塩見岳とは

日本百名山にも選定されている塩見岳は、長野県伊那市と静岡県静岡市葵区に跨り、南アルプスのほぼ中央に位置しています。

三伏峠が南北の境界とされるので、厳密には南アルプスの北部の南端近くに位置すると言うべきでしょう。

山頂は東峰(標高3,052m )と西峰(標高3,047m )からなる双耳峰で、三角点のある西峰の方が5メートルほど低い。

主要ルートの鳥倉林道は鳥倉林道駐車場の先にゲートがあり、夏季限定の登山バスのみ乗り入れ可能で、一般車は入れません。

鳥倉登山口から三伏峠(さんぷくとうげ)小屋までは沢や傾斜地に架けられた丸太の橋を何度もわたり返します。見た目には頼りなく、今にも壊れそうな丸太橋に見えますが、谷側の傾斜は緩く、通過に危険はありません。
ただし、雨の日には丸太が滑りますので注意してください。

塩見岳の地図

塩見岳の山小屋

南アルプスの山小屋
塩見小屋
塩見小屋
南アルプスの山小屋
三伏峠小屋
三伏峠小屋

塩見岳の登山コース概要

鳥倉林道で三伏峠経由ルート

塩見小屋から塩見岳
塩見小屋から塩見岳

三伏峠小屋はすでに標高2,560mあり、少し登った所で森林限界を抜け、ハイマツ帯の登りとなります。三伏山の山頂に着くと、360度の展望が開け、塩見岳の全容が目に飛び込んできます。

三伏山から気分爽快なハイマツ帯の中の稜線歩きが数分間続いた後、樹林帯の中へと下っていきます。 下りきった所から本谷山に向けマルバタケブキの群生地の間を登り返します。

本谷山からは、塩見岳が樹木の間から見え隠れする歩きやすい尾根道が続き、権右衛門山を右から巻き、塩見新道分岐を左に見送ると、間もなく塩見小屋に到着します。

塩見小屋からハイマツ帯の登りがあり、天狗岩を越えた辺りから山頂までの岩稜が核心部です。 斜面の最大傾斜は50度ほどですが、ジグザグに登山道が付いているため、鎖場にはなっておらず、特に危険個所はなく高度感のあるところもありません。

コースタイム

  • 登山:鳥倉林道駐車場⇒三伏峠⇒塩見岳 8時間20分
  • 下山:塩見岳⇒三伏峠⇒鳥倉林道駐車場 5時間50分

難易度 2/10

体力  8/10 日帰り

塩見岳山名の由来

塩見岳山名の由来

塩の字が付いた由来

塩見岳の山名の由来は、山頂から太平洋が見えたからとか、塩見岳の山麓の大鹿村に岩塩が産出したからとも言われています。

確かに大鹿村には「塩」にちなん地名(鹿塩温泉・塩川・塩原・塩の里)が残っています。また、湯元 山塩館では鹿塩温泉の源泉をじっくりと煮込み「山塩」を作っています。

明治時代までは間ノ岳(赤石の間ノ岳)・荒川岳などと呼ばれることもあった様ですが、紛らわしいので大正時代になって塩見岳と統一されるようになったということです。

塩見岳の日帰り登山は出来る?

塩見岳に最短で登れる鳥倉林道駐車場登山口から塩見岳の往復は14時間10分かかります。塩見岳を日帰りするには標高差や歩行時間などを考えると、よほどの健脚者でなければ難しいと思います。

一般的には三伏峠小屋か塩見小屋泊の1泊2日の山行となります。

塩見岳の登山口近くの温泉

鹿塩温泉 塩湯荘

鹿塩温泉 塩湯荘

ナトリウム-塩化物強塩泉の塩分を多く含む温泉です。

塩を多く含む温泉は汗の蒸発を防ぐことで保温効果が高く、熱の湯とも呼ばれます。

【登山バス】
7月中旬から8月下旬まで登山バスが温泉近くを通ります。
松川インター、大島駅前⇔鳥倉登山口
1日2往復

長野県下伊那郡大鹿村鹿塩633
【日帰り入浴】
10:00~14:00
一人 ¥600(税込)不定休につきご来館前に電話で確認のこと。

塩見岳の天気の特徴

塩見岳東峰
塩見岳東峰

塩見岳は晴天

6月から7月の梅雨明けまでは晴天の確率は低いですが、梅雨開けと共に晴天がしばらく続きます。また、秋も比較的晴天に恵まれます。しかし、10月上旬で初冠雪を見る年もあり、雨天だけではなく、強風などにも天候には十分な注意が必要です。

