30(7月1日〜8月31日のみ19:00) 毎日新聞旅行の毎日あるぺん号(新宿発、往路のみ)で七倉ダムへ。AM4時前に七倉ダムへ着きますので、高瀬ダムでは徒歩2時間。特定タクシーは5:30分から運行を開始。七倉山荘は、早朝のため閉まっています。 アルピコ交通のさわやか信州号(関東、関西発着)でJR信濃大町駅へ。 駅からはタクシーをご利用ください。 ※JR信濃大町駅〜葛温泉間 一日3便乗り合いタクシーがあります。1人1500円、要予約。 |
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扇沢 | 扇沢へのアクセス/駐車場の詳細情報 |
烏帽子岳周辺の山小屋
水晶小屋
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