目次

柏原新道で爺ヶ岳登山ルート地図

  • 距離6.2 km
  • 登り1,400m
  • 下り70 m

柏原新道で爺ヶ岳登山ルートの難易度

難易度  1/10

ルート柏原新道登山口(扇沢出合)(標高1,383m)⇒八ッ見ベンチ⇒ケルン⇒駅見岬⇒水平道
⇒石ベンチ⇒ガラ場⇒雪渓⇒種池山荘(標高2,450m)⇒爺ヶ岳(標高2,670m)
核心部難しい所はありません。ただし、6月までは雪渓の通過にアイゼンが必要です。

柏原新道で爺ヶ岳登山ルートの体力

体力  3/10  (日帰り)

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.11リットル、体重60kgの人:2.74リットル、体重75kgの人:3.38リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.933Kcal、体重60kgの人:5.114Kcal、体重75kgの人:6.294Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.561kg、体重60kgの人:0.730kg、体重75kgの人:0.899kg

コースタイム

  • 柏原新道登山口(扇沢出合)→爺ヶ岳中央峰 4時間50分
  • 爺ヶ岳中央峰→柏原新道登山口(扇沢出合) 3時間40分

山小屋

北アルプス山小屋
種池山荘
種池山荘
北アルプス山小屋
冷池山荘
冷池山荘

登山口のアクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場

柏原新道で爺ヶ岳登山ルート

爺ヶ岳登山口

爺ヶ岳登山口
黒部アルペンルートの扇沢駅から大町アルペンラインを徒歩15分ほど下り、扇沢に架かる橋を渡った所に爺ヶ岳登山口があります。又、登山口近くにも無料駐車場があります。

爺ヶ岳登山口周辺には五ヶ所の駐車場

爺ヶ岳登山口周辺には五ヶ所の駐車場
爺ヶ岳登山口周辺には五ヶ所の駐車場があり、計90台ほど駐車できますが、休前日で一杯の時は、黒部アルペンルートの扇沢駅の無料駐車場に停めることになります。扇沢駅から登山口まで歩いて15分です。

扇沢の左岸の堰堤脇を進む

扇沢の左岸の堰堤脇を進む
大町アルペンラインから扇沢の左岸の堰堤脇を進むと標高1350m地点の爺ヶ岳登山口です。ここから標高差1100メートルの柏原新道を登って後立山連峰の稜線を目指します。種池山荘まで3時間50分のコースタイムです。

紅葉坂

紅葉坂
広葉樹林帯の中にジグザグに切られた登山道を登ります。急勾配の石段が続くこの辺りを紅葉坂と呼び、秋になると鮮やかに色づきます。

原生林へと樹相が変わる

原生林へと樹相が変わる
杉の原生林へと樹相が変わります。左手側には木々の間から後立山連峰の稜線が見えています。

登山道は良く整備されている

登山道は良く整備されて
稜線の右側に回り込むように進むます。登山道は良く整備されて歩き安くなっています。

通行注意の看板

通行注意の看板
再び稜線の左側に出て、ここから約130mの区間は崖になっているので通行注意の看板があります。

崖側の傾斜は緩く高度感はない

崖側の傾斜は緩く高度感はない
崖の途中ですが、崖側の傾斜は緩く高度感はありません。左手の遠景は針ノ木岳から爺ヶ岳へ続く後立山連峰の稜線です。

後立山連峰の稜線は雲に隠れて見えない

後立山連峰の稜線は雲に隠れて見えません
あと少しで崖の通過が終わり「ケルン」と呼ばれる場所に着きます。

ケルン

ケルン
ケルンが積まれています。ここで針葉樹林帯を抜け柏原新道からは、左側の扇沢を隔てて、岩小屋沢岳・鳴沢岳・赤沢岳・スバリ岳・針ノ木岳・蓮華岳と連なる山々がほぼ常時見えています。

