日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
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乾徳山(けんとくざん)

乾徳山登山コース概要

登山コース案内

山梨百名山の乾徳山(標高2031m )は、奥秩父の主脈から南東に派生した尾根上のピークで、甲府盆地の勝沼辺りから北を望むと、並び立つ山々の中に尖ったピークを確認する事が出来ます。山頂近くのスリリングな岩稜、中腹にはオダマキやマルバダケブキなどの季節の花が美しい牧歌的草原が広がるなど、変化に富むコースは、東京からの日帰りが出来ることもあり人気の高い山の一つです。
また、笛吹川筋には信玄の隠し湯とされる湯量豊富で源泉かけ流しの川浦温泉・山県館 があり、登山後の疲れた体を癒してくれること間違いなしです。※日帰り入浴時間:午前 11 : 00 〜 午後 15 : 00(14時受付終了)。

日本二百名山にも数えられる乾徳山は、およそ700年前から武田信玄の菩提寺である名刹・恵林寺の山号となっていて、修験道の霊場という一面も持っています。恵林寺の開祖は、鎌倉時代の禅僧・夢窓国師で、乾徳山山頂で座禅を組み修行した後、元徳2年(西暦1330年)に開山したとされています。
乾徳山の名前は、恵林寺の乾(いぬい)の方角=北西の方角にあることに由来しています。
恵林寺は天正10年(西暦1582年)4月に、織田信長によって焼き払われています。その際、住職の快川和尚が死に臨んで詠んだ歌「安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も亦た涼し」が、よく知られています。

登山口は徳和バス停からが一般的です。
ここから樹林帯の単調な登りが2時間ほど続きます。標高1600m辺りになると修験道の歴史が感じられる場所が現れてきます。現在でも石組が残る前宮には結界が張られたとされ、人里と奥宮との境目とされている場所でした。ここからは「気持ちを引き締めて登る」ということだったんでしょう。 

絶好の休憩ポイントである扇平に到着すると、完全に展望が開け、南側には富士山がよく見えます。

大平山荘を登山口とする場合、扇平までは約1時間のコースタイムですが、太平山荘までの林道は舗装されていますが悪路でやや運転が困難です。

扇平からは針葉樹林帯の登りとなり、ほどなくして一回目の核心部である鎖場が現れます。
鎖は上下2連で、上部の鎖場には正面と右側に平行して鎖が掛かっていて、正面はほぼ垂直で右の鎖はステップはしっかりとしていますが雨の日など足場が濡れている時は危険です。
乾徳山山頂直下には、斜度約50°、長さ約20mの一枚岩/杖棄岩に鎖が掛かっています。その岩を登りきった所が山頂です。

登山計画書の提出
山梨県警察 郵送、電子メール、ファックスなので提出可能です。


乾徳山・恵林寺

乾徳山・恵林寺は夢窓国師によって開かれた臨済宗妙心寺派の古刹です。夢窓国師は伊勢の生まれで、9歳の時に甲斐へ移り住んで出家します。国師55歳の時に、甲斐の国の領主、二階堂道蘊に頼まれて邸宅を禅院に改修したのが恵林寺の始まりです。

武田不動尊

【武田不動尊】
本堂に入り、ウグイス廊下を抜けると、明王殿に武田不動尊が安置されています。信玄生前の姿を仏法の守護神である不動明王に見立て、比叡山より大僧正の位を受けた際、記念像として京都より西佛所職・仏師の「斉藤康清」を招き、対面で模刻させたという等身大の座像です。別名、信玄生不動とも呼ばれています。伝承によると、信玄は剃髪した毛髪を漆に混ぜ、自ら坐像の胸部に刷毛で塗り込めたと伝えられています。

国指定名勝・夢窓国師築恵林寺庭園

【国指定名勝・夢窓国師築恵林寺庭園】
本堂の裏側に、夢窓国師56歳の時に築庭した池泉回遊式庭園があります。国師の初期の作であり、上段に枯山水、下段には心字池を配した幽玄な名園で、寂寞な中に流れを許す禅の心が現代にも通ずるものです。

国師は、後に、西芳寺(苔寺)、天龍寺の庭園も手がけることになります。昭和19年に「国の名勝」に指定されます。

乾徳山山頂周辺の気温

山頂気温
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
最高気温(℃)
-0.8
0.6
4.5
11.0
15.3
18.0
21.5
23.1
18.6
12.4
6.9
1.7
平均気温(℃)
-7.0
-5.6
-1.8
4.1
8.6
12.1
15.7
16.7
12.8
6.5
0.5
-4.7
最低気温(℃)
-12.0
-10.8
-7.2
-1.7
3.3
7.6
11.6
12.5
8.7
2.0
-4.5
-9.7

