剱岳登山ルートの特徴

標高2,999mの剱岳(剣岳)は、日本百名山の一つにも数えられ、「雪と岩の殿堂」との呼び名が冠せられ、アルピニストにとって憧れの山の一つです。その山名表記は、以前からバラバラで、「剱岳」、「剱嶽」、「剣岳」などがありましたが、2003年に国土地理院によって「剱岳」に統一されました。

2004年8月に国土地理院北陸地方測量部によって3等三角点が埋設され、人工衛星を使った全地球方位システム( GPS )により標高を測定した所、2998メートルから2999mに改定されました。

剱岳は、立山連峰(雄山、大汝山、富士の折立、真砂岳、浄土山、別山、大日岳 、奥大日岳)の北の端に位置し、源次郎尾根、早月尾根、小窓尾根、別山尾根、北峰稜線などの岩尾根が派生し、長次郎谷、平蔵谷、池ノ谷、三ノ窓、小窓、東大谷などの深い谷により急峻な山容をなしています。

これらの谷はU字谷(懸垂氷食谷)で、氷河の力によって稜線近くまで削り取られたものです。 越中富山地方ではこの様な地形を「窓」と呼んでいます。

剱岳周辺では富山県条例により12月1日~5月15日は入山規制が実地され、入山する場合には事前の審査を必要とします。

※ 富山県庁生活環境文化部自然保護課 TEL:076-444-3393 

剱岳の地図

剱岳の山小屋

北アルプス山小屋
剣山荘
剣山荘
北アルプス山小屋
みくりが池温泉
みくりが池温泉
北アルプス山小屋
雷鳥荘
雷鳥荘

剱岳のアクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場

剱岳の登山コース概要

剱岳へのアプローチの主要なルートは、立山黒部アルペンルートのケーブルカーやトロリーバスを乗り継いで降り立った室堂から別山尾根を登るコースです。多くの登山者が別山尾根をピストンしています。室堂へは富山県側からバスでアプローチをかけることも出来ます。

もう一つの一般道は馬場島(ばんばじま)から早月尾根を登るルートで、標高差2,200mほどあるため健脚者向けと言ってよいでしょう。 途中の早月小屋で一泊するのが一般的です。

また、バリエーションルートとして長次郎谷の雪渓や三ノ窓雪渓を登るコース、小窓ノ頭・池ノ平山などを通過する北方稜線ルートなどがあります。また、ヘルメット、ザイル、ハーネスなどの登攀用具が必要な源次郎尾根、八ツ峰、チネンなど岩登りルートなどがあります。

別山尾根登山ルート

カニのタテバイ終了地点
カニのタテバイ終了地点

最も多くの登山者が登る別山尾根ルートは、前剱を越えるとルートが登山専用と下山専用に分かれます。(一部合流するところがあり)合計で13箇所に鎖が設置され、中でも登山用ルートではカニノタテバイが最も難易度の高い場所となっています。

コースタイム

  • 登山:室堂ターミナル→剱岳 6時間30分 
  • 下山:剱岳→室堂ターミナル 5時間20分

難易度  6/10

体力  3/10  (山小屋泊)

別山尾根下山ルート

カニのヨコバイ取り付き
カニのヨコバイ取り付き

下山用ルートではカニノヨコバイが最も難易度が高い所です。

登山ルート、下山ルートともに核心部では難所が多くあるにもかかわらず、登山者が十分注意を払い通過しているからでしょうか、さほどの事故は発生していません。

一方、比較的容易な一服剱から前剱の先にある前剱の門までの区間で、浮石による転倒・滑落事故、落石による怪我などが多発しているようです。

コースタイム

  • 登山:室堂ターミナル→剱岳 6時間30分 
  • 下山:剱岳→室堂ターミナル 5時間20分

難易度 7/10

体力  2/10  (山小屋泊)

剱岳の核心部の案内

難易度の高い所

剱岳の核心部は、前剱の門手前の岩峰のトラバースから始まります。平蔵の頭(へいぞうのずこ)、カニのタテバイの急峻な岩場を通過して山頂に立ちます。下山は下山専用ルートがあり、その中でもカニのヨコバイの通過が難易度の高い難所です。

前剱の門手前の岩峰のトラバース

前剱の門手前の岩峰

ここからが核心部と言えます。前剱の門と呼ばれる鞍部手前にある岩峰の通過です。初めに4メートルの鉄のブリッジを渡ります。
次いで約20メートルほどの岩峰のトラバースです。右手側は鋭く切れ落ちた谷になっています。
足を置く場所は見た目よりも広いので下を見ずに通過すれば問題ありません。