山の天気予報は難しい
山の天気予報は難しい

お薦めの天気予報

テレビで流れる天気予報やネットで得られる無料の天気予報は、一般的に平地を対象としたものです。 そのため、晴れの天気予報が出ていても、山ではガスってしまうことはよくあることです。 

そこで、おすすめなのがtenki.jpの有料バージョン(+more)です。これは、月間100円と安いですが、高層天気の予報のため精度が高いです。また、山の天気予報(月額300円)を併用すると更に精度が高まります。

各種情報

塩見岳登山ツアー

  • 塩見岳|登山・トレッキングツアー

観光協会

登山届提出

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

塩見岳山頂周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月-9.7-15.9-20.9
2月-8.1-14.0-20.2
3月-3.6-9.9-16.5
4月2.9-3.9-11.1
5月7.61.3-4.8
6月10.65.00.4
7月13.98.54.9
8月15.49.34.9
9月11.15.31.0
10月5.3-0.9-6.4
11月-0.6-7.2-13.2
12月-6.4-12.6-17.9

塩見岳へ登るための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラステント
1月×
2月×
3月×
4月×
5月×
6月×
7月××××
8月××××
9月××××
10月××××
11月××
12月
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

服装や装備品のチェックリスト

登山地図必須 登山地図を忘れると道迷いの原因に!塩見岳はいたるところに分岐があります。 登山地図を持って行かないのは命取りと言えます。
レインウェア必須 塩見岳の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても
レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。
セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。
帽子必須 稜線に上がると直射日光が強烈に降り注ぎます。三伏峠辺りで森林限界を超えます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。
日焼け止め必須 塩見岳は3,000メートルを超えているため、 稜線や山頂周辺では日光を遮る木々が一切ありません。森林限界を超えると紫外線が強いので必帯です。
飲料水必須 天気の良い日は少し多めに持って行きましょう。
三伏峠小屋、塩見小屋での確保は可能です。 登山行程に合わせて水の量を調整するとよいでしょう。
ヘッドランプ必須 夜になると電気を落としてしまう山小屋もあります。そんな時トイレに行くのが不自由です。また、暗い内から山頂まで登り、御来光を拝むためにも必要です。
行動食必須 登山のコースタイムが長いので多めに持っていくと良いでしょう。パン・ナッツ類・野菜ジュース、飲むヨーグルトなど立ち休憩で食べられるものがお薦めです。
パックカバー必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。
時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。
救急薬品必須 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。登山行程が長く体力を必要とするところが多いので、トクホンのような筋肉痛に効く貼り薬。
ティッシュペーパー必須 登山中いきなりしたくなってしまった場合など、止血用などの万が一の時のために必帯です。ポケットティッシュを水で濡らし耳栓として使う場合にも有効です。
防寒着必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。
塩見岳山頂では、7~8月でも最低気温が6度近くまで下がることがあります。
軽くて保温性の高いものを選びます。ゴアテックスのレインウェアを
その上に着ると更に保温性が高まります。
手袋あったら良い 革製の手袋がベストですが、軍手でもOKです。
耳栓あったら良い 塩見岳は山中の三伏峠小屋または塩見小屋で最低でも一泊する日程を取ります。山小屋では大部屋が基本です。就寝時に いびきをかく人が必ずいます。耳栓の効果は絶大です。
カメラあったら良い 大展望の山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。
ビニール袋あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして6~7個あると便利です。
保険証(コピー)あったら良い 事故や遭難時に必要です。
サブザックあったら良い 塩見小屋にザックを置いて、サブザックで身軽な状態で登ることが出来ます。水、カッパなど必要最低限が入る軽いコンパクトなものを使用すること。
シュラフカバーあったら良い 遭難時や混雑している山小屋(一つの布団に2人)で役に立ちます。毛布2枚を床に敷きゴアテックス製のシュラフカバーに入ります。