乾徳山へ登るための装備と服装

季節により変動する登山用具/装備品
用具・装備
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ツェルト
×
×
×
ストック
スパッツ
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×
×
×
×
×
×
手袋
×
×
×
×
サングラス
軽アイゼン
×
×
×
×
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×
×
12本歯アイゼン
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×
×
×
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×
ピッケル
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×
×
×
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テント
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ザイル
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画像一覧

乾徳山登山口にある徳和の無料駐車場には20台ほどの駐車が可能です。公衆トイレが併設されています。

シーズン中運行するバス。塩山駅と西沢渓谷を結んでいます。バスの運行本数は一日4本しかないので、人数が集まればタクシーを利用したほうが便利です。

登山口の徳和から笛吹川の支流である徳和川に沿って乾徳山線の林道を10分ほど歩き、乾徳山大権現を左手に見送ると、林道の脇にある駐車スペース(約10台)があります。

乾徳山登山道入り口。オソバ沢の出合いから登山道が始まります。木の鳥居が立てられ、立派な道標があるので登山口を見落とす心配はありません。

水場・銀晶水。やや水量は細いです。登山道入口からオソバ沢に沿って杉の植林地を抜けると、徳和林道を横断し、少しの事所が銀晶水です。

銀晶水から単調な急坂が続いた後、ミズナラやカンバの生い茂る綺麗な広葉樹林帯の中を折り返しながら登ります。カラマツ平の「駒止」を過ぎ、再び徳和林道と交差し、岩がゴロゴロした登山道を登って行くと錦晶水です。

最終水場・錦晶水。水量は豊富で、平坦地となっているため、一休みして喉を潤すには最適な場所です。近くに簡易トイレがありますが、綺麗ではありません。

林を抜けるとカヤトの国師ガ原の草原が広がります。乾徳山は正面のピークよりさらに奥になります。

国師ガ原を進んで行きます。正面ピークの右の肩の部分が扇平です。初夏から夏にかけて周辺は、亜高山植物のお花畑となり、ミヤマキンポウゲ、マツムシソウ、アヤメ、レンゲツツジなどが花々を咲かせる場所です。

水ノタル分岐。左手方向に進むと、下山道として使われる登山道へ入ります。原生林迂回路部分に傾斜の強いガレ場があるので要注意です。このすぐ近くに避難小屋の高原ヒュッテがあります。

国師ガ原から扇平への登りです。低木帯を過ぎると、開放的な高原となります。

扇平。低木帯を抜け、牧柵に沿って登って行くと、辺り一面草原となり、大きく展望が開けてきます。初夏からグンナイフウロ、コウリンカ、マツムシソウなどの亜高山植物が山花が辺り一面に咲き誇る場所です。

小岩礫帯の登山道を登り、扇平からり振り返ると富士山が雲上に浮かんでいます。そして富士山から少し目を左にやれば日本百名山の大菩薩嶺もよく見えます。

扇平にある月見石。ここは右手側から道満尾根コースが合流する場所です。

月見石分岐。ここで左手方向に進路を変え、深い樹林帯の中へ入って行きます。

月見石分岐から草原の中を歩き、深い原生林の中へ入って行きます。正面ピークから山頂まで1時間ほどかかります。

扇平からの登りです。扇平の月見石から少し道満尾根側に歩いた所から振り返って扇平を撮影。正面のピークに入ると、これまでとはうって変わり深い樹林帯の中に入ってきます。

コメツガやシラビソなどの針葉樹林帯の急登です。狭い岩の間を擦るように登る「ひげすり岩」や鎖が架けられた「雨乞岩」などの岩場を通過していきます。

ここで鬱蒼と茂った樹林帯を抜け、岩稜帯へ入って行きます。岩を左からぐるりと巻きます。登山道の幅は十分ありますが、左側が切れ落ちた高度感のある所です。

巻き終わる辺りで一枚岩となりスリップ注意です。右上方に登ります。

ぐるりと巻き終わると今度は、右方向のV字状の間を通過し、梯子を下ります。少し高度感があります。

岩と岩の狭い間に作られた丸太の梯子を下ります。

丸太梯子を降りた所から見上げる。高さ3メートルほどの梯子で、両脇が岩なので高度感はありません。

一回目の核心部の籏立岩の鎖場。高さ7〜8m くらいの岩場で、黄色い服の登山者が立つ中段のテラスから正面と右側からの2ルートがあります。中段より上部はスリリングで高度感がありますが、スタンスは豊富です。

右側からのルートを登る山ガール。左側の鎖は正面のルートで、スタンスは浅く、斜度はほぼ垂直に近いため、右側のルートを登ることをお薦めします。高度感があり雨の日などスリップに注意が必要です。