平蔵の頭

平蔵の頭 登山用・下山用

平蔵の頭(へいぞうのずこ)は登路専用として右手側から回り込みます。岩に鉄製の杭が打たれて登り安くなっています。
平蔵の頭から反対側の平蔵のコルへ下る所も鎖場となっています。下山時は平蔵の頭ピークから下降専用ルートに付けられた鎖を頼りに降ります。

平蔵の頭を平蔵のコルから写す

平蔵の頭

平蔵の頭の裏側

登山時は平蔵の頭ピークの左手側から登路専用ルートを3点確保をしっかりと慎重に降ります。 下山時は下降路専用ルートを平蔵の頭ピークへ真直ぐ登ります。

カニのタテバイ

カニのタテバイ

カニのタテバイ核心部

約50メートルほどの岩の壁で、垂直近くに見えるが、実際にはそれほどでもありません。
ホールドは豊富で、岩もしっかりしているの鎖に頼らなくても登れる箇所も多いです。

⑤【カニのヨコバイ全景

カニのヨコバイ全景

カニのヨコバイの全景

下降路専用ルートの最大の難所です。5メートルほどの岩棚のトラバースですが、カニのヨコバイへ入る1歩目が見えません。
鎖に全体重を掛けながら足の置き場所を探すのが緊張します。

⑥【カニのヨコバイ中間地点を通過】

カニのヨコバイ中間地点

カニのヨコバイ・トラバース中

カニのヨコバイの中間地点です。最初の一歩さえ確保してしまえば、後は鎖に掴まながら横に移動するだけです。
この後、鉄梯子を降り、鎖の設置されたルンゼを下ると仮設トイレのある平蔵のコルに降り立ちます。

剱岳登山口の温泉

立山の地獄谷の温泉

地獄谷では高圧蒸気が噴煙を上げ、硫黄を含んだ白く濁った高温の温泉が湧き出ています。温泉は引き湯管で付近の山小屋へ引かれています。

みくりが池温泉

みくりが池温泉

みくりが池温泉は室堂ターミナルから徒歩15分の所にある日本最高所の天然温泉です。左手の三角形の屋根の建物が、眼下の地獄谷から引湯管を利用して350mを引湯しています。源泉温度54.3度、毎分80Lの湧出量の硫黄を含んだ白く濁った温泉です。
加水、加温は行われず、源泉から引き上げられた湯が常時浴槽に注がれています。 内風呂のみで露天風呂はありませんが、標高2,500mで入る硫黄泉は大変魅力的です。

背後は立山の一角別山です。その左後ろに、剱岳の山頂と稜線が僅かに見えています。

雷鳥荘

雷鳥荘

雷鳥荘は室堂ターミナルから徒歩30分の所にあります。源泉かけ流しの温泉は噴煙が立ち昇る地獄谷から引き湯しています。内湯のみで露天風呂はありません。

地獄谷から山小屋に引かれる温泉は、乳白色の硫黄の温泉です。日帰り入浴が出来ますから、時間が許せば立ち寄ってみる価値はあります。

背景に見えるのは大日岳です 。

立山に泊まる

立山ホテル

ホテル立山

営業期間:4月中旬から11月下旬。
ホテル立山は、立山黒部アルペンルートの終点である室堂ターミナルに併設されているため大変便利です。

毎日夕方4時頃から、ホテルスタッフによる周辺の『散策案内』、夕食後は、立山の四季などを撮影したスライドやビデオ上映会、夜9時頃からの星空観察会などが催されています。

弥陀ヶ原ホテル

弥陀ヶ原ホテル

営業期間:4月10日前から11月上旬。
弥陀ヶ原ホテルは立山道路に面して建ち、ラムサール条約に登録された弥陀ヶ原を展望できる好立地です。

ホテル前にはバス停がありますが、立山室堂から遊歩道を下って2時間弱で歩くことも可能です。 

また、ホテルから立山カルデラ展望台までの所要時間は往復で約40分です。

立山高原ホテル

立山高原ホテル

営業期間:4月下旬から11月上旬。
立山高原ホテルは立山道路の(標高約2,300m)天狗平バス停近くに位置しています。

立山室堂まで遊歩道を歩けば約40分程で着きます。立山室堂周辺の山小屋・ホテルが一杯の時でも空いているかもしれません。

黒部アルペンルート扇沢の近くに泊まる

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

黒部アルペンルートの扇沢駅まで9km、12分の立地です。

葛温泉から引いたかけ流しの天然温泉の露天風呂があります。

JR信濃大町駅までは無料シャトルバス(予約制、定期便)あります。

剱岳に咲く高山植物

剱岳の岩の特徴

毛勝花崗岩が作り出す尖峰・岩壁
毛勝花崗岩が作り出す尖峰や岩壁

剱岳山頂から長次郎谷とV峰、八峰を写す。

毛勝花崗岩

毛勝花崗岩が作り出す尖峰や岩壁

剱岳・立山周辺の地質は、約1億8,000万年前に出来た毛勝花崗岩で構成されています。花崗岩はマグマが地下深くで冷えて固まり、黒色や白色の鉱物を大きく成長させた岩石です。花崗岩の特徴は、山腹を白色に染めることであり、その代表的な山が南アルプスの甲斐駒ケ岳や鳳凰三山、北アルプスの燕岳です。