稜線に種池山荘

稜線に種池山荘
正面の稜線に種池山荘の赤い屋根がはっきり見えています。

岩小屋沢岳の東側の奥小沢の雪渓

岩小屋沢岳の東側にある奥小沢の雪渓
ケルン近くから岩小屋沢岳の東側にある奥小沢の雪渓を写す。

扇沢から離れる

扇沢から離れる
少しの区間、扇沢から離れる方向に向かいます。

再び扇沢側に戻る

再び扇沢側に戻ります。
再び扇沢側に戻ります。

徐々に視界が開ける

徐々に視界が開ける
間もなく道は緩やかな傾斜に代わり、徐々に視界が開けてきます。左側は良く見えています。

岩小屋沢岳

岩小屋沢岳
左手前方は岩小屋沢岳辺りと思われます。

傾斜は緩く歩きやすい登山道

傾斜は緩く歩きやすい登山道
しばらく傾斜は緩く歩きやすい登山道が続きます。

種池山荘が見える

後立山連峰の稜線の中央に種池山荘が見えます。

石畳の道

石畳の道
畳の様に岩を積んで歩きやすくなっています。稜線に種池山荘が見えます。

右に向かう

右に向かう
ぐるりと右方向に向かいます。

柏原新道からの山々

柏原新道からは左手側の山々(針ノ木岳)が良く見えています。

よく整備された登山道

よく整備された登山道
畳の様に石を敷き詰められた登山道はまだ続きます。

水平道

水平道
この辺りから水平道と名が付く平坦な登山道を進みます。周辺にはダケカンバが多くあります。

水平道は続く

水平道は続く
水平道はまだまだ続きます。

後立山連峰の稜線が良く見える

後立山連峰の稜線が良く見える
爺ヶ岳から連なる稜線が良く見える所まで来ました。

ダケカンバや広葉樹林帯が広がっている

ダケカンバや広葉樹林帯が広がっている
左方向に進みます。周辺はダケカンバや広葉樹林帯が広がっているので、秋には紅葉が美しいでしょう。

石ベンチ

石ベンチ
石ベンチと名付けられた休憩ポイントです。

振り返る

振り返る
広葉樹林の登山道を振り返る。

一回目の雪渓

一回目の雪渓
一回目の雪渓通過ですが、8月上旬時点で登山道にはほぼ雪は消えていました。

なだらかな登山道

なだらかな登山道
なだらかな登山道が続きます。

爺ヶ岳山頂は稜線の更に奥にある

爺ヶ岳山頂は稜線の更に奥にある
振り返って撮影。爺ヶ岳山頂は稜線の更に奥にあります。

なだらかな登山道は続く

なだらかな登山道は続く
この先に二回目の雪渓通過箇所があります。

ガラ場

ガラ場
雪渓通過前にガラ場があり、注意喚起を促す看板がありますが、谷側の傾斜は緩く問題なく通過できます。

ガラ場の通過中間地点

ガラ場の通過中間地点
登山道の幅は十分にあり、問題なく通過出来ます。

雪渓の通過

雪渓の通過
6月以前は雪渓量も多く、アイゼン必携でしょう。

雪渓は種池山荘の関係者(山岳警備隊)が管理

雪渓は種池山荘の関係者(山岳警備隊)が管理
雪渓は種池山荘の関係者(山岳警備隊)が、7月の登山者が増える時期から二日に一回は管理しているそうです。この日もスコップで歩きやすいように道を作っていました。

山側に鎖が付いた所

山側に鎖が付いた所
雪渓を通過すると、山側に鎖が付いた所を登ります。谷側の傾斜はきついのですが登山道の幅は十分にあり問題なく登れます。

雪渓を振り返る

雪渓を振り返る
右下から左上方向に雪渓があります。

上部には爺ヶ岳が見えてくる

上部には爺ヶ岳が見えてくる
さらに登った所から振り返る。上部には爺ヶ岳が見えています。

鉄砲坂

鉄砲坂
鉄砲坂と呼ばれる最後の急坂を上れば、種池山荘が見えてきます。

種池山荘が見えてきた

種池山荘が見えてきた
コバイケイソウの咲く先に種池山荘が見えてきました。

コバイケイソウの咲く先に爺ヶ岳南峰

コバイケイソウの咲く先に爺ヶ岳南峰
登山道から右に目をやるとコバイケイソウの咲く先に爺ヶ岳南峰が見えます。

種池山荘

種池山荘
標高2450メートル地点に建つ種池山荘。針ノ木岳から種池山荘ルートも参照してください。

種池山荘から爺ヶ岳に向かう

種池山荘から爺ヶ岳に向かう
周辺にはアオノツガザクラ・ハクサンフウロ・コイワカガミ・チングルマなどの高山植物が咲くお花畑が広がっています。中峰までのコースタイムは1時間です。