岩壁の中段から取り付きを撮影。中段までの斜度は緩く、ここまでは簡単に登れます。

取り付きの登り。斜度は緩いものの、岩の表面がツルツルしてスリップしやすいので慎重に鎖を頼りに登ります。

No.9の右側からのルートを登る山ガールを鎖場終了時点から撮影。この辺りが最も高度感を覚える場所です。

鎖場の最上部から下を撮影。中段のテラス部分が確認出来ます。垂れてる鎖は正面のルートです。

前の写真のテラス部分から下を撮影。

1回目の核心部を終了し、正面の垂直に切り立った岩の下部を右側から巻いて進みます。短い区間樹林帯の中に入ります。

樹林帯を抜けると正面に乾徳山頂直下の高さ20メートルの岩壁・杖棄岩が姿を現します。

杖棄岩(つえすていわ)の鎖場を近くから撮影。この鎖場を登る自信の無い登山者は、右手側に巻き道が付いています。

杖棄岩は20mほどの一枚岩の登りです。鎖があり、高度感はさほど無いのでチャレンジしてみてください。登れない人は右に巻き道があります。

鎖場を斜めから撮影。斜度は50度から60度ぐらいでしょうか。岩と岩の間にわずかな隙間があるのでそこに足を突っ込むようにすると上手く登れます。

鎖場の中ほどを取り付きから撮影。乾徳山は首都圏からのアクセスが良く、鎖場の練習にはもってこいの山です。槍ヶ岳や穂高岳など北アルプスへ登る前の自信づけにお薦めです。

鎖場を山頂から望遠撮影。余裕たっぷりの山ガール。岩登りをする時には手袋を忘れずに持参してください。皮の手袋が理想的ですが、我々はよく軍手を使っています。

天気が良い日なので、山ガール達も果敢に挑戦しています。岩の亀裂を足場にしてよじ登ります。

頂上付近になると鎖場の足場が豊富になり比較的楽に登れます。スリル満点の岩登りが終われば山頂に飛び出します。

杖棄岩の鎖場には巻き道もあります。樹木の中を右側から回り込みます。

巻き道には、梯子が2か所にあります。

巻き道最初の梯子。梯子は短く、斜度も緩いので登山初心者でも安心して登れます。

標高2031mの乾徳山山頂に祀られる名刹・恵林寺の奥宮である石祠。恵林寺は戦国武将・武田信玄の菩提寺となる古刹です。夢窓国師が、乾徳山で修行し開山したとされる修験道の山です。

天気の良い休日の山頂は、登山者でにぎわっています。山頂の南西側には甲斐駒ケ岳から聖岳へ連なる南アルプス、南に富士山、東に雲取山、南東方向に大菩薩嶺、その先に丹沢の山々などの大パノラマが広がります。

山頂から北側を望むと奥秩父の主脈(雲取山から甲武信ヶ岳・金峰山)などの大観を楽しめます。

富士山が眼下に広がる甲府盆地(塩山・勝沼あたり)を隔てて雲の上に浮かんでいます。

登山初心者の駆け出し山ガールも無事登頂。乾徳山は、鎖場初心者の入門コースとしておすすめです。

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乾徳山登山コース地図


乾徳山登山コース詳細情報

ルート 乾徳山登山口(徳和)(標高820m)⇒乾徳山(標高2,031m)
コースタイム 登山:乾徳山登山口(徳和)⇒乾徳山 3時間30分
下山:乾徳山⇒乾徳山登山口(徳和) 2時間35分
駐車場 ・乾徳山登山口(徳和バス停横)無料駐車場(約20台)、【トイレ】あり
・乾徳山前宮神社の上の道路沿いに駐車スペースあり(約10台)
核心部 乾徳山山頂まで5分くらいの所の鎖場と山頂直下の15mほどの一枚岩。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 4
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.52リットル、体重60kgの人:1.97リットル、体重75kgの人:2.43リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.827Kcal、体重60kgの人:3.675Kcal、体重75kgの人:4.523Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.403kg、体重60kgの人:0.525kg、体重75kgの人:0.646kg
標高差 距離 4.3km 最大標高差 1127m 平均斜度 全体:26.5% 上り:25.9% 下り:0% 獲得標高 上り:1099m 下り:0m
山小屋 高原ヒュッテ(無人)
乾徳山登山口
(徳和)

【JR】

JR中央線 塩山駅または山梨市駅
※中央線塩山駅からの路線バスは季節運行 、山梨市駅からの路線バスは通年運行

【路線バス】

JR中央本線--山梨市駅下車--山梨市駅西沢渓谷線
乾徳山登山口下車
JR中央本線--塩山駅下車--塩山駅-窪平・乾徳山登山口・西沢渓谷入口
乾徳山登山口下車
※運行期間 4月24日〜5月9日、10月9日〜11月28日の毎日運行
5月15日〜10月3日の間の土日祝日運行

【タクシー】

JR韮崎駅〜乾徳山登山口(徳和) 20分 3,600円
・塩山タクシー株式会社 TEL 0553-32-3200 JR中央線 塩山駅
甲州タクシー株式会社 TEL 0553-33-3120 JR中央線 塩山駅

次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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乾徳山は
「26.金峰山・甲武信・奥秩父」に収録されています。
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