毛勝花崗岩が地下深部にあった7千~6千万年前、周辺に再び熱いマグマが上がってきて、毛勝花崗岩を溶かし固まると現象が起きたと考えられています。それにより、以前にも増して緻密となった結晶は硬くて亀裂の多い岩石(剱岳花崗岩)になっていきました。その後、剱岳は隆起し、柔らかい岩石は風雨や氷河によって削り取られ、硬い岩石のみが残り、現在の様に剣の刀を並べた様な尖峰を生み出したと考えられています。

立山を古くは「たちやま」と呼んでいました。すなわち「太刀山」のことを意味します。太刀のごとく鋭い峰が連なる剱岳は、立山連峰を代表する山であったことがうかがえます。

池ノ平や仙人池周辺から仰ぎ見る裏剱も素晴らしい景観です。紅葉に彩られた池越しに見る八ツ峰の姿は、まるで刀が立ち並んだように見えます。

剱沢雪渓
剱沢雪渓

白馬大雪渓、針ノ木大雪渓と並び、日本三大雪渓の一つ。

剱岳の天気

北アルプス北部に位置し、地質時代の第3期初期に隆起した山塊です。剱岳(剣岳)・立山・薬師岳と連なる立山連峰は、日本海側からの季節風の影響を強く受け、そのため降雪量が多く、谷筋には雪渓となって多くの雪が残っています。日本三大雪渓の一つで剱沢雪渓は有名です。

9月下旬に初冠雪を見ることは珍しくはありません。この時期から冬にかけての登山は慎重に計画したいものです。

近代の剱岳の初登頂

劔岳 点の記

陸地測量部と日本山岳会が初登頂を目指し鎬を削る

明治40年(西暦1907年)7月13日に柴崎芳太郎を隊長とする陸地測量部は、三角点設置のため初登頂に成功します。それから遅れること2年後の明治42年7月24日に日本山岳会の吉田孫四郎が初登頂に成功します。両隊ともに室堂から入り、別山乗越を越え、長次郎谷の雪渓を辿って登頂しました。ちなみに、長次郎谷の名前は、両隊の登山ガイドであった「宇治長次郎」の名から取っています。

陸地測量部隊は前人未踏のはずの山頂に驚くべきものを発見します。銅錫杖頭(どうしゃくじょうとう)と鉄剣です。さらに、頂上下の岩の洞穴には火を焚いた後の炭が残っていました。銅錫杖頭と鉄剣は鑑定の結果、奈良時代後期から平安時代初期のものと判明しました。この時代既に山岳霊場として修行者が登頂した事は、疑いようの無い事実となったのです。2点の出土品は、国の重要文化財に指定され、現在富山県立立山博物館に保管・展示されています。

劔岳 点の記

剱岳山頂の祠

立山信仰の普及に一役買った立山曼荼羅にも描かれている剱岳ではありますが、正確な登山史は明治40年に柴崎芳太郎を隊長とする陸地測量部が初登頂してからで、僅か100年ほどの歴史しかありません。

これまで山頂に祀られていた祠は、1957年(昭和32年)に株式会社立山味噌醤油の吉川良平氏によって建立されたものですが、風雪や落雷等により傷みが激しくなったため、剣山荘の佐伯功麿氏を会長とし、近隣の山小屋の経営者達により剱嶽社御造営奉賛会が組織されました。建設費約500万円の募金を募り、神社仏閣設計施工専門の富山市婦中町の酒井仁義氏に新しい祠の作成を依頼しました。無事2008年(平成20年)屋根を銅板ぶき、柱に赤ケヤキ、高さ、幅とも約1.8m 、奥行き約2メートルの祠を山頂に安置することが出来ました。

同年8月7日、剱岳山頂にて正遷座祭りが執り行われ、2体のご神体が納められました。

各種情報

剱岳登山ツアー

  • 剱岳|登山・トレッキング・温泉ツアー

役場

登山届提出

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

剱岳山頂周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月-19.2-14.5-18.2
2月-10.3-14.9-18.4
3月-6.8-11.9-16.4
4月1.5-5.4-10.6
5月5.20.3-5.1
6月8.43.7-0.1
7月12.07.53.8
8月13.38.85.0
9月9.64.50.9
10月3.6-1.4-5.7
11月-1.8-6.9-11.2
12月-7.9-11.9-15.4