爺ヶ岳南峰からの眺望

爺ヶ岳南峰からの眺望
立山の右には北アルプスの中でも際立つ岩の殿堂剱岳が聳えます。

爺ヶ岳南峰からの中峰、北峰

爺ヶ岳南峰からの中峰、北峰
遠景は二つのピークからなる鹿島槍ヶ岳です。そして、この二つのピーク吊尾根と呼ばれるなだらかな稜線が結びます。

爺ヶ岳南峰からの針ノ木岳

爺ヶ岳南峰からの針ノ木岳
爺ヶ岳南峰から針ノ木岳を写す。左手に蓮華岳、右手側にスバリ岳、赤沢岳.鳴沢岳、岩小屋沢岳の稜線が続きます。谷間になっている所が扇沢です。爺ヶ岳南峰,中峰、北峰間は、鹿島槍方面から爺ヶ岳へのルートを参照してください。

登山コース要約

扇沢駅から徒歩15分ほど下った所に

柏原新道を登る爺ヶ岳登山口があります。 マイカーの場合、登山口周辺に五ヶ所の駐車場が点在し、計90台ほど駐車出来ますが、休日前やハイシーズンには早朝から一杯になる為、扇沢駅の無料駐車場に停めることになります。

また、信濃大町駅と扇沢間を一日約16本のバスが運行されています。バスは登山口には停車しない為、扇沢駅で下車し、車道を戻り登山道へ入ります。

柏原新道は、モミジ坂と呼ばれる広葉樹林帯の中にジグザグに切られた急坂で始まります。良く整備され大変歩きやすい登山道です。 広葉樹林帯から杉の原生林へと樹相が変わり、展望のない登りが1時間20分ほど続きます。

ケルンが積まれている所で針葉樹林帯を抜け展望が開けます。柏原新道の左手側は深い谷で隔てられ、その対岸に連なる山々(岩小屋沢岳・鳴沢岳・赤沢岳・スバリ岳・針ノ木岳・蓮華岳)が視界に入ってきます。

また、前方に目をやれば稜線に立つ種池山荘が確認でします。ケルンから種池山荘までは約2時間30分ほどの行程で、比較的緩い傾斜の登りが続きます。

途中、2か所に雪渓をトラバースする所があります。最初の雪渓は早い時期から雪解けが進み、8月上旬には登山道にはほとんど雪がなくなっていました。次の雪渓はまだ多くの雪が残っていましたが、種池山荘の関係者(山岳警備隊)が二日に一回は見回りをし、必要ならばスコップで雪道を平らにならしているそうです。

登山者の少ない6月末までは、雪渓の整備をしていないとのことでアイゼンを持参することをお勧めします。

雪渓を越え鉄砲坂と呼ばれる急坂を上れば種池山荘が目に飛び込んできます。 種池山荘の周辺は、3~4年周期で咲くコバイケイソウの白い花があたり一面を覆っていました。

種池山荘から爺ヶ岳に向かう途中には、お花畑が広がりアオノツガザクラ・ハクサンフウロ・コイワカガミ・チングルマなどの高山植物が咲き、登山者を癒してくれます。

また、ハイマツ帯の中の登山道からは左手方向に二つのピークを持つ鹿島槍ヶ岳、振り返って立山、その右手には北アルプス中でも屈指の岩山剱岳などを眺めつつ、ゆっくりと登れば爺ヶ岳南峰山頂です。

爺ヶ岳の他の登山ルート

爺ヶ岳
赤岩尾根分岐から爺ヶ岳
冷乗越/赤岩尾根分岐から爺ヶ岳

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