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木曽駒ケ岳 千畳敷登山ルート概要
登山コース案内
駒ヶ根ロープーウェイ終点駅ともなっているホテル千畳敷から外に出ると、千畳敷カールと呼ばれる六万年前と二万年前に氷河の力で削られたお碗型の地形が広がります。
※カールの末端に、氷河による削り屑で出来た高まりを「モレーン」と呼びます。ロープウェイの千畳敷駅はモレーン上に建てられています。
千畳敷カールは高山植物の宝庫で、初夏から夏にかけて可憐な花を咲かせます。千畳敷カール内には約40分で周回できる遊歩道が整備されています。
千畳敷から良く整備された登山道を登り乗越浄土を目指します。
八丁坂の指導票があるところで遊歩道からの道を合わせると、乗越浄土の稜線までジグザグで急峻な登りが続きます。
乗越浄土は多くの登山者が休憩する平たんな広場です。
登山道は乗越浄土で分岐し、左方向は宝剣岳、右方向が木曽駒ケ岳です。
乗越浄土に建つ宝剣山荘の裏を通り抜け、中岳へ向かう緩い登りの周辺には、ロープで立ち入りを制限されたコマクサの群生が広がっています。大きなケルンを過ぎると中岳山頂に立ちます。
中岳から初めて木曽駒ケ岳の全容が望めます。中岳から駒ヶ岳頂上山荘が建つ鞍部に下り、登り返すと木曽駒ケ岳山頂です。
木曽駒ケ岳の山頂は平坦で広い所です。
氷河の拡大期は6万年前と2万年前の2度あった
最終氷河期は6万年前と2万年前に存在しました。日本において、氷河が大きく発達したのは6万年前の方でした。しかし世界的に見ると2万年前の方がより大きく氷河は成長しました。ではなぜ日本においては6万年前の方がより大きく氷河は成長したのでしょうか?
世界的には2万年前の方がより気温が低下し、地球規模の海面低下が起こりました。日本海はより低温となり、凍結する範囲が大きくなっため、大陸から強い寒気が流れ込んでも日本に大量の雪をもたらすことがなかったからです。
※冬の季節風が日本海から蒸発する水分を取り込んで、日本の屋根と呼ばれる山脈にぶつかって日本海側に雪を降らせます。
画像一覧
乗越浄土に立と、左手方向に宝剣岳、正面に丸い形をした中岳が手の届きそうなところにあります。宝剣山荘の横を通り右方向の中岳へ向かいます。横手(巻き道)コースが左に分岐します。岩場の通過があり、変化に富んでいます。
宝剣山荘からなだらかな道を登ると巨岩の立ち並ぶ中岳です。中岳から木曽駒ヶ岳を望む。鞍部に見えるのは駒ヶ岳頂上山荘です。山荘の左右の斜面に「駒」の名が付いた特産の高山植物、コマウスユキソウが群落を作っています。
駒ヶ岳頂上山荘。090-5507-6345(6月〜11月) 中央アルプス唯一のテント場約70張があります。水場は6月末まで雪渓からの水がありますが、それ以降は小屋からもらうことになります。宿泊者以外飲料水1リットル/150円 。
木曽駒ヶ岳山頂。二つの駒ケ岳神社が鎮座し、伊那地方と木曽地方の山岳信仰の歴史が今に残ります。山頂付近には特産種のコマウスユキソウが、可憐な姿で群落を作ります。エーデルワイスの仲間で、ヒメウスユキソウの別名がある。
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木曽駒ケ岳 千畳敷登山ルート地図
木曽駒ケ岳 千畳敷 登山ルート詳細情報
ルート | 駒ケ岳ロープウェイ千畳敷(標高2,612m)⇒乗越浄土⇒木曽駒ケ岳(標高2,956m) |
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コースタイム | 駒ケ岳ロープウェイ千畳敷⇒木曽駒ヶ岳 2時間 木曽駒ヶ岳⇒駒ケ岳ロープウェイ千畳敷 1時間40分 |
駐車場 | 菅ノ台バスセンター 1回500円 約1,000台(周辺駐車場合計) |
核心部 | 難しいところはありません。 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.92リットル、体重60kgの人:1.19リットル、体重75kgの人:1.47リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.707Kcal、体重60kgの人:2.219Kcal、体重75kgの人:2.730Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.244kg、体重60kgの人:0.312kg、体重75kgの人:0.390kg |
標高差 | 距離 1.9km 最大標高差 347m 平均斜度 全体:17% 上り:25.9% 下り:12% 獲得標高 上り:349m 下り:54m |
山小屋 | 宝剣山荘、天駒荘、、駒ヶ岳頂上山荘、頂上木曽小屋 |
アクセス |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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