剱岳へ登るための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラステントヘルメット
1月×
2月×
3月×
4月×
5月×
6月×××
7月××××
8月××××
9月××××
10月××××
11月××××
12月
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

服装や装備品のチェックリスト

登山地図必須 登山地図を忘れると道迷いの原因に!
レインウェア必須 山の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても
レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。
帽子必須 稜線に上がると直射日光が強烈に降り注ぎます。
日焼け止め必須 登山口の立山室堂は森林限界を超えています。直射日光は強烈です。
飲料水必須 天気の良い日は少し多めに持って行きましょう。剣山荘と剱岳山頂間に水場は有りません。
ヘッドランプ必須 夜、電気が切れてしまう山小屋もあります。
トイレに行くのに不自由です。
行動食必須 コンビニでいくつか買っていくと便利です。
パックカバー必須 雨が降った時、ザックの中身を濡らさないものです。
救急薬品必須 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。
ティッシュペーパー必須 登山途中で急にしたくなった時に便利です。
手袋岩登り用に手をケガしないために必要です。
耳栓あったら良い 山小屋でいびきをかく人がいます。
カメラあったら良い 山旅の思い出にぜひどうぞ。
ビニール袋あったら良い ゴミ袋として重宝します。数枚持っていくと
良いでしょう。

剱岳開山の歴史

立山信仰と剱岳の関係

立山は奈良時代には既に山岳信仰の霊場として開かれていました。

山岳修験の行者達は、剱岳へも足を伸ばしたに違いありません。中世後期には日本最古の山小屋が室堂に建てられ、立山信仰は、広がりを見せます。そして、江戸時代に入ると禅定者ばかりか一般の登山者も立山へ登山するようになります。この頃になると剱岳は遥拝するだけで、踏み入ってはならない神聖な山となったよううです。

立山曼荼羅と剱岳

江戸時代から剱岳は地獄の剣の山・死霊の山として人々から畏れられ、

無理に登ると罰が当たると信じられていました。それは、岩峅寺・芦峅寺の御師たち(立山衆徒)が「立山曼荼羅」を持ち歩き、各地を回って立山禅定登山者に対して「絵解き」を行い、信仰を広めたからです。

「立山曼荼羅」には浄土と地獄が対照的な画面構成で描かれています。シンボルである日輪(太陽)は浄土山の上空に、月輪(月)は剱岳の上空に描かれています。剣の刃を突き立てたような鋭い岩峰の剱岳は針の山で、亡者が鬼に追われ,血を流しながら山上へよじ登る図が描かれています。
立山衆徒達は絵解きを行い、立山にまつわる地獄話を語り、立山に登れば生前行った罪により地獄に落ちることを許されると説きました。

別山山頂や剱御前が剱岳遥拝の場所となっていたようです。禅定者が剱岳に向かって祈れば、生前犯した罪を免れると説いたのでしょうか。

不動明王としての剱岳の存在

大岩日石寺磨崖仏-(日石寺の許可を得て掲載 )
大岩日石寺磨崖仏-(日石寺の許可を得て掲載 )

剱岳はもともと山そのものが不動明王として遥拝されていました。

剱岳の麓には「大岩の不動さん」として知られる日石寺があります。本堂には岩壁を彫った巨大な不動明王像があります。日石寺の創建は神亀2年(西暦720年)行基が開いたと伝えられています。古くから立山信仰の寺として21社60坊を抱える巨刹となっていました。本尊である大岩日石寺磨崖仏は不動明王像、二童子像(矜羯羅童子像・制咤迦童子像)、阿弥陀如来像、僧形像の5体で構成され、国の重要文化財に指定されています。

参照:名山の文化史
※遥拝(ようはい)-遠くへだたった所から拝むこと。
※御師(おし/おんし)-特定の社寺に所属して,その社寺へ参詣者を導き,参拝・ 宿泊などを取り計らう者。
※衆徒(しゅと)-平安時代以後に大寺院に居住して学問・修行、寺内の運営実務にあたった僧侶身分のこと。
※禅定(ぜんじょう)-仏教で心身ともに動揺することがなくなった一定の状態を指す。
※刹(さつ)-寺、寺院のこと。「古刹・仏刹・名刹」などがある。
※磨崖仏(まがいぶつ)-露出した岩層面に彫刻(浮彫,線刻)された石仏。