日本アルプス登山ルートガイド > 南アルプス >
南アルプス登山ツアー情報
南アルプス登山ルート概要
南アルプスは名称の通り、日本アルプスの南端に位置し南北120km、東西40kmにおよび、日本国内の3000m峰21座の内9座がここ南アルプスにあり、10座が日本百名山に選定されている国内最大級の山脈です。
南アルプスの登山ルートの中で一番難しいのが鋸岳です。
第一高点から第二高点までが核心部です。
近年、鹿窓ルンゼと小ギャップには鎖が掛けられ、ルートにはペンキマークがしっかりとつけられ難易度が下がったとは言え、一般道扱いではなくエキスパートオンリーのルートであることには変わりありません。
次に難しいのが甲斐駒ケ岳の黒戸尾根ルートです。
五合目から七合目まで梯子・鎖が連続し、七丈小屋すぐ下の高度感のある鎖場が核心部です。
次は北岳の八本歯のコルと塩見岳でしょう。
共に鎖が設置されるほどの難易度はありませんが、八本歯のコルに上がる稜線上の丸太梯子で稀に滑落事故があります。
この二つのコースは全体として穏やかで特に難しい所はありませんので登山初心者でも問題なく登れるでしょう。
南アルプスは浸食が進んでいないため甲斐駒ケ岳、鋸岳などの一部を除き全体として穏やかな山容を成し、また南に位置していることから森林限界が北アルプスに比べて300mほど高いことなどが特徴です。
北端には鋸岳があり、甲斐駒ヶ岳、早川尾根、鳳凰三山へと連なる甲斐駒山脈を形成しています。
さらに甲斐駒山脈から野呂川渓谷と北沢峠で隔てた南側では、南北に連なる白峰山脈、赤石山脈とが並走しています。
東側の白峰山脈は白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)と白峰南嶺(広河内岳・黒河内岳・笊ヶ岳など)などの山々が連なり、西側の赤石山脈は北端の仙丈ヶ岳から長大な仙塩尾根が塩見岳へと伸び、さらに荒川三山、赤石岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳、光岳へと連なる連峰です。
南アルプスは日本一標高の高い三伏峠を境に北部と南部に分かれています。
北部へのアクセスは良く、北沢峠・広河原などの登山口へは南アルプス林道バスの便が多く、鳳凰三山や甲斐駒ケ岳へは山梨県側からのアクセスも良好です。
一方、南部はアクセスが大変な分、登山者の数も少なく手つかずの自然が残されています。
高山植物は浸食が進んでいない分、土壌が肥よくで北アルプスに比べると豊富です。
梅雨明けの7月下旬から8月上旬が高山植物の最盛期となり、北岳・仙丈ヶ岳などには広範囲にお花畑が発達していることで知られています。
北岳固有種であるキタダケソウは6月半ばに咲き始め、北岳山荘→吊尾根分岐に向かう稜線上に多く見られます。
10月になるとナナカマドやダケカンバ、ウラシマツツジなどの紅葉が始まり、初雪もこのころで、11月上旬にはほとんどの山小屋がその年の営業を終え、山は次第に白銀の世界へと変わり冬山シーズンとなって行